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若妻が黒い下着を濡らす時(著:鳳春紀、フランス書院文庫)

1994/12/22 発売

若妻が黒い下着を濡らす時

著:鳳春紀フランス書院文庫


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濡れてくる。体内から粘りのある性液が溢れてくる。
レースの黒い下着に滲み、恥毛が湿り、牝香が漂う。
見られている。わたしは今、視姦されている……。
秘唇が震え、乳首が勃起し、女体が火照りだす。
狭い試着室、慎吾の前で下着姿を晒し、脱いだ時、
麗子若妻の仮面を剥いで赤い性器を少年の舌に委ねた。
(引用元:公式サイト


★★★★☆ 倦怠からの解放を求めた結果の自墜落, 2016/12/19
年の離れた夫がいる若妻【麗子・25歳】はパソコンスクールの非常勤講師でもあるが、以前より倦怠感のあった日々が夫の入院で決定的になってしまった。ブランド物で着飾った美貌は周囲の視線を充分に意識するほどだし自信もあるけれど、それを持て余してもいる。そんな時に現れた青年〈慎吾・18歳〉との出会いが景色を塗り変えてしまった。麗子が自ら変えてしまった。

クールな麗子が淫らに極まる自墜落な物語である。

ゴージャスな装いや立ち居振る舞いにはバブル景気の余韻が残る1994年の作品らしさが感じられ、それでいて慎吾との逢瀬は始めこそホテルながら次には病院やビルの屋上、それも片隅の納屋のような薄汚れた場所へと変わっていく。普段の豪華さとのギャップが生まれているのだが、それはおそらく慎吾の日常とのギャップでもあり、次第に慎吾の側へ染められていく麗子の変化を暗に示しているようでもある。

慎吾との出会いの場として、そして逢瀬の場として病院が何度か出てくるが、夫が入院している病院で別の男と戯れる背徳感を演出しながら、いつしか夫の見舞いがついでのことになっていく麗子の堕ちた姿を描き出すことにもなっている。

15歳年上の夫からは入院中のベッドで迫られたりもしているが、基本的にはご無沙汰続きだし若々しさも力強さも皆無といった思いがある様子。これに対して年下の青年を自由にできる解放感が描かれている。しかし、ちょっとした摘み喰いのつもりが本気になってしまった麗子の思いは強くなるばかり。幾度となく職場へ電話しては会おうとする麗子に慎吾は押され気味だったりする。それでも無知だった慎吾が筆下しを経てからは麗子を自分のものにしたい気持ちに至っているようだが、そこには若気の至りも垣間見える。

講師としてデキる女であり、貞淑な若妻でもあった麗子の心に沈殿していた窮屈な思いが慎吾を通じて官能的に爆発したようであり、それはむしろデキる女にして貞淑な妻を演じていたからこそ心の奥底に自身も知らぬ淫らな本性が潜んでいたことを示しているのかもしれない。匂いに執着し、小水を浴びたいとせがむ麗子の歪んだ性癖もまた普段は決して見せることのない別の顔として描かれている。

そんな破廉恥な麗子の官能描写には海に纏わる比喩的表現が多用される。淫らな麗子が文学的に着飾っているようでもあり、ここでも表と裏のギャップが見られるようで興味深い。エスプリの利いた結末と併せて作者のインテリな部分が滲み出ているところであろう。

なお、話の本線とは別に軽い謎解き要素が挟み込まれ、これにより慎吾とは別の男が出てきて麗子が凌辱されてしまう場面もある。単なる誘惑路線だけに留まらないテイストを盛り込み、官能成分を底上げする手法として従前のフランス書院文庫では割とよく見られる展開と言える。
『若妻が黒い下着を濡らす時』のレビュー掲載元


2017年初の紹介作品が旧作、しかも鳳春紀先生の作品になりましたが、ずっと以前に「黒本」の鳳作品はカンスト(全作所持)しておりますので……ってか、買ったはいいものの放置してましたので(汗)……今後もしばらく続きそうなDSK限定旧作ブームの中では紹介する機会も増えてきそうな気配でありますw



本作は若き人妻が1人の青年と不倫に陥り、溺れる話でして、とても現代的な設定だと思います。要するに一夫多妻制が廃止されて以降は今も昔も陰で営まれ続けているってことなのでしょう。

もはや永遠のテーマなのかも。



故に結末のネタとなった「背広の寸法」がリアルに映えていると思いました(この詳細については「続きを読む」で追記するので、ネタばれOKな方はご覧になってください)。



毛色の異なる凌辱要素がイマドキのテイストでは邪魔に感じるかもしれませんし、それによって旧作を敬遠してしまうこともあるかもしれませんが、見方を変えればイマドキのテイストだって10~20年も経てば違った印象になるでしょうから致し方ないと言いますか、それも込みで読むのがむしろ旧作の良さだと思います。

むしろ旧作に多く見られる1人ヒロインの作品が放つ(イマドキから見れば)異彩の醍醐味を堪能したいものです。(^^)




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【ネタばれ】

物語の幕を引く「背広の寸法」


これは主人公の慎吾に何かプレゼントをしたいと考えたヒロインの麗子が背広を仕立てあげるのですが、いざ出来上がって着せてみればブカブカでサイズが合わない……。

麗子が仕立て屋に伝えた寸法は夫のもので、背広が出来上がり、慎吾に着せるまでそのことに気づかなかった、というものであります。

日常に不倫という非日常が入り込み、表と裏の、2本のレールが並んだような生活の中で油断すると表裏が入れ替わって間違えてしまうことを示す場面でもありますが、その目のつけどころにセンスと含蓄を感じましたね。

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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 鳳春紀

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