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兄嫁の秘めごと(著:庵乃音人、竹書房ラブロマン文庫)

2015/8/12 発売

兄嫁の秘めごと

著:庵乃音人竹書房ラブロマン文庫


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大学生の寺澤守は、同居している兄嫁の花絵が暴漢に犯されているところを、偶然目撃してしまう。清楚な兄嫁が野卑な男に蹂躪されて悶える姿は、ひどく淫らで美しく、守はひそかに心を奪われて彼女を助けられなかった。花絵への罪悪感と欲情の板ばさみになって苦しむ守。だが、筆下ろしをしてくれた女社長の由理に背中を押され、自身の欲望と花絵の傷心を癒すために、ついに兄嫁と一線を越えて…!? 可憐な義姉の花絵と、頼もしくて純情な由理。二人の美熟女に慕われ肉悦に溺れる青年を描く、誘惑ラブロマン長編!(引用元:Amazon)


★★★★☆ 作者の得意とする展開を増幅させる強烈なスパイス, 2015/9/2
竹書房ラブロマン文庫とのタッグではがっつりな寝取られ寝取らせSM調教、あるいはパラレルワールドといった様々な作風をこれまで展開してきた作者だが、今回は大筋においてオーソドックスな、というか作者の得意とする路線を踏襲したものとなっている。

しかし、細部を見ればなかなかどうしてスパイスが効いた作品でもある。その最たるものが冒頭で示されるヒロインの凌辱。家宅侵入してきた盗っ人に貞操まで盗まれてしまう兄嫁【花絵】36歳である。組み敷かれ、無理矢理貫かれ、気持ちいいと言わされ続けた果てに中出しを喰らう哀れな痴態が描かれる。そして、その場に遭遇しながら助けることもできず興奮してしまった主人公。兄嫁と主人公のそれぞれが抱えてしまった後ろめたさという悶々とした心の闇が終盤まで全体を覆っている。

そんなところへ現れるのが第2のヒロイン、主人公のバイト先の女社長【由理】33歳である。プライドの高さで男共を睥睨するようなところもあるプチセレブな、つまりはお高く止まっている女なのだが、由理には多用される独白では可愛らしい意地っ張りな面も見られ、鼻持ちならない女というより、当初は特に何とも思っていなかった主人公が落ち込んでいるのを気にかけたことから次第に沸いてきた庇護欲で姉御肌的に世話をやくうちに愛情へと変わっていく。途中からは花絵と主人公の関係にも気づき、驚きつつも理解を示して仲を取り持とうとする由理である。

由理が対抗馬として主人公を奪い合う形にならないのは主人公の想いが分かるからだけでなく、由理にも花絵の心境が分かるほどには似通った体験が過去にあるからだが、それを自らの性癖にしてしまう逞しさもあり、むしろ進展しない花絵と主人公に対してはやきもきするような場面もあって、由理の内面にはコミカルな賑やかしさがある。2人の間に立って、花絵を対象として見せている点において由理は愛のキューピッドなだけでなく物語の狂言回しも担っており、それでいて身を引くでもない皆仲良くな結末は読後感を向上させている。

元より普段から主人公をちゃん付けで呼んで甲斐甲斐しく世話をやくほどには溺愛していた花絵が、由理の挑発もあって焦らしに焦らされた果てに盛大な決壊へと至るクライマックスと併せて由理の縁の下の助力も楽しめる作品だと言えよう。
『兄嫁の秘めごと』のレビュー掲載元


正確に言えば「兄嫁と義弟(主人公)の秘めごと」ですね。

貞操を奪われてしまったという、夫に言えない秘密ができた兄嫁の「秘めごと」

それを覗き見ているだけで助けることもできなかった義弟の「秘めごと」

そして、それに端を発して関係を結ぶに至った兄嫁と義弟、双方の「秘めごと」



冒頭の凌辱に始まり、次には傷を舐め合うような、そして癒しに至るような睦言へと流れていくのを読みながら、かつてフランス書院文庫で見られた古き時代の作品を思い出しました。

一竿主義とか、本来は熟女になればなるほど稀有な存在なのが現実でして(^^;)、過去には触れず今は主人公だけ、というのは官能小説ファンタジー化の一環として生まれてきたんだろうなぁ~と推測するのであります。



庵乃先生のブログにある自著解説はコチラ。
竹書房ラブロマン文庫さんから、8月12日、庵乃の最新長編が発売になります。タイトルは、『兄嫁の秘めごと』。さて今回のストーリーは…大学生の寺澤守は、同居している兄嫁の花絵が暴漢に犯されているところを、偶然目撃してしまう。清楚な兄嫁が野卑な男に蹂躪されて悶える姿は、ひどく淫らで美しく、守はひそかに心を奪われて彼女を助けられなかった。花絵への罪悪感と欲情の板ばさみになって苦しむ守。だが、筆下ろしをしてく...
8月12日、竹書房ラブロマン文庫『兄嫁の秘めごと』発売!





そんなファンタジーな官能小説もそろそろ曲がり角にくるのかな?

それとも曲がり角にもぅきてるのかな?

なんて事もちょっぴり思ってみたりしてw





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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 竹書房ラブロマン文庫 庵乃音人

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心の闇の昇華

DSK さま

7月〜8月は手に取ってみたくなるような誘惑系小説の上梓がほとんどなく辛抱していましたが、黒本でも怒濤の誘惑系ラッシュに喜んでいます。
(心なしかDSKさんのツイッターでのつぶやきも少なかったのでどうしたのかなと心配にはなっていましたが)
また、庵乃作品は来月の黒本にも登場するようで誘惑系作家の一翼を担っていただいていると思っています。

ところで作品の内容ですが、心の闇を抱えた主人公を中心とした物語の展開は庵乃作品ならではだと思いました。
他の作者でも主人公にコンプレックスという類のモノからヒロインへの恋慕に変化していくという展開はあるのですが、庵乃先生の場合、コンプレックスではなく犯罪に関わっているという点で己の力では逃れようのない「闇」という表現がピッタリきます。
女性社長のもつある意味での素直さがこの作品のポイントとなっていると思いました。
ヒロインたちもコンプレックスを越えた逃れられない「闇」を抱えていて、モヤモヤしていたところを、主人公との交わりを通じてお互いに受け入れて昇華していく過程が、ページをめくるたびにはっきりしていくのはなんとも読後感のいい作品だったと思います。

凌辱系作品のようにもっとドロドロな展開でもおかしくはありませんが、誘惑系作品として上手くまとまっているのはさすがだなと感心しました。

心の闇は晴れやかに

DSKです。
コメントありがとうございます。

>ツイッターでのつぶやきも少なかった

8月の「気になる書籍」の記事が投稿時から情報がある程度揃っていたために、書影やあらすじの追加といった続報ツイートが以前よりずっと少なかったからですね。(^^;)

おかげさまで普段通りに過ごしております。
お気遣いありがとうございます。

>なんとも読後感のいい

庵乃作品の結末は基本的にハッピーですから、行方にハラハラしても最後に望みはあると思える安心感はありますよね。

また、例えば本作でも主だった要素は従前と変わらないところに悪漢からの凌辱をがっつり盛り込んできましたから、寝取り・寝取られをベースにした昨今の(庵乃作品を含む)官能小説の流れもややエスカレートしつつ、その姿を少しずつ変えてきているようにも感じました。
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