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僕の兄嫁さん(著:川奈まり子、双葉文庫)

2013/12/12 発売
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大学生の中村和也は、兄の家に下宿して学生生活を謳歌する気楽な身。だが、兄の海外赴任で状況は一変する。二十六歳の美しい義姉・恵と二人きりの暮らしが始まったのだ。ひとつ屋根の下に満ち溢れる、女盛りの兄嫁の甘い匂い。貞淑な笑顔に隠された禁断色香に惑わされ、和也の疼きはやがて限界に達して――。オリジナル長編美熟エロス。


★★★★☆ デビュー作を彷彿とさせる悶々とした相姦恋愛物語, 2013/12/26
作者の本格長編官能小説デビュー作『義母の艶香』は義母と義息の双方に漂う悶々とした感情を描いた作品だったが、本作もまた同様の空気感を漂わせる内容だった。ただし、本作のメインヒロインは26歳の兄嫁である。余談だがタイトルは『ぼくのねえさん』と読む。

夫の長期不在時に居候することになった甥っ子(夫の実弟にあたる大学生)を主人公に据える定番的設定で兄嫁への溢れる想いが独白的に綴られていくが、前半は兄嫁や主人公に縁のある他の女性達との逢瀬が中心となる。これもまた定番的展開と言えよう。

第一章【真由子】
最初の情交は兄嫁の友人でもある近所の主婦(30歳)からである。主人公をチェリーボーイと勘違いし、将来のために筆おろししてあげると提案するのはやや安易にも感じたが、出会ってから割と早い段階で主人公のことを気に入った風の態度もとっているため、主婦が昼下がりの情事的に年下の青年を「摘み喰い」する感じは出ていたと思う。第二章や第三章後半への布石も打たれており、物語の序盤としてはまずまずではなかろうか。

第二章【未有希】
車の免許を取りに行くこととなった主人公が教習所で知り合った女教官(25歳)。この未有希との逢瀬により兄嫁への想いが募り過ぎた挙句に女性からすれば失礼千万なことまでしでかしてしまう主人公だが、免許を取得するまでの期間を恋人のように過ごすこと自体に後への意味を持たせている流れでもある。しかし、その出会いとアプローチはやや唐突にも感じた。

第三章【瑠香】
兄嫁の実妹(24歳)。物語の本線はここから本格的に始まると言ってよい。兄嫁と良く似た容姿ながら溌剌とした立ち居振る舞いが魅力の妹だが、ここでも兄嫁に重ねて見てしまい、悶絶度がさらに増してしまう主人公である。ただ、免許を取得したことから温泉旅行に出かける流れとなり、そこで軽い奪い合い的要素を盛り込みながら官能的なクライマックスへと至る前哨戦を挟み込んだ展開は良かった。豹変する兄嫁の始まりが見られる。

第四章【恵】
兄嫁が満を持して(?)官能的に登場するのは最終章である。実はここに至るまでに各章の所々で兄嫁の思わせ振りな態度が散りばめられており、主人公にも「もしや……まさか……」といった感覚は芽生えている。「あり得ねー」とも思っているために関係が遅々として進まなかった訳だが、これは兄嫁の心情描写が排されているからでもある。あくまでも主人公が目にした態度と台詞から察するところに醍醐味があるのだが、ともすれば見落としがちでもあるため、場合によっては読み返すことで気付きが増えるかもしれない。

主人公への想いが醸成される経緯が曖昧ではあるのだが、最後の最後で素直になった兄嫁の、普段の清楚な佇まいからは想像し難い淫らな美しさが全開となる第四章は、そのほとんどが官能描写であり、ここでの継続的ないやらし破壊力はなかなかのものである。

欲を言えば、最後に後日談的エピローグとして夫が帰ってきた後も関係が続いているような、つまり、昼間に主人公としっぽり戯れているような、そうでなくとも夫の出社を見送った後に主人公へ連絡を入れるような件をさらりとでも入れると兄嫁の妖艶さにさらなる磨きがかかったとも思ったが蛇足だろうか。
『僕の兄嫁さん』のレビュー掲載元


長編デビュー作『義母の艶香』のヒロインを義母から兄嫁に変え、サブヒロインを多彩にし、官能描写を大幅にブラッシュアップすることで、まるでデビュー作をリメイクしたような印象にもなった作品でした。

いや、ストーリー展開とかヒロイン達と主人公の関係とかは全然違うんですよ?

まるで別の作品ではありますが、漂うテイストに少しだけ似た感じを覚えたので、もしかして「デビュー作をもう一度リファインしたらこうなったのかも?」といった感覚が川奈先生にあったのかな~?などと邪推した次第であります。

どちらにせよ、デビュー作を含めた川奈作品をお気に入りとしている方が本作を気に入らないハズがありません!というくらいに川奈作品ですw


ヒロインの心情を敢えて独白させず、その立ち居振る舞いと台詞を通して「察してね」という実に女性らしい見せ方が今回も随所に出てきます。傍観者である読み手からすれば「ほら、主人公、早く気づきなよ」とツッコミたくなり、『まさか、あり得ねー』と思って逡巡している主人公にはもどかしさも感じる訳ですが、同時に「うん、そうだよね。ちゃんと言ってくれないと分からないよね」といった共感も得るテイストであります。

こうした女性の、何とも言えない可愛らしさってイイですよね。(^^)

……現実の「察してね」攻撃はメンドクセーことこの上ないですけどねwww



双葉文庫 川奈まり子
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