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あの夜のささやきが。(著:艶々、ニチブンコミックス)

2015/2/28 発売
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官能劇画というよりも、叙情派漫画家としての地位を確立した艶々の新作『あの夜のささやきが。』は、大ヒットし、映画化もされた『はだかのくすりゆび』の後日譚とも言える作品。妻であり、母である主人公・翠が、性に目醒め、家庭を崩壊させたのちのストーリーで、翠は、とある島に移り住み、激しい禁欲の生活をしていた。しかし…。(引用元:Amazon)


★★★★★ 静かにじんわりと忍び寄る「あの夜のささやき」を越えて, 2015/3/3
艶々作品のファンならば『はだかのくすりゆび』シリーズ(全3巻)の続編と言えばお分かりいただけるだろう。というか、既にご存じでもあったことだろう。あの、めくるめく不貞の果てにオンナを開花させた翠さんの再登場である。秘めやかながらもアツい熱を孕んでいた本編の「その後」は静かで穏やかながら、ふとしたきっかけで灯った火がじわじわと、しかしどんどん大きくなり、遂には「あの夜」を思い出さずにはいられない、まるで「ささやき」のような、それまで頑なに拒んでいたオンナを新たな熱として再び発散させるものだったように思う。

本作を手に取った時にやや厚みを感じたのは、各話24頁で全10話収録だからであろう。実際に『はだかのくすりゆび』3冊の平均値より2割近く頁数が多い。しかも、4話・3話・3話で3つのチャプターに分かれている。

Chapter.1 【明菜】 翠さんが営む小料理屋「翡翠(かわせみ)」のアルバイト娘
翠さんは全てを失い、今は寂れた島(かつて住んでいた場所の「向こう側」)で1人暮らしを始めて3年(あるいは4年)が経過し、小料理屋で生計を立てている。そこで一緒に働いている明菜は性にも快活というか開放的かつ積極的であり、次第に道を踏み外そうともする。以前の自分をダブらせてしまう翠さん。その道は荊であることを「沼」に例えたのは秀逸だったが、ここでは「残された側」の途方もない悲しさが同時に、ずしりと描かれていることが今は傍観者の翠さんに、そして読み手にも語りかけるものがあったと思う。官能面は明菜の一人舞台であり、翠さんはこれを覗き見てしまう程度だが、また別の些細なきっかけが翠さんの奥底に潜んでいた火を灯すこととなる。

Chapter.2 【尾田】 島にふらっと現れた若者
とても小さくはあるがしっかり灯った火を自ら慰めることでいなす日々の翠さんが冒頭から描かれ、官能面もじわりとその成分を増してくる。そんな導火線を加速させるのが尾田青年である。彼との出会いは偶然なのか必然だったのか。若い娘さん達にも人気のある彼を意識し始める翠さんの悩ましさは募るばかり。あと一歩を踏み出すのに躊躇して遠慮するのは年の差もありながら本来は堅物の翠さんらしくもあり、かつての過ちを繰り返さないための戒めでもあるのだろうが、相手はフリーだし今は翠さんもフリーなのだからもっと自由であっても良いのでは?という気も起きる悶々とした展開の始まりでもある。また、ここでも覗き見してしまう翠さんは、もう明菜の時とは異なる、明らかに異なる感情と劣情を有してしまっている。

Chapter.3 【翠】 心を解き放った妖艶さは儚く美しく
尾田青年とのふれあいは翠さんを揺さぶり続ける。心と体、理性と感情、本音と建前……相反する全てが揺れても自分からアプローチする術を持たない翠さんの我慢は頂点を迎え、実は尾田青年にも変化が訪れていた時に、それは幻想的な形で結実することとなる。原初のオトコを目にした翠さんが咄嗟の行動に出られたのはオンナのなせる技だったのか。ここからは全てを投げ出すように解放され、弾けるスイッチが入った豹変ギャップの妖艶さはドキッとするほど。読み手にとっても待ちに待った瞬間であるため、その破壊力はなかなかのものとなる。一晩中ヤリ捲りな情交は艶々作品ではお馴染みながら、余分な描写や台詞さえも抑えて、もっともっととせがむお口奉仕を挟みながら体位を変えて延々と続けられる様を表現したのは見事だった。しかし、この物語はきちんとした結末を用意していない。結末を1つにしていないとも言えよう。安息の幸福が訪れたのか、それとも(翠さんには失礼ながら)単に男日照りを癒しただけなのか、あるいは過去の不貞へのアンチテーゼなのか、そもそもこれは恋なのか愛なのかさえもはっきりとは描かれず、ただ何となくそういうことだよねと感じられるような静かな幕引きだったのは、その行く末についてを読み手に委ねているようでもある。

三段構成(序破急)のお手本のような構成に心の機微を巧みに盛り込んだ大人のドラマとしても良かったことに加え、その引き換えに抑えたかの官能場面、とりわけ翠さんのシーンが物足りなくなっても最後に賭けて盛り上がりの切り札としたかのような演出は、元より続編なのだからと思えば、これはこれで1つの形にはなっていたと思う。
『あの夜のささやきが。』のレビュー掲載元


ヒロイン・翠さんの心境を写したかのタイトルといい、あらすじの『官能劇画というよりも、叙情派漫画家』との書き出しといい、今回は編集さんのナイスな仕事っぷりが光りますね。(^^)

官能コミックとしての格調の高さを感じる作品でした。

確かに翠さんの思いが弾けて乱れるシーンは少なくて物足りないですよ。(汗)



もっと、もっと、カモ~ン!という印象は残りますが、こぅ、じわっと来る、来てしまう心情を描くために直接的な官能描写は敢えてスポイルしたのだろうと推測しています。



……ホントはもう1話足してヤリまくりな「その後」があると良かったな~とか。(未練たっぷりw)



このお話の元となる『はだかのくすりゆび』はコチラへ。

はだかのくすりゆび(全3巻 ニチブンコミックス)
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-815.html






艶々
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