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姦母〈かんぼ〉(著:神子清光、フランス書院文庫)

2004/10/22 発売

姦母〈かんぼ〉

著:神子清光フランス書院文庫


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雪肌を覆う薄布を切り裂き、下着をすべて奪い去ると、
35歳には見えない甘やかな匂い漂う美肉が露わに!
ママ、最高だ。この身体、誰にも渡したくない……
12年間想いつづけた和哉の欲望はさらに激しさを増す。
ずっと好きだったから、もっと穢したい、犯したい……
ママを完全に手に入れるまで、この夜は終わらない!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 欲望の修羅になる, 2008/10/22
午前零時から夜明けまで。時間にして6時間に満たない濃密で哀しく切ない一夜物語。12年振りに果たされた息子と母との再会は凌辱だった。

家族不在時に侵入され、ナイフで脅してくる若い男が、3歳の時に無理矢理引き離された実の息子だとはこの時点で母はまだ知らない。一方、自分を捨てて出ていったと聞かされている息子は、それでも母はそんな人ではないと信じていたが、偶然見かけた母と新しい家族の姿で、それまでの美しいイメージが瓦解、母に罰を与えることを決意する。

なんでそこまで、という問いには主人公が母を失ってからの暗黒の地獄生活が用意されており、これには父という大黒柱がその役目を果たさないことがもたらす哀しい末路が示されている。こうした環境で屈折した考えを持つに至った息子が全編に渡って母を辱めていく。ほぼ全編である。

前半は凌辱鬼として、後半は実の息子として。襲う主人公と襲われるヒロインというシンプルな構図だった前半よりも実の母子と判明した後半の方がむしろ息詰まる展開なのは、捨てられたと恨む息子に対して真相を告げようとする母の釈明の機会がなかなか与えられないからである。辱めを受けながらも真相を告げたいと心で叫ぶ母が痛ましい。

しかし、被虐性が暴かれていく母と、それを見て嗜虐性が増していく主人公という悪循環が続く。ボタンを掛け違えた想いが修復できない悲しさ、誤解が誤解を招く哀しさに満ちている。そして母もそれを自分への罰と思い、贖罪の気持ちで受け入れる背徳の果てに女の悦びを感じ、息子を男として意識する瞬間が訪れる。母は母で満たされない理由があったのである。

全てを捨てる決意を固めた母に戸惑いながら息子もある決意をするのだが、直後のバスルームである物を目にして息子はその決意を思い留まる。それまでの悪魔少年が優しい“兄”に変わる良いシーンである。

全てを知り、恩讐を乗り越えて新たな決意をするに至った息子が、これを最後とばかりに母のお尻を責め立て、その後も情交を続ける圧巻のシーンがクライマックスであろう。これまでとは一転して愛に溢れたシーンである。

夜明けとともに終焉を迎えるこの悲劇の果てに主人公は何を失い、何を得たのであろうか。
『姦母』のレビュー掲載元


1つ前の記事で「漢字2文字は「黒本」最短タイトルでは?」などと記したそばからタイ記録が出た感じですね。(汗)



姦母〈かんぼ〉



当時の担当編集者が生み出した秀逸な造語かと思いますが、「姦」を調べるとなかなか興味深いことが見えてきます。



- goo辞書

  1.  不倫をする。女性をおかす。「姦淫・姦通・姦夫・姦婦/ごうかん・相姦・輪姦・和姦」
  2.  (「奸」と通用)正道にそむく。悪賢い。「姦計・姦臣・姦智/佞姦(ねいかん)」





「姦」を後ろで用いると『犯す』意味合いとなりますが、前で用いると『不倫をする』や『正道に背く悪賢い』意味合いが強調されるようです。また、訓読みでは一般的に「姦(かしま)しい」ですが、他にも「みだら」や「よこしま」といった読み方もあるようで、そうなるとタイトルの【姦母】は 正道に背いた悪賢くて淫らな母/邪な母 という意味を持つと考えられます。



果たして本当にそうでしょうか。



確かに母は夫と幼い息子(後の主人公)を残して家を出て、新しい家庭で幸せに暮らしていますが、そもそもはろくでもない夫が原因ですし、主人公に責められながら悔恨し、罪滅ぼしの意識を持つに至りますが、それ以前に母は誤解だとの釈明を要望しつつ、それでもなお息子に詫びようとしているのです。

レビューでは「ボタンの掛け違い」と表していますが、その真意を知らぬままに卑屈な息子が身勝手に思い描いた母の姿こそが【姦母】なのでしょう。

また、そう思い込んだ息子が母を『犯す』意味では【母姦】となるところを倒置法的に表現にすることで 「正道に背いた(と誤解した)母」を「犯す」のダブルミーニング になっているのでは?と推測することもできますよね。


そこまで考えて出てきた言葉なのかは知る由もありませんが、少なくともこんなことを考えてしまうくらいの作品ではあります。



壮絶 …………この一言に尽きます。








実は、最初に投稿したレビューは今の1.5倍くらいありました。ただ、この頃から話の内容や展開を追うあまりに結果としてネタばれになっていることに気づいたため、しばらくしてから減筆修正しています。

……今でも結構ネタばれしてますけどね。(^^;)タラッ

……以前はもっとだったんです。(汗)



もっとも、例えばミステリー小説で犯人を書いちゃうのは論外としても、官能方面のネタばれというのは定義が難しいと今でも思っています。目的が官能ですから、そのオイシイところを外せば多少は書いてもいいのかな?といった感覚の正否を自分なりに確かめながら書いています。

裏を返せば、この頃は今以上にまだよく分かっていなかったということですね。(言い訳)





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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 神子清光

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