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女医さんに逢いたい(著:葉月奏太、実業之日本社文庫)

2017/12/5 発売

女医さんに逢いたい

著:葉月奏太実業之日本社文庫


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診療所で秘密の治療!童貞ボーイが大活躍!!
孤島の診療所に、東京から麗しき女医さんがやってきた。白いブラウスに濃紺のスカートを纏った彼女は、一夜にして島の男たちのアイドルになった。地域起こし協力隊としてやってきた23歳の僕は、ある日診療所のベッドの上で……。魅力的な村役場の人妻上司や、20歳のミニスカガールも登場。心と身体が熱くなるハートウォーミング官能!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ タイトルや表紙が醸すイメージとはちょっと異なる官能がある,2018/4/11
麗しくも謎めいた女医との邂逅から惹かれ合っていく癒しの愛情路線を主軸としながら、不意に訪れる「事件」が思わぬ官能を呼び込む作品。毛色の異なる要素が強引に入り込んでくる感じもあって好みを分けるところだが、これが作中で最も淫猥度の高い場面になっているために何とも言えない悩ましさを感じるところでもあろう。

モラトリアムなまま就職先も見つからない22歳の主人公が訪れた離島が舞台。田舎暮らしに馴染めず、島民との距離も感じ、早く東京に帰りたいと後ろ向きな日々を送る中で現れた29歳の女医が主人公に変化を与えるきっかけとなっていく。女医もまた思わせ振りな言動から傷心のような雰囲気を醸しているが、ある意味では行き場を失った2人が共に歩む道を見つける物語と言えるのかもしれない。

様々な人物が登場しており、主人公以外の男も割と多く出てくるものの官能的な関わりは限定的。島の内外、つまりは余所者たる主人公を通じた離島への偏見をクローズアップさせる役割を主に担っている。女性陣は他にサブヒロインが2人いるのだが、夫ある身の人妻だったり島内の幼馴染みへ想いを傾けている娘だったりで共に一夜限りの情交となる。年上からは妖艶に誘惑され、筆下ろしを迎えた後の年下には自らリードするといったように、相手によって官能描写を変えているのは良いところながら、肝心の女医とは物語の核心へと繋がる伏線を盛り込んでいることもあってやや物足りない印象。診療所のベッドに主人公を横たえて白衣のまま戯れるいやらしさはあるものの、結ばれるのが最後の1度きりなのは一考の余地を感じた。

しかし、主人公とは異なる意味合いを持つ「もう1人の余所者」の登場が波乱を含んで官能面を補足している。訳あり漂流者と言えるのか、突然に現れては傷の手当をする女医をピンチに陥れている。これを窓の外から指を咥えて見ているしかない主人公の「ぐぬぬ」な淫靡さは充分過ぎるほど描かれているのだが、人生を捨て鉢気味な女医とはいえ、あまりにも成すがまま、流されるままに受け入れてしまうのは軽い失望感を伴う。この時点では主人公の想いに気づいていなかったのが唯一の救いながら、何だか男なら誰でもいい女にも見えてしまったのは、後の主人公との恋の行方が空々しいものに写ってしまうのである。

女医のピンチをピンチに留めておけば良かったのかもしれないが、それではインパクトに欠けるし、女医の心の奥底を描こうとすればさらに一歩踏み込んだ方が良いと作者が判断したのかもしれない。これによって官能面はぐっと底上げされたものの、女医のキャラ立ちというか方向性という面でちょっぴり複雑な気分に陥ってしまった。あるいはタイトルや表紙などが醸す雰囲気に対して展開が予想外に過ぎた印象になったのかもしれない。
『女医さんに逢いたい』のレビュー掲載元


1980年代後半~1990年代といった、言うなれば20世紀の官能小説においてはヒロインとの甘い関係がある程度進んだところで別の男が現れ、一時的ながら奪い去られるように凌辱されてしまう展開が見られました。起承転結の「転」をドラマチックかつエロチックに演出する手法でしたけれども、いわゆる「一竿」が主流になってくると影を潜めてしまいました。

本作にはこの「転」があります。

以前からヒロインを狙っているような恋敵的存在でもなく、パワハラ的な圧力を用いるでもなく、突然に現れた男によって手篭めにされています。

……もっとも、どんな形であっても現実の凌辱はセクハラです。官能小説だからスペクタクルなのであります。



葉月先生が自身のブログに投稿された本作の自著解説記事はコチラ。
『女医さんに逢いたい』





しかし、本作の場合だと主人公やヒロインとの繋がりが全くない、ホントに突然現れた……実際は訳あって流れてきた……脈絡のない男なものですから、単にヒロインの色気にあてられただけでコトにおよぶのは小説として不可解になります。なので、ヒロインの側に抵抗できない理由を設けようとしたものと思われますが、それがちょっと弱かったかな?

何もそこまで……という感じが残った分、女性としての貞節に欠ける印象になってしまったように思います。

ですから、そうした苦難(?)を乗り越えて2人が結ばれたとしても「なんだかなぁ」といった心持ちにちょっぴりなってしまいました。



そんな読後感だったならば星3つくらいの評価ではないのか?と思われる方もおられるかもしれませんが、その凌辱場面が俄然星5つなものですから(^^;)合わせ技で星4つとなりまして……。(汗)

はい、終盤で別の男に寝取られる展開が割と好物なものでして……それが読みたくて旧作を漁っているようなところもありまして……。(大汗)




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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 実業之日本社文庫 葉月奏太

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