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奥さん、透けてますけど。(著:葉月奏太、二見文庫)

2017/7/26 発売

奥さん、透けてますけど。

著:葉月奏太二見文庫


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優弥は安アパートで一人暮らしをしている。最近、妙な夢を見るようになっていた。知らない女性にフェラチオされるというものだが、かなりリアルな夢なのに痕跡がないのだった。そんなある日、霊媒師だと称する妖艶な人妻に声をかけられる。優弥の話を聞き、お祓いが必要かもしれない、と彼の部屋を訪れるが……。人気の実力派がおくる書下し官能エンタメ。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 透けているのは下着にあらず,2017/10/8
タイトルからまず想像するのは透けた下着だと思う。濡れたシャツ、もしくはシースルーな衣服から透ける下着の艶っぽさに興奮を誘われるところであり、表紙カバーの写真も透けている。しかし、本作に透けた下着等は出てこない。透けているのは奥さんそのものだからである。

オンボロアパートの主人公宅に妙齢の女性が霊となって出没する。どうやら主人公が越してくる前に住んでいた女性が亡くなったらしい。そんな噂に戦々恐々とする主人公だが、何故か甘美な体験ばかりで訝しむ。社会人ながら未だチェリーな主人公が置かれている状況なのだが、最終的には心地の良い愛情物語に発展する。いわゆるゴーストな奥さん(名前の「透子」は安直過ぎなのか洒落なのか)との邂逅には若干の無理押しを感じるが、噂を打ち消すものではある。限りなくゴーストながら実はゴーストではないという隙間を突くギリギリなのかもしれない。

透子は序盤から見え隠れしているのだが、メインヒロインだけに本格的な出番は最後となる。それまではお口奉仕に添い寝の手淫といった施しを透子から受ける主人公だが、その時点では霊だと思っているのでビビり捲ってもいる。

主人公が生真面目にいろいろと考えを巡らせていることもあって軽妙ではあるがコミカルとまでにはいかない塩梅で進む序盤から中盤を官能的に占めるのはサブヒロインである。隣に住む都会的なOLに職場のアイドルといった主人公との接点を活かすのは上手なところ。物語の本線に少しずつ絡ませながらも主人公とは一夜限りと割り切り、別に歩む道があることを示して透子との違いを明確にしているのもそつのないところと言えよう。

そして、終盤への導線(?)となる3人目のサブヒロインに人妻霊媒師を配したのは絶妙だった。ゴーストの核心に迫るのか?と思わせつつ巧みに肩透かしなうえに霊媒師ならではの逆襲を喰らって淫気が増してしまい、サブヒロイン最年長の人妻らしく最も貪欲に乱れている。旦那の苗字も含めた、こうした洒落の利いた細かな設定で笑いを交えつつ淫らさもしっかりなところはさすがの描写と言える。個人的にも愛すべき人妻霊媒師だった。
『奥さん、透けてますけど。』のレビュー掲載元


ヒロインが透けている訳ですから、言ってしまえば怪奇モノなのかもしれませんけれども、これを軽妙に仕上げるのって簡単じゃないと思うんです。

シリアスじゃないんだけど決してコミカルに過ぎるでもない匙加減が上手いなぁ~と感じました。

……もっとも、以前には下町の商店街で人妻五輪が繰り広げられる作品を編み出してますから(笑)お手の物なのでしょうけど、つくづくセンスに溢れる方だと思いますデス、はい。



葉月先生がブログで自著について解説されています。
『奥さん、透けてますけど。』





サブヒロインの配置も絶妙と言いますか、アパートの隣人(自宅方面)や職場のアイドル(仕事先方面)に霊媒師(ゴースト方面)と必要にして最小限。それでいて年上・年下に人妻と過不足なしですよね。

総勢4人のヒロインとはいえ、単なる官能要員で数だけ多いのとは違う、きちんと意味のある多人数ヒロインならば作品は面白くなるという好例でもあるかと。







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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 葉月奏太

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