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淫夜〈みだらよる〉-「誘惑」と「恥姦」(著:西条麗、フランス書院文庫)

2003/11/23 発売

淫夜〈みだらよる〉-「誘惑」と「恥姦」

著:西条麗フランス書院文庫


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「今夜だけ、私を部長の女にしてくれませんか」
熟妻の願いを聞いた瞬間、男の倫理観は霧散した。
女体を抱きしめ、手指を股間の奥へ潜りこませる。
びっしょりと濡れた女陰を確かめ、男は口を歪ませた。
こんなにいい身体の奥さんをほっとくなんて……。
部下の妻に誘われ密会――これ以上の魔楽はない!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 大人の物語, 2008/10/9
最近の誘惑系作品とは趣が異なり主人公はデパートの部長47歳である。ヒロインは、同じ職場で働く、自分の娘同然と接してきた親友の娘23歳と、亡くなった妻を最後まで看護してくれた看護師29歳、そして仲人を務めた部下の妻33歳の3人。

この3人が様々な理由で主人公に迫る。20代前半と後半、30代前半の(主人公から見れば)若い娘っ子からお声掛けいただけるのである。主人公自身が何度も繰り返すように何とも羨ましい夢のような展開である。主人公はいたって善人でこの状況に悩む。しかし、いけないと思いながら快楽から逃げられない。心情はよくわかるが少々ダメな大人である。

年の離れたヒロインに臆し、独身の身軽さも手放し難いと優柔不断を繰り返す。看護師は本気をぶつけるが答えてくれない主人公の元を去る。部下の妻も夫の転勤を機に去る。そう、この物語はハーレムエンドとは無縁の現実的な展開を辿るのである。読んでいて少し寂しくなるし切なくもなるが、娘同様に接してきた親友の娘の突然のアタックに助けられる。

この娘、以前より休日には主人公の家に上がり込み甲斐甲斐しく世話を焼いていた家事完璧娘なのだが、高校の頃より想っていたと告白し「初めて」を奉げる。この娘のおかげで別離のみで終わらずホッとできる結末を迎えられるのである。

登場人物や相関関係などはむしろ古いタイプかもしれないが、全体としてじめじめしたところもなく、会話も大人で読んでて心地良い。ただ、情交場面は多々あるのだが総じて描写は淡泊。2回戦など主人公も頑張るが途中で休憩したりもして、寄る年波には勝てないようである。
『淫夜〈みだらよる〉-「誘惑」と「恥姦」』のレビュー掲載元


いろいろと鉤括弧を多用したタイトル(公式サイトでは【】を使用)ですが、これが正式なようですw

そして、レビューを投稿した2008年当時は回春路線が珍しかったのか、はたまた当時のDSKが知らなかっただけなのか(^^;)、何だか変わったジャンルに触れたような書き方をしていますね。(汗)

熟年主人公に春が再び回ってくる、巡ってくる「回春」という表現が使われ始めたのはいつ頃なのでしょうかね~?



かい‐しゅん〔クワイ‐〕【回春】 - goo辞書

  1. 春が再びめぐってくること。新年になること。
  2. 若返ること。「―の妙薬」
  3. 病気が治ること。快復。





そもそもこうした路線の作品が生まれてくるのは、読者層の高齢化を表しているってことでしょうか。

まぁ、読み手の境遇と似通った主人公には感情移入もし易いでしょうから、こうしたジャンルが生まれてもおかしくはないですし、フランス書院文庫が壮年・熟年向けレーベルとして『マスターズ文庫』を創刊したのは2002年でしたから、少なくともジャンルとして芽生え始めたのはこの辺りだったのかもしれませんね。



ただ、この感情移入って、実年齢ではなく精神年齢なんですよね。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事。
西条麗「淫夜【みだらよる】『誘惑』と『恥姦』」(フランス書院文庫、2003年12月)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)淫夜【みだらよる】 「誘惑」と「恥姦」 (フランス書院文庫) [Kindle版]西条 麗フランス書院2012-08-17【あらすじ】40代も半ばを過ぎた森口は、友人の娘で職場の部下である理沙が通い妻同然に甲斐甲斐しく家事のをしてくれるのを甘受していたが、ある日亡き妻の看護をしてくれた亜矢子と...
西条麗「淫夜【みだらよる】『誘惑』と『恥姦』」





ほら、例えば子供の運動会でリレーとかに参加した時、自分は走れると思っていたけど全然走れずに息も絶え絶え。最後は足までもつれてコケちゃった、みたいなことってありますでしょ?

……ありませんか?(^^;)タラッ

これって実年齢(老化もしくは怠惰)と精神年齢(若い頃のまま)の乖離だと思うんです。とりわけ学生時代に部活動やサークルなどで運動をしっかりしていたけど今は全くしていない人に多いと思います。



これが当てはまるならば、官能小説を読む時も若い頃のイメージを残している人ほど好みの主人公も若くなると思うんです。

だって、昨今の誘惑系に出てくる主人公なんて中高生じゃないですかwww

……と書くと自分の精神年齢を暴露しつつ、多くの方々を敵に回してしまいそうですが。(汗)



で、でも、中学・高校から大学にかけての頃はやはり青春時代ですから一番良いイメージがありますよね?(^^;)ダラダラ

なので、回春路線を愛好する読者というのは、精神的に老成してきた人か、あるいは自分の精神年齢とは分けて「こういうもの」として読む人なのではなかろうかとも推測できる訳でして……。

もっとも、熟女をメインに据えた誘惑系では若い主人公によって満たされたヒロインが幸せになってることも多くありますから、逆のパターンがあってもいいですよね。(^^)




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tag : フランス書院文庫 西条麗

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西条麗「淫夜【みだらよる】『誘惑』と『恥姦』」 (フランス書院文庫、2003年12月) ネタバレ有り。御注意下さい。 作品紹介(公式ホームページ) 淫夜【みだらよる】 「誘惑」と「恥姦」 (フランス書院文庫) [Kindle版]西条 麗フランス書院2012-08-17 【あらすじ】 40代も半ばを過ぎた森口は、友人の娘で職場の部下である理沙が通い妻同然に甲斐甲...

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多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

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