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隷嬢-人質(著:甲斐冬馬、フランス書院R文庫)

2009/5/11 発売

隷嬢-人質

著:甲斐冬馬フランス書院R文庫


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(早く終わって……お願い、家に帰して……)
唇を噛み締め、白い太腿を割りひろげられる紗英。
漆黒の翳りの下には淫らに喘ぐ20歳の花芯が!
誘拐犯と二人きりで過ごす、46日間の人質生活。
時計のない淫獄で繰り返される凄絶なレイプの嵐。
解放が訪れたとき、隷嬢が選んだ衝撃の未来とは?
(引用元:公式サイト)


★★★★★ 既存の類似作品ながら大逆転な結末の破壊力が一線を画す, 2009/11/25
次に挙げるフランス書院文庫作品をどれか1つでも既読な諸兄であれば、本作の内容は概ね分かると思う。

若妻・誘拐-恥辱の42日間』(著:鬼木鉄二)
若妻と誘拐犯-密室の43日間』(著:夏月燐)
新妻と誘拐犯-密室の48日間』(著:北都凛)

上記作品との違いは、ヒロインが20歳の未婚な大学生で生娘なこと、終盤で大きなドラマ要素があって、勝気な性格で最後まで抵抗を続ける気丈なヒロインがクライマックスでは破壊力絶大の“デレ”を見せること、これに先駆けて主従が逆転するプレイ、つまりヒロインの“ツン”の部分を活かした痴女的女王様プレイがあることなどが挙げられる。ちなみに本作は46日間の凌辱である。

乗馬倶楽部に通う令嬢と倶楽部の元厩務員、主人公の厩務員時代に因縁があって今回の暴挙に出る展開だが、元にあるのは怨恨ではなく歪んだ純愛である。自己中心的な妄想が爆発した傍迷惑な話だが、一見して正反対な境遇の2人に隠された「似た者同士」的感覚が、果てしない緊縛凌辱の合間に時折見られる主人公の優しい言動から感じられ、行き場を無くしたヒロインにとっての唯一の拠り所としてクローズアップされていくまでが上手く挿み込まれている。ただし、ヒロインの心境の変化には若干のストックホルム症候群的要素も感じられる。それでも主人公が賭けに出た窮余の一策によって状況が一変する最後の展開は、これまでの関係を大逆転させるもので、恥じらいながらも気付いた本当の気持ちを告げるヒロインに戸惑いまくる主人公という構図と愛に溢れた情交が読後感をも大きく良好に変えることに繋がっている。上記作品も結末は似たようなものだが、その破壊力には大きな違いがあり、これこそ既存の構成を上手く料理したものと言えよう。時には本文との乖離もある写実的な挿絵だが効果的な場面もあったことを付記しておく。
『隷嬢-人質』のレビュー掲載元


今は亡きフランス書院R文庫からの第2弾作品が甲斐冬馬先生のデビュー作でした。



しかし、「黒本」の新レーベルってのは長続きしませんよねぇ~~~。(^^;)

要するに、「黒本」本体とのコンセプトの明確な違いが出せなかったんだと思うのですよぉ。

わざわざ別にする必要なくね?ってやつw



時代官能の「時代艶文庫」についてはそもそも読者層が少しズレていたと思います。

そもそも官能小説と時代官能小説は読者が少しだけ違うと思うのです。

なので、これもまた「黒本」として需要にアプローチできなかったのであろうと。



それはともかく、本作は延々と続く監禁凌辱と最後の最後で飛び出すギャップ破壊力。

これに尽きます。

そんな本作が2015/1/26現在では電子書籍化もされず、入手は中古でのみというのはちょっぴり残念ですね。





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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 フランス書院R文庫 甲斐冬馬

コメント

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時代官能小説ファンのつぶやき

DSKさま

>「黒本」の新レーベルってのは長続きしませんよねぇ~~~。(^^;)

私も同感です。
新しい企画がいくつ消えていったのかわかりませんね。
新陳代謝が大切なのでいろいろチャレンジしていただくのは、読者にとってうれしいのですが、こうも続かないと「またかよ~」と叫びたくなります。

時代官能小説もご指摘の通り、黒本とは読者層が違うと思います。そもそも時代背景が違うので、そうなるのは必然かも知れません。

個人的な感想ですが、武士の時代の習慣や制度といった官能と関係ない部分の設定が甘い印象を覚えました。
あくまでも時代劇のファンタジーなので、時代劇のところはちゃんとしようよというのが希望です。

水戸黄門のように「前の天下の副将軍」と当時存在しなかった設定で人気を続けた例もありますが、それは当初の「前の中納言」という設定が日本史に興味のない視聴者にわかりにくかったので苦肉の策だったそうです。

時代劇のころの日本人の文化を小説を手に取る人は大切にしてるので、そこを官能と織りまぜていくのは、作り手にとって高いハードルなのかもしれませんね。

新レーベルの模索

DSKです。
コメントありがとうございます。

「黒本」が新レーベルを立ち上げる時には思い切った作家の起用がまずは必要だと思いますよね。つまり、作家陣からして本体とは異なるという存在感の出し方。他のレーベルで活躍しているけど「黒本」には縁のなかった作家。あるいは、既存作家でも別名義で違う路線を書かせるとか。

顔触れ変わんねーじゃん!と思われるだけでも手に取る新鮮味に欠けてしまいますから。

時代官能は時代小説にして官能小説という2つの軸をどう味付けするかで作品の質が変わってくる面もあるでしょうから、時代考証とまでは言わないにしても、まずは時代小説として最低限の土台があって、それに官能成分が醸される必要があるのでしょうねぇ。

それでなかったら、いっそのことぶっ飛んだ設定を強引に盛り込んだコミカルテイストで諸々を超越するとか。(笑)
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