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同級生の母(著:斎藤晃司、二見文庫)

※右側は底本の表紙カバーイラスト。
2007/12/19 発売

同級生の母

著:斎藤晃司二見文庫


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転入生の純一が友達になった裕也の家で風呂に入っていると、脱衣場に裕也の母親・綾乃の姿が。あわてて出ようとするが、目に飛び込んできた瑞々しい裸体に惹きつけられてただ呆然とするばかり。一方、綾乃は妖しげな瞳を向け、細い指をからませてきた…。これを機に、魔少年のような裕也に引きずられ、未知の体験をしていく。俊英による、幻のデビュー作が甦る。(引用元:Amazon)


★★★★★ 狂った母子(?)に巻き込まれ絡め取られていく退廃, 2015/1/6
本作は2002年に発売された作者のデビュー作『同級生のママと僕』を改訂・改題した再販本であるため、むしろ当時の発行レーベル(マドンナメイト文庫)の作風を念頭に置いた方が良い内容と言える。

・中学3年生の主人公の他に同級生の少年が出てくる。
・この少年が実はチェリーな主人公を心身で凌駕する手練手管の持ち主。
・さらには聡明な同級生女子を既に籠絡している悪魔少年でもある。
・この悪魔少年が蠢惑的に主人公を挑発。
・少年に対する劣等感と微かな意地から挑発を無視できない主人公。
・せめてものしっぺ返しもあって憧憬を募らせていた少年の母と関係を結ぶ主人公。

ざっとこんな感じで始まるが、話は少年主導で進んでいく。いわゆる「一竿」至上主義な読み手にはおすすめできない内容である。しかもここまでは序の口に過ぎず、憧れだった「同級生の母」との関係を喜んだのも束の間、それさえも悪魔少年の手の平だった事実に驚く間もなくさらなる耽美の深遠へと引き摺り込まれていく主人公である。

そして、最後には悪魔少年から見た「同級生の母」、つまり主人公の母へとその矛先が向かう。悪魔少年は同時に悪魔母子でもあり、この母子に主人公とその実母がまるで蟻地獄のように絡め取られてしまう退廃的な結末はかなり刺激的なもの。そもそもこの悪魔母子には主人公を絶望のどん底に叩き込む非礼な秘密が隠されており、全てを知り、悟った主人公に去来するのが虚無の空洞という救いの乏しい実母相姦なのである。

狂った少年の邪な快楽的「お遊び」に付き合わされた主人公ではあるが、そこには性に対する無知によるコンプレックスや、それを周りは既に知っていることから生じる疎外感といった中で何とか自分も仲間入りしたいという渇望が間違った方向へ無軌道に向かってしまう若さ(幼さ)を見るようでもあり、読み方によっては若干の後ろ暗さを感じてしまう作品かもしれない。

また、本格的なデビュー作だったにしては官能描写が濃厚で興奮度も高い。少年や主人公の母の美貌を示す文章も冴えており、その妖艶な振る舞いもまた魅力的である。
『同級生の母』のレビュー掲載元


斎藤晃司先生の、マドンナメイト文庫からのデビュー作を改訂・改題した再販本ですから、底本が発売された2002年当時の潮流をイメージしておいた方がいい作品ですね。

要するに、シンプルなタイトルと表紙カバーイラストからイメージされるような、イマドキテイストな甘いだけの作品ではありませんよ、ということです。

……二見文庫の再販本では時折見られるパターンです。(^^;)



DSKの中で2000年代に入ってからの5年間くらいは、主に中学生の 主人公以外の悪童な少年が主人公の母を寝取る 作品が多かったとイメージしています。



本作も終盤でひ弱な主人公の母が狙われます。

そして、寝取られます……それは、もぅ、いやらしい展開でw

部屋の隅にあった鏡台の角度を変えることで、入口付近に潜み、「ぐぬぬ……」と見ているしかない主人公から母の痴態が見えるようにするなんて酷な!でも官能的には淫猥な!演出が光ります。



しかも、母子相姦が肯定的に描かれるようになる直前の頃ですから、何とも言えない後味を残す結末でもあるんですよねぇ。

主人公と相対する悪魔少年のえげつなさが際立った作品でもありました。



◆底本
2002/10/18 発売

同級生のママと僕(マドンナメイト文庫


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親友の家の浴室で偶然目にした彼の母親の裸体。恥ずかしげもなく陰部を晒す豊満な肉体からたちのぼる大人の女の匂いに幻惑され、しなやかな指で絶頂へと導かれた少年は、彼女に童貞を捧げた後、さらなる快楽が待つ性の深遠な世界へと導かれ…。(引用元:Amazon)



御大佐藤与志朗絵師の筆と思われる表紙カバーイラストが当時らしさを醸しながらも素敵です。(^^)

そして、この作品もやはり電子化によって再販の本作よりも元の底本の方が充実した状況となっています。今後はこの流れなのかな?と思いますね。





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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 マドンナメイト文庫 斎藤晃司

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電子書籍化しないのかな?

DSKさんのツイッターを見て気になったのでチェックしてみましたが、斎藤晃司作品は読んだ事はないですけど、面白そうですね。改訂・改題した方は電子書籍化されないのか気になるところですが、いずれ時間的余裕ができた時に底本の方の電子書籍を購入したいと思います。

私事ですが、7月になり、6月新刊を読もうと思ったら、頭や耳から首筋、肩にかけて帯状疱疹になってしまいました。薬を飲み始めてから眠気がさすようになったので、今は本を読んでも頭から抜けていくようです(笑)

再販本は電子化されないことが多いようです

DSKです。
コメントありがとうございます。

底本の電子化が進むことで再販本が宙ぶらりんになるパターンは多く見られます。増刷も電子化もされず初版本が売り切れたらそれでおしまい。後は底本の電子書籍をお求めくださいの流れが見受けられますから、今後はたぶん再販本自体が下火になるような気もしています。

斎藤作品には本作のような、ちょっとえげつない(^^;)母子交姦から実母相姦へと展開する作風が1つあるようでして、枕元に置きっ放しな未読(ちょこっと読み)作品にも似たテイストが描かれていました。相手の母とねんごろになったところを見計らって自分の母が狙われるという退廃的な世界観はちょっとクセになる毒気がありますw

こんな暑い時節にやっかいなご病気になられて心中お察し申し上げます。
お大事になさってください。m(_ _;)m
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