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姉さんにあまい口づけを(著:絹田青児、竹書房ラブロマン文庫)

2010/6/5 発売

姉さんにあまい口づけを

著:絹田青児竹書房ラブロマン文庫


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倉島悠樹は、バーテンを目指して修行中の青年。ある夜、憧れの姉である智葉を暴力夫から守って負傷するが、介抱してくれる姉の姿に思わず欲情を覚えてしまう。それに気づいた智葉は、ためらいつつも悠樹の秘情に応え、ふたりは禁忌の一線を越えるのだった。智葉を自分のものにする、という長年の夢をかなえ、幸せの絶頂にある悠樹。そんな彼に、智葉はもう一人の姉の淳菜と会うように勧めた。ずっと不仲だった次姉とどうして会わなくてはならないのか。不可解な申し出に戸惑う悠樹だったが、淳菜と彼の間には、重大な秘密があったのだった…!青年と二人の姉の間に生まれる欲望、愛情、そして肉悦!誰もが夢見る快楽の極致を描く、大型新人の鮮烈デビュー作。(引用元:Amazon)


★★★★★ 姉弟の確執を晴らすストーリーと数多くの淫猥な情交描写, 2010/6/30
デビュー作にしては上々過ぎる出来映えかと思う。タイトルからも連想できるように、結構がっつりな姉弟相姦の物語だが、主人公を25歳に設定しているので、2人の姉(34歳の異母姉と27歳の実姉)とのバランスが程良く取れている。全10章立てと細かく刻んでいるが、憧れの長姉と関係を結ぶ序盤、過去に確執があって毛嫌いする次姉との間に隠された真実のあったことが判明する中盤、そして新しい姉弟関係が出来上がる終盤とに大別できる。

ここで本作が秀逸なのは、物語の部分を、その核心も含めて中盤に集中させることで前後を簡略化し、その分情交描写に頁をしっかり割いていることである。姉弟の禁忌に戸惑い、困惑し、抵抗しつつも、弟の溢れる愛情に押される形で次第に受け入れていく長姉の心理描写を絡めた序盤の情交シーンだけでもじっくり描いているのに、次姉との“造られた”関係が晴れた後、第7章の後半から最後までなどは、精神的に解放された次姉の想いが相姦の背徳を越えた情交に滲み出ており、これに一線を越えたことで開き直ったかのように豹変した長姉が加わる交わりっ放し三昧となっている。

楚々とした佇まいで包容力のある長姉や、凛としていながら想いは深かった次姉が昂って“スイッチが入る”ギャップが表現されており、存分に交わり、果ててもまた求める淫らな“別の顔”が何ともいやらしい。ふんだんに用意された情交場面と愛情深くも艶っぽい描写が作品の淫猥さを底上げしている。

ただし、物語の肝である主人公と次姉の確執とその真相については、どんでん返しな展開ではあったが少々出来過ぎのような現実味に欠けるような超展開に違和感が無きにしも非ずだった。ストーリーに重きを置かなければ大したこと無いとは思うが、「あり得ねー」と萎える人がいるかもしれない。
『姉さんにあまい口づけを』のレビュー掲載元


大型新人の鮮烈デビュー作……まぁ、要するに煽り文句ではありますが、絹田青児先生については 嘘偽りなかった ですね!

いいオトナなのに過度なピュアさでファンタジー要素を底上げする手法ではなく、ほんの少しだけですが、相応に年を重ねたからこそ拭い切れない「汚れ」のようなものをきちんと盛り込み、主人公とともに歩むことでその浄化を果たす、あるいは、今は果たせなくとも目指すような作風に独特なものを感じます。

年1~2作と寡作ながら最近はまた違ったテイストを醸しつつ充実した作品を出し続けておられますから、これから期待値はさらに上がるばかりです!(^^)



愛好家Sさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
き4-1『姉さんにあまい口づけを』絹田青児、竹書房/竹書房ラブロマン文庫、2010/06 発売●あらすじバーテンダーを目指している青年が、暴力夫から長姉を守ろうとして返り討ちに遭うも、介抱してくれた長姉と念願かなって深い仲になる。そして、長姉に頼まれて不仲の次姉と再会し、秘められた真実を知る事になる。●登場人物【倉島悠樹】25歳。智葉の異母弟。淳菜の実弟。大学二年で中退し、三年近くのホスト稼業を経て、ショットバ...
き4-1『姉さんにあまい口づけを』

にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
絹田青児「姉さんにあまい口づけを」(竹書房ラブロマン文庫、2010年6月、表紙イラスト:大柴宗平)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】バーテンダーの悠樹は長姉の智葉を庇おうとDV夫から暴力を受ける。翌朝智葉の介護を受ける内に欲情した悠樹は関係を求めるが、彼女も躊躇しつつも禁断の肉交に溺れていく。そんな中毛嫌いする次姉の淳菜が帰国すると智葉から聞かされ…?【登場人物】倉島悠樹25歳。身長178㎝で痩せ型の体...
絹田青児「姉さんにあまい口づけを」





あと、余談ですが、本作を手にした最初のきっかけはやはり表紙カバーイラストだったんですよね。(^^;)

元より良い仕事をされまくる大柴宗平絵師が絹田作品ではさらに冴えまくっているのですが、それはこのデビュー作から既に破壊力満点だったと思うんです。

何度も書いてますが、やっぱり表紙も大事ww





〈追記〉2016/11/25

もはや周知の事実ですから記しますが……この「絹田青児」先生こそ、あの綺羅光御大だった訳でして。(^^;)

いやぁ~、これを知った時はビックリでしたねぇ~。



ってか、改めて本作のあらすじを読むと、いけしゃあしゃあ堂々と「新人」と記すんですねぇ~。

確かに名義が違って、その最初の作品はデビュー作なんでしょうけどねぇ~。



そして、真名が判明したことで「絹田青児」名義の作品は重版されないことになったのか、Kindle版も消えてしまい、既に出回っている本だけの存在となった模様……こりゃ、中古で高値がついちまうゼ。(ーー;)





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絹田青児「姉さんにあまい口づけを」

絹田青児「姉さんにあまい口づけを」(竹書房ラブロマン文庫、2010年6月、表紙イラスト:大柴宗平) ネタバレ有り。御注意下さい。 【あらすじ】 バーテンダーの悠樹は長姉の智葉を庇おうとDV夫から暴力を受ける。翌朝智葉の介護を受ける内に欲情した悠樹は関係を求めるが、彼女も躊躇しつつも禁断の肉交に溺れていく。そんな中毛嫌いする次姉の淳菜が帰国すると智葉から聞かされ…? 【登場人物】 倉...

コメント

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きぬたはたぬき

私も記事を修正して最後に一文を追加しましたが、「絹田」を逆に読むと「たぬき」になりますよね。

まさに狸です。

綺羅作品の登場人物は、個性的で名前やあだ名にも遊び心みたいなものがたまにあると感じるので、別名義にもそれが発揮されたのかもしれません。

それとも偶然かな(笑)

No title

DSKです。
コメントありがとうございます。

>きぬたはたぬき

これには気づきませんでしたけど、元と同じく「き」(カ行)にしたのは著作や著者を調べる時などに分かりやすくしたのかもなぁ~?とは思っていました。たぶん、クセになっているでしょうからねw

>綺羅作品の登場人物は、個性的で名前やあだ名にも遊び心みたいなものがたまにあると感じる

愛好家Sさんくらい綺羅作品に触れていないと気づかないレベルかと思いますが、小説家のような、言葉を職業とする人ならではの言葉の遊び心はあるでしょうし、そういうのってイイですよね。(^^)
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