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喪服の未亡人兄嫁-三十二歳(著:小日向諒、フランス書院文庫)

2014/2/26 発売
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喪服の襟もとから覗くうなじ、色香を放つ白いふともも。
僕を妖しく惑わせつづける千紗は美しすぎる兄嫁。
兄の一周忌の夜、酔いのまわった千紗を抱きしめた時に
垣間見えた女の貌が、封印していた智也の牡欲を甦らせた!
もっと義姉さんを味わいたい、あの身体を貪りたい!
許されないと知りつつ二人は獣に――最高の禁愛生活!


★★★★★ 背徳のジレンマに憂い揺れ動く想い, 2014/3/16
タイトルが明言する通りに32歳の未亡人兄嫁をメインヒロインとし、亡夫(主人公の実兄)の一周忌を機に馳せていた想いが思わず炸裂してしまう大学一年生の主人公を軸とした姉妹の物語。そう、兄嫁の実妹として25歳のサブヒロインも登場するのである。ただし、がっつりな姉妹丼の直接的な官能描写はなく、兄嫁の喪服姿も序盤のみである。

姉妹丼ないのか、喪服も最初だけか、な~んだ……と思うことなかれ。
本作を読むにつれ姉妹丼や喪服姿はさほど必要でもないことが分かる。

奔放ながらクールでデキる女(ということになっている)妹だが実はとても健気で一途な面があり、過去において主人公とは秘密がありながら、その秘密を得る背景となった想いを最後まで貫き通すイイ女である。

主人公が想いを寄せる兄嫁には亡夫への操があり、深く愛していただけに越えられない一線を人知れず悩んでいる。「人知れず」だから主人公にも気づかれずに、である。これが妹にはバレバレというところに可愛らしさもあるのだが、主人公からぶつけられる愛情にはつれなく返すことで主人公が頑なになり、そして頑なに責める、責めまくる。ここに官能的な醍醐味が醸されている。

官能スイッチが入ると言葉責めを交えて少々居丈高になる主人公にはやや鼻に付くところもあるが、責める男に困惑しつつも感じていく女という構図が姉妹ともに出来ており淫猥度はすこぶる高い。その場面こそ思いのほか多くないものの、ねっとりじっくり描かれる描写が補って余りあると言える。

亡夫(兄)が人として出来過ぎていたためにジレンマを抱えるストーリーとしての動きよりも、それによる内面を描く方向で味付けされた物語には最後の最後に妙味のある「終章」が用意されている。最終的に姉妹が共通の嫁(あるいは嫁らしき存在)になるのは「黒本」として定番的ではあるが、そこに至る「その後」を作品内のある種のリアリティによってきちんと描いていることである。あくまでも官能ファンタジーとして捉えなければならないが、時が経てばこうなるのか、という構図が描かれるのは新鮮でもあり、何もそこまで描かなくてもと思うか、これはこれでエエのぅ、羨ましいのぅと思うかは読み手に委ねられているのかもしれない。
『喪服の未亡人兄嫁-三十二歳』のレビュー掲載元


夫への想いと操を残しながらも義弟(主人公)に惹かれていく兄嫁。
以前から仲良しだった主人公への想いをずっと秘めていた兄嫁の妹。

2人の姉妹が対照的な形で主人公への想いを抱きながら、告げることを躊躇うところに物語としての妙味がある作品だと思いました。元より主人公は(主に兄嫁へ)想いをぶつけてますし、それがなかなか伝わらないと解釈して悶々としていますから、それぞれがそれぞれの立場で悶々としてる作品とも言えるでしょう。

ただ、わきまえている妹がサポート役に回りますから、進行そのものはゆっくりですがスムーズではあります。奪い合いにはならないところが最近の中堅どころの「黒本」作家さん達の傾向ではないでしょうか。

にゃらさんのブログで本作が紹介されています。
誘惑官能小説レビュー 小日向諒「喪服の未亡人兄嫁【三十二歳】」



レビューに記した、官能ファンタジーながらも作中のリアリティによって描かれた
「その後」について、ネタばれOKな方は ↓ の「続きを読む」をクリックしてください。

フランス書院文庫 小日向諒


【ネタばれ】

「終章」において話は5年後に飛びます。
19歳だった主人公は24歳の社会人となり、子供も2人います。

そう、兄嫁との間にできた1人と、妹との間にできた1人の計2人です。

官能スイッチが入ると居丈高に荒振り始める性癖(?)の主人公は度々「孕ませる」と叫びますが、その結果として2人とも懐妊・出産し、事実婚的な兄嫁と正妻の妹というポジションで同居している訳です。


主人公の実兄でもあった亡夫への深い愛情を残しながらも子宝には恵まれなかった兄嫁の気持ちは義弟たる主人公も知っていますし、そもそも兄を尊敬していた主人公ですから、ここは一歩引いて兄嫁の念願を成就させる役に回ります。

兄嫁との結婚は叶わなかったけれども、これを埋める……訳でもありませんが、妹は独身ですから正々堂々と結婚できますし、実際の(法的な)結婚は妹と結ぶ形を取ったのであります。


普段なら主人公の共通の恋人としての未来を示唆してめでたし、めでだし、なパターンが大半ですが、本作では具体的な「その後」をこうした形で表現するところまで踏み込んだのですね。

しかも、堅物だったのに孫ができた途端、孫ボケの好々爺に転じてしまった父の元(実家)へ子供達を遊びに行かせている間、この3人夫婦は子供達の目もないからと昼夜を問わずの交わり三昧という素敵な堕落振りなんですよ!www
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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 小日向諒

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小日向諒「喪服の未亡人兄嫁【三十二歳】」

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基本姉派ですが今回に限り妹萌えです

>子供達の目もないからと昼夜を問わずの交わり三昧という素敵な堕落振りなんですよ!www

素敵だw 断然「エエのぅ、羨ましいのぅ」ですよ/(^o^)\

個人的には早くも年間ベスト級の作品キタ━(゚∀゚)━!って感じです。
(春もまだなのに…)

妹も良かったですよね

DSKです。
wanwanさん、コメントありがとうございました。

今回に限り妹萌えですか。(^^)
主人公より年上ですからお姉さん的優位を見せつけながらも
責められては可愛く従順になってしまい
しかも健気で一途でもありましたからね。

この作品の、ヒロイン(姉妹)のキャラ設定はかなり良かったですよね~。

>断然「エエのぅ、羨ましいのぅ」ですよ

レビューではやや中立的な書き方になりましたが
DSKも個人的には激しく同意でありますwww

そうかぁ、ハーレムエンドのその先には
こんな生活が待っているのかぁ
と思わず地団駄を踏みそうですwww

>早くも年間ベスト級の作品

それぞれが悶々とする心情描写を
割と頁を割いてしっかり描いていたのが
重厚感のある作風に繋がりましたよね。

あるいは、その伝わらぬ想いをぶつけるために
ヤリまくるところとかw

ではでは~。

DSKさんのレビューを拝見して早速、手に取りました。

官能描写がまるで二人のヒロインのモヤモヤとした想い
を代弁しているような印象を受けました。

最後の子どもがいない時の堕落ぶりは、ぬくもりにあふ
れる家族の形に収まって良かったと思います。

主人公はつい最近、この世を去られた私の知り合いに
よくにていています。

彼は大手新聞社の取締役で、ワシントン特派員の時代に
出会った恋人がいました。もちろん彼には家庭があった
のですが、恋人のことは、周りにも知られてしまいそう
になり、周りの人が別れた方がいいと助言していました。

すると、彼は

別れるぐらいなら取締役を辞する

とまで言い放ちました。

ドラマや小説の世界ならそういう状況はありますが、
リアルな世界で覚悟を持って生きている彼の姿がこの
主人公に重なりました。

この小説の主人公は幸せになっていきそうですが、知人
の場合は、その後、出世街道から脱落して、子会社の
テレビ局の専務取締役に就任しますが、肝臓ガンが
見つかり、風のように去っていきました。

ダラダラと変なことを書き込んでしましました。

幸せの尺度

DSKです。
コメントありがとうございました。

亡くなられた方にはお悔やみ申し上げるばかりですが、家庭を持った方の行動として、何を以て幸福とするか、自分なのか家族なのか、はたまたそれ以外の何かなのか……その尺度を見つける作業を延々と続けているのかもしれませんね。

ありがとうございました。

コメントのお返事ありがとうございます。

幸せの尺度ですね・・・いい表現を教えていただき
ありがとうございます。

若い頃に考えていた中年の自分の幸せと、現実に齢を
重ねてみたときの幸せは私の場合、全く違います。

私が予想や想像できないような生き方をしている人に
たくさん出会い、その深いところや本質を知ると
若い頃の理想は一撃で崩れ去ったことを覚えています。

官能小説でも、若い頃は、DSKさんのように作品
の構成や背景などを論理的(?)とはいえないまでも
ある程度分析して理由探しが好きでした。
でも、今は主人公の気持ちを自分で享受できるか
どうかが作品を選ぶ尺度になっている気がします。

小日向作品は、最初の姪姉妹【寵愛】が心に
フィットしなかったので、これまで遠ざけて
いましたが、この作品を読んで、素直にいいなと
思いました。

次の作品にも手を伸ばしてみようと思います。

出会いも幸せ

DSKです。
コメントありがとうございました。

年を重ねるにつれ(おこがましい言い方になりますが)家族を含めた人様に与える幸せが自分の幸せになって参りますが、幸せに許容量があると仮定するならば、その中身の色合いは年齢とともにどんどん変わっていきながらも、その許容量を超えそうだと感じた時が「幸せ過ぎてバチが当たりそう」という気分なのでしょうね。

これを長さで示そうとすると「尺度」という表現があてはまるのでしょうけども。(^^;)

拙ブログでxelcerdoさんと知り合ったことや、新しい作品・作家と出会うことも幸せの1つですから、何はともあれ今は小日向先生および『喪服の未亡人兄嫁-三十二歳』との出会いに幸せを噛み締めるとしましょうかww

ではでは~。
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プロフィール

官能レビュアーDSK

Author:官能レビュアーDSK
Amazonその他の書籍サイトで男の、というか男なら!という肉欲煩悩中枢刺激ジャンルに特化した、裏街道という名のスキマに徹する変わり者レビュアーDSKです。

官能小説
メニュー欄では発売年別にカテゴライズしています。作家別ご覧いただく際は最上段記事の索引より検索できます。

青年コミック
一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

成年コミック
多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

AV
主だった同一タイトル(シリーズ物)を1つの記事に纏めています。

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