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好きになったら一直線!(著:如月群真、WANI MAGAZINE COMIC)

2015/5/20 発売

好きになったら一直線!

著:如月群真、WANI MAGAZINE COMIC


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『COMIC X-EROS』の首領・如月群真の単行本第2弾!セックスの技術的・芸術的完成度を競い合うスポーツ“性交道”のすべてを記した性典短編集です。性交道で全国三連覇を達成した穂高葵(ほだか・あおい)を姉にもつ奏(かなで)と彼女に片思いする朝陽(あさひ)―パートナーとなったふたりは新人戦で最高の艶技を魅せるべく絆を深めてイクのだが、そこに葵のライバルにして現役最年少プロ・可憐(かれん)が横恋慕し事態は思わぬ展開に…。イキの合ったパフォーマンスにアソコ奪われる1冊です。(引用元:Amazon)


★★★★★ 性交公認部活動の官能青春恋愛物語, 2016/4/24
最初に結果を申せば、陳腐な表現かもしれないが「如月群真史上最高傑作」と個人的には断じたい。かの学園戦車道アニメに着想を得たようにも思われる「性交道」なる教えに基づいた部活動として高校生の学内セックスを公認とする(競技会まである)ブッ飛び設定は今となっては如月作品ならではというべきもの。初見なら「は?」となろうが、真正ファンなら開き直って「今回もオモシロ設定キタね~」であろう。これでメインヒロインが主人公以外の男とも交わり始めると話は違ってくるのだが、今回は上手く整理されていると思う……サブの面々がくんずほぐれつなのは相変わらずだが。

主人公とメインヒロイン【奏】は入部したばかりの新1年生。これにより部の同僚から先輩に部長、そして顧問の女教師にOGでヒロインの姉【葵】といったサブヒロインを幅広く登場させることに成功している。家元の娘で全国レベルの実力と人気を兼ね備えた葵は「性交道」のカリスマであり、これに対抗したい現役生のトップがライバル校にいながらプロとしても活動していて、そして徐々に主人公の恋のライバルともなる広がりがある。また、「性交道」のサラブレットたる奏はカリスマな姉がいる身として悩みもある。部内では顧問の指導で練習に明け暮れる中、ほんわかした部長の実はしたたかな一面がコメディエンヌの役割も果たしており、全体としては部活動を通した学園群像劇の様相ですらある。やけに大勢が描かれた表紙カバーイラストがそのことを示しているのであろう。

だがしかし、初心者にして逸材とされる主人公が主だったヒロイン全員と交わるのはお約束。それだけに旺盛な官能も同時に盛り込まれており、むしろ、旺盛な官能を描くための学園群像劇と言わねばならない。

部活動から競技会へと駒が進む中、あくまでもパートナーとして主人公とは距離を置こうとしていた奏が次第に打ち解け、想いを寄せていく様子も描かれており、部活動の内容が内容だけに他の女と交わる主人公にやきもきしながらも打ち明けられないいじらしさがイイ感じの恋愛要素となっている。所々に挟まれた数頁の「オマケ」が程良いスパイスを利かせる中で最後に奏が見せた主人公へのおねだり破壊力は凄まじく、2人っきりの時にだけ見せる甘えっぷりには胸キュン死してしまいそうである。

競技会への出場も終えた文化祭では一般開放されて、つまりは一般人も交えた酒池肉林がダイジェスト的に描かれる中で生真面目な顧問の先生が(まだ若いのに)年増女の悲哀を湛えつつ、それでもオンナを思い出したかのようにこっそり主人公を求める可愛らしさがあった。これによって描かれるべきが全て描かれたような消化不良のなさも感じたところである。

確かにココロよりもカラダが男を求める女の品のなさがクローズアップされる作風ではあるし、今回もまた誰とも交わるお下劣感はあるのだが、少なくとも奏には(主人公の勘違い妄想を除いて)操と矜持を持たせたことで作者としても線引きの頃合いが改めて確認できた作品にもなったのではなかろうか。作画に関しては今更ながらの最高級。表紙カバーイラストそのままと思っていい。
『好きになったら一直線!』のレビュー掲載元



その超絶美麗な美少女作画に反して思いのほか酒池肉林な作風のせいか、作を重ねる毎にレビューの賛否が分かれる如月作品であります。

例えば本作だと現在18のレビューがありますが、その分布は以下の通り。



星5つ:7 (38.8%)
星4つ:2 (11.1%)
星3つ:3 (16.7%)
星2つ:3 (16.7%)
星1つ:3 (16.7%)





星5つが多いんですけど、4以上と3以下で見るときっぱり 50:50 でして、ええ。(^^;)



もっとも、キョーレツなファンなるが故の「何か違う」を投稿しているようでもあり……。

可愛さ余って憎さ100倍と言いますか……。



確かに、この作画で激甘ピュアな純愛路線とか出てきたらエラいことになりそうな気がしますけど……元よりメインヒロインと主人公に限っては純愛してるんですけどね…………サブヒロイン達が…………。(汗)



各画像をクリックするとAmazonのページへジャンプします。





しかし、勝手な想像ながら如月先生はそういった路線では描かないと思います。

2006年のデビュー作から作風に一貫性がありますから、これはおそらく如月先生ご自身が描きたい世界なのだと思います。

で、何だかんだ言われても売れてる。



売れてるなら路線を変える必要がありませんよね。(^^)



読者がこの世界観を受け入れるしかないのでしょう。

その意味で如月先生は勝利者なのでしょう。

そんな気がするのであります。





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テーマ : エロマンガ・同人誌
ジャンル : アダルト

tag : 如月群真

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「道」へのこだわりが高評価

DSK さま

DSKさんのブログでの紹介で如月作品にはまっている一人です。

アマゾンのレビューで18件もあることが、すごいのではないかと思います。ご指摘の通り、確かに星3つ以下とそれ以上を比べてみると1:1なのかもしれませんが、悪名は無名に優るというようにそれだけ注目されていると言うことだと思っています。
個人的に苦手とする成人コミックの中でも納得のいく作品が多く、本作品もお気に入りの一つです。

「性交道」の部分を他の体育会系部活、例えば野球やサッカー、バスケットボールなどに置き換えてみれば少年マンガにありがちなラブコメということになるのかもしれません。
部活での挫折や主人公とヒロインとサブヒロインの三角関係、主人公の成長、試合での勝利などの要素は、ラブコメマンガの定番です。
しかし、この「性交道」という設定が単なるラブコメではなく、空想の世界なのに現実の世界でもあってもおかしくないというような錯覚をもたらす作品に仕上っていました。

元々この「道」という言葉には、平たく言うとスポーツのような意味が込められています。
柔道や剣道、弓道は、もともと柔術、剣術、弓術であって、戦いの術、つまり人をあやめるモノでした。
それぞれの「道」で禁止とされていることをすれば、「術」になるのですが、明治以降、禁止する部分を増やすことで今私たちが知っているスポーツになっています。

性交だけでは、性欲のはけ口だったり、子作りの手段でしかありませんが、オーガズムの部分を「禁止」とすることで、いかに性行為を美しく見せるかと言うことにこだわったという、肉体と精神の修行の場として設定したところがこの作品の面白さではないかと思います。

また、性交道部という体育系の部活動を設定したところも面白いなと思います。
仮入部もあり、そこで単に性交を求めているような不純性を確かめるということで新入部員に試練を与える所などは、現実世界での全国大会に常連で出場する学校の部活のようで、共感をしやすい部分でもありました。
ヒロインだけでなく、他の脇を固めるサブヒロインたちも申し分なく、それぞれが主人公と交わっているシーンでも品が失われることがないところが如月先生のうまさかなとも思いました。
高ぶるとこもありますが読後感がほんわかしている印象も感じました。


最近は、如月先生は雑誌などに作品を上梓されていないのでお休みなのかなと思っていて、次の作品に期待しています。

「道」は日本人の嗜み

DSKです。
コメントありがとうございます。

>ブログでの紹介で如月作品にはまっている一人です

そうでしたか!
ありがとうございます。(^^)

>悪名は無名に優るというようにそれだけ注目されている

まさに「嫌よ嫌よも好きのうち」みたいなものでして、文句は言うけど嫌いじゃない、むしろ大好き!というやつなんだと思います。「なんでそうなるのぉ~」といった要素がありながら、それを補って余りあるツボがありまして、こうした何とも言えない中毒性が如月作品の醍醐味なんですよね。

>元々この「道」という言葉には

日本人の生き方の指標と言いますか、嗜みですよね。
何事も「道」で捉えることで、つまり精進することで自分を高めていく方法論だと思います。先を進む人を先達(先輩)として崇め、後進には指導したり「道」を譲ったりします。その「道」に通じている人が匠ですよね。

もっと言えば、仕事を単に金稼ぎの手段としてではなく、仕事「道」を通じて自分を高めようとする考えがあるから勤勉とも言えますし、裏を返せば趣味に疎いとも言えます。仕事が自分の本懐になるんですよね。

欧米ではエコノミック・アニマルと呼ばれましたし、国内でも若者を中心に「社畜」と呼ばれたりする訳ですが、では、他に何かしら自分を高める方法があるのか?と申したいです。他にあればよし。無ければ仕事で一生懸命汗流して高めなさい。でないと三十路を越してからの人生が真っ暗、四十路を越すと地獄ですよ、と言いたいですね。

生きる道は人それぞれですからラテン系のノリで楽しければいいじゃない、というのもごもっともですが、残念ながら日本では皆が相応に自分を高めていますから、それだけではついていけなくなる社会であることを早いうちに理解することが日本で楽しい人生、即ち日本での生きる道を見つけることに繋がると考えます。

これだけ小さな国土で資源に乏しい日本が大国になった理由でもあると思います。
つまり、日本の国力は勤勉な労働力なんですよ。

>性交だけでは、性欲のはけ口だったり、子作りの手段でしかありませんが、オーガズムの部分を「禁止」とすることで、いかに性行為を美しく見せるかと言うことにこだわったという、肉体と精神の修行の場として設定したところがこの作品の面白さではないかと思います。

興味深いご指摘だと思いました。(^^)
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成年コミック
多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

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