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身分違いの情姦-小笠原家の未亡人とお嬢様(著:庵乃音人、フランス書院文庫)

2016/4/25 発売

身分違いの情姦-小笠原家の未亡人とお嬢様

著:庵乃音人フランス書院文庫


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「使用人ごときに、処女を奪われる気分はどうですか」
「やめて……こ、このケダモノ!うっ、あ……」
令嬢の初々しい女陰を侵蝕していく膨らみきった亀頭。
生意気な言動とは裏腹に18歳の女膣は硬直を締めつけていく。
名家・小笠原家で無軌道に暴走をはじめる一匹の狂犬。
裕の邪欲は、熟肉をもて余す39歳の未亡人・蓉子までも……


★★★★☆ 名家の格式を背負った不憫なすれ違い, 2016/4/28
2015年11月発売『高慢令嬢姉妹、堕ちる』(著:鬼龍凱)という作品の帯に記された「下剋上姦」なる表現が本作第四章の章題にも用いられる程には舞台設定が似た作品。広大で巨大な小笠原家で執事として働く20歳の主人公は1人の娘(お嬢様)と1人の男(次期当主候補)に悩まされているが、それでも日頃の鬱憤や積年の恨みを晴らすような逆襲劇でもないところに作者らしさが滲み出ており、卑劣な凌辱作品を示唆するかのあらすじはやや的を外しているようである。

18歳のメイド【佐知】
サブタイトルだと2人ヒロインのようだが実際はもう1人いる。ただし実情は母娘の2人をメインに据えつつの準ヒロインもしくは序盤のヒロインといったところか。高慢なお嬢様にイジめられても健気に仕える不憫なメイドだが、主人公への秘めた想いを糧に頑張っている。しかし、それもままならない程の酷い仕打ちを後に受けてしまい、強要されたとはいえ主人公もこれに関わっている。生娘。

18歳のお嬢様【綾子】
かつては主人公と幼馴染み同然に過ごしたこともあって内心では秘めた想いを抱きながらも主従を意識し過ぎて気安さを出せない点では不憫さも滲む小笠原家の娘。高飛車で我儘な始末に負えないセレブ女子の典型だが、主人公に向けては盛大なツンデレとの見方もできようか。これに対し、勝手に恋のライバルと目する佐知には容赦がなく、これがエスカレートして1つ目の悲劇が生まれる。生娘。

39歳の未亡人【蓉子】
綾子の母。未亡人として実質的に君臨し、神々しいばかりの美貌と魅力を放ちながらも主人公が小笠原家の「女帝」ではなく『女王』と称するのは尊大な振る舞いが皆無だからであろうか。そんな慎みと慈悲の深い蓉子だがお家大事によって次期当主候補ながら下劣な義弟を夫としてあてがわれそうでもあり、名家の思惑に翻弄される不憫なヒロインとも言える。

以前より蓉子へ想いを傾けている主人公もまた身分違いな高嶺の花を望んでしまう不憫さがあり、つまりは全員が小笠原家の格式によって不憫なすれ違いを味わっているとの見方もできる。心の奥底と表出する態度という表裏を交えた切ないストーリーが紡がれるのは作者の面目躍如であり、読み物としての面白さに繋がっていたように思う。綾子がギリギリのところで思わず溢した主人公への一言には、それまでの悪役が覆るほどのギャップが感じられる良さもあった。

表向きは辛辣な逆襲として迫る主人公だが、当初より恋心がある佐知や綾子は被虐的ながら愉悦も覚え、母性的な慈愛で接していた蓉子は急に迫られた後でオトコを意識することとなる。ただ、この時に2つ目の悲劇が生じることもあって袋小路にも陥るのだが、そんな事態が「天の声」よろしく一転するのは、それまでのすれ違いで悶々としていた様相が一気に晴れる痛快さもあった。ここでは名家ならではの力関係が良い方向に作用したようでもある。

物語が収束の段階に入って以降はやや寸詰まりの性急な印象となった面も否めないのだが、作者が拘る「ガニ股」「剛毛」「デカ乳首」が今回も盛り込まれた官能描写は無理強いな側面が加味されつつも昂る女体が抗いを奪っていく淫猥さがあった。
『身分違いの情姦-小笠原家の未亡人とお嬢様』のレビュー掲載元


表紙の全体的な印象は普段通りの「黒本」テイスト……何しろDSKの知る限りではどんな旧作でも「カバー&ロゴ・デザイン=吉原夢良」ですから、この御方は黎明期から一貫してこのお仕事に長く従事されているのか、はたまた「中の人」は変われど『吉原夢良』を代々名乗っているのか、それ以前に何とお読みすればよいのか……よしわら・むら?……なんですけど、今回の背景は黒を基調としながら緑の文様がうっすら描かれていまして、全体としてもやや緑がかっている素敵な表紙であります。



そんな中で今回の庵乃作品ですが、あらすじにあるような雰囲気は確かにあります。その意味で間違いではありませんけれども、正直なところ結構な煽り(笑)と言わねばならないでしょう。



切ないすれ違いを基本とする、いつもの庵乃作品です。



ただ、今回は令嬢の綾子が完全なヒール(悪役)として序盤に存在感を放ってますから、舞台となる小笠原家も含めて異質なところはあると言えるでしょうね。その分だけイジめられ続けて追い込まれるメイドの佐知が痛々しいと言いますか、可哀想でもありますけど。(^^;)

今回は単なる想いのすれ違いだけではなく、小笠原家という名家ならではの重圧が加味されてますから、その意味では全員が相応に可哀想でもあり、レビューのテーマとした不憫でもあるんです。



にゃらさんのブログで紹介されている本作の投稿記事はコチラから。
誘惑官能小説レビュー 庵乃音人「身分違いの情姦 小笠原家の未亡人とお嬢様」

庵乃先生ご自身のブログに投稿された自著解説記事はコチラから。
庵乃音人うずまき日記 - フランス書院さんから、新作『身分違いの情姦』が発売になります





もっとも、最後のどんでん返しで報われる爽快感を増すための伏線ですから致し方ありませんね。

夜明け前が最も暗いのですよw



◆引用作品
2015/11/26 発売

高慢令嬢姉妹、堕ちる(著:鬼龍凱、フランス書院文庫


Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。
(悔しいっ。野蛮な貧乏人に、このわたくしが……)
見下していた男に穢される屈辱が令嬢をさらなる絶望へ。
女になったばかりの花芯に抜き差しされる野太い剛直。
何度も白濁液を注がれて蠢きはじめる女の悦び。
「いい声で啼くじゃないか。妹にも聞かせてやろうか」
驚愕に顔を歪ませる麗佳。「あなた、まさか綾香まで……」


『高慢令嬢姉妹、堕ちる』の投稿記事
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-1010.html



本作がお気に入りとなりましたらコチラの作品も是非!(^^)

やや凌辱テイストながらデビュー作ということもあって官能描写にはちと弱いところもありますが、勧善懲悪痛快娯楽官能小説の趣がとても面白い仕上がりになっている作品です。



◆新刊情報
2016/5/7 発売

蜜肉チェンジ-女体化した俺のカラダ(竹書房ラブロマン文庫)


Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。
ある日、謎のウイルスによって肉体が女性化してしまった専門学校生の亀野歩。しかもすこぶるつきの巨乳美女となった彼を、親友の誠をはじめとする周囲の男たちが黙って放っておくはずもなく、次々と淫らな欲望をぶつけその肉体を蹂躙してくる。抵抗する心とは裏腹に、己の女体がもたらす想像を絶する快感に驚愕し溺れていく歩。そんな中、幼なじみの結だけは本気で彼のためを思い接してくれるのだが…?ドキドキの自慰プレイからゾクゾクの凌辱エッチまで――男でありながら女のめくるめく陶酔エクスタシーを思う存分味わえる、かつてなかった超濃厚TSエロスの決定版!!



来月(2016年5月)発売予定の新作です。

元より竹書房ラブロマン文庫では実験的な作品を上梓されてきた庵乃先生ですが、今回は何と「男の娘」に挑戦ということで……まぁ、間違いなく男達に弄られ、嬲られる主人公(笑)なのでしょうなぁ。



中身は男じゃん!となるのか、それともこれはこれでええのぅになるのか、不安と期待が入り混じりますw





※各作品のあらすじはAmazonより引用。
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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 庵乃音人

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時間的な空間の妙

DSK さま

一見すると高貴な暮らしをしている女性を凌辱するという物語なのかと思いきや読後感がスッキリする作品に仕上がっていました。

凌辱作品にありがちな、主人公がヒロイン、サブヒロインを毎日のようにひたすらやりまくって調教するという流れではありません。きっかけは主人公がヒロインたちに襲いかかるのですが、次の交わりまでの時間が長いというのが面白いなと思いました。
交わりの間に時間的な空間を設けたことで、主人公とそれぞれの女性たちとのココロの距離が現れていて、くっつきそうでくっつかないようなじれったい感じというのでしょうか。それが官能シーンを上手く盛り上げていると思いました。

また、ヒロインは主人公に好意があるので気づいて欲しくて、誘いのモーションをかけてみるのですが徒労に終わり、そういう自分に嫌悪を感じるというのも心理的に自然な流れです。それを隠したり、忘れるために他のことに取り組んでみても、それも徒労に終わっているという感じからすると、一見悪役なヒロインに見えますが、実は幼くて一途な女性と言うことなのかなと思い、いい印象を持ちました。

サブヒロインの母親も、主人公をはじめ、みんなのわがままをスポンジのように吸収するような雰囲気を持ちつつも、交わりでは獣のように積極性を見せるという庵乃作品に出てくる熟女の典型で、安心して読み進めることができました。

変な話ですが、自分がどうして凌辱作品を苦手とするのかなと思っている理由が、この作品を読んでわかった気がします。

最後は庵乃作品らしく

DSKです。
コメントありがとうございます。

>読後感がスッキリする作品に仕上がっていました。
>くっつきそうでくっつかないようなじれったい感じというのでしょうか。
>一見悪役なヒロインに見えますが、実は幼くて一途な女性と言うことなのかなと思い、いい印象を持ちました。
>サブヒロインの母親も、主人公をはじめ、みんなのわがままをスポンジのように吸収するような雰囲気を持ちつつも、交わりでは獣のように積極性を見せる

あらすじとは異なり(苦笑)、結局のところは庵乃先生の、いつも通りの世界を今回はちょっと違うアングルから描いたということですよね。ですから読後感も含めて最後は庵乃作品らしい印象なのだと思います。(^^)
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