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艶の湯にようこそ(著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫)

2014/12/4 発売
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小さな広告代理店に勤める貴司は、恋人と別れたばかり。ひょんなことから近所の銭湯「艶の湯」を訪れた彼は、巨乳美人女将の千鶴や、その従姉妹の亜衣、由貴子らと知り合い、彼女たちとの肉悦に溺れてゆく。大浴場でのソーププレイ、巨乳に挟まれる興奮の3P…。やがて恋人の雛子ともヨリを戻せた貴司は、経営の厳しい「艶の湯」に客を呼ぼうと奮闘を始めるが…!? なつかしの銭湯を舞台に、人気作家が描くノスタルジック青春官能ロマン!(引用元:Amazon)


★★★★☆ 安定した作風なれど読み方によっては物語の着地点に若干の違和感を覚えるかも?, 2015/1/4
美野作品を語るにほぼ必ずイメージされる「官能ラヴコメ」な要素は今回もまずまず健在。コミカルな面はむしろどんどん進化しているようで、本作もまた笑える作品に仕上がっている。ヒロインからの、とりわけ一番最初の誘惑アプローチが安直に感じるのは今や美野作品ではお馴染みということで、その後に続く物語が面白いために半ば気にならなくなるのと慣れればそれなりに……ということにしておきたい。余談だがタイトルは「艶の湯(あでのゆ)」と読む。

今回は銭湯を舞台にした物語として3人の熟女が登場し、これに主人公の元彼女を加えた4人体制。キャラで言えば奔放で積極的な2人にお淑やかな1人と初心な1人といったところか。傾いた銭湯を立て直すサイドストーリーもあるが、メインはヒロイン達との恋の珍道中であろう。と言っても熟女達は揃って男運が乏しいために「逃げられトリオ」と揶揄されており、主人公とは心がある程度満たされればあとは体メインなところもあったりする。そこに途中から元彼女が舞い戻って来て……となるのだが、ここで修羅場になるか?というところを熟女達の手練手管で形勢逆転する面白さが加味されていた。そんな形で元彼女も取り込まれて結局は4人の女性を相手にさせられる主人公である。

官能描写は総じて良い。献身的なご奉仕があったかと思えば軽い緊縛で主従逆転させて秘められたMっ気を開花させたり、そうかと思えば姉御肌な熟女にはいいようにされていたり、元彼女とは毛色の異なる形だったりと、ヒロイン達のキャラに則したバラエティ豊かな情交場面が多く見られる。

ただ、「逃げられトリオ」の存在感が強過ぎるのか、話の本線をやや霞ませている印象もあり、結末へと至る流れがクライマックスとしては相対的に弱く感じたのは少し勿体なかったかもしれない。とりわけ熟女達の誰かに肩入れすると読後感も少々複雑なものになり兼ねない。
『艶の湯にようこそ』のレビュー掲載元


今回も笑える官能ラヴコメな美野作品であります。(^^)

相変わらず上手いなぁ~と思うのは、今回の舞台が銭湯なのに最初からは出てこず、主人公が住むオンボロアパートの湯沸かし器が壊れる場面から始めるところなんですよね。で、話の本線には全く絡まないダメ親父な管理人とかもちゃんと出てきて、それが後にアパートが火事になるという伏線にもなっている巧みさですわ。

つまり、湯沸かし器が壊れる → ヒロイン達が営む銭湯の存在を知って一度利用してみる → 1人目のヒロインと情を交える → 後にアパートが火事になって住まいを失う → 銭湯に居候として転がり込む、という流れで主人公が銭湯の世話になり、銭湯の実情を知って奮起するというサイドストーリーが本線と絡みながら並走する上手さですよね。

この辺りをコミカルに描きながら、2人目、3人目といったサブヒロイン達の奔放過ぎる振る舞いがさらに笑えて、それだけに留まらず4人目として元彼女がやって来て話がますますこじれる(笑)というストーリー展開はさすがだと思います。



ただ、今回はサブヒロイン達が出張り過ぎた感があって、結末へと至る恋路が少し弱かったですナ。

ここから先は展開上のネタばれを含むので、それでも知りたい方だけ「続きを読む」をクリック願います。

美野晶 竹書房ラブロマン文庫


【ネタばれ】

というか、お淑やかで献身的な1人目のサブヒロインが、献身的過ぎるが故に男をダメにしてしまう、いわゆる下げまんなんですけど(^^;)、キャラとしてはとっても魅力的だったので、DSKとしてはこちらとの恋が進んでほしかった、むしろこちらをメインに据えてほしかったという一種の我が儘がレビューに滲み出てしまいましたw

後からきたヒロインが最後に掻っ攫っていくのは『したたりの園』で見られたパターンと同じで、「あれ、そっちとくっついちゃうの~?」みたいな肩透かしをちょっぴり喰らうところもありましてね。(^^;)

ってか、元彼女とのヨリが戻るなんて正直あまり面白くありません!(笑)

その点でレビューの星が1つ減りましたけど、官能面は充実してましたし、何より話は面白かったですから『したたりの園』当時よりは格段に進化していると感じました。

銭湯のCMを製作する際にヒロイン達が出演することとなり、緊張からイマイチ冴えない映像になってしまうところを主人公と順番に交わることですっきりして再撮影に挑む場面などは、ヒロイン4人との情交描写を連続でぶっ込んできましたから(笑)、話の展開としては呆れ笑いも若干生じるところですが、官能面ではそれぞれ体位も変えるスパイスを効かせて実にナイスでした。
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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 竹書房ラブロマン文庫 美野晶

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非公開コメント

物語構成が巧みです

DSKさま

人生に不満を抱えている主人公が、女性と絡み合うという美野作品の常道という印象でした。
DSKさんのご指摘の通り、湯沸かし器が壊れるという小さなきっかけが、熟女との様々な出会いにつながり、物語が展開していくという巧みな構成は健在ですね。

終盤も美野作品には珍しくハーレムっぽい展開を未来に感じさせるようになっていて、これはこれで面白いと思いました。

「逃げられトリオ」のはじけた感じはヒロインのキャラとのコントラストかなと解釈していますが、強烈な感じは否めませんでしたね。だからといってほどほどにというのも面白味に欠けるのでしょうから仕方のないことでしょうか。

しかし、どのようなキャラにしても、四人とも根底に恥じらいを持っているところが官能的にはそそられるので、この作品も満足しました。

キャラ達の良さを押し出した作品

DSKです。
コメントありがとうございます。

>「逃げられトリオ」のはじけた感じ

小さなチャレンジを作品毎に試すという意味では、基本構成こそこれまで通りながらヒロインのキャラを立ててみた作品だったのかもしれませんね。
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