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トリプルインモラル-彼女の母、彼女の姉妹と同居中(著:上原稜、フランス書院文庫)

2010/12/22 発売

トリプルインモラル-彼女の母、彼女の姉妹と同居中

著:上原稜フランス書院文庫


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「本気なの?こんなおばさんを好きだなんて」
お碗のような乳房を隠して恥じらう彼女の美母。
娘の目を盗み、年下の高校生と重ねる禁断の肉交。
秘密を知った年頃の長女と三女は、母に負けじと
バスタオル姿でリビングをうろつきはじめ……
女の思惑が入り乱れる、一つ屋根の下の同居生活!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 甘々展開が心地良くも少々みっともない気もする主人公の奪い合い, 2011/1/10
高校2年生の主人公に同級生、その姉、その妹、その母という4人ヒロインなのにサブタイトルが『トリプル』なのが本作の特徴である。メインヒロイン(と言えるのか?)の同級生とは相思相愛ながら、お互い奥手でモジモジし合う初々しい関係。付き合い始めて半年経つのにキスすら果たしていない間に、訳あって同級生宅に居候中の主人公と、同級生の姉、その妹、その母とが順番に関係してしまう展開である。キャリアウーマンなお姉さま然とした姉、主人公達と同じ高校に通う、幼さ全開の妹、その高校に勤める、普段は真面目で厳しい国語教師の母と、同級生も含めたキャラ設定は悪くない。10代2人に20代&40代と、年齢層的にもまずまず網羅している。

居候している娘(妹・姉)の恋人ということで普段から好ましく思っており、特に姉と妹は最初からラヴ全開である。要するに、初期設定からハーレムで始まり、これが肉欲のハーレムで終わる話と言えよう。ただし、何でもかんでも都合が良くては面白くないので、先生たる母とは少し捻りを加えてから夢中のメロメロになってしまう展開にしており、妹も姉と主人公の関係を知ってからアタックをかけている。

こうなると不憫なのがメインたる同級生となるが、これが終盤までダシにも使われない実質的な脇役状態で、他の面々が交わる際のドキドキ演出要員にされている。まぁ、最後に一応の面目を保つ場面があるにはあるが、扱いとしては少々可哀想な気がしないでもない。

全体として甘い成分が立ち込める心地良さはあるが、娘(妹・姉)を差し置いて淫らに主人公(のムスコ)を求め始め、割とみっともない嫉妬さえ見せ始める中盤以降は、メインを除くヒロイン達の節度が無さ過ぎに感じるかもしれない。これはこれで呆れ笑いの面白さはあるが。
『トリプルインモラル-彼女の母、彼女の姉妹と同居中』のレビュー掲載元


複数のヒロイン(多くは熟女)がショタコン気味に主人公を求め、奪い合う展開って、作風にもよりますが、概ね笑えるんですよね。

それも、大爆笑してしまうのが少なくないw



にゃらさんのブログで紹介されている本作の投稿記事はコチラから。
上原稜「トリプルインモラル 彼女の母、彼女の姉妹と同居中」(フランス書院文庫、2010年12月、表紙イラスト:山本重也)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】親公認の仲のさやかの家に同居する俊は、ある晩に彼女の姉の誘いに乗り関係を結んでしまう。なし崩しに妹や母とも出来てしまい、遂に異常な関係をさやかに知られてしまう。【登場人物】速水俊17歳?の高校生。水泳部の主将を務めている。両親を無くし保護者の叔父夫...
上原稜「トリプルインモラル 彼女の母、彼女の姉妹と同居中」





理性の枷から解放され、肉欲の箍が外れたオンナ達の無節操な振る舞いが出れば出るほど呆れ笑いに繋がる面白さって甘々系誘惑作品のもう1つの見どころですよね。





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tag : フランス書院文庫 上原稜

美母と叔母と相姦犯(著:但馬庸太、フランス書院文庫)

2010/9/22 発売

美母と叔母と相姦犯

著:但馬庸太フランス書院文庫


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「母さん、息子に犯されるってどんな気分?」
色香が溢れるほどむっちりした美臀を掴み怒張を突き込んだ。
「そんなに、突かないで……ああ、でも、なんて凄いの」
昼夜を問わぬ、二人きりの背徳で刻まれた新たな絆――。
明が大人になるのを感じ、陽子が妖しい感覚に溺れていく時、
相姦犯の邪眼は28歳の叔母・歩美にも向けられていた!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 相姦要素のある凌辱でヒロインを堕とすまでが終始繰り広げられる, 2011/1/11
前作にしてデビュー作『淫獣家族-母と二人の姉』は、凌辱要素も多分に含んだ相姦物語だったが、今回は相姦要素を含んだ凌辱展開と言えよう。ヒロインを堕とす展開そのものは変わらないが、背徳の交わりに慄く叔母(28歳)や実母(37歳)を強引なゴーイングマイウェイで責め立て続け、遂に陥落まで持ち込む魔少年な主人公(16歳)の独り善がりな面が強調された作品でもある。この意味で作者は完全に凌辱作家へシフトしたのかもしれないが、誘惑作品に多く用いられる人物構成によって、悪党どもが1人のヒロインをたらい回しするような凌辱作品とは一線を画した趣きが醸されている。それでも序盤から徹頭徹尾、終始一貫して官能シーンばかり。実に興奮度の高い内容である。

展開はいたってシンプル。想いを寄せる叔母や実母への情に湿りを帯び始める状況説明が第1章で綴られた後はずっと責めっ放しの主人公だが、時間経過を巧みに活かしており、例えば第2章で凌辱された叔母が、翌日には風呂場で責められ(第3章)、その直後にはダイニングテーブルへ移動して凌辱の続き(第4章)といったように、章を跨いで繰り広げられる続けざまの責めが「まだヤってる」という興奮の多大な増幅に貢献している。実母に至っては、その責め方が叔母と似通っていて少し残念なものの、3日3晩や1ヶ月というスパンで責められ続けるいやらしさがあり、禁忌の許されない行為に憂い、夜通し責められて絶頂を繰り返す肉欲の墜落に「女」を知らされながらも、冷静になっては改めて主人公を諭そうとする心情の揺れが存分に描かれていた。それでも実母の心情をメインに据えた後半では「母」が「女」に浸食されていくような悩ましさの果てに叔母への嫉妬まで見せ始め、知らぬ間に豹変した痴態には叔母も戸惑う積極的な乱れっぷりである。

先に堕ちた叔母も含めて最後は骨の髄まで陥落した「牝」達の淫らに爛れた相姦主従関係の完成がある種の達成感にも似た感慨を抱かせるような淫猥で被虐の素晴らしさがあった。
『美母と叔母と相姦犯』のレビュー掲載元


但馬庸太先生の2作目にあたりますが、より森一太朗作品の方向へ路線を寄せた印象ですね。その意味では森先生が開拓された領域が、独自の特色から1つのジャンルとして拡張していく流れをつくっているのかもしれません。



愛好家Sさんのブログに本作が紹介されています。
1741『美母と叔母と相姦犯』但馬庸太、フランス書院/フランス書院文庫、2010/09 発売●あらすじ魅力的な実母に性的欲望を抱く少年が、休暇を利用してやって来た初恋の人でもある叔母の無防備な姿に劣情して犯し抜き、出張から帰った実母に事情を知られ、身勝手な言い分を理解してもらおうと実母をも犯し抜く。●登場人物【佐伯明】16歳。童貞。高校二年? 陽子の息子。歩美の甥。【佐伯陽子(ようこ)】37歳。第二営業部課長。歩美...
1741『美母と叔母と相姦犯』

にゃらさんのブログでも本作が紹介されています。
但馬庸太「美母と叔母と相姦犯」(フランス書院文庫、2010年9月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)美母と叔母と相姦犯 (フランス書院文庫) [Kindle版]但馬 庸太フランス書院2012-08-17【あらすじ】思春期を迎えた息子の前で無意識に魅力を振りまく実母の陽子に性的欲望を抱く明は、ある日休暇で姉の元を訪ねてきた叔母の歩美を見て、初恋の人だとの思いを強くする。身勝手な動機...
但馬庸太「美母と叔母と相姦犯」





誘惑系の設定に凌辱性を持たせた展開で構成していく、昨今のいわゆる「言いなり」系の手法が出来上がっていく時期とも言えるでしょう。

従前の悪逆非道な凌辱に比べると(ヒロインの堕ちるのが早いこともあって)やや物足りない部分もありますが、親族の誼を基にしている分、こぅ、犯罪性が多少なりとも薄まるというか接点やつくりやすいというか、アプローチに入りやすい面もあるのでしょうね。





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艶めき剣戯-秘宝巡りと蜜色の巫女(著:天草白、リアルドリーム文庫)

2010/11/30 発売

艶めき剣戯-秘宝巡りと蜜色の巫女

著:天草白リアルドリーム文庫


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「これが、男女の交わりなのですね……」
加賀藩住吉神社に投宿した浪人・陶弥は、
社を襲った盗賊たちを退けたことをきっかけに
巫女少女と結ばれ、秘宝探しの手伝いをすることに――。
一癖ある尼僧や妖艶なくノ一も跋扈し幕末の加賀を舞台に
再び艶めく女体が乱れ舞う!


★★★☆☆ 続編というには繋がりが薄いものの官能要素は盛りだくさん, 2011/1/17
まさかの『艶めき剣舞-女剣士とみだれ妻とくノ一と』続編である。タイトルが良く似ているが本巻は『剣戯』で区別する。前巻の舞台設定とサブキャラのくノ一が共通する他は、主人公からメインヒロインまで入れ替わっているので実質的には別物語と言ってもいいくらいだが、前巻の主人公とメインヒロインが夫婦としてチラっと出てくる“遊び”で世界観を繋げているため、本巻は後日談的サブストーリーという位置付けかもしれない。

本巻のメインヒロインは18歳の巫女である。神社に仕える清楚にして貞淑な生娘。この神社に流浪の主人公(25歳)が訪れるところから物語は始まる。他は件のくノ一(20代後半)と尼さん(30代)という世代を網羅した3人ヒロイン体制であり、これは前巻とほぼ同じと言える。

サブタイトルには『秘宝巡り』とあるが、実際は奪われた秘宝の奪還である。ただし、この秘宝を巡る動きや、主人公の責めに「女」の悦びを思い出してメロメロになったりする中で敵方が寝返って加担するような展開には若干の都合の良さと共に「昨日の敵は今日の友」的ノリが少々だらしなく蔓延っている感じがしないでもない。しかし、これによりくんずほぐれつの情交が多く盛り込まれることにもなっているので、ドラマ性は脇に置いても官能優先な読み方であればさしたる問題でもないだろう。

官能要素については、主人公に好色な設定もあるためか、少し珍しい感じの描写が多くなっている。巫女の「初めて」を奪いながらも無理矢理ではなく、その後も割と独善的に求めながら巫女の気持ちも無碍にはしないような独特のカラミ方をしている。これに未知の愉悦を覚えた巫女が次第に心を傾けていく流れには、俗世間を知って「女」になっていくような変化を示しつつ、これに溺れるでもなく愛情をのみ芽生えさせていく気丈で健気な感じが出ていた。逆にくノ一や尼さんとはがっつりせめぎ合う肉欲の応酬である。

最終的にはなかなかホロ苦くも愛情深く、そして潔い結末を見た本巻だが、これはシリーズ化されるのだろうか。
『艶めき剣戯-秘宝巡りと蜜色の巫女』のレビュー掲載元


官能小説は基本的に1冊で完結するのが大半ですが、時々こういった続き物が出てきます。読み手としては嬉しいものだと思いますし、DSKは好きですよ。(^^)

ただ、主人公とメインヒロインが入れ替わってしまう展開には賛否が分かれるかもしれませんね。



◆前編
2010/5/30 発売

艶めき剣舞-女剣士とみだれ妻とくノ一と


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父の仇討ちに挑む青年剣士を取り巻く三人の美女。
「よろしければ私がお慰め差し上げますわ…」
苦悩する青年を励ますみだれ妻の柔らかな美臀、
幼馴染みに組み伏せられ可憐に喘ぐ女剣士、
ひくつく男根を包みしゃぶり尽くすくノ一の乳肉―
艶めく媚態の乱舞する、仇討ち行の行く末とは。





余談ながら、ヒロインが入れ替わるタイプの続き物では過去にこんな作品もありました。

前編:女美術教師
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-172.html


後編:女音楽教師
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-576.html


著:美園満、フランス書院文庫





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看護婦姉妹と令嬢実習生-魅惑の入院体験(著:岡下誠、リアルドリーム文庫)

2008/11/22 発売

看護婦姉妹と令嬢実習生-魅惑の入院体験

著:岡下誠、リアルドリーム文庫


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突然の入院に戸惑う青年を迎える白衣の天使の介護。
「あまり溜め込んでいると身体に毒よ…」
看護服に透ける淫靡な下着のラインが青年を惑わせる。
深夜のトイレ、繊細な手付きで扱き上げられる裏筋。
浴室では濡れ光る熟女体が身体の隅々まで磨き上げ―。
一途な令嬢実習生も巻き込んだ特別看護の行く末は。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 看護婦(姉)の艶めかしい色気が抜きん出ている, 2011/1/21
タイトルとサブタイトルがほぼ全てを説明している。大学生の主人公(20歳)からは従姉にあたる看護婦(本作に合わせて表記)の姉(28歳の眼鏡美女)と妹(25歳)、そしてお嬢様な看護実習生(19歳)がご奉仕しまくる魅惑の入院物語である。ここでいう「ご奉仕」とは、病院看護に端を発した4Pまでの全てである。

メインは姉で全体の旗振り役となっており、ちょっとした摘み喰い気分で従弟を誘惑したら、そのムスコが意外にご立派だったためにメロメロとなってしまう流れに実習生や妹が中盤以降に絡んでくる形。なので序盤は姉とのやり取りがほとんどとなるが、これがなかなか良い雰囲気を醸している。姉の方から体を預けるボディタッチに食事時の「あーん」で従弟をドキドキさせつつ手淫やお口奉仕を繰り出しては白濁液を搾り取っている。こうした看護婦にあるまじき淫らな病室(個室)密戯の果てにトイレで合体(『吸引看護』と称する筆下ろし)を果たすのだが、その翌朝一番の「あーん」がさらにいやらしいことになっているオマケ付きである。他の患者にも同様に「ご奉仕」していたような印象も若干醸してはいるが、経験豊富な年上お姉さんの艶っぽい色気が時に主人公の責めに屈するギャップをも見せる魅力となっていた。

この姉が実習生(生娘)に『指導』と称してご奉仕させる中盤は、世間知らずな実習生が訳も分からず淫らなことをさせられ、遂には「初めて」まで捧げさせられてしまう感じにも見えるが、主人公に恋心を抱くことで最終的には中和されている。また、姉とは正反対に堅物な妹も最後は姉に謀られるように結ばされるのだが、元より男に対するトラウマがあった意地っ張りなので、ナイスな姉妹丼となるナースステーションでの実質的なクライマックスでは姉に劣らぬ淫らさを見せ始めている。

小さな顔に反してあり得ないほど爆乳な胸とむっちりし過ぎな下半身には好みが別れるかもしれない表紙&挿絵だが、特に挿絵での姉の表情はなかなか良かった。
『看護婦姉妹と令嬢実習生-魅惑の入院体験』のレビュー掲載元


元々、二次元ドリーム文庫(旧二次元ドリームノベルズ)で活躍されていた岡下誠先生のリアルドリーム文庫デビュー作です。

この後に2作を上梓されましたが、2010年5月の『女子校生令嬢たちの淫らな保健実習』より以降、作品が見当たらないのが残念です。

※その後、2010年12月に『花嫁調教-恥辱の披露宴』が出ました。



レビューに記した『翌朝一番の「あーん」がさらにいやらしいことになっているオマケ付き』ですが、ここで「あーん」しているのは患者である主人公ではなく姉ナースの方です…………お分かりですよね。(笑)





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桃園学園男子寮にようこそっ!(著:さめだ小判、ワニマガジンコミックス)

2009/3/31 発売

桃園学園男子寮にようこそっ!

著:さめだ小判、ワニマガジンコミックス


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「コミック快楽天ビースト」の看板作家、愛らしいキャラで定評のあるさめだ氏の最近コミックス。大ヒットした前作「BEASTIE GIRLS」から2年、満を持しての登場です。
癒し系巨乳の管理人ひなたさんと、寮生のケンイチ君のラブラブ寮生活…連載時から人気沸騰だったシリーズを1冊にまとめました。連載時のカラーもたっぷり収録、おトク感溢れるコミックスです!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 官能恋愛漫画として素晴らしい出来だと思う, 2011/1/23
全11話の表題作のみ収録だが、恋愛要素を含む成年コミックとしては名作と称して差し支えない出来映えではなかろうか。表紙通りの可愛らしい人物像に見合った官能と恋愛のドラマがバランス良く描かれていると思う。前作『BEASTIE GIRLS』では不足していた官能成分は大幅にパワーUPし、物語を通じて紆余曲折する男女の恋模様をきちんと描いたところは高ポイントに挙げたい。好みにもよるが琴線に触れる要素をたっぷり詰め込んだ作品だと思った。

学生寮を舞台にした、年上の管理人ヒロインと寮生(学生)主人公の物語なので、作者が意識する、しないに関わらずノリがあの『めぞん一刻』に多少とも似通ってしまうのは致し方ないところか(本作の結末からすると、かなり意識したかもしれない)。男子寮との設定がいきなり変わっており、2人の始まりもやや流されただけの感じが漂うものの、割と早い段階で恋仲になるのが特徴的である。他の寮生達への秘密としながら静かに育まれる愛情が心地良い。しかし、これが主人公を憎からず想っている委員長に知られたり、管理人さんの過去に触れる男の登場を以て2人の恋の障害となる様相を呈していく。委員長の出現に嫉妬心を抱く管理人さんは可愛らしいものの、いわゆる恋敵の登場は好き嫌いの分かれるところであろう。不憫にも委員長まで巻き込むワルっぷりはなかなかのものだし、過去回想とはいえ管理人さんを“開発”した経緯も描写されている。ちょっとしたすれ違いを生じながらも乗り越えていこうとする主人公の行動が終盤の山場となるが、ここをドラマの大一番と見ると、他の寮生(サブキャラ)達の理解と協力が主人公のヘタレ感を残してしまったかもしれない。

寮生と関係してしまう不道徳に軽く困惑しつつも得られる快感に屈してしまう序盤に始まり、心と体の交流を通じて主人公への想いをはっきり自覚してからは時に自ら誘うようにも振る舞い始める終盤まで、その全編に渡って興奮度の高い情交が描かれている。シチュエーションも良好で、そうもあちらこちらで乳繰りあっていては寮生を管理する立場にないよ?と微笑ましく呆れるくらいである。
『桃園学園男子寮にようこそっ!』のレビュー掲載元


これも管理人さんと寮生の鉄板設定なラヴコメ物語として楽しく、そして、いやらしく読むことができました。(^^)

本作の場合、管理人さんが未亡人ではない代わりに終盤でかつての男が登場してきてちょっぴり寝とられピーーンチ!になります。



ところで、ハイブリッド書店【honto】では本作の取り扱いが既に終了している模様ですが、電子書籍でこんなのを見つけました。



◆電子書籍?
2015/8/27 発売
えっちな管理人さん 【全1-11セット】

桃園学園男子寮管理人のひなたさんは清楚な美人だけど、実は巨乳でエッチ大好き。寮内でヤリまくっちゃった俺は果報者。(引用元:honto)



改題のうえ、分冊で販売されているようですね。





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チューべろーず(著:フエタキシ、メガストアコミックス)

2009/3/19 発売

チューべろーず

著:フエタキシ、メガストアコミックス


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究極BODY(ボディー)の極上GIRL(彼女)
視る! 揉む! しゃぶる! ♂の本能くすぐる珠玉の逸品!
コミックメガストアに掲載された9作品+描き下ろしのあとがき漫画も入って、ボリューム感た~ぷりっ♪ お乳の探求者フエタキシが贈る待望の初コミックス!!


★★★★☆ バラエティ豊かな設定と漫画としてのオチが秀逸, 2011/1/27
作者のデビュー作(成年コミックとしては今のところ次作が出ていない)。バラエティに富んだ設定と漫画としてのコミカルなオチがきちんとついているストーリーに光るものを感じる全9編+7頁のオマケ(書き下ろし)である。作画にはまだ発展途上と思われる拙さが残るものの、24~26頁の作品ならではの濃密な官能描写には迫力がある。作画テクニックは今後の経験と鍛錬で補えるし、ストーリーテラーとしてのノウハウもある程度までは同様に補えるとは思うが、漫画家として基本的な素質というか適性みたいなものには天分が相応に必要であろう。この点において有利なセンスを持ち得た作者だと思った。

基本的には爆乳ヒロイン達の和姦テイストに恋愛成分もしっかりな作風。胸の描写(弄り方とか)に拘りを見せつつもドタバタ含みのコミカルな展開が流れていく。高校生男女・職場の男女・お嬢様とダメ男・姉妹丼・女子大生と教授・大学生っぽい若者の男女・義母と義息といった幅広い関係性に加え、強烈な性癖を発揮する人物がいたかと思えば無知故に無恥という変わり者がいたり、コンプレックスを持ったボク少女の他には少年に弱みを握られて集団で弄られる高嶺の花もいたりする。この人物像の幅広さもまた魅力の1つだが、これが責められては被虐の色も垣間見せる濃厚な情交の果てに主人公への想いを募らせ、時に笑える結末も交えながら成就していく様が心地良い。最後の1~1頁半くらいで「そういくか」とか「そうきたか」という振り幅の大きさが秀逸なオチもこれを助長している。

できれば中編か長編でも読んでみたい魅力を感じさせる作風だが、このテイストがまるで異なるにも関わらず、勢いのある官能描写のタッチに時折みやびつづる作品に近いものを感じたのは気のせいだろうか。
『チューべろーず』のレビュー掲載元


少なくともAmazonの表記では「メガストアコミックスシリーズ」となってまして、作品番号も本作だと「208」と記されています。

「200」には『ツンデロ』(著:武田弘光)があったり、「243」には『HHH トリプルエッチ』(著:DISTANCE)もありますから、なかなか強力な布陣を擁するレーベルですよね。

しかし、2009年の発売、そして2011年のレビュー投稿時から今に至るまで「フエタキシ」名義の次作は見当たりません。

作品紹介にもお乳の探究者とあるくらい描写に拘りのある画風は魅力たっぷりですし、話も面白かったですけどね……。




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マンツーマンレッスン-熟妻と青年家庭教師(著:絢瀬簾、フランス書院文庫)

2010/8/23 発売

マンツーマンレッスン-熟妻と青年家庭教師

著:絢瀬簾フランス書院文庫


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「お願い、見て……ねえ、私の裸を見せてあげるわ」
真理子が背中に手を回した刹那、ゆっくり落ちる黒下着。
ミルク色の膨らみの中央で淡い桃色の乳首が震え勃つ。
「たまらない、こんなにいやらしい身体をしてるなんて」
単身赴任中の夫の眼を盗んでつづく〈大人の個人授業〉
1vs1――35歳熟女と28歳青年が溺れた濃密な30日間。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 独創的な文体に好みが分かれそうだが内容は悪くない, 2011/1/29
フランス書院文庫の【第8回 官能文庫大賞】で最終選考に残った作品。型にハマっていない文体は確かにデビュー作らしいと思わせる。特に35歳の人妻と28歳の主人公が交互に描かれる前半では、それぞれの主観的な表現ではなく地の文で描写されるのが特徴的であり、そもそも登場人物がこの2人だけなのもイマドキ珍しいと言える。

夫がフランスへ長期出張中の有閑マダムっぽい人妻が、いずれ夫の元へ赴くためとフランス語を習得すべく家庭教師として主人公を招くのが本作の骨子。フランス書院だからではなくガチでフランスである。そのため主人公にはフランスからの帰国子女的な設定あり、作中にもフランス及びフランス語の薫りが随所に漂っている。この辺りは、昼下がりをアンニュイに過ごす人妻(の独り言)と共に少々鼻に付くかもしれないが、元より気にもかけていた主人公への感情と貞操観念との狭間で揺れ動く心情をじっくり描き出している良さはある。

その前半だが、実は人妻の自慰と主人公の妄想が中心である。レッスンを重ねる度に服装が大胆になっていく人妻を目にしながら妄想を逞しくする主人公に対して、主人公の居ない時に想いを募らせて自慰に耽る人妻という好対照な描写に男女の違いが出ているようで興味深い。また、自慰の“お相手”が夫から次第に主人公へと変わっていくところで心境の変化も表している。

お互いが想いを寄せ合うのに双方の遠慮や背景(主人公もフランスに彼女がいる)があって切り出せないところもきちんと盛り込み、人妻のちょっとした機転で理由というか大義名分を見つけてからようやく結ばれる後半は、読み手も同様に焦らされているのでなかなかの興奮を伴っている。夫への裏切りと憂いつつも念願成就に似た感慨に浸り、夫との違いを感じながら、それさえも快感に転化してく人妻と、その人妻への想いが果たされて歓喜に沸く主人公。この2人がぶつかり合う淫靡な情交である。しかも、タガの外れた人妻がその後には予想外な積極さも見せ、これに反応して玄関先で早々に挑みかかる主人公という爛れたエスカレートも興奮を高めている。

しかし、終わりは急にやってくる。正直「あれ?」という唐突さに行き場を少々失うが、許されない男女の現実的な顛末としては妥当かもしれない“大人のひと夏の恋”に余韻を感じることができれば相応な読後感となって心に残るものもあると思う。
『マンツーマンレッスン-熟妻と青年家庭教師』のレビュー掲載元


今のところ本作のみとなっている「絢瀬簾(あやせ れん)」先生の作品ですね。
※その後、2015年に2作目『人妻温泉ホテル-ふたりきり』が出ました。



にゃらさんのブログで本作が紹介されています。
絢瀬簾「マンツーマンレッスン 熟妻と青年家庭教師」(フランス書院文庫、2010年8月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。2015年12月6日レビュー再編集。作品紹介(公式ホームページ)【あらすじ】最愛の夫がフランスに赴任し寂しさを感じている真理子に取っての楽しみは、毎週水曜日にやって来る若い家庭教師の慎一と過ごす時間だった。次第にエスカレートする彼女の誘惑に耐え切れずに慎一は関係を持ってしま...
絢瀬簾「マンツーマンレッスン 熟妻と青年家庭教師」





かなり独特な作風でございます……フランス語のポエムのような書き出しにはドン引き驚かされました。でも、こうしたチャレンジングな姿勢はアリですし、人妻と若い男とのアバンチュールめいた関係はテーマとして良かったです。

ただ、全体として間が持たなかったところを妄想シーンで埋めた感もありまして、次第に近づき、遂には結ばれる後半が良かっただけに……といったところもありましたね。





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隣人-二組の母娘(著:巽飛呂彦、フランス書院文庫)

2011/1/24 発売

隣人-二組の母娘

著:巽飛呂彦フランス書院文庫


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「あの娘より、もっとエッチなことをしてあげる」
豊乳を背中にあて、股間へ手を這わせる同級生の母親。
耳元にかかる吐息、ゆるゆると上下にさする指先。
熟女の唇に吸われ、含まれ、舐められる午後の寝室。
知夏おばさんは気づいている。僕が娘の遥だけでなく、
他の美母娘とも秘密の関係を結んでいることを……。


★★★★★ お馴染みのヒロイン設定ながら母娘に分けたアイデアが光る, 2011/2/1
タイトルから受けた第一印象は、作者の過去作品『両隣りの年上は僕に甘い罠を仕掛ける』の類似作かな?だった。実際、似通っている部分も少なからずある、相変わらずお馴染みのノリノリな筆致で面白可笑しく綴られた巽誘惑作品ではある。4人のヒロイン像もまた然り。おっとり天然系・男勝りなクール系・ツンデレ・おとなしい妹キャラ系という設定は巽作品の基本セットとさえ言えよう。しかし、これらを2組の、しかも母娘に分けたアイデアに新味が醸されたと思う。『両隣の…』の母娘+姉妹とはまた異なったダブル母娘の良さが出ていると思った。2人の母も、2人の娘もいろいろと頑張っている。

実はまずまずの割合で百合展開があり、これがかつて同級生だった36歳の母達に開放的かつ性に寛容な立場を与えている。第一章から3Pめいた官能描写があり、母達が真っ先に交わっているのである。この百合属性は、後に若干ギクシャクした母娘の関係修復にも用いられている。2人の娘(どちらも生娘な高校2年生)がそれぞれ「初めて」を主人公(娘達のクラスメイト)に捧げる場面でも母達は陰日向に尽力しており、実際に立ち会う時もあるほど。さらには娘の合体を目の当たりにして欲情してしまい、娘が果てた直後に主人公へ挑みかかるような面白さが、ビックリする娘と共に演出されていたりもする。他にもそれぞれの母娘丼は当然として、母同士や娘同士といった様々な組合せが網羅されており、最後はダブル母娘丼の破壊力をも生み出している。しかも、この5Pには「よく思いつくなぁ」と感嘆するような戯れ方まで盛り込んで楽しませてくれる。

単体での情交も用意されており、無敵に進む天然パワーで主人公を押し倒したり、勝気なキャラが責められてしおらしい瞬間を見せたり、言い訳を繰り返しながらも解放された主人公ラヴが弾けたり、真面目で控えめだったのが刹那の妖艶さまで垣間見せて積極的に振る舞ったりしている。「お決まり」や「またか」と言えばそれまでだが、それでも魅力あるヒロイン達が生き生きと動き回るコミカルな雰囲気が心地良く、個人的にはスターシステムを採用していると解釈しようかと思う。それぞれの情交描写はさすがにじっくりとはいかない(絶頂に至るのが早い)ところもあるが、単体+多数の組合せのてんこ盛りでこれを補っている。
『隣人-二組の母娘』のレビュー掲載元


売れっ子の大ベテラン……そろそろ「大御所の間」へご案内すべきでしょう……の巽飛呂彦先生ですから、その執筆の量からしてもある程度のパターン化は否めないところでしょうし、それが上質ならば良い訳ですし、初見ならば破壊力も充分ありますから、これはこれで良いのでしょうね。

本作の良さは、いわゆる巽スターシステム(天然おっとり系、男勝り系、ツンデレ系、妹キャラ系)を四姉妹とかではなく2組の母娘に分けたところでしょうね。

これによって単独に加えて母同士との3P、娘同士との3P、母娘丼(その1)、母娘丼(その2)、全員集合といった情交の組合せが可能ですから、これはなかなか強力ですよ!w



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深川てんぐ三姉妹-嫁さらい(著:安曇東吾、竹書房ラブロマン文庫)

2011/5/9 発売
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宮本三姉妹の三女・志乃は友人の進藤ゆいの行く末を案じていた。同心の父親を何者かに殺されたゆいは、父の借金の責を負い、悪徳金貸しの明庵に嫁入りさせられてしまうのだ。そして祝言の夜。三姉妹と悠馬は辛くもゆいを救い出すものの、思わぬ邪魔が入り、志乃が明庵と手下の無頼漢どもの手に落ちてしまう…!うら若い女剣士は瑞々しい肉体を男たちに蹂躙され、肉悦の虜へと堕ちてゆく。悠馬と琴音・千鶴たちは、陥落寸前の志乃を救い出せるのか。そしてゆいは自由を手に入れられるのか…!? 誘惑と江戸情緒あふれる時代官能エンターテインメント第3弾。


★★★★★ 第3弾ともなると予定調和も感じるが相変わらずレベルは高い, 2012/8/21
第1作で長女、第2作で次女とくれば、当然ながら次は三女となるのは疑いのないシリーズ3作目。何かと言えば、物語のヒロインであり、悪党どもからの色責めによる完堕ちの順番である。今回も第四章で猛烈な凌辱感を醸す責めが描かれている。全体に漂う甘々なラヴラヴ展開とのコントラストは圧倒的であり、この無慈悲な第四章が官能要素を格段に引き上げている。純粋な誘惑作品をのみ敬愛する諸兄にはおすすめできないが、程良い謎を含んだドラマと、捕らわれのヒロインが蒙る束の間の悲哀と被虐の美を今回も堪能した。

実は主人公や道場の謎がなかなか判明していかないところに若干のもどかしさもあるのだが、三女と仲良しな娘の嫁ぎ先に政略絡みの歪んだ色艶を盛り込んだ展開はなかなか面白かった。しかし、通常なら三部作として完結すると思われたところでさらに続くのは驚きである。色責めの相手が既に出尽くしたところでどうするのか?あるいは持ち越された謎や伏線の行方は?といったところに楽しみを残しているのがニクい。
『深川てんぐ三姉妹-嫁さらい』のレビュー掲載元


はい、『深川てんぐ三姉妹』四部作シリーズの第3弾です。

第3弾ですから、悪漢どもからの色責め凌辱に逢うのは三女です。

基本的な構成は前2作と同じですが、お友達のピンチを救おうとして自分が捕らわれの身となってしまうのは三女らしかったですね。

しかし、ストーリーがなかなか進まんな~と思いましたが、これまでの3冊で散りばめていた伏線を最後に回収する魂胆だったようですね。(^^)

竹書房ラブロマン文庫 安曇東吾
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僕の家に来た美しすぎる家政婦(著:葉川慎司、フランス書院文庫)

2013/10/23 発売
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掃除中にのぞける白い太腿、36歳の悩ましい腰まわり……
エプロンでは隠しきれないむっちり女体の家政婦・瑞穂。
まさか彼女が、僕の初体験相手になってくれるなんて!
濃厚キッス、お掃除フェラに、ご奉仕バスルーム……
「してほしいことがあったら何でも言ってくださいね」
どんな淫らな願いも叶えてくれる最高すぎる家政婦!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 全てお見通しなスーパー家政婦が導く未来, 2013/11/27
作者のデビュー作と思われるが……しかし、いかにもブンデスリーガからプレミアリーグな日本代表のサッカー選手を安易にモジったかのようなペンネームを見るにつけ、根拠のない勝手な推測ながら、もしや既出作家の別名義なのでは?との疑問も沸いてしまうところ。作品の構成や展開、筆致などには新人らしからぬ完成度が見られるため、本当にデビュー作ならば相当に出来た作品と言わねばならない。

まずは、少なくとも「黒本」において初出と思われる『家政婦』をヒロインに据えたアイデアが秀逸である。メイドならばこれまでも幾つかあったし、中には和メイドと称する作品もあったが、純然たる家政婦に真正面から目をつけた慧眼には唸るものがある。

また、この家政婦である【瑞穂】が何ともミステリアス。良く出来た、というか出来過ぎたスーパー家政婦(36歳)という以外に素性が明らかでない。魅惑のプロポーションとのギャップを感じさせる可愛らしい佇まいと気立ての良さで17歳の高校生主人公を一目で虜にさせるのだが、この家族、というか32歳の後妻【沙恵子】のために一肌脱ぐ(文字通り脱ぐ)前半の流れもその理由が曖昧なまま進んでいく。この家にやって来るまでの経緯も過去さえも分からぬままながら、その割に小出しで思わせぶりな記述や台詞があるのは何ともニクいところ。これらが混然一体となって「知られざる瑞穂」を形成しているため、場合によっては瑞穂の過去を綴る続編を希望したくもなるし、もしやその準備もあるのでは?との思いも馳せてしまうほどである。

そして、後半のメインヒロインは沙恵子となる。瑞穂と主人公との仲を懸念するのがきっかけだが、その前に夫との不貞を疑う件もあって、この辺りの心情描写と前置きには冗長に感じる部分が多少あるものの、概ねしっかりしているとも言える。ただ、後妻となったばかりの新米母ならではの悩みを抱える沙恵子が、母として息子たる主人公との関係を改善するためにオンナの方向からアプローチを試みる心情には違和感が無いでもなく、瑞穂も含めて本作登場の女性陣にはいかにも男がイメージした女性像が透けて見えるようなところもある。しかし、『おっぱいは触ってもらうためにあるんですよ』とか『理想のおかあさんにはなれないかもしれないけど、私にしかできない母親にはなるから』といった、事の真偽や善し悪しを越えた、その理由は分からずとも何故だか腑に落ちるような不思議な説得力を感じさせる台詞もあったりする。

最終的には沙恵子と主人公との仲を取り持ってお役御免となるところを……?という瑞穂の行方には(過去を想像するのみだが)何とも言えず、ただ、ただ「良かったね」と声を掛けたくなる形を迎えるのだが、瑞穂の家政婦としての立ち位置を最後まで維持することでドロっとした修羅場にするでもない展開や、それでいて官能的には家政婦としての立ち位置を大いに逸脱した、許されぬ積極さをも垣間見せ、完璧で隙のない家政婦に見えながら実は敏感反応で昂り喘ぐのがオンナとしての魅力の隙になっている描写などはなかなかのものと言わずにいられない。押され気味ながらも大胆に振る舞おうとする沙恵子の誘惑も良好だし、興奮度の高いシチュエーションも随所に用意されているのだが、惜しむらくはその場面の多さに反して直接の官能描写には物足りない部分があることと、好みにもよるが、お尻責めは無くても、あるいはもっと少なくてもよかったかな?と感じたところか。

そして、家政婦は見た!と言うより見ていました、むしろ全てお見通し!といったところか。
『僕の家に来た美しすぎる家政婦』のレビュー掲載元


久し振りに長文レビューを投稿してしまいました。(^^;)

実はAmazonを含めて4つの書籍サイトにレビューを投稿していますが、その中でもハイブリッド書店【honto】のレビュー欄には文字数が表示されまして、その上限が「1500」なんですけど、上記レビューは「1476」でした。あぶねーw

……これでも校正したんだけどな。



にゃらさんのブログでも紹介されています。
葉川慎司「僕の家に来た美しすぎる家政婦」(フランス書院文庫、2013年10月)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】父親と再婚したばかりの沙恵子に密かに想いを寄せる祐司。仕事で不在がちの両親に代わり、家政婦として瑞穂が派遣されて来た。祐司の密かな想いに気付いた彼女は、義母の代わりに何でもしてあげると優しく微笑むが…。【登場人物】唯野祐司17歳。高校2年生。2年前に実母を亡くし、父親と再婚したばかりの沙恵子...
葉川慎司「僕の家に来た美しすぎる家政婦」

愛好家Sさんのブログでの紹介記事はコチラ。
1965『僕の家に来た美しすぎる家政婦』葉川慎司、フランス書院/フランス書院文庫、2013/10 発売●あらすじ母と呼ぶには若すぎる義母との間に距離を感じている少年が、派遣されてきた美貌の家政婦に夢中になり、優しく手解きされる中で気持ちに変化が表れはじめ、同じく義息との溝に悩んでいた義母と結ばれる事になる。●登場人物【唯野祐司】17歳。童貞。高校生。孝幸と紀代美の息子。沙恵子の義息。【佐々岡瑞穂(みずほ)】36歳。...
1965『僕の家に来た美しすぎる家政婦』





いや、この作品って何だか不思議なテイストを放ってると思いましてね。

ペンネームに始まるデビュー作疑惑(笑)から始まり、家政婦への着眼についても1段落入れてますし、ヒロインの説明でも字数を使ってしまいました。

最後の一文はレビュー書いてる当初から「これでキメる」と決めてて、それでいて投稿ボタン押す前に書き忘れに気づいて慌てて書き足したりもしてますしねw



【引用作品】
◆私のご主人さま-和メイドと未亡人と少年と(著:青橋由高)
2012/7/23 発売
Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。
「ご主人さまの××じゃなきゃ満足できないの」
肉茎を根元まで呑み込む女陰、唇からは艶やかな吐息。
着物に包まれた女体は快感に震え、ついには恍惚の彼方へ。
和メイドと未亡人――二人の年上美人と過ごす同棲生活は、
献身的なご奉仕で癒されて、時には甘くお仕置きされて……
23歳と32歳をまるごと独占――最高の三人暮らし!
(引用元:Amazon)



表紙カバーイラストのイメージからしても和メイドと家政婦はやっぱり少し違いますね。(^^;)



フランス書院文庫 葉川慎司
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