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人妻エアライン(著:蒼井凜花、二見文庫)

2018/8/27 発売

人妻エアライン

著:蒼井凜花、二見文庫


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「お客様、こんなところで……!」高度1万メートルの淫欲──。
女性に大人気の元CA作家による官能エンターテインメントの傑作
航空会社ビーナスエアラインは、「人妻限定」でCAを募集、そのため「人妻エアライン」とも呼ばれていた。そのことで、人妻CAたちは、「期待」を持って搭乗してくる客たちに好奇の視線を浴びせられ、様々な行為を求められたりしていた。一方のCAたちも、夫への欲求不満が募っていて……。女性にも大人気の元CA作家による官能エンタメ!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ この作者の今後を立脚させるかもしれない王道のCA連作路線,2018/9/10
この作者の過去作品を既読の諸兄なら『機内サービス』や『ときめきフライト』にその続編である『誘惑最終便』辺りをイメージすれば間違いない。本作も同様のテイストである。しかし、それらと全く以って同じかと言えばそうでもない。今回は人妻設定が100%盛り込まれている。登場する全員が人妻CAという妙味である。様々なタイプのCAであり、様々なタイプの人妻となる、このダブルの色合いが作品を彩っている。

一応のメイン格を立たせるのもお馴染みの構成。結婚を機に一度はリタイアしながら再起を果たしたことで改めて新人扱いとなっている清楚系で生真面目な【理帆】(27歳)を中心に、先輩格で奔放な自由人の【詩織】(28歳)と産休明けのロリ巨乳【美香】(24歳)、そして彼女達の纏め役であるパーサーの【玲子】(35歳)という布陣。幼子がいる美香には母乳、大学生(19歳)の義息がいる玲子には母子相姦といった要素もしっかり用意されており、機内やステイ先での情交に捻りが加わっている。

6章立ての第1章から第4章は理帆・詩織・美香・玲子がそれぞれメインヒロインを務め、第5章では理帆&詩織の3P、最後は全員総出の乱交に発展する第6章と盛り上がっていく。トラブルが生じたことで乗客が僅かという状況だったとはいえCA達との乱痴気が機内で繰り広げられるのは現実離れも甚だしいところだが、そこは官能小説的ご愛敬と言うか、官能ファンタジーとして受容すべきであろう。とあるCAにはまさに夫の目の前で……という寝取られ風味が盛り込まれており、なかなか淫猥度の高い展開でラストを迎えている。

様々なお色気事件(?)に巻き込まれていくことが多い理帆だが、夫への貞操を守れぬ憂いを湛えつつ、覚えた愉悦と快感には抗えずにズルズル引き込まれていくいやらしさがあった。個人的には玲子の存在感がもう少し際立っていればさらに良かったと思うが、バラエティ豊かなCA達それぞれに魅力は感じられ、全体としても良好だった。女流作家だけに女にもオンナの色欲があることを前提としているのが特徴的とも言える。

今後も続けばいずれネタ切れの感が否めなくなってしまう路線とは思うが、この作者が現状最も求められる作風だと思えば多少のマンネリはゴリ押しで通してしまって良いと思う。内容がいやらしければ設定やストーリーがマンネリでも構わないことは先人達が既に示している。それでもやはり変化を求めようとするならば、機内やステイ先のホテルといった業務の延長線上にあるシチュエーションに留まらず、例えばオフの日を取り上げるのも時にはアリかもしれない。

なお、スポーツ新聞の連載を単行本化した作品につき、未収録のエピソード如何によっては続編もあり得る。それはそれで楽しみにしたい。
『人妻エアライン』のレビュー掲載元


古い話ですが、かつてキョンキョン(小泉今日子)は突然に髪を切り、自らにイメージされていたアイドルの殻を破りました。本当の自分じゃないけれども求められているからと我慢してきたアイドル路線を自ら払拭しました。

事務所にも連絡せず、まさに突然、ある意味では自分勝手にイメチェンを図った訳ですから暴挙でもありますし、当然ながら叱られたそうです。しかし、キョンキョンの人気はさらにブレーク。突き抜けた存在となりました。

成功したから良かったものの失敗だったら……という観点はありますが、ここで大事なのは、そんな自由を勝ち取るまでは我慢してきたということでしょう。

売れるまでは売り出す側の意向に従った。固定されたイメージになるかもしれなけれど、その一点突破が成るまで我慢した。こうした過程を経たことで事務所の思惑を超えて世間が許した、認めた。自由なキョンキョンの方がイイ!と喝采を送った。そういうことでしょう。



蒼井先生もまた「元CAの官能小説家」で売り出していますから、しばらくはCAモノを求められると思います。この路線ではもぅ何冊も書いてるし、他の路線を執筆したい、凌辱モノも書きたい!といった思いが先生ご自身には芽生えるでしょうけれども、浸透するのは相当な時間を要するものですし、何より一定のイメージで売り出された形ならば、その分野で一定以上の実績を残さないと「その先」がないと思うのであります。上記のような過程が必要ってことですね。

僭越ながら、本作のレビュータイトルにはそうした意味を込めています。

つまり『今後を立脚』というのは、実は他に執筆する人がほぼいない、実はかなり寡占状態にあるCA路線を今後もしばらく突き進めることで、「蒼井凛花=CAモノ」のイメージがさらに広く浸透し、この分野で立脚することで、その先に自由な執筆のチャンスが到来するハズという、まさに過程ではないかと思えるのであります。

もっとも、寡占状態にあることを羨む先生方も少なくないと思いますので、これはこれで大事にされた方が良いと思いますけどね。(^^;)

その間は似通った作品が続いたりしてマンネリとか言われることもあるでしょう。しかし、アイドルなんて(との言い方は怒られるかもしれませんが)どんな曲調の楽曲であってもアイドル自体のイメージは変わりませんから、あれはあれで大いなるマンネリズムを追求しているのかもしれません。

マンネリだろうが何だろうが一定の立ち位置を確立することの方が大事といった考えだと推測します。



要するに、DSKは今後しばらく蒼井先生のCA路線を支持します。だって、この路線、好きだもん!(笑)

CAモノなら蒼井凛花の独壇場、というイメージをさらに浸透させてください。

むしろガンバレ二見文庫、かな。




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tag : 二見文庫 蒼井凛花

人妻-交換いたします(著:桜井真琴、二見文庫)

2018/7/26 発売

人妻-交換いたします

著:桜井真琴二見文庫


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「お前の義母さんを抱かせてくれたら、その代わりに──」
悪友からの信じられない提案。美しくまだ若い義母には、自分も惹かれていて……。期待の俊英による書下し官能エンターテインメント!
克美の父親が再婚した。36歳の奈保子だ。早速彼女の昼寝姿を見て、いたずらしてしまう彼。その一方で、バイト先の人妻・美咲に惹きつけられる日々であった。ある日、バイト仲間の保から「美咲を抱かせてやるから、奈保子さんとさせろ」と提案が。それは無理、と考えた克美だったが、保の口車に乗せられて……俊英が放つ書下し痛快官能エンターテインメント!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 持ち掛けられた交姦の誘いは寝取られの始まり,2018/8/19
例えばフランス書院文庫でも以前は描かれていた交姦モノだが最近はとんと見られない。いわゆる「一竿」を強固に堅持しているからだが、時にはこれが足枷になっているような窮屈さを感じることもある。そんな状況を尻目に他のレーベルから自由度のある作品が出ているのは皮肉でもあるが、本作もそんな作品の1つである。息子たる主人公が親友(と思っていた悪友)の誘いに乗ったことで可愛らしさも感じさせる初心な義母が交姦の形を取りながらも事実上は奪われる展開である。この意味では寝取られ作品と言える。

20歳の大学生主人公が淡い想いを抱いている36歳の義母【奈保子】を差し出したのに対し、高校時代からの親友〈保〉が差し出すのは訳あって言いなり状態にさせている近所の42歳の人妻【美咲】なのは割に合わない気もするが、保の家庭環境からすれば致し方ないところか。その家庭環境や境遇もまた物語を構成する要素の1つになっている。しかし、それでも状況的には保の裏切りと言えよう。

保から交姦を持ち掛けられる第一章から主人公と美咲が交合に至る第二章はさらりとながれていく印象。言うなれば、ここまでは前菜であり、やはりメインディッシュは保に寝取られる奈保子の第三章以降と言える。また、保の恋人として序盤に出てくる【有紀】によって何気に3人ヒロインなのだが、物語の構成と官能面の側面サポートとして有紀には後半にも役どころが与えられている。ただ、この役割は美咲1人でも可能だったように思えるため、やや蛇足の感が否めない。

しかし、それを差し置いてもメインディッシュは美味である。息子のためとほだされ、嫌々ながらも仕方なく保の元へ赴く奈保子。喜色満面の保に嫌悪するも強引なヤリ口に翻弄され、夫では得られなかった快感を植えつけられ、心は拒むも体は愉悦を求めてしまうといった淫猥さ満点の展開が続く。喘ぐまいと抗う結果、呻くような感応になっているのは勿体ないところだが、一度きりのはずが二度目を求められ、主人公&美咲とのスワップに持ち込まれ、さらに淫靡な蟻地獄へと墜落させられそうな窮地に陥っている。夫婦の営みに乏しかった奈保子が保の手練手管によって抵抗虚しく目覚めさせられていく淫猥さはツボに嵌れば強烈であり、この辺りは『寝取られ熟母-僕の親友は悪魔』(著:鈴川廉平、マドンナメイト文庫)にも似たテイストだった。

退っ引きならない状況からの脱却に根拠の乏しい正義を用いたり(そもそもそんな正義が通用する相手か?)、最後の母子相姦がやや唐突だったりと起承転結こそあれど最後は強引に纏めた印象も残る幕の引き方だが、相応の物語性の中で寝取られ作品として必要な要素がたっぷり詰まっており、その官能面の濃さが充分に補って余りある作品だったと判断したい。
『人妻-交換いたします』のレビュー掲載元


レビューでは控えめに「皮肉」としていますが、本音を申せば 痛快 に感じています。

「黒本」が金太郎飴なのは昔からですが、それでも以前は作家の持ち味を感じたものです。つまり、同じ金太郎飴でも作家毎の基本パターンであって、例えば高竜也先生と鬼頭龍一先生と牧村僚先生が同月に作品を出されたとしたら、その先生方のお約束というかお馴染みのストーリー展開こそあれど、この3作品が同じテイストになることはありませんでした。

しかし、現在は舞台設定やヒロインの属性こそ異なれどストーリー展開という骨格が似たり寄ったりになっています。毎月6作品が出ていながら凌辱と誘惑の2系統が3パターンに分かれて出ている感じ。編集側から「3人ヒロインでハーレムエンド」といったお題が出されて、それに答えているような……大喜利かっ!(笑)

とにかく最近の「黒本」は作家性すら感じられなくなってきた金太郎飴だと感じています。そんな中で二見文庫や竹書房(ラブロマン)文庫、あるいは双葉文庫でさえも時に「一竿」に囚われない自由度があって、物語性も感じさせる作品を次々と刊行している……元は「黒本」が得意としていたテイストが他のレーベルからどんどん出てくる……ホント皮肉を通り越して痛快ですよww



とまぁ、いろいろとヤジってますけど、これは叱咤激励なんです。

毎月6作品も出しているならもっとバラエティに富んで然るべきじゃないの?
安全策ばかりじゃくて作家の書きたいモノ書かせてやってよ!
もっと面白くて、もっといやらしい官能小説を読ませてよ!カモーン!


というエールであります。(^^)



にゃらさんのブログに本作の紹介記事が投稿されています。
桜井真琴『人妻 交換いたします』(二見文庫、2018年8月)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)人妻 交換いたします (二見文庫) [文庫]桜井 真琴二見書房2018-07-26【あらすじ】大学生の克美は義母となった奈保子に欲情し昼寝をしていた彼女に悪戯を始めたが、流石に本番まではと拒まれ気まずい雰囲気となる。そんな時悪友の保からバイト先の人妻・美咲を抱かせてやるから、代わりに奈保子をと頼まれて嘘を...
桜井真琴『人妻 交換いたします』





さて、本作ですが、正直に申して設定や構成には多少の無理を感じます。やや強引に纏めた感もあります。つまり、小説としては今少し練り直してほしかったところがなくもないです。しかし、話の本線である義母の寝取られが抜群にいやらしいので帳消しですww

いやいや、帳消しどころか補って余りあったので星5つですwww

構成には多少の無理を感じても物語性はありましたし、些末を凌駕する強烈な淫猥さがあるのも官能小説の1つの形かと。



◆引用作品
2017/4/11 発売
寝取られ熟母-僕の親友は悪魔(著:鈴川廉平、マドンナメイト文庫)

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巨乳で熟れた肢体の母親が親友の玩具になり……。
啓太の母親・幸恵は息子から見ても若々しく魅力的だった。シングルマザーの幸恵は学習塾を経営していたが、そこに啓太と同級生の将馬という少年が入塾してきた。腕力の強い将馬はいじめられっ子の啓太を守ってくれたが、実は幸恵を性的に隷属させたいという奸計があり……。
(引用元:Amazon)

▼当ブログの紹介記事
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-1251.html



本作はコチラの作品を多分に意識して執筆されているものと思われます。

寝取られ部分のテイストが似ています。

ヒロインが完全に奪われる結末になっているのが本作とは異なるので、それもまた良し!ならばコチラの作品も要チェック!ですよー。(^^)




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 桜井真琴

未亡人は夜に濡れる(著:葉月奏太、イースト・プレス悦文庫)

2018/7/8 発売

未亡人は夜に濡れる

著:葉月奏太イースト・プレス悦文庫


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昼は淑やかだが、夜は快楽をむさぼり淫蕩な女に……仏壇の前では、いやだって言ったのに……
会社員として平凡な日々を送っていた拓真はある日、辞令により農業研修をすることに。慣れない農作業を終えて下宿先に戻り、そのまま風呂場へと直行。脱衣所に入ると浴室から湯を使う音が!? この家に暮らす未亡人・花恵かもしれない。拓真は欲望に負けて引き戸に指をかけた。わずかな隙間から見える花恵のむっちりした裸体。泡だらけの手を重たげな乳房にあてがって、それは洗うというよりまるで愛撫しているかのよう。彼女の呼吸は微かに乱れ、喘ぎ声までもらしはじめて……。花恵は八つ年上の三十七歳。熟れた身体を持てあます未亡人との奇妙な共同生活がはじまった。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ この作者が得意とするドラマを農村で示した恋愛と再生の官能小説,2018/7/16
この作者の悦文庫作品では『未亡人は夜に泣く』という似たタイトルが2016年に出ている。確かに本作では夫を亡くしてまだ10ヶ月の未亡人【花恵】37歳が夜にひっそりと濡らしており、その艶姿を主人公が目撃してしまうのだが、覗かれていると気づきながら予想に反した行動を見せるところに少しばかりの捻りが加えられた恋愛官能小説になっていると言えるかもしれない(もっとも、気づかぬのは鈍感な主人公ばかりで周りの人達もとっくに気づいている、という類いではあるが)。夫を亡くしてからの花恵に切なさを込め、ライバル(?)の登場に主人公も切なくなるものの最後は素敵な未来が待っている物語である。

メインヒロインと最後に結ばれる展開。故に序盤から中盤はそのアプローチになってしまうため花恵がひっそり濡らす夜に主人公は2度遭遇することとなる。浴室に対して自室、最後まで気づかなかった1度目に対して途中から気づいていた2度目といったように違いは設けられている。しかし、それでも官能面の不足は否めないのでサブヒロインの登場と相成る。今は29歳の社会人主人公が家庭教師をしていた頃の生徒【彩夏】23歳である。

これにより官能面の穴埋めは確かに出来ている。ただ、主人公への想いを強く抱いている彩夏に対して主人公は応えられないでいる。要するに彩夏の片想いなのだが、薄幸な佇まいの花恵が中盤では親戚筋より冷たい仕打ちを受けるような切なさがある中で彩夏もまた切ない行く末であり、それを判っていながら、刹那でもいいからと求めている姿を見るのは切なさが少々濃いように写る。

最終的には彩夏も新たな目標に向かうことで一応の解決は見られるのだが、ここはいっそのこと花恵の1人ヒロインでも良い気がした。終盤で結ばれた後に序盤と同じ浴室で立ち位置を変えた形の花恵と主人公が再度結ばれていることから全体を前倒しして、エピローグにも官能描写を盛り込んで、つまりは「その後」の増量で最終章にすることで彩夏が居なくても成立できたように感じたからである。素人の勝手な着想でしかないのだが、官能小説の類型的な構成を超えた、それでいてイマドキらしく官能描写もしっかり盛り込まれた1人ヒロインを模索していただきたい願望から申し上げておく。

男勝りな気風の良さを見せながらも花恵の将来を案じる祖母や、農作業に誇りを持った師匠格の人物といったように脇を固める人情的布陣は相変わらず盤石(この中に彩夏も含まれるのが致し返しではあるが)。突然の出向で不慣れな農作業に3ヶ月間の研修を命じられた主人公の背後には企業間というか社長同士の絆もあったりしてドラマ性も充分。ついでに言えば、この3ヶ月の間に亡夫の初盆や一周忌が訪れることもしっかり計算されており、花恵に生じた主人公への淡くも新たな恋心と未亡人としての振る舞い、それに対して愛情が募るばかりなのに相手にされていないと(勝手に)焦り始める主人公とのちょっとしたズレ、こうした諸々が程良くブレンドされているのも秀逸である。
『未亡人は夜に濡れる』のレビュー参考元


金脈を掘り当てたと言えるでしょうか……葉月先生と悦文庫のタッグはもぅ完全に路線を見つけましたよね。

何ともホロ苦い切なさを湛えた男女が惹かれ合う大人の恋愛官能小説が確立されています。

ここまでくると「次はどんな設定だろう?」とファンが期待するようになりますから大変さも増すでしょうけれども、そうした期待を意識するあまり、もしくはネタが切れたと思うあまり、飛び道具的な奇抜さが出てくるようだと「それは違う」となりますから、日常のちょっとした風景を切り取って、それを官能的に際立たせていただきたいところですね。



葉月先生のブログで紹介されている自著解説の記事はコチラから。
『未亡人は夜に濡れる 』





日常のリアリティを残しながらも官能的にデフォルメするのがファンタジーに繋がるものと思いますが、そもそも日常って何も起こらないフツーの状態ですから。(笑)

飛び道具は二見文庫で発揮すれば棲み分けも出来てヨロシイのではないでしょうかww



◆関連作品
2016/1/10 発売
未亡人は夜に泣く(著:葉月奏太イースト・プレス悦文庫

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47歳の池澤健吾は、2年前の事故で妻・佳香を亡くした。当時、佳香は健吾に噓をついての不倫旅行中で、その不倫相手も一緒に逝ったので責める事も出来ない。仕事ばかりにかまけていた自分にも原因があると思うと複雑な心境だった。そんな日々の中で、職場のマドンナ・あずさからアプローチされ、半ばヤケになって身体の関係を持つも、本気になれない。もう二度と恋愛ごととは縁がないのかと腐っていたある日、運命の女と出会ってしまう。その女は佳香の不倫相手の妻で……。(引用元:Amazon)



妻に不倫された主人公と、夫に不倫されたヒロイン。

これに加えて、その不倫した2人が逢瀬の途中で交通事故に遭い、同時に亡くなってしまうことから残された2人が出会うという捻りの利いた作品でした。




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : イースト・プレス悦文庫 葉月奏太

淫ら義母-乱れる(著:深草潤一、二見文庫)

2018/6/26 発売

淫ら義母-乱れる

著:深草潤一二見文庫


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「夫が終っても、わたしはまだ終ってないのよね」
清楚な新しい母の一言が、息子の体に火をつけた──書下し誘惑官能エンターテインメント!
智之の父が離婚歴のある清楚な美人、奈央子と再婚した。数日後、彼女が男と深刻そうに話している場面を目撃、男は元夫で復縁を迫られていると奈央子は説明した。智之は、その男の会社をこっそり訪れる。が、男は「彼女が夫のセックスに満足できずに声をかけてきたのだ」と話す。帰宅した彼が奈央子を問い詰めると衝撃の言葉が……。書下し誘惑官能!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ オーソドックスに淫靡なれどタイトルに示すには淫らさがやや不足,2018/7/10
39歳の義母に対して主人公は24歳の社会人につき、むしろ第2の人生を歩む父の後妻といった趣の【奈央子】をメインに据え、幼馴染みながらしばらく振りに縁が戻った【美咲】を対抗に置くのはこの作者が得意とするヒロインの配置。ただし、この2人に官能的な接点はない。清楚で奥ゆかしい奈央子に生じた疑念と、昔を思い出しつつ甘酸っぱい青春めいた恋仲へと発展する美咲という2つの物語が描かれた作品と言える。

双方とも社会人であり、相応に恋も経験してきただけに美咲の過去が頭によぎる主人公。聞き出す程でもないが何となく気になる。しかし、父の発した「過去はどうあれ今が大事」といった旨の言葉が主人に去来する。これは後々の奈央子にも言えることであり、おそらく小説としての作者のメッセージと思われる。本人達には無関係な、些細なことから距離が生じた主人公と美咲が、それでも互いにずっと気になる存在だったことから再び距離が近づき、将来を誓う仲になるまで描かれている。手慣れたところを見せながら純真に恥じらう一面もあり、何より主人公への一途な想いが見て取れる恋物語である。

貞淑と思われた奈央子に生じた疑惑。元夫と会っているらしい。復縁を迫られ困っていると奈央子は話すが……あらすじに示されているので詮無きことだが、真相は逆である。今の夫(主人公の父)では満足できないという奈央子の本性が描かれていく。尊敬する父や美咲への後ろめたさを覚えながらも奈央子が時折見せる妖艶さに抗えない主人公。遂には許されぬ関係を結ぶに至るのだが、これが後半になってようやくなので、この時点で早くも残りの頁数を気にしてしまうことに。何とも勿体ない気がする。後には父の入浴中に淫らさを見せる奈央子の場面もあるにはあるのだが、その先を期待させて幕が引かれてしまう印象である。

公称224頁、実際は221頁目で終わる本作。これくらいの分量は別に珍しいことではない。しかし、奈央子への不審から事実の判明や美咲との距離を縮めていくところで前半を費やしているために官能描写自体は淫靡なれど絶対的な量不足は否めないと言わざるを得ない。今少し早くに関係を結ぶか、もしくは頁数を増量して官能場面を増やすかして欲しかったところである。
『淫ら義母-乱れる』のレビュー掲載元


相変わらず情景が浮かぶような文章力の高さを見せつける深草作品でしたが、本作はあらすじで中身をちょっと明かし過ぎたようにも思いますねぇ。(^^;)

まずはあらすじで気になる何かがあって、手に取って、読んでみたらもう1つ何かがあって、となれば「おっ」と思わせる物語の面白さを感じられるのですが、今回はそれが希薄でした。



あらすじにある 衝撃の言葉 って、その 冒頭に書いてあるじゃん!みたいなw



なので、何となく物足りないような、そんな読後感になってしまいましたねぇ。



あと、元より主人公にはサブヒロインたる恋人がいて、それでいながらメインイロイン(本作では義母)と禁忌の関係を結ぶストーリーが割と多いのですが、欲を言えば、メインとサブで同割(5:5)くらいになると焦点がボケてしまうこともあるので、できれば7:3くらいの割合でメインがちゃんとメインヒロインしていただけるとモア・ベターかと。

まぁ、好みと言えばそれまでですが、恋人との営みよりも義母の奈央子さんと交わっている場面がたくさん読みたいだけなんですけどねww




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tag : 二見文庫 深草潤一

通い義母-したがり美熟女(著:村崎忍、フランス書院文庫)

2018/6/24 発売

通い義母-したがり美熟女

著:村崎忍フランス書院文庫


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「色々たまってるんでしょ?私が全部してあげる」
仕事で留守がちな娘に代わり、婿の面倒を見るため、
栄養のつく食事を作りにやってきた義母・由美子。
服を押し上げる巨乳、柔らかな熟尻、癒しの笑顔……
寝所の「家事」まで気を遣われ、踏み越えた一線。
清楚な熟女が隠していた淫らな本性が露わになり……
(引用元:Amazon)


★★★★★ 奥ゆかしくも貪欲な熟女の艶,2018/7/2
サブタイトルに示す程「したがり」な美熟女ではない。むしろ23歳の若き主人公を入り婿に迎えた妻の母として、そして慎み深い女性として楚々とした寛容さを見せる奥ゆかしい人物像である。だからこそ婿様たる主人公の若さに圧倒され、オンナが開花した時に放たれる貪欲さとのギャップが大きな魅力であり、義理の母としての慈悲深い愛情と、オンナとして肉欲を求める劣情とが混然一体となる実に魅力的な義母【由美子】42歳をメインとする手ほどきの物語である。

新婚ながら仕事を優先する妻にして長女の【美香】24歳には以前から懸念を抱いていた由美子。婿夫婦の夜の営みが上手くいっていないこともあってすれ違いがエスカレートし、亀裂も生じたことから一肌脱ぐこととなる。娘にオンナの悦びを知らしめるためには主人公のオトコを上げねばという発想である。ただ、当初はオンナ指南に留まるつもりだったのが、由美子自身が悦びを得てしまったことで結局は結ばれる。ミイラ取りがミイラになるかの流れではあるが、ここで面白いのは、昭和の亭主関白然としながら妻を慮っていない由美子の夫と、同様に仕事を優先して夫(主人公)を蔑ろにしている美香が表裏一体になっていることである。女性だけに大上段から見下ろすことはないし、男女逆なところはイマドキなのだが、結果的には父親から娘へと似通った思考が受け継がれているようにも見受けられて興味深い。

そんな状況をじっと耐えている心優しき主人公を不憫に思う由美子には健気で可愛らしい純朴さと写り、女心を含めて指南しながら(その威力を発揮していない)主人公の長大なムスコに圧倒され、夫では到達しない肉欲の快感を享受し、不意に急所を責められては悶絶し、思わず「もっと」とねだってしまうに至る。台詞を極力排除した執筆につき直接的な興奮は得にくいかもしれないが、想像力が掻き立てられる官能と言うこともできる。その後は家人がいるにも関わらず主人公の求めに応じて風呂場やキッチンで交わる大胆さをも見せる由美子である。ついでながら、この度々に由美子の夫が顔を出して一抹のピンチを迎えるのだが、由美子を大事にしていない割にその所在をいつも気にしている夫には妙なリアリティと滑稽さを感じた。

と、ここまでの中盤から終盤にかかる辺りまでほぼ由美子1人だったのだが、もう1人の家人たる次女【菜奈】18歳が出てくる(美香は出張で不在)。最初から主人公ラヴで由美子の密愛を目撃したことからそれをネタに迫って「初めて」を捧げている。ただ、由美子を経て女性の扱いを覚えた主人公を示す意味合いがあったし、後に旗振り役として必要だったから出番を用意したのであろうが、ここまできたら由美子と美香の2人、もしくは思い切って由美子1人でも良かったのでは?という気がしないでもない。それだけの魅力を由美子に感じる。最終的には仕事に壁を感じた美香と主人公との橋渡しと身を引こうとする由美子と主人公との橋渡しを担いつつ自身もちゃっかり仲間入りする手際の良さを見せた菜奈である。

物語として上手く纏めながらも結局は全員参加の4Pで夫は蚊帳の外という結末はフランス書院文庫の類型的な流れであり正直あまり面白くない。その4Pが予想外にも濃厚だったので致し返しな面も否めないが、美香とヨリが戻る中で由美子との関係もこっそり継続というシンプルな幕引きもアリだったように思うところである。
『通い義母-したがり美熟女』のレビュー掲載元


2018年の村崎作品ですね。

たとえ年に1作とはいえ、その1作をコンスタントに上梓し続けるのは並大抵ではありません。

物理的に執筆する・しないという意味ではなく、オファーがコンスタントに継続しているという意味です。



書きたくても本として出版される「窓口」がない作家は少なくないと思うのです。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
村崎忍『通い義母【したがり美熟女】』(フランス書院文庫、2018年6月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)通い義母【したがり美熟女】 (フランス書院文庫) [文庫]村崎 忍フランス書院2018-06-24【あらすじ】好き合って結婚したはずなのに、妻の美香とはすれ違いばかりで、しかも身体の相性も合わずに苦しんでいた慎二。彼女の母親である由美子の裸を覗き見たのをきっかけに相談に...
村崎忍『通い義母【したがり美熟女】』

愛好家Sさんのブログに投稿された本作の紹介記事はコチラから。
4306『通い義母【したがり美熟女】』村崎忍、フランス書院/フランス書院文庫、2018/06 発売●あらすじ共働きの娘夫婦の家に通って家事を手助けしている由美子は、夜の営みが上手くいかない上にすれ違いの生活で娘夫婦が離婚の危機にある事を知り、己の家庭内での境遇や様々な思いが錯綜し、行き過ぎた手ほどきを……。●登場人物【長谷川慎二】23歳。会社員。美香の夫。婿養子。結婚して半年。端正で柔和な風貌の温厚な青年。【長谷川...
『通い義母【したがり美熟女】』





さて、今年の村崎作品ですが、全体としてはヒジョーに良かったです。DSK好みw

ただ、今回のストーリー展開ならば由美子さんの1人ヒロインでもイケたのでは、という気がしてなりません。

今回は「妻の母」をメインヒロインとして「妻の妹」と妻本人がサブヒロインという布陣だったのですが、「妻の〇〇」属性を一定数用意して……というのはそろそろ曲がり角じゃないのかな~?ホントに必要なヒロインに絞って物語性を増したうえで官能面もしっかり、というテイストが望まれているんじゃないのかな~?と感じ始めています。



まぁ、個人的に1人ヒロイン好きなので、そんな作品が増えてほしいナーという願望なんですけどね。(^^;)




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 村崎忍

彼女の母と…(著:桜井真琴、二見文庫)

2018/3/26 発売

彼女の母と…

著:桜井真琴二見文庫


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「お嬢さんの代わりに、おかあさん、お願いします──」期待の俊英による書下し官能エンターテインメント!
涼太は42歳の上司で美人課長の礼子から厳しい言葉で説教される日々を送っていた。そんな彼にとって、唯一の心のよりどころはカノジョである千佳。Mっけがある彼女は、変わったプレイにも応じてくれるのだ。その日も部屋で裸にエプロンという姿にさせ交わっていた──ところに突然入ってきたのが礼子で……。
(引用元:Amazon)


★★★★★ 悔しがりながら昂らされていくクール熟女の艶,201/5/16
ほぼ全編に渡ってタイトルのごとき「彼女の母」42歳の怜悧な風情と責められての昂り恥じらいギャップが堪能できる作品。仕事がデキない訳ではないのだけれども意欲に欠ける26歳の主人公に厳しくあたる敏腕課長【礼子】は、飲み会で知り合ったという可憐で従順な年下の彼女【千佳】の母親だったという関係性。裸エプロン&両手緊縛で交わっていたところへ鉢合わせとなり、娘に何てことをと憤る礼子に身代わりを要求したところ、苦渋ながらも受け入れたことで関係が始まる。ちょっとした言いなり系と言える。

オフィスの会議室に温泉旅行へ向かう深夜バスの車内といった声を出せない状況下で責めを受けて悶絶する礼子がいやらしい。まあまあ卑劣漢な主人公ではあるが、かと言ってシリアス&ダークな凌辱というテイストでもなく、何と言うか、誘惑系を好む諸兄でも堪能できる雰囲気がある。嫌々ながらも昂る愉悦には抗えない礼子の痴態がそうさせるのだろうか。一歩手前でお預けとばかりに焦らされ続けたことで疼きを抑えられなくなった礼子が旅館の露天風呂で主人公と刹那のイイ雰囲気になったこともあり、結合した際には官能極まり、取り乱している。高飛車な態度を崩さぬよう努めても弱点を責められては抗えずに喘いでしまう礼子の魅力はなかなかのものである。

後半はこの作者が得意とする活劇展開。社内で勃発した社長交代人事の真相究明である。幹部のクーデターらしき匂いを感じて動き出すが、まずはターゲットと定めた幹部のネタを探るために秘書を堕とす主人公。礼子と少々カブるような高飛車振りだが、これを陥落させた後は取引先の女社長から重要なネタを聞き出すため千佳も協力することに。これには千佳でなければ聞き出せない理由があり、それによって束の間の百合展開もあったりするのだが、後にその方面へ開花してしまった千佳の動向が結末に関わっている。面白味のある謎解き展開が繰り広げられているが、官能第一だと冗長に感じるかもしれないので、ここは物語と線引きして読んだ方が良さそうである。相応に面白味を持たせた展開になっている。

そして礼子の羞恥は最後まで終わらない。黒幕に囚われるというベタながらナイスな終盤でも礼子は結果的に焦らされている。危機一髪のピンチは当然ながら官能的なピンチでもある。だがしかし、このピンチによって昂りに昂らされてしまった礼子の方が見どころであり、遂には自ら初めて主人公を求め、旺盛に貪っている交合の淫猥さが破壊力を伴っている。もっと頁を費やしても良かったくらいだが、クールな女傑が淫らに堕ちるいやらしさがある。

最後の最後は割と軽いタッチで呆気ない幕引きとしているが、礼子や千佳の心まで完全奪取に成功しては主人公が浮かばれ過ぎというオチであろう。肩透かしな結末と言えそうだが、それでも懲りない一面を見せる主人公である。
『彼女の母と…』のレビュー掲載元


はい、桜井先生の官能活劇路線ですね。

いや、活劇官能シリーズと申し上げた方がいいかな?

様々なドラマ性を盛り込みながら凌辱と誘惑の双方を上手く取り込んだ作風がすっかり板についた感じですよね。



本作は凌辱というより言いなりにさせる、言いなりにならざるを得ない状況をつくる流れで高飛車な熟女を追い込んでいました。これがまた主人公の女上司であり、彼女の母であるところに妙味がありました。礼子さん、イイ感じに悔しがり、イイ感じに昂らされていましたよ。

できればもう少し早くに降参して快楽を享受しても良かったかな?
できれば主人公との蜜月を今後も継続しながらでも良かったかな?

とまぁ、多少の感じるところはありますけど、それは今後の作品に期待するとしましょう。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 桜井真琴

母娘温泉-子づくりの宿(著:青橋由高、フランス書院文庫)

2018/2/26 発売

母娘温泉-子づくりの宿

著:青橋由高フランス書院文庫


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「いいのよ、私の膣中にたっぷりそそいで」
艶めかしい汗にまみれた瑞々しい美乳を弾ませながら
肉棒を秘唇で咥えこみ淫らにくゆらす人妻の腰使い。
家族の目を盗み、温泉で興じる子づくりセックス。
未亡人女将の弥生(34)、娘姉妹の麻沙美(25)と桃華(19)が、
日替わりで白濁をおねだりする、魅惑の温泉宿!
(引用元:Amazon)


★★★★★ オーソドックスな誘惑路線に作者お得意のキャラを乗せて,2018/5/10
それぞれの立場から主人公を慕い、想い、求めるヒロイン達という王道的誘惑ストーリーに「青橋キャラ」と称したいほどの、この作者らしいキャラ設定がきちんと化学反応した作品と感じた。ここしばらくの「黒本」では短編集やアンソロジーが続いていた作者だけにオーソドックスなスタイルが却って心地良く、久し振りに作者のテイストを堪能した心持ちである。

19歳の主人公が幼い頃から懇意にしていた温泉旅館の家族。その姉妹と若き義母の3人がヒロインである。遠方の大学に通い始めた最初の冬にアルバイト(半ば単なる手伝い)をするために帰省したところから話は始まる。

鷹揚としながらも開放的な25歳の姉【麻沙美】は離婚検討中
浮気された夫とは離婚する気だが子供は欲しいと願っていることが子宝温泉という舞台の由来と併せてサブタイトルに起因している。今は里帰り同然の悠々自適な旅館ライフを送っており、鷹揚な態度で主人公に迫る。義母や妹に隠れながらも主人公の子種をオープンに欲しがり、貪欲に求めている。

清楚で貞淑な34歳の未亡人な義母【弥生】は可愛く嫉妬する
夫亡き後の旅館を切り盛りする淑やかな弥生だが女盛りの空閨をひっそりと宥めており、実は亡夫によってオンナを開発されている。息子同然に接していた主人公の成長した姿に目を細めていたが、ふと風呂を共にしたことから主人公に迫られる仕儀に至り、自身に潜むM性を見抜かれている。

19歳の勝気な妹【桃華】は何かと世話を焼く一番の幼馴染み
久し振りに目にしたような、実に分かりやすいツンデレ。冒頭より登場しては早くもデレているが、鈍感な主人公は全く気づかない鉄板のやり取りが続く。旅館の仲居として先輩風を吹かせているが、気がつけば麻沙美や弥生に先を越されており、自分を除いた3人で乱れているところを覗き見て発情したりしている。

年上の余裕ばかり前面に出ていたのがそうでもなくなってきたり、慎み深かったのがキュートな嫉妬を見せるようになったり、ツンデレはツンからデレになるといったように、結ばれる前後でヒロイン達にちょっとした変化が表れている。この匙加減の絶妙さが巧みである。露天風呂での情交を印象的に配しつつ部屋でくんずほぐれつするのをダイジェストを含めて数多く盛り込んでいるのは好印象。離婚間近とはいえ人妻の20代と未亡人で経験豊富な30代に生娘の10代とヒロインの塩梅も申し分ない。

元より主人公への恋心を知っている麻沙美や弥生だけに最終的には桃華と主人公が恋仲となりつつ全員で共有する関係で落ち着く。想定内の安定した結末なれど、今回に限っては青橋節たっぷりの王道路線が堪能できただけで充分に意義が見出せるものだったと言える。
『母娘温泉-子づくりの宿』のレビュー掲載元


久し振りに青橋印の官能小説を堪能しました。(^^)

ですから、「黒本」の青橋作品がお気に入りでしたら文句なし!と言えますね。



にゃらさんのブログで紹介されている本作の記事はコチラから。
青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」(フランス書院文庫、2018年2月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)母娘温泉【子づくりの宿】 (フランス書院文庫) [文庫]青橋 由高フランス書院2018-02-26【あらすじ】慶は幼馴染みの桃華に頼まれ大学の冬休みの間、彼女の実家の温泉旅館の手伝いをすることとなるが、何故か桃華の姉・麻沙美が別館のお客さんとして泊まっており、彼女の専...
青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」





まぁ、言ってしまえばキャラ立ちが肝の作風なんですけど、それが好みに合えばサイコー!というやつでして、美少女文庫で鍛えた胸キュン要素を「黒本」へ上手に落とし込んでいるような、そんな気がしておりますデス、はい。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 青橋由高

僕の入淫生活-ママと叔母と姉ナース(著:なぎさ薫、フランス書院文庫)

2018/3/26 発売

ママと叔母と姉ナース-僕の入淫生活

著:なぎさ薫フランス書院文庫


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「特別な治療をしてあげる。他の患者さんには内緒よ」
カーテンを閉めきった病室に響く舌を這わせる水音。
手足を骨折した陽一は、母と姉が勤める病院に搬送。
オナニーができないせいで四六時中勃起しっぱなし。
美姉に悩みを見抜かれ、手コキやフェラで問診。
お見舞いに来た叔母はベッドに漂う淫臭に気づき……
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 入院よりも大きな設定がある,2018/5/1
表紙カバーイラストからも一目瞭然だが、入院して淫らな生活を送るから『入淫生活』とのタイトルである。しかし、そんな入淫生活は中盤以降であり、終盤では退院している。タイトルにする程の存在感とは言い難い。と言うのも叔母と実母とのちょっとした確執、その理由の方が物語の大きなポイントになるからである。旧作のテイストを知る御仁ならば古式ゆかしい設定と感じるであろう。これをリバイバルさせたという意味ではイイところを突いてきたと言えるのかもしれない。叔母からさらに禁忌の背徳2段構えになるからである。

人気のニュースキャスターは奔放な叔母【藤子】34歳
序盤から登場し、紙面を最も占めている藤子は予想以上に奔放なキャラとして描かれている。いわゆる「一竿」至上主義な御仁には受け入れ難い場面まであるのは、これも旧作へのオマージュだろうか。枕営業とまではいかないものの保身のために軽薄なプロデューサーへ身を任せているのだが、この奔放さは過去においても一貫しており、物語の核となる要素を導いている。中盤以降ではやや影が薄くなってしまうが、本作のメインヒロインと言えるだろう。

思いのほか清純な未亡人ナースの実母【小百合】42歳
妹たる藤子と距離を置こうとするのは息子を溺愛しているからだけではなく、最大の秘密があるから。あるいは墓場まで持参するつもりだったかもしれないが、その真相は明らかとなる。ただ、そこから小百合が主人公と結ばれ、オンナが目覚め、程々のM性を伴って傅くようになるまでが唐突で性急な印象。主人公も呼応するように居丈高な振る舞いを(そういったプレイの側面があるにせよ)見せることもあって、急な立ち位置の変化にややもすると置いてけぼりを喰らうかもしれない。

自由を謳歌するナース見習い看護生の実姉【恵】21歳
主人公の入院より登場の恵もまた藤子に負けぬ開放的な奔放さを有しており、不倫期間があったなどと弟たる主人公にあっけらかんと話している。故に主人公へも割と積極的な態度を見せ、不自由な状態の主人公を弄ぶような手淫・口淫から自身の肉欲を晴らすように結ばれていく。ただ、後に秘密を知らされることから、藤子や小百合では辿り着けない関係を結べることも判明するのは絶妙な展開だったものの、2人に比べて存在感で一歩劣る恵がそのポジションを得るのは違和感を覚える。良い落としどころだっただけに恵を今少し前面に出した方がスムーズだったかもしれない。

2作目にしては緻密な設定とストーリー展開が堪能できる良作だと思う。官能場面も多く、描写も申し分ない。今後に期待する官能小説家の1人に加えたい。
『ママと叔母と姉ナース-僕の入淫生活』のレビュー掲載元


正直に告白しますが、筆名を初めて目にした時は「なぎさ……かおる……ねぇ……。きっとエヴァ好きな既出作家さんの別名なんだろうなぁ……」などと思いました。(汗)

デビュー作が第18回フランス書院文庫官能大賞特別賞受賞作だと露知らず、我ながら勝手なものです。m(_ _;)m シツレイイタシマシタ

で、ひとまず2作目から読んでみた次第。



にゃらさんのブログに本作の紹介記事が投稿されています。
なぎさ薫「僕の入淫生活 ママと叔母と姉ナース」(フランス書院文庫、2018年3月、表紙イラスト:二見敬之)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)僕の入淫生活 (フランス書院文庫) [文庫]なぎさ 薫フランス書院2018-03-26【あらすじ】叔母の藤子と肉体関係を重ねていた陽一だったが、ある日サッカー部の追い出し試合で骨折してしまい、母の小百合が勤める病院へ入院することになる。しかし小百合は研修で暫く...
なぎさ薫「僕の入淫生活 ママと叔母と姉ナース」





そして、読んでみて分かりました……なぎさ先生は「黒本」旧作への愛情が深く、オマージュを込めて執筆されているのだと。

デビュー作(後から読んでみたw)もそうでしたけど、昨今のスタイルを踏襲しつつも旧作で描かれていたシチュエーションを何とか盛り込もうと画策されているご様子。

それは作品の端々に感じるものですし、本作ではとりわけ叔母と実母の関係が顕著なのですが、何と言っても特筆すべきは「一竿」に固執しないところでしょう。



これは最近のレトロブームに通ずるものがあると思いました。

旧作を知る読者には懐かしさを感じさせ、知らない読者には新鮮に写るテイストだと思います。

この狙いが当たれば、あるいはもしや現状の誘惑路線でエポックメイキングとなり、今後の方向性に何かしらの変化を与える可能性もあるような気がします。ちょっと楽しみですw



ここしばらくの官能小説にはちょっと突破口が求められているような閉塞感がありますから、これを打ち破っていただきたいものであります。

そんな期待感が沸いてきましたww




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 なぎさ薫

全国熟女めぐり(著:小鳥遊葵、フランス書院文庫)

2018/1/25 発売

全国熟女めぐり

著:小鳥遊葵フランス書院文庫


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「女の盛りは何歳だと思う?三十からよ」
湯けむりと田舎の静けさが熟女の理性を崩し、
するりと落ちた浴衣の奥から淫らな蜜が伝う。
快楽を知り尽くした手つき、舌這わせ、腰遣い……
久しぶりの肉交で「おんな」を取り戻す熟女たち。
女教師、兄嫁、義母……癒しを求めて僕は旅する!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ タイトル通りの安定感とフックの利いた終盤の妙,2018/3/2
2014年の『熟女の海-未亡人義母と未亡人女教師と未亡人海女』以来、離島を舞台にした、主に未亡人熟女の抗えない肉欲を7作に渡って上梓して人気を博してきた作者だが、今回は川崎を発着地として東北から北陸を旅する少年主人公の、まさにタイトル通りな作品である。とは言っても従前の作風と大きく変わることはなく、これまで通りに匂い立つような熟女達の濃厚な官能が堪能できる仕上がりと言える。

海外出張中の夫に呼ばれて家を1週間空ける39歳の義母。この期間に19歳の主人公も旅行に出かけると言うのだが、かつての恩師たる34歳の女教師を訪れるのは良いとしても32歳の兄嫁には会って欲しくない様子。不仲を窺わせている。そんな義息たる主人公の気を引くために思わず発した一言が積年の想いを抱く主人公の迫りを誘う。この時点ではどうにか手淫や口淫で凌ぐが、1週間後に含みを持たせている。何かしら思うところがある義母なのだが、そうとは知らない主人公が恩師や兄嫁と懇ろになっていたというすれ違いの流れである。

その主人公の旅だが、偶然に居合わせた36歳の熟女との行きずりの情交から始まっている。かなり都合の良い展開に感じられ、主人公自身も訝しむほどの僥倖なのだが、やはり出来過ぎの感は否めず、背徳感にも乏しいせいか、官能的な興奮度はあまり高くない。しかし、肉欲を渇望する熟女がイレ込むとどうなるかという今後を示す役割にはなっているようである。官能面の本番は恩師からである。

今は未亡人の恩師は主人公の突然の来訪に驚きながらも歓待する。ただ、予約した宿をキャンセルさせてまで家に泊まるよう促す時点で何となくの思惑は感じてしまう。双方には卒業時に忘れられない思い出があり、その再燃を見込んでいる主人公と、それを察する恩師という予定調和があからさまに過ぎる気がする。それでもかつての教師と生徒という禁忌を興奮に変えて燃え盛る官能描写は作者にとっても水を得た魚のごときであり、濃厚な情交が描かれている。

兄嫁とも過去にほろ苦い思い出がある。恩師と併せて合体に至る理由は用意されており、兄嫁の方がやや積極的なのだが、ヤル気満々の主人公と察して受け入れる熟女という構図は変わっていない(ついでに言えば、ここで旅の日程と義母の帰国にもズレが生じている)。ただし、義弟たる主人公の成長した姿に兄(亡夫)の面影を感じつつ、亡夫に開発された体が再び開花するように悶絶を極める兄嫁の痴態は淫猥この上なく、兄嫁の心にまで変化を及ぼしている。これが後に兄嫁の大胆な行動の源となる。

起承転結の「転」として意外な面白さが出てくる終盤だが、義母と兄嫁の確執は根深く、これにはかつての同居時代にまで遡る遺恨があるらしい。思わぬ形ですれ違ってしまった義母とはここで晴れて濃密に結ばれるのだが、やや忙しない感じで兄嫁との鞘当ても始まる。最終的には渋々ながらの和解と共有へと至るのだが、その遺恨については蛇足の感も否めない。

いわゆる「一竿主義」を貫くなら不要に思うし、赤裸々にしてしまうのも読み手のイマドキな趣向には合致しないであろうことからの小出し演出と思うが、後味に少しばかりの濁りを感じるところではある。行きずりの熟女や恩師にも想いを馳せる主人公の心情にもはっきりしないところがあるため、それを正解のない男女の感情と思えば相応の落としどころなのかもしれないが、その曖昧さが余韻として残ってしまっている。
『全国熟女めぐり』のレビュー掲載元


離島の未亡人熟女シリーズを続けてきた小鳥遊先生ですが、さすがに似通った執筆が続いたせいか……ここは「作品」を書き上げる作家と「商品」として売り込む編集者とのアプローチの違いが出るところでしょうけれども……今回は作家の意見が通ったのか、ちょっとばかし異なる趣を模索したようであります。

それでも疼きを持て余す熟女の描写は相変わらず淫靡でした。

官能小説の実用性を鑑みた場合、これで充分かと思えるものであります。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の記事はコチラから。
小鳥遊葵「全国熟女めぐり」(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)全国熟女めぐり (フランス書院文庫) [文庫]小鳥遊 葵フランス書院2018-01-25【あらすじ】長期赴任中の夫より1週間米国へ来るよう呼び付けられたと、義母の美奈子から話を聞かされた龍一は大学の夏休み中ということもあり、中学時代の恩師である紫音と兄嫁の卯月の元を訪ねることに決...
小鳥遊葵「全国熟女めぐり」





ただ、小説という「作品」を生み出す作家の、何と申しましょうか、いろいろと加味したい性分が顔を出していると申しましょうか、少しばかり余計に尾ひれがついちゃった感もありましたネ。

行きずりの熟女も不要だったかな?

細かな点についてはネタばれになりますので、それでもOK!という方は ↓ の「続きを読む」をポチッとしてみてくださいませ。




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テーマ : 18禁・官能小説
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お泊まり先生-女教師、そして隣人姉妹も(著:香坂燈也、フランス書院文庫)

2018/1/25 発売

お泊まり先生-女教師、そして隣人姉妹も

著:香坂燈也フランス書院文庫


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憧れていた英理子先生が「お泊まり」に来るなんて!
パジャマ代わりに僕のワイシャツを裸身に羽織り、
朝が来るまで甘美な手ほどきを受ける最高の時間。
夢の初キス、とろける生フェラ、待望の筆おろし。
有頂天の弘明に隣人姉妹が「泊まらせて」とやってきて!?
19歳、24歳、28歳――シングルベッドのハーレム体験!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 安定の高い淫靡さにヒロインからのちょっぴりな責めを加えて,2018/2/25
タイトルに示されているものの先生が主人公宅へ頻繁に泊まったり連泊して入り浸るようなことはない。ただ、今は20歳の社会人主人公が転勤で帰郷した際に先生との卒業時の約束を果たすことが『お泊り』の要因になっているのは良い設定だった。これによってメインヒロインの女教師【英理子】28歳とは早々に恋仲といった扱いになることで後々に出てくるサブヒロイン達と主人公との関係を心配するような場面も目立ってくるが、恋物語としての「掴み」は申し分なかった。

幼馴染み同然に過ごしてきた隣人姉妹が秘かに恋心を抱いていたのは定番設定ながら、主人公と英理子の仲を知る過程に違いを出すことで物語性が増している。知らなかったと驚きながらも事実と受け止めたり、以前から何となく知っていながらも想いが抑え切れないといった、立場の違いも踏まえた心情が描かれていた。最近のフランス書院文庫だけに大体の予想がついてしまう結末にあって、そこへ至る道筋にどこまで妙味を加えられるかが作品の良し悪しに関わってくるのであろう。本作に限らず、この作者のストーリーテリングは巧みである。

今は大学生ながら部活動の後輩指導に訪れていた母校。そこで主人公と再会する【若菜】19歳にとっては運命的だったかもしれないが、時すでに遅しでもあったのは妹キャラの宿命なのかもしれない。決定的な場面に遭遇して切なくなるも気丈に振る舞おうとする中で主人公に「初めて」を捧げている。

以前から主人公の姉貴的存在だった【千穂】24歳は同じ高校の事務員なことから英理子とも知己の間柄。主人公とも英理子とも近い立場から全体を俯瞰している人物でもある。こちらもまた以前から淡い恋心を抱きながら、気づけば英理子と恋仲になってしまった主人公へ忸怩たる思いが生じ、今は若妻ながらも主人公を誘惑するに至る。ここでは英理子に去来した「男の子をちょっぴりイジめる快感」が千穂によって増幅されており、後の伏線のようにもなっている。未知の世界を知らしめられた主人公もまた快感に目覚め始めており、最終局面における年上お姉さん方からの責めに悶絶する下地ができているようである。主人公からの仕返しとばかりの逆襲もある。

多彩なシチュエーションで淫猥度の高い官能描写は相変わらず。とりわけ序盤から中盤は愛情たっぷりな情交が興奮を誘う。ただ、終盤にかけて徐々に(女王様然とまではいかないが)ヒロインと主人公の主従が逆転するような描写が見られるので、この辺りは若干ながら好みが分かれるかもしれない。
『お泊まり先生-女教師、そして隣人姉妹も』のレビュー掲載元


コンスタントに作を重ねる香坂先生ですが、単独長編では本作が8作目ということで、一時は唐突に凌辱作品が出たりもしていましたが、ここしばらくは甘い誘惑路線で作風も固まってきた感がありますよね。

そして、物語としても相変わらず読ませてくれる香坂作品であります。

今回もかつての担任教師との約束を果たす、先生の方から果たしてくれる、果たしにわざわざお泊りしにきてくれる、という甘い出だしから早々に恋仲となっていく面白くも甘い甘いお話になっていました。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラ。
香坂燈也「お泊まり先生 女教師、そして隣人姉妹も」(フランス書院文庫、2018年1月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)お泊まり先生: 女教師、そして隣人姉妹も (フランス書院文庫) [文庫]香坂 燈也フランス書院2018-01-25【あらすじ】就職して帰郷した弘明はある日高校時代の担任である英理子の来訪を受ける。一度は失敗した告白を受け入れてくれることとなり手ほどきまでし...
香坂燈也「お泊まり先生 女教師、そして隣人姉妹も」





しかも、幼馴染み同然の付き合いがあった隣人姉妹が後からイイ感じの健気さで割り込んでこようという良さもあって、王道路線なのですけれども安定して読ませてくれて、当然ながら官能的にも読ませてくれる1冊になっていました。

ただ、王道展開だったせいか、ちょっぴり捻りを加えてみたかったのか、本来は清楚な先生に年下男子より優位に立つ快感に目覚めるという属性を加えたのが個人的には少々蛇足だったように感じましたねぇ。

終盤で隣人の姉の方とカブるんですよねぇ。



あるいは、それを本作のテーマに掲げたのかもしれませんし、そういったのが大好物な読者も少なくないでしょうからハズレではないと思いますが、あくまでもDSKの感想としてはちょっと余分だったかと。(^^;)




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青年コミック
一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

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