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かんにんして-京母娘と家庭教師(著:宇治薫、フランス書院文庫)

2010/6/23 発売

かんにんして-京母娘と家庭教師

著:宇治薫フランス書院文庫


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「もうかんにんして。奥まで突かれたら……」
羞じらいながらもねっとりと締めつける肉の構造。
裸になった36歳は昼間の貌とは別人だった!
母から「女」の匂いを嗅ぎとった制服の美少女は
「お母さんとはせんといて。由香やと嫌やの?」
覚えたての性技で僕の肉茎にけなげな奉仕を……。
(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 読み方によって表情を変える作品, 2010/7/16
36歳の義母と16歳の娘(夫の実娘)が主に暮らす家が舞台。娘の家庭教師として訪れる主人公と義母は最初からデキており、娘の帰宅前に戯れる関係。娘は主人公に恋心を抱いている。義母の夫は健在だが関係は冷えており、作中に登場するのも名前だけ……全体の設定から記したのは、この作品が読み方というか誰に肩入れするかで評価を大きく分けると思ったからである。

最初は義母との艶っぽい描写で始まるのだが、途中から訳あって娘とも関係を持つようになる。当然ながら義母は気が気でない。娘も元より憎からず想っていたので主人公にメロメロとなっていく。要するに典型的な三角関係である。

特に義母の「静かな嫉妬」が前面に描かれているが、義母と娘のシーンがほぼ同等(娘とは戯れが多い)に描かれているため、どちらかに肩入れすれば他方が邪魔に思えてくるものの、高みの見物と決め込めば違った面白味が出てくる作風である。年上の人妻と年下の娘、艶のある交わりと生娘のウブな交わり。こうした好対照な情交描写が随所に出てくる。ただ、義母が妖艶に主人公を誘うのではなく、娘に取られる思いから必死に懇願するような形に変わっていくために、誘惑系としては若干重たい雰囲気を纏っているのと、キス(本作では「接吻」という表現を多用)の描写が多くて時に物足りなく、これらもまた好き嫌いの分かれることに繋がるかもしれない。娘にも想いを傾けたかのように振る舞い始める主人公の言動もこれを助長する。

そして、最後はなかなか意味深な結末へと向かっていくのだが、後の顛末については読者に委ねつつ「これって、10年くらい前までだったら包丁持ってたよね」と思えなくもないダークさも併せ持っているように思う。明るく乱入する可能性も否定できないが、作品のテイストがそれを強く思わせないところもあって何とも悩ましい。
『かんにんして-京母娘と家庭教師』のレビュー掲載元


典型的な誘惑路線でもないところに新人さんの気概があるのかもしれない3作目と言えるのかも。

京都を舞台にした作品を続けながら3作で途絶えてしまっているのが残念でもありますが、例えば本作でも「黒本」の古き善き時代を彷彿とさせるドロドロ感や、決してハッピーとは言えないダークさを湛えた結末などを見るにつけ、あと数年の後、すなわち今頃だったらもう少し異なる評価が受けられたかもしれないなーという気がしないでもありません。

デビュー作のしっとりした誘惑路線から2作目では寝取り・寝取られの凌辱に踏み込んだのですが3作目(本作)で再び誘惑系の三角関係を描いたりと、方向性がなかなか決まらないところもありましたし……。

ほんの少しだけ登場が早かったかな?






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tag : フランス書院文庫 宇治薫

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宇治薫「かんにんして 京母娘と家庭教師」

宇治薫「かんにんして 京母娘と家庭教師」(フランス書院文庫、2010年6月) ネタバレ有り。御注意下さい。 【あらすじ】 教え子である由香の母親の蓉子と禁断の関係にある家庭教師の啓介だが、ある日玄関で抱擁する姿を由香に見られてしまう。蓉子に唆され由香とも関係を結ぶ事となるが、蓉子が思った以上に嫉妬に駆られ困惑する事に。 【登場人物】 田村啓介 20代の大学生。由香の家庭教師で中学生...

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