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人妻は夜に咲く(著:葉月奏太、イースト・プレス悦文庫)

2015/5/10 発売

人妻は夜に咲く

著:葉月奏太イースト・プレス悦文庫


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魂を揺さぶる情念と官能……結婚まで考えていた相手も去り、おまけに会社もリストラされ、散々な四十五歳独身男、深坂。ようやく再就職できたものの生きがいもない毎日。そんな深坂の唯一の潤いといえば、隣の家の清楚な奥さん、真由子と交わす毎朝の挨拶だ。やがて夫が単身赴任中で男手がなく困っていた真由子と睡蓮の鉢がきっかけで親しくなった深坂は、ついにその甘やかな肉体を手に入れ……。真由子の中で眠っていた『女』が一気に芽吹き、睡蓮の如く開花してゆく……。(引用元:Amazon)


★★★★★ 過去と現在から未来を描く「浮気」と「不倫」, 2015/6/28
ただ一言「素敵な作品だった」と申し上げたい。何やら妖しい雰囲気も滲むタイトルだが、文字通りと受け取るべき2人の人妻との情交を通じた「対話の物語」と称したい。かつての恋人(今は別の男の妻)との苦い過去を経て落ちぶれた現在を癒してくれていた隣人妻と描く新たな未来という流れが素晴らしく、2人に絞ったヒロインを約3:2の比率で、メインとサブの違いも出しつつそれぞれの心情をもきっちり描く巧みさが感じられる。単なる浮気や不倫にはせず、「その結果どうする」といったことに言及する、むしろ「その後」に焦点をあてることで結末を良いものにしている。

現実味のある状況の中で、夫を裏切ることになる憂いから覚悟を決める背徳、そしてその後に芽生える新たな思いという「今後の覚悟」が、妻となってしばらく失いかけていたオンナの再発見という形で官能的にも発露する。刹那の情事かと思わせたところで次は人妻の方から誘いがあり、情交を重ねることで1人は夫との再出発へと思い至り、1人は冷め切った夫婦仲に見切りをつける覚悟に至る。浮気で留まる人妻と不倫から新たな伴侶(主人公)との再出発を望む人妻。オンナとして夜に咲いた人妻はそれぞれ再出発を期するというテーマがここに見えてくるのである。主人公の密かな想い人でもあったメインの人妻が終盤で望んだ旅の行き先はその覚悟の表れと言えよう。

浮気や不倫を肯定する訳ではないものの、にっちもさっちもいかなくなった夫婦の解決へと向けた糸口とし、異なる2つの道筋を示しつつどちらも再出発とする解釈にはなるほどと思わせるものがあった。そして、これまで報われなかった主人公にもたっぷりと愛情を注ぐだけの、そして己の自信にも繋がる相手が現れたことで冒頭に記した「素敵な」読後感へと至る良さがあった。フィクションだから許される有意義な浮気や不倫とするならばさすがの官能小説と言わねばなるまい。

余談ながら前夜の情交を通じて束の間の押しかけ妻と化したメインの人妻が見せた積極的な一面は、その貪婪な妖艶さが闇夜に光る官能的名場面だったと付記しておきたい。清楚な人妻が大胆に豹変するいやらしさに満ちていた。
『人妻は夜に咲く』のレビュー掲載元


メインヒロインの真由子さん、サイコー!(^^)

いやぁ~、これは素敵な作品でしたわ~!



過去に苦い経験をした女とはすれ違いこそあれど嫌いになって別れた訳ではない主人公。

違う道を選んだけれども果たしてそれが正しかったのか思い悩むかつての恋人(今は人妻)。

好きで一緒になったハズなのに今は冷め切った夫婦仲の修復のメドも立たない隣の人妻。



未練がある訳でもないけれど、向こうも何となく思うところがあり、ふとした出会いからお互いに過去を思い出して交わるもそれぞれの道を選んだ果てに本当の新しい道が開かれていく……3人の男女を通じた大人の人生が描かれていました。

あくまでも物語を描いた中に濃厚な官能も盛り込まれていた小説でしたねぇ。(^^)

時に可憐、時に妖艶……タイトル通りに人妻は夜に咲いていましたよ~!



葉月奏太先生ご自身のブログで投稿されている自著解説です。
『人妻は夜に咲く』(悦文庫)が発売になりました。【内容紹介】「結婚まで考えていた相手も去り、おまけに会社もリストラされ、散々な四十五歳独身男、深坂。ようやく再就職できたものの生きがいもない毎日。そんな深坂の唯一の潤いといえば、隣の家の清楚な奥さん、真由子と交わす毎朝の挨拶だ。やがて夫が単身赴任中で男手がなく困っていた真由子と睡蓮の鉢がきっかけで親しくなった深坂は、ついにその甘やかな肉体を手に入れ……...
『人妻は夜に咲く』





今月(7月)も新作が出るものとばかり思っていましたら今のところ見当たらず……あれ、今月はお休みでしょうか?

ということで、出たばかりの最新作をお知らせ致しましょう。



【目下の最新作】
◆色神の一族(著:葉月奏太
2015/6/25 発売
Amazonはコチラから。
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◎ここでは何が起きても不思議ではない…妖惑の村で淫らすぎる宴!
◎今旬の作家が放つ、かつてない伝奇官能ロマン!
二十七歳の山代祐也は、関係が途絶えていた亡き父の故郷「色神村」から、莫大な財産を相続する権利があるとの連絡を受け、山深い現地に赴いた。亡父の生家は有数の資産家だったが、当主が謎の失踪を遂げ、祐也が後継者として呼ばれたのだった。そして、当主を継ぐには、もう一方の名家である川守家の三姉妹のうち、誰かを娶らなければいけないと告げられる。困惑する祐也だったが、三姉妹の長女・冬子から夜這いをかけられ、さらに妹たちからも誘惑される。淫靡な体験に溺れていく祐也だが、やがて、この村の驚くべき秘密を知ることに…!書き下ろし傑作秘境エロス。





村の驚くべき秘密」に淫靡なモノを感じますねぇ。

こちらも楽しみです……まだ枕元に置いたままですが。(汗)





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テーマ : 18禁・官能小説
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tag : イースト・プレス悦文庫 葉月奏太

コメント

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ヒロインの背景設定に脱帽

DSK さま

貞操とはどういうことなのか?
ということを改めて考える作品になりました。
慎ましく清楚な女性は、自己防衛や自己顕示欲の裏返しとして貞操であるというふうに思い込んでいましたが、そこには苦しみや辛さがあり、それが欲望と絡み合うことでまったく別の様相を見せることを思い知らされました。

ヒロインの鹿児島県出身という設定も巧みでした。鹿児島県は菊の花消費量が日本一で、先祖のお墓に花を絶やすと周囲の人からダメ人間の烙印を押されてしまうほどの家族を大切にする人たちです。そういう環境で育ったヒロイン(薩摩おごじょ)だからこそ母親の看病に夢中になり、理解できない夫との心の距離が離れていくという苦悩を読者に想起させるあたりは脱帽です。
一方で、貞操を守りたいという理性と好きな人に身を任せたいという感情の中で揺れ動きながら身体を重ねていくという物語の展開は官能シーンを盛り上げるのに十分だったと思います。

人妻作品は好みではないのですが、この作品は官能部分ももちろんですが、ひとつの愛の物語として完成度の高いモノになっていると思います。

余談ですが、指宿は海沿いのとてもいい温泉地でオーシャンビューの露天風呂もたくさんあるので想像もしやすかったように思います。

かなりの名作認定

DSKです。
コメントありがとうございます。

自分の中ではかなり名作認定している作品です。
主人公との情交はまさに情事と言える、夫には内緒の秘め事で始まり、少し時間を置いてから今度は女性からお誘いがくる。これがサブとメインの両ヒロインにあるんですよ。で、どちらも円熟の蕾が次第に花開いていく感覚がこの時間経過の中にありまして、つまりは「妻」である前に「女」なのだと、そして女として熟れているのだというのが男心をくすぐると思います。「女」だったのが「妻」や「母」になってなかなか戻ってこない(^^;)境遇だったら願望も満たされますしねw

それでいて片方の女性は夫とやり直す道を選び、他方は主人公とやり直す道を選ぶというのも現実感があってすっきりしますし、何よりこちらでも一種の妄想的願望が満たされると。(笑)

どこまで意図したのかは分かりませんけれども、とてもいいツボを突いてくる作品だと思います。

名作の一つですね

DSK さま

名作というご指摘、同感です。
悦文庫なので黒本などに比べて官能場面が少なかったり、おとなしめになるのは仕方ないことですが、物語の展開がそれを補ってあまりあると思いました。

あくまでも私見ですが、ヒロイン、サブともに性格や育った環境など、人物像というのでしょうか、かなりしっかり考えているのではないかと思いました。主人公の凡庸で自暴自棄な男性という設定の対極に彼女たちがいることで物語に深みがましていると思います。

主人公とヒロインのその後のストーリーもあったのかもしれませんが、エピローグなどを設定することなくまとめたところも読者の妄想を膨らませて作品を面白くしているのではないかと思いました。

纏まりが良かった

DSKです。
コメントありがとうございます。

サブとメインのヒロイン比率がちょうど良くて、過度に出しゃばってこないサブヒロイン(そもそもメインと面識なし)との情事が一段落してからメインとの睦言が始まる流れも良くて、結末も良いという……。

あとはヒロイン達が基本的に品が良いと言いますか、表向きがしっかりしている印象だったのがオトナのドラマという感じがして良かったと思います。
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