FC2ブログ

四人の女高校教師-ご褒美(著:星野聖、フランス書院文庫)

2011/6/23 発売
Amazonはコチラから。
Kindle版はコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

「わたし、生理前だからとってもエッチな気分なの」
薄いブラウスからのぞく、女教師の柔らかな乳房。
太ももの付け根には漆黒の翳りが透ける白下着が!
四人の女教師に迫られた少年が目にする牝の本性。
あの清楚そうな先生たちがこんなに淫らだなんて……
未亡人、人妻、独身、新任……甘い禁断学園生活!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 緻密な設定と妙味のある構成, 2014/9/15
全体を大雑把に捉えればタイトルやあらすじでイメージされる通りに4人の女教師ヒロインが1人の生徒(主人公)を奪い合った果てに……という安心・安定の内容である。しかし、細かな構成や設定を少しでも凝らして妙味を盛り込もうという意思を感じた作品でもある。それぞれとこっそり交わしていた密戯が発覚した後の、ヒロイン達による修羅場一歩手前な話し合いから始まるところなどは物語の幕開けとして良い「掴み」だった。

39歳の温和な未亡人国語教師、32歳で眼鏡の似合うクールな人妻数学教師、派手で勝気な27歳の独身英語教師、幼馴染みでもある23歳の新任音楽教師……ヒロインの設定や属性は申し分無い。慈愛に満ちながら空閨を刺激されて乱れたり、ある種の達観もあって夫のある身ながら大胆だったり、強気に迫るものの教師間で結んだ抜け駆け禁止の「協定」は最も律儀に守っていたり、幼馴染みの優位性を武器に当時の呼び方をしてみたりとバラエティに飛んでいる。普段は地味なのに眼鏡を外して髪をおろした途端に妖艶さを纏い始めるなど、ベタながらナイスな瞬間があるのは素敵に抜け目のないところ。何より各ヒロインとの逢瀬の際に過去の経緯や馴れ初めといった背景を手短かに挿み込む手際の良さが短編で鳴らした作者らしいところでもある。

昼休みの空き教室や職員トイレといった好シチュエーションも組み込みながら続けられる「協定破り」に聖職者の背徳が加味されて大いに憂いながらもライバルの存在が明らかな故の対抗心もあって「本命選び」がエスカレートしていく淫猥さは存分に出ていたが、物語としては堂々巡りの一回りとなってしまったこと、そして、その行方が容易に予測できてしまうところが、この雰囲気を残しながらのストーリーを想定した時点で宿命的に避けられないところか。ほぼ唯一として気になった点である。
『四人の女高校教師-ご褒美』のレビュー掲載元


とっても印象的な表紙カバーイラスト。

手前の足元にフォーカスがあたっていて奥がボケているのは小玉英章絵師の得意とする写真からのコラージュならではといったところでしょうか。



中身の構成もまた星野聖先生ならではの妙味がありました。

何しろ冒頭から軽く修羅場w

4人もの女教師ヒロインとの馴れ初めなどでいちいちページを割いていては官能描写のスペースを失うとばかりに上手な物語の始め方だと思います。

それでいて各ヒロインのエピソードでは関係成立時の経緯や背景を簡潔に綴って深みを与えています。

担当教科に由来する台詞なんかもさらっと出てきたりして、サ・ス・ガ。



結末に向かう最後の流れに少しグダグダっとしたものを感じたのがちょっぴり残念だったかな?




にゃらさんの本作紹介投稿記事もご覧ください。
星野聖「四人の女高校教師【ご褒美】」(フランス書院文庫、2011年6月、表紙イラスト:小玉英章)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】四人の女教師との交際が露呈した亮介が涙ながらに誰か一人と選べないと哀願するのを見て、教師たちは日替わりでエッチ無しのデートをした上で彼に決断してもらおうとするが、初日から協定破りの誘惑合戦が始まるのだった。【登場人物】沢村亮介16歳。高校1年生。父親の海外赴任に母親も帯同...
星野聖「四人の女高校教師【ご褒美】」





個人的に星野先生の誘惑路線は結構好きなので、本作以降で途絶えているのが残念ですねぇ。





星野聖 フランス書院文庫
関連記事
スポンサーサイト
[PR]

[PR]

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 星野聖

コメント

非公開コメント

意外な類似性

こんばんは。にゃらです。

誘惑作品のハーレムエンドってファンタジーで「男の夢」の一つなんですが、個人的には書き分ける限界は3人じゃないかと思います。
4人を公平に扱うとなると同じようなパターンが続き中弛みしやすいし、いまいちリズムに乗れないまま終盤で数合わせのハーレムに陥りやすい気がします。
4人ヒロイン作品は脂が乗り切っていた頃の巽飛呂彦さんの作品とどうしても比較してしまうのが私に取ってはネックでもあり、なかなか越えられないなという印象です。

さて星野聖さんですが、この名義では最後の作品になるんですよね。作品によって短編集だったり、凌辱寄りになったりとかなり路線選択に迷っていた節が窺えます。
そんな中での近作の誘惑路線がなかなか良かっただけに、少々勿体無い気がします。とは表向きの話で、心機一転再出発されているのではと自分は見ているのですが…。

単に私のこうであって欲しいという勝手な思い込みも多数含まれていますが、星野さんの場合は1990年代から倒錯風味の誘惑作品を書いて来たベテラン作家の可能性が高いと思います。
微妙に両方の名義での発売が近い時期も有りますが、筆の早さでは定評の有る方だったように記憶しています。
その後はウェブログ配信や休養も挟みつつつも、昨年秋に出て来たブンデスリーガ的な新人のペンネームに落ち着いたと推測していますが、どうでしょうか。

アプローチの方法では確かに違うのかなと思わせつつも、情交描写を初めとしてちょっとした文章の節々に意外な類似性をかなり見付けられるので、ほぼ確定だと思いながら先日発売された新刊を読みました。
デビュー作品は2000年代前半のベテラン作家の色合いを、新刊は星野さん寄りに弱冠軌道修正して来た訳で、3作品目で更に弾けるのかが気になる所です。

大胆な推理ですねぇ(^^)

DSKです。
コメントありがとうございます。

> 誘惑作品のハーレムエンドってファンタジーで「男の夢」の一つなんですが、個人的には書き分ける限界は3人じゃないかと思います。

竹書房ラブロマン文庫だとテンプレで5人ヒロインとかもありますけど結末が基本ハーレムにいかないんですよね。むしろ、ハーレムエンドの方が「黒本」特有の趣すら醸している気がします。

> 心機一転再出発されているのではと自分は見ているのですが…。

ほぅ、そうですか。

> 星野さんの場合は1990年代から倒錯風味の誘惑作品を書いて来たベテラン作家の可能性が高いと思います。微妙に両方の名義での発売が近い時期も有りますが、(中略)その後はウェブログ配信や休養も挟みつつつも、昨年秋に出て来たブンデスリーガ的な新人のペンネームに落ち着いたと推測していますが、どうでしょうか。

おぉ、そうきましたか。
これは大胆な推理ですねぇ。

> アプローチの方法では確かに違うのかなと思わせつつも、情交描写を初めとしてちょっとした文章の節々に意外な類似性をかなり見付けられるので、ほぼ確定だと思いながら先日発売された新刊を読みました。

では、DSKも星野作品を念頭に置いて読んでみることにしましょう。(^^)


ではでは~!
Send to Twitter and Facebook
プロフィール

官能レビュアーDSK

Author:官能レビュアーDSK
Amazonその他の書籍サイトで男の、というか男なら!という肉欲煩悩中枢刺激ジャンルに特化した、裏街道という名のスキマに徹する変わり者レビュアーDSKです。

官能小説
メニュー欄では発売年別にカテゴライズしています。作家別ご覧いただく際は最上段記事の索引より検索できます。

青年コミック
一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

成年コミック
多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

AV
主だった同一タイトル(シリーズ物)を1つの記事に纏めています。

リンク
リンク大歓迎です。(^^)
どこか適当な記事にコメントでご連絡していただけると当方からもリンクさせていただきます。※内容によってはご遠慮願う場合もあります。

トラックバック
TB大歓迎です。(^^)
当方からも「トラックバックの返信」をさせていただく場合があります。その際は何卒よろしくお願い申し上げます。※内容によっては拒否する場合もあります。

ブログ内検索
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
Thanks for coming!!
合計の閲覧者数:

現在の閲覧者数:
Twitter
Public Relations 1




FC2コンテンツマーケット
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
RSSリンクの表示
Public Relations 2