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人妻-梓(著:鳳春紀、フランス書院文庫)

1994/7/25 発売

人妻-梓

著:鳳春紀フランス書院文庫


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淫洞を這いまわる男の指が快楽の源を捉える瞬間、
括約筋が、秘唇が、下半身全体が収縮する。
信じがたい、夫とでは絶対に味わえない愉悦だった。
もっと抉って!舐めて!犯して!……
処女と見紛う女体に熟れた性感を宿す人妻梓が、
謎の男に魅せられ、理性を忘れて落ちていく淫罠。
(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 官能面は控えめながら独特なドラマ性が滲むデビュー作, 2015/7/23
1994年から2000年の間にフランス書院文庫では18もの単独長編を上梓した作者のデビュー作。タイトルから1人ヒロインかと思うが終盤でもう1人出てくる。そして、この2人目の登場が思わぬ行方を導くドラマ性がある。当時の感覚だとそれほどでもないが、今から見れば少し珍しいくらいのバイオレンスなエッセンスを盛り込みつつ、伏線か?と思わせる(実際は違う)細かな状況描写を挟みながら人物のやや曖昧な感情を綴っていく、ある種の文学性を感じさせるような作者らしさは本作から既に滲み出ている。

年齢不詳ながら25歳前後と思われる【梓】は性欲が旺盛。結婚前には豊富な男性経験があって、その割にはちゃっかり堅物の公務員を射止めるしたたかさもあって、だからこそ表向きは家庭に収まっているけれども淡白な夫では満たされない毎日を悶々と過ごしているヒロインである。

そんな毎日だからか若干の妄想癖もあって、パート先のコンビニで立ち読みしていた20代後半くらいの男を妄想含みで誘惑するのが物語の始まりとなる。そして、その男には予想外にダークな背景があって、予想外にめくるめく未知の世界に誘われて、気がつけば主従が逆転するように現実逃避な関係となっていく。

ただ、男の闇にも関わる理由のために前半は寸止め的な焦らしが続くので官能面ではどうしても物足りなくなり、むしろ終盤でよく3Pまで辿り着けたなと感じるほど。元より向き合う現実と逃避する現実の狭間にハマり込んだ心情に寄りつつ、それでも抗えない感情を描くようなスタイルなので、直接的な官能描写がそもそも後退しているのは致し方ないところか。

しかしながら、留まることを知らない欲望が梓の行動を二転三転させた果てに迎えた結末が巡り巡って現実性を帯びたところは思考の跡も伺え、官能的な小説らしいという意味では悪くなかったと思う。
『人妻-梓』のレビュー掲載元


ブログのカウントとしては本作が604冊目に紹介する官能小説なんですけど、ここにきて初めての1994年作品でした。

そして、表紙カバーの帯を見て気づいたのですが、第1回 フランス書院文庫 新人賞受賞!って書いてありますね。鳳先生が獲得されていたのですねぇ。

そんな1994年の新人賞作品が人妻をテーマにしている……人妻ってのは今も昔も変わらぬ鉄板ネタなのだと改めて教えてくれます。



みんな人妻が大好きなのだと!www

熟女ではないところは時代性なのかな?



せっかく初めて紹介する1994年作品ですから、1994(平成6)年はどんな年?を調べてみたら、これがまぁバラエティ豊か。(笑)

2月にはリレハンメル・オリンピックがありまして、4月からはフジテレビで『めざましテレビ』が始まっています。そして、5月はアイルトン・セナ(F1ドライバー)の事故死があって、ネルソン・マンデラが南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任。ロックバンドのGLAYがメジャーデビューしています。6月にはマイクロソフトがMS-DOSの販売およびサポートを終了し、松本サリン事件もありました。8月には「ジュリアナ東京」が閉店してバブルの崩壊が顕在化。当時オリックスに在籍していたイチローが史上初のシーズン200本安打(最終的には210本)を記録したのは9月でした。翌10月にはプロ野球史上初の最終戦首位同率決戦中日対巨人(いわゆる「10.8」決戦)もありました……まだナゴヤ球場ですよ。そして、平安遷都から1200年というのは11月1日としているそうで、菊花賞を制覇したナリタブライアンは日本競馬史上5頭目の三冠達成。セガサターンの発売も11月だったようです。ついでに言えば松下幸之助生誕100年が11月27日で、翌12月3日にはプレイステーションが発売されているのですね。あの薬師寺保栄と辰吉丈一郎の日本人同士による初の統一王座決定戦は12月4日。相撲は年間を通じて若貴時代、プロレス大賞MVPは橋本真也が受賞しています。





余談ですが、おとなの本屋・さんで発売されている本作(電子書籍)の表紙はこんな感じ。







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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 鳳春紀

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