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全国熟女めぐり(著:小鳥遊葵、フランス書院文庫)

2018/1/25 発売

全国熟女めぐり

著:小鳥遊葵、フランス書院文庫


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「女の盛りは何歳だと思う?三十からよ」
湯けむりと田舎の静けさが熟女の理性を崩し、
するりと落ちた浴衣の奥から淫らな蜜が伝う。
快楽を知り尽くした手つき、舌這わせ、腰遣い……
久しぶりの肉交で「おんな」を取り戻す熟女たち。
女教師、兄嫁、義母……癒しを求めて僕は旅する!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ タイトル通りの安定感とフックの利いた終盤の妙,2018/3/2
2014年の『熟女の海-未亡人義母と未亡人女教師と未亡人海女』以来、離島を舞台にした、主に未亡人熟女の抗えない肉欲を7作に渡って上梓して人気を博してきた作者だが、今回は川崎を発着地として東北から北陸を旅する少年主人公の、まさにタイトル通りな作品である。とは言っても従前の作風と大きく変わることはなく、これまで通りに匂い立つような熟女達の濃厚な官能が堪能できる仕上がりと言える。

海外出張中の夫に呼ばれて家を1週間空ける39歳の義母。この期間に19歳の主人公も旅行に出かけると言うのだが、かつての恩師たる34歳の女教師を訪れるのは良いとしても32歳の兄嫁には会って欲しくない様子。不仲を窺わせている。そんな義息たる主人公の気を引くために思わず発した一言が積年の想いを抱く主人公の迫りを誘う。この時点ではどうにか手淫や口淫で凌ぐが、1週間後に含みを持たせている。何かしら思うところがある義母なのだが、そうとは知らない主人公が恩師や兄嫁と懇ろになっていたというすれ違いの流れである。

その主人公の旅だが、偶然に居合わせた36歳の熟女との行きずりの情交から始まっている。かなり都合の良い展開に感じられ、主人公自身も訝しむほどの僥倖なのだが、やはり出来過ぎの感は否めず、背徳感にも乏しいせいか、官能的な興奮度はあまり高くない。しかし、肉欲を渇望する熟女がイレ込むとどうなるかという今後を示す役割にはなっているようである。官能面の本番は恩師からである。

今は未亡人の恩師は主人公の突然の来訪に驚きながらも歓待する。ただ、予約した宿をキャンセルさせてまで家に泊まるよう促す時点で何となくの思惑は感じてしまう。双方には卒業時に忘れられない思い出があり、その再燃を見込んでいる主人公と、それを察する恩師という予定調和があからさまに過ぎる気がする。それでもかつての教師と生徒という禁忌を興奮に変えて燃え盛る官能描写は作者にとっても水を得た魚のごときであり、濃厚な情交が描かれている。

兄嫁とも過去にほろ苦い思い出がある。恩師と併せて合体に至る理由は用意されており、兄嫁の方がやや積極的なのだが、ヤル気満々の主人公と察して受け入れる熟女という構図は変わっていない(ついでに言えば、ここで旅の日程と義母の帰国にもズレが生じている)。ただし、義弟たる主人公の成長した姿に兄(亡夫)の面影を感じつつ、亡夫に開発された体が再び開花するように悶絶を極める兄嫁の痴態は淫猥この上なく、兄嫁の心にまで変化を及ぼしている。これが後に兄嫁の大胆な行動の源となる。

起承転結の「転」として意外な面白さが出てくる終盤だが、義母と兄嫁の確執は根深く、これにはかつての同居時代にまで遡る遺恨があるらしい。思わぬ形ですれ違ってしまった義母とはここで晴れて濃密に結ばれるのだが、やや忙しない感じで兄嫁との鞘当ても始まる。最終的には渋々ながらの和解と共有へと至るのだが、その遺恨については蛇足の感も否めない。

いわゆる「一竿主義」を貫くなら不要に思うし、赤裸々にしてしまうのも読み手のイマドキな趣向には合致しないであろうことからの小出し演出と思うが、後味に少しばかりの濁りを感じるところではある。行きずりの熟女や恩師にも想いを馳せる主人公の心情にもはっきりしないところがあるため、それを正解のない男女の感情と思えば相応の落としどころなのかもしれないが、その曖昧さが余韻として残ってしまっている。
『全国熟女めぐり』のレビュー掲載元


離島の未亡人熟女シリーズを続けてきた小鳥遊先生ですが、さすがに似通った執筆が続いたせいか……ここは「作品」を書き上げる作家と「商品」として売り込む編集者とのアプローチの違いが出るところでしょうけれども……今回は作家の意見が通ったのか、ちょっとばかし異なる趣を模索したようであります。

それでも疼きを持て余す熟女の描写は相変わらず淫靡でした。

官能小説の実用性を鑑みた場合、これで充分かと思えるものであります。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の記事はコチラから。
小鳥遊葵「全国熟女めぐり」(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)全国熟女めぐり (フランス書院文庫) [文庫]小鳥遊 葵フランス書院2018-01-25【あらすじ】長期赴任中の夫より1週間米国へ来るよう呼び付けられたと、義母の美奈子から話を聞かされた龍一は大学の夏休み中ということもあり、中学時代の恩師である紫音と兄嫁の卯月の元を訪ねることに決...
小鳥遊葵「全国熟女めぐり」





ただ、小説という「作品」を生み出す作家の、何と申しましょうか、いろいろと加味したい性分が顔を出していると申しましょうか、少しばかり余計に尾ひれがついちゃった感もありましたネ。

行きずりの熟女も不要だったかな?

細かな点についてはネタばれになりますので、それでもOK!という方は ↓ の「続きを読む」をポチッとしてみてくださいませ。






【ネタばれ】

義母と兄嫁の遺恨となった過去の出来事ですが、どうやら義母夫婦と兄嫁夫婦の間に「入れ替わり」があったっぽい示唆が記されています。つまり、主人公の父たる夫と兄嫁、そして義母と兄との間に関係があったらしい、義母や兄嫁の素振りから何となくそう感じる、といったものです。

旧作だったらむしろしっかり描かれて、その情交描写を主人公が覗き見るくらいのこともあった設定だと思いますが、本作ではそれをボカして何となくそうだったんだろうなぁと主人公が想像するに留めています。

あくまでDSKの個人的な感想ですが、中途半端に盛り込むくらいならハッキリさせた方が良いですし、ナシならナシですっぱり切り捨てた方が良いと思いました。何となく色目を使っているように見える、そんな気がするってだけでも遺恨にはなり得るでしょう。実際のところどうだったのかが最後まで判らないことで却ってモヤッとしてしまいました。

こぅ、何と言いますか、レタスチャーハンやキムチチャーハン、あるいは全部のせラーメンも良いけれど、本当に美味しいのは余計な装飾を省いた、シンプルなチャーハンでありラーメンだよね、といった感じでしょうか。いろいろと足したくなるけど引くのも大事、みたいなw



あと、小鳥遊作品ではよく見られるのですが(^^;)、事実関係のちょっとしたズレが今回もありました。

兄嫁との最初の会話で主人公は義母の帰国が明日と告げていますが、滞在期間を数日延長していながら、その最終日でも義母の帰りを明日としているのです。

官能小説的にはどーでもいいことなのですが(笑)、読んでいて「?」に感じるとページを戻って確認してしまうんですよね。つまり、小説として気になるところでして……。

なので、延長したのなら義母は既に帰国していたことにすれば良いですし、逆に義母の帰国が遅れることになったから延長したことにしても良かったでしょう。

滞在期間の延長を単にド忘れしていただけだろうと勝手に想像していますが、こういった齟齬はきちんと確認していただき、作品をスムーズに読ませていただきたいところではありますよね。(^^)



以上、素人の手前勝手なつぶやきでした。m(_ _;)m
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tag : フランス書院文庫 小鳥遊葵

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小鳥遊葵「全国熟女めぐり」

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