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古民家で戯れて(著:霧原一輝、竹書房ラブロマン文庫)

2015/2/19 発売

古民家で戯れて

著:霧原一輝竹書房ラブロマン文庫


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田舎暮らしを始めた男が溺れる禁断の蜜戯!回春ロマンの旗手が放つ、淫靡ワールド全開の注目作!会社を早期退職した黒木廉太郎は、田舎の古民家を買ってスローライフを送るという夢を実行に移した。しかし、妻の冴子は田舎暮らしが性に合わず、夫婦関係がしっくりいかなくなる。その一方で、地元の若い竹細工職人、井口野枝と知り合った廉太郎は、純朴で淑やかな彼女に惹かれていく。そんなある日、妻の冴子が村の男を納屋に引っ張り込み、浮気している現場を、野枝と発見してしまった廉太郎は…?若い愛人と淫蕩な妻との間で揺れ動く中年男、のどかな農村で繰り広げられる禁断の性宴を描いた、書き下ろし濃密回春エロス!(引用元:Amazon)


★★★★★ スローライフに込めた理想に反して訪れた淫靡な現実, 2015/3/15
官能小説としてシンプルかつストレートに「何ともいやらしい作品」と評したい。しかも、大体において蔑ろにされがちな妻が一番いやらしくて出番も多いという珍しいストーリーを紡いだ結果である。

田舎のスローライフを夢見て引っ越した初老(52歳)の主人公が、お嬢様育ちの後妻(38歳)に振り回されながら地元の娘(22歳)と出会ったり、後妻の妹(33歳)がやって来たりする賑やかしさに翻弄され、竹細工や畑仕事などに取り組んで質素ながらも清らかな生活を送ろうとすればするほど何故か都会よりも淫らで淀んだ生活になっていく皮肉に加え、魔が差した結果ながら、それを招いた理由は自分自身にもあるところに何とも言えない滑稽さも感じた作品である。

しかしながら、やはり混乱(?)のきっかけをつくった悪女は後妻の【冴子】と言わねばなるまい。軽い気持ちでついてきた田舎暮らしに合わず、元より自己中で性的にも強欲なためにイマイチ元気のない主人公のムスコの代わりを早々に見つけ出す始末。実は全六章のうち前半3章が冴子の一人舞台であり、ねっとりした夫婦の営みを白昼から見せたかと思えば地元の武骨な男を挑発し始め、思わせ振りな営みを風呂場で見せつけた後は納屋に連れ込んで夫の居ぬ間に昼下りの情事へと耽るありさま。しかも後半では夫の竹細工工房にトラブルを招き、そこでも若い男と関係を持つというどうにもけしからん妻なのだが、それが欲求不満の捌け口だったとはいえ、じんわり滲む夫への嫉妬という真の背景を見れば憎めない一面もあったりする。そんな想いをはっきりと表に出さないところがプライドの高い熟女らしくもあり、それでいて最後に諦念含みで発露した、思いも寄らない言動で夫婦の決定的な亀裂を回避する離れ業をやってのけるところに本作のメインヒロインは妻であることをまざまざと見せつけた次第。感度の良さや貪婪に求める積極さで官能的にも妖艶な魅力を放つ冴子である。

そして、そんな納屋の情事を覗き見てしまうのは霧原作品のお約束ながら、それを竹細工の師匠でもある地元の娘【野枝】が一緒に目撃してしまうところが展開の肝である。回春ヒロインの王道のごとく主人公の求めには極めて従順な野枝とは冴子への当てつけもあって年の差の恋に落ちる主人公。この迷走が話を面白くしつつ、過去に経緯があって若いのに実は熟れている野枝の良好な感応が淫猥度を高めている。

また、工房の危機を救いにやって来た冴子の妹【佳菜子】はIT系のデキる女なのだが、主人公と野枝の秘密を知って、それをネタに義兄とのアバンチュールを楽しむ淫らさがあり、それでいて地元の青年とはイイ仲になって明るい未来をも築こうとしているのは、あの姉してこの妹とも言えそうな反面、最も都会的な人物が田舎に最もフィットしているような好対照の面白さも見られた。

「そうキタか」という結末へと導きつつ、何事も理想通りにはいかないことをスローライフと淫らな関係で描き出しながら、当初から野枝に潜む何かに気づいていたかの素振りを見せ、行く末にまで主導権を握ろうとするオンナ達に「あな恐ろしや」というしたたかささえも見たような作品だった。
『古民家で戯れて』のレビュー掲載元


タイトルでイメージされる山間のスローライフが舞台なんですけど、それが思うようにいかないばかりか、浮気に走った妻の昼下がりの情事を覗き見ることになるわ、それがきっかけで地元の娘さんとは秘密の仲になるわ、妻の妹には弱みを握られて跨りまくられるわで散々な色欲生活となる滑稽さが面白い作品でした。

自分の浮気(かなり本気モードでしたけど)は棚に上げて妻の浮気に愛想を尽かすところが実に霧原作品の主人公らしいダメっぷりでね。(^^;)

本来は生真面目で実直なんだけれども魔が差すと身近な女に手を出して、その関係が止められないという男の性を描くのが上手いですよねw



で、お得意の覗き寝取られが今回も淫猥度たっぷりに描かれる訳ですが、この悪妻は最後まで存在感があって、なおかつ最後に強烈なカウンターパンチを繰り出すところに意外性があって良かったです。

官能世界で妻を蔑ろにする主人公は割と多いのですが、こんな形で夫婦の絆はかろうじて維持されつつ実はにっちもさっちもいかない状況でもあるという天罰なのか僥倖なのか分からない、何とも言えない状況に置かれる主人公ってのも悪くないですね。(^^)

今少し詳しく記しときますので、ネタばれOKな方は ↓ の「続きを読む」をクリックしてみてくださいまし。



【新作情報】
◆古いのが好き!〈仮〉(著:霧原一輝) 2015/4/15 発売
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現時点だと書影はまだですが、4月も新作が出ます。

このタイトルもまた本作と何かしら共通項があるかも?ですよね。







【結末のネタばれ】

これまでの悪態に堪忍袋の緒が切れた主人公は妻の冴子に三行半を突き付け、冴子は一旦東京に戻るのですが、ラストで野絵と睦み合っていたところに突然現れます。

野絵に散々嫌味を言いつつも主人公(のムスコ)じゃなきゃダメなの、とばかりに服を脱ぎ始め、野絵と3人の生活でも構わない、むしろ覚悟して戻ってきたと打ち明けながら冴子も輪に加わります。

つまり、妻を交えた3Pがしっぽりと描かれる結末なのです。



故に、その後も野絵との関係を認められながら妻との生活も営まれる、3人での性生活が続いていく、それでいて正妻のポジションは譲らないという冴子の逆襲だった訳でした。



3Pのクライマックスに妻が含まれるという実に珍しいパターンなのですが、個人的には『淫らな出張-かわいい女上司とその姉』(著:常盤準、マドンナメイト文庫)以来でしたね。

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tag : 竹書房ラブロマン文庫 霧原一輝

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