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七人のおいしい人妻(著:青橋由高、フランス書院文庫)

2014/8/25 発売

七人のおいしい人妻

著:青橋由高フランス書院文庫


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テニスウェアが似合う熟妻に温泉宿で個人レッスンを……
同窓会で再会した双子妻にダブルで「美肉告白」され……
豊満ボディを密着させる息子の嫁の誘惑に乗ってしまい……
仕草も女陰も初々しい、可愛いおさな妻との新婚生活で……
三十路のむっちり人妻メイドにエッチなご奉仕を施され……
年も職業も女体の味も違う、おいしい人妻フルコース!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 冴えたアイデアで趣向を凝らした短編集, 2015/1/3
作者初の短編集。タイトル通りに7人もの人妻は出てくるが、双子ヒロインがいることもあって1話1ヒロインにはなっておらす、逆に1人で2話を受け持つ人妻もいる。これは本作が過去に出された短編を単に集めただけに留まらない短編集だからである。

以前より1冊だけで出ては消えていくのが惜しい数多の官能ヒロイン達に活躍の場が再び与えられればと思っていたが、短編集を逆手に取ったかのような今回のアイデアは過去資産の効果的な活用としても素晴らしい切り口だと思ったので特筆しておきたい。

第一話 テニスウェアの熟妻
第二話 双子妻3P体験
第三話 息子の嫁に迫られて
第四話 初夜~おさな妻の寝室

最初の4編は『特選小説』(綜合図書)に初出の作品を加筆改題したもの。『息子の嫁に迫られて(旧タイトル「息子の嫁」)』は『こんな官能小説が読みたかった!2014年版』にも選出された作品である。

40頁前後にしては思いのほかストーリーが凝っていて読物として面白いだけでなく官能面も充実している。結婚前の初心な頃は過ぎ、夫によって相応に開発されている人妻が別の男(主人公)によってさらなる未知の領域を知らしめられ、それに驚き、戸惑いながらも夫では得られなかった快楽に溺れ、乱れるまでがどの作品でも描かれていて何ともいやらしい。感じ過ぎて呂律が回らなくなるのは好みの分かれるところだが、どれもなかなかの興奮度で迫ってくる作品ばかりである。短編でこの水準は思わぬ僥倖だった。

ただし、本作の魅力はむしろここからである。

第五話 新婚生活~淫らな蜜愛旅行(ハネムーン)
第六話 かわいすぎる人妻メイド
第七話 パン屋で働く美人妻を…

この3編は書き下ろしであり、上記の4編とリンクしている。第五話は第四話の後日談だし、第六話の主人公は第三話と第四話の(それぞれの主人公の)共通の知人という、言わばスピンオフ。また、ラストを飾る第七話では時代が一気に10年も進み、第一話でヒロインの息子として出てきた少年が20歳に成長して第二話の双子人妻が勤めているパン屋で一緒に働いている第五話に出てきた女性(当時は女子アナ、今は人妻)と恋する話になっている。これらの凝った設定が実に冴えている。

とりわけ第七話は双子人妻の「その後」も、実は第一話の母の「その後」もうっすら透けて見える中で、当時は華やかな職場にいたヒロインが人妻となってからは枯れそうになっているところを20歳の青年主人公が癒す話にもなっており、この主人公にも少年当時から母の面影を追いかけているような背景があることで10年の歳月を上手く活用しながら本作全体の総決算のような内容にしていたのは秀逸だったと思う。

単なる短編集で終わらせないアイデアを盛り込み、それが官能面も含めて昇華していたという点で本作には喝采を送りたい。
『七人のおいしい人妻』のレビュー掲載元


正直に申し上げて官能小説の短編集には触手があまり動きません。

やっぱ官能描写の限界をページ数という物理的なところで感じるんですよねぇ~。

しかし、にゃらさんのブログで本作の紹介記事を拝読して入手してみることにしました。



そして、結論……本作は面白い。(^^)



何が面白いかと言いますと、レビューにも記したように、既出4編の「その後」を書き下ろしの3編で描いているという連続性によって官能成分もぐっと増しているところですよね。物語としても続きが読めて良かったです。

こういう繋がりのある短編集はいいなぁ。

そして、このアイデアが出た時点で勝利ですよ!



にゃらさんのブログで投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
青橋由高「七人のおいしい人妻」(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:村山潤一)ネタバレ有り。御注意下さい。本作は短編集で有る事から、いつもとは形式を変えたいと思います。【レビュー】各話完結の短編集となっているが作品毎に共通の世界観を持たせている辺りは「美少女メイドから異能ヒロインまで」幅広く美少女文庫で描かれている作者らしく、作中から感じられるのは表面的にはドロドロの愛憎劇に見えても結末は...
青橋由高「七人のおいしい人妻」





で、こういう形式の短編集って、どういった呼称があるのかな?と思いましたら、「連作」もしくは「連作短編集」と呼ぶみたいですね。

むしろ、コミックの中編などでは以前から用いられていた手法かもしれませんけれども、小玉二三先生の作品で「連作」と称する短編集がありました。



◆関連作品
2013/3/12 発売

花酔い(著:小玉二三、光文社文庫)


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フリーのメイクアップ・アーティスト黒地渉。彼にメイクを施された女たちは、厚く身に纒った心の鎧を脱ぎ捨て、本当の自分をさらけ出す。雑誌編集者、新進女優、主婦、美術館学芸員、祇園の女将…その肌に渉のしなやかな指が触れるとき、彼女たちは今まで経験したことのない官能の悦びに目覚めていき…。女の肉体の深奥に潜む欲望を濃密に描き出す、文庫書下ろし&オリジナル連作官能小説。(引用元:Amazon)



こちらは1人の主人公に絡む女性達が各編で描かれているのでしょうかね。

だとすると、1本の長編をヒロイン毎に区切って短編集化している、あるいはそれに似た手法なのかもしれませんが……。

青橋由高 フランス書院文庫
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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 青橋由高

コメント

非公開コメント

秀逸な物語の構成力

DSK さま

>何が面白いかと言いますと、レビューにも記したように、既出4編の「その後」を書き下ろしの3編で描いているという連続性によって官能成分もぐっと増しているところですよね。
>こういう繋がりのある短編集はいいなぁ。
>そして、このアイデアが出た時点で勝利ですよ!

本当に勝利だなと思った作品でした。
私も、「人妻」「七人」というタイトルを見て、スルーをしていたのですが、2016年5月に青橋先生の作品が久しぶりに出るので、何となく調べていたら、この作品に出逢いました。

時間、場所、人間関係が絶妙に絡み合う、まるで東野圭吾作品を見ているようでした。
途中を流し読みしたり、最後まで読まないと作品の良さがわからないのですが、最終ページにたどり着いたときには、こういう官能作品もあっていいと思いました。

誘惑系の作品で官能描写に力を入れると、ヒロインは引き立ちますが、時間、場所、人間関係を制約することになってしまいます。
人妻の子どもや主人公の友達の男性は、他の作品では官能描写に絡んだりすることもありませんし、彼らのキャラの説明などもありません。主人公やヒロインの存在を引き立てる役目しかありません。
ある意味ファンタジー作品になってしまいます。(個人的にはそれが好きなのですが)

しかし、この作品では本に描かれる人を余すことなく官能の世界に引き込むことに成功しています。
リアリズムを追求しようとすると、本作品のような感じになるのかもしれません。

描写の方も申し分ないのですが、物語の構成のレベルが高いので、そこに惹かれてしまいます。

推理小説のように、最後に犯人が捕まったり、怨念が晴らされたり、勧善懲悪だったり、何かしらのゴールがあって、そこにたどりつく過程で物語の構成力を利用することはあります。よくよく考えてみると、この作品は登場するキャラたちの人生、特に官能部分について描いただけです。
世間のしがらみに押しつぶされそうになり、人妻でありながらどこかもの悲しげに生きているヒロインたちが、官能によって開放されていく過程と言ってもいいかもしれません。

それらが絶妙に絡み合うと素晴らしい作品になると言うことが体験できただけでも、良かったと思います。

連作短編の醍醐味と過去のリミックス

DSKです。
コメントありがとうございます。

基本的に短編集はスルーしがちなるも連絡短編となれば触手が伸びるDSKですw

この作品はそうと知らずに買いましたが、読み進めていくうちに「そうかぁ、そういうことかぁ、なるほどぉ」となりましたね。実に面白い試みだと思います。

聞くところによれば、長編をメインに執筆されている作家は何頁あっても足りなくなって削ることが多いのに対して、短編あがりの作家は文章を伸ばすことに苦慮するそうです。

青橋先生も頁が足りなくて常々削っているとブログに記されていますから、こういったアイデアで過去の短編をブラッシュアップするのは元より嫌いではないのかもしれません。

また、ライトノベルなどと違って官能小説は基本的に1冊完結なのですが、魅力的なヒロインを描きながら1冊限りで消費されていくのは勿体ないと感じておりますので、その意味でも過去の作品に新たな切り口を見出すのは素晴らしいことだと思います。

官能小説にも加筆・修正の再販とは異なるリミックスがあっていいと思うのです。

短編でもいいから後日談とかが出れば相応に売れると思いますし、その方が書き手も設定などを1から構築する必要がありませんし、何より、そんな「続き」があることでヒロインがキャラとして1人立ちする可能性もあると思うのですけどね……アニメキャラのように。
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