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久枝背徳日記:完全版(著:艶々、エンジェルコミックス)

2010/5/17 発売

久枝背徳日記:完全版〈上〉


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同人で発表され大反響を呼んだ禁断の名作が、いま蘇る!
母さんの日記には信じられない変態行為が記されていた…。カラーイラストギャラリー16P収録の豪華完全版!
(引用元:DMM.R18)


★★★★☆ 初期の復刻にして『たとえば母が』の原典, 2010/5/20
作者の成年コミックとしてのデビュー作にあたる『久枝さんの背徳日記』と、これを本格執筆した『主婦久枝の日記』を上・下巻に纏めたうちの上巻。冒頭16頁のカラーイラストギャラリー以外に書き下ろしは無いので、既読の諸兄が改めて買うにはどうかとなるが、これを機に作者の原点に触れてみようというには有意義となろう。後の長編シリーズであり代表作となる『たとえば母が』の原典にして原点でもある。

芥川久枝:清楚な「母」にして妖艶な「女」でもある34歳の女教師ヒロイン
芥川修司:母の情事を目撃し、日記を目にすることで母に「女」を見る息子
滝岡:高校在学時より久枝との爛れた関係が続く、かつての教え子

夫の長期海外出張中に教え子の滝岡から熱烈告白されるのが物語の始まり。最初はライトな雰囲気だが、話が進むに連れて背徳感たっぷりのシリアス展開に変わっていく。前半たる本巻では、久枝の日記を読む修司を仲介した過去回想をメインにしており、校内や滝岡の自室で乱れに乱れまくる久枝の官能描写がずっと続くことになる。別の男との関係を主人公が指を咥えて見るしかない状況に読み手も一緒に晒され、悶々としながらも興奮させられる、物語前半の演出がこの頃から発揮されている。息子に内緒の関係に溺れる母が、別の男の前では淫蕩かつ貪婪に化ける秘密の本性を覗き見るいやらしさに溢れており、これにサイドストーリーやオプションを加え、さらに練り直して『たとえば母が』のベースへと繋がっていくことが再認識できる。

作画はさすがに初期と思わせるものだが、その線描の細さや粗いタッチに反して、思いの外違和感が少なくて不思議。コミカルな番外編(2編)は『久枝さんの背徳日記』に収録の短編で、本編から5~6年前の一コマ。画家志望の甥まで食べちゃう久枝さんのはっちゃけぶりが『ミツコさん』を彷彿とさせる。
『久枝背徳日記:完全版〈上〉』のレビュー掲載元









2010/5/17 発売

久枝背徳日記:完全版〈下〉


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神様ごめんなさい
今だけ…愛しい我が子とつながりたいの…っ。狂おしいほど激しく、そして切ない究極の愛の物語!カラー絵物語16P、特別編「修司と香奈子」収録の完全版!
(引用元:DMM.R18)


★★★★★ 壮絶なまでの「牝」を見せる母への情愛と決意, 2010/5/21
芥川久枝:今も続く滝岡との関係で「女」から「牝」に
芥川修司:日記に続きビデオまで目にして母の美しき痴態への葛藤が鮮明に
滝岡:ビデオ内や終盤で久枝との壮絶な交わりを見せる

後半のクライマックスは息子修司との心と体の交流となろうが、その前に展開される、ビデオ内で滝岡の責めを受け止める久枝の乱れっぷりが凄まじい。主に付き合い始めの頃だった上巻では、一時「母」を忘れてもまだ「女」に留まっていたが、現在を撮影したビデオでは最早「牝」である。お尻もがっつんがっつん責められて昇天しまくりの痴態を目にする修司が痛ましい。また、この時の修司の姿を目撃して驚嘆する久枝もまた苦悩するのだが、こうした母子それぞれの葛藤の果てに想いが交錯する場面がやってくる。しかし、これで終わらないのが本作であり、後の青年コミック長編シリーズ『たとえば母が』との決定的な違いである。

本作の結末は、まだ母子相姦の禁忌がダークだった頃の空気を感じるもので、これを鑑みて、あるいは「本当はこうしたかった」との思いから改めて仕切り直したのが『たとえば母が』のようにも思われる。最後まで「母と子」だった久枝と修司、やはり淫猥な「男と女」だった滝岡と久枝。この違いを痛感し、未練を残しつつも母のために決意した修司によって結ぶことで、より一層の切なさと重厚な余韻を残すことに繋がったと思う。

また、こんな修司のために用意されたかのような後日談【修司と香奈子】では溜飲を下げるのだが、男が求める母性の矛先の同位性には思わず同情的苦笑もしてしまう。久枝さんの学生時代(20歳)にして「牝」の素地ともなった特別短編【若かりし久枝さん】や、修司の心情がフラッシュバックする16頁のカラーイラストギャラリー【久枝背徳日記 絵物語】も同時収録。
『久枝背徳日記:完全版〈下〉』のレビュー掲載元












艶々作品初期の傑作と言えるでしょう。(^^)

こういう形で纏められ、再販されるのは嬉しい限りですね。





【元になった作品1】
2000/12/25 発売(TOEN COMICS)
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芥川久枝34歳、古典の非常勤講師をしている。生徒の滝岡から告白され、抱き寄せられ強引に奪われた唇。無理やりに触らされた滝岡のあそこはみるみる大きくなって…。(引用元:DMM.R18)


★★★★☆ 作者らしさはしっかり出ているデビュー作, 2009/5/31
作者のデビュー作である。表題作【久枝さんの背徳日記】(全4編)+短編3編という内容だが、なぜか最後の【眠りの森】だけは濡れ場の全く無い、本作の方向性とはかけ離れた切ないお話である。あと、表題作は一応4話構成となっているものの続きモノではないようである。第2話以降にはそれぞれ【-秘密-】、【暴走久枝さん】、【センセイのセンセイ】とタイトルがある。

また、夫が海外赴任しているヒロインの久枝さん(学校の先生)には息子の修司がいるのだが、この修司が第2話では中学か高校の生徒なのに対して第3話ではランドセルを背負っており、第4話では冒頭で10歳と明記されている。夫の海外赴任も第1話では1年前なのが第2話では7年前、第3話では2年前である。それでも久枝さんの年齢は(おそらく全話)34歳なので、これは久枝さんというヒロインと家族構成のみを用いた別個の話ということであろう。

生徒に告白されて、夫に操を立てながらも拒めない第1話、息子の目を忍んで、かつて家庭教師で教えた生徒宅に通って密戯におよぶ第2話、画家志望の甥を食べちゃう第3話、修司の担任として家庭訪問に訪れた久枝さんのかつての教え子に迫られる第4話と各話はバラエティ豊か。第2話は修司視点のシリアスな寝取られに対して第3話は思いっきりコメディである。

他にも、弟大好きな義姉(教師)と姉に密かな想いを寄せる義弟(生徒)の【~義姉~sister-in-law】や、水泳部員を指導する先生の【AQUA PARADISE】もコメディと恋愛の楽しい話である(女教師の話ばかりだな)。画風はさすがにデビュー作という感じだが基本的な部分はさほど変わっていない。背徳感ありまくりのストーリーも同じ。この作者は昔から一貫した方向性で作品づくりをしていることが解る作品である。
『久枝さんの背徳日記』のレビュー掲載元


【元になった作品2】
2004/05/03 発売(TOEN COMICS)
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久枝さんシリーズ2作目登場!第一話~第六話+SP.1.5話(第6話とSP.1.5話は描き下ろし!)と「久枝キャンパス日記」の全8話を収録。

(引用元:DMM.R18)

★★★★☆ 『完全版』が出た今となってはコレクターズアイテム, 2010/8/4
久枝さんと息子の修司を取り巻く背徳相姦絵巻については、ストーリーを網羅した『完全版』()が出ているため、今となってはコレクター以外に入手する必要が無くなっており、実際に本作を見ると、いかにも話の途中という尻切れトンボな終わり方になっている。

久枝さんの背徳日記』の第1話を再度収録して物語の始まりとし、ここに『完全版』では第2話とした話を「1.5話」(当時の書き下ろし)として挿み込んでいる。ここまでは良いのだが、この後は久枝さんの日記を読み、滝岡と淫蕩に交わって蕩ける久枝さんの痴態が収められたビデオを観ては寝取られ男の苦悶を真っ向から味わいつつ自分も母と……と思い始める修司と、それを目撃してしまった久枝さんが苦悩するうちに風呂場で湯あたりしてしまう第6話(これも当時の書き下ろし)まで、ここまでで終わってしまうのである。あとがきに「この後は久枝と修司が接近して……」みたいなことが書かれているので、この時点ではこの物語が全く以て完結していなかったことが窺える。

まぁ、それでも『完全版』と同じとはいえ、久枝さんと滝岡が結ばれ、情欲を交わし、乱れに乱れて堕ちていくいやらしさはさすがの一言。優しい「母」が妖艶で淫靡な「女」に化けていく、修司の知らない「牝」になっていくのを目にして何もできない修司の悶々とした心情が赤裸々に描かれていることに変わりない。
『主婦久枝の日記』のレビュー掲載元





マニアおよびコレクターの方はコチラも併せてどうぞ。(^^)




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tag : 艶々

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