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彼女の母・彼女の姉・過保護なママ(著:柊悠哉、フランス書院文庫)

2017/7/26 発売

彼女の母・彼女の姉・過保護なママ

著:柊悠哉フランス書院文庫


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「こんなおばさんを女として意識してくれてるのね」
ズボンの中心に顔を近づけ、朱唇を寄せる美香。
娘にかわいい彼氏ができたことを喜んでいたはずが、
初体験に失敗したと聞き、自らの肉体で女を教える。
息子を溺愛する祐一の母親に秘密を気づかれ……
42歳、23歳、34歳……三つ巴の淡い誘惑合戦!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 完成度の高いデビュー作,2017/9/7
第18回フランス書院文庫官能大賞新人賞受賞作。作者は20代とのこと。書き手もそうだが、とりわけ読み手が高齢化している官能小説においてジェネレーションギャップ的にどうかと思ったが、昔馴染みの隣人年下主人公という親近感を背景に体の結びつきから心が傾いていく、あるいは母性から愛情に変わっていくヒロインが丁寧に描かれており、むしろ現状に即した手堅い作風だったと言える。この完成度の高さからして今後の行く末が侮れないデビュー作と言えるのではなかろうか。何より作家として長期の活動継続が可能なだけに楽しみも増すところである。

彼女【香澄】
高校2年生か3年生と思しき主人公とは同級生と思われる。初体験同士の営みで破瓜こそ迎えるものの痛みと主人公の強引さによって少々おかんむり。この冷戦期間に香澄の周囲にいる女性陣と主人公との関係が築かれていく流れである。最近の「彼女の〇〇」系作品でよく見られる設定であり、その意味においても本作の王道振りが窺われる書き出しと言える。

彼女の母【美香】42歳の未亡人
娘の香澄と隣人の主人公との恋仲を暖かく見守っていた美香だが、2人の言動から雲行きが怪しいことに気づき、その指南役を買って出ることで男女の仲となる。娘の彼氏と結ばれる背徳を憂いつつも覚えた愉悦には抗えず、心までも次第に傾けていく。そのウキウキ振りが香澄の姉に見透かされることとなる。

彼女の姉【悠里】23歳
妹(香澄)を慮って遠慮していたのに母(美香)が主人公と関係を持ったことから積極的に動き始める悠里。以前より内心では主人公を想っていたのである。しかし、だからと言って既に恋仲である妹を出し抜こうとまでは考えておらず、それでも母よりは自分を選んでほしいといった複雑な立ち位置である。

義母【沙菜】34歳の未亡人
普段は弁護士として家を空けることも多く、義息たる主人公とはギクシャクしているのだが、実際は単にコミュニケーション不足から距離感を計り兼ねていただけのようである。タイトルのような過保護と言うか厳格なところがあって、香澄との行き過ぎた関係に釘を刺そうとするものの、逆に成り行きから自身が関係してしまうことに。しかし、当初の上段な態度から本音を明かしたことで皮肉にも主人公との母子関係は改善されている。

彼女の母、彼女の姉、そして義母と背徳度の高い関係が連続しながら恋心も噴出させた母娘によって割と早い段階で3Pが盛り込まれ、その後に義母を巻き込みつつ彼女との関係も修復される流れで4P、5Pとさらなる饗宴が用意されている。だが、さすがにヒロインの多さは否めず、終盤の窮屈さと煩雑さは次作以降の課題となろう。また、せっかく若くして官能小説家になったのならば、今後は正統な作風にあっても何かしらの「若さ」を垣間見せてほしいとの期待も生じるところである。
『彼女の母・彼女の姉・過保護なママ』のレビュー掲載元


一応、驚きの 若き官能小説家の誕生!ということでしょうか。

年齢的に言っても桃色煩悩中枢が枯渇するのは相当先でしょうから(笑)、ずっと活躍していただければ、それはもぅ数多くの作品が世に出ることでしょうw

楽しみです。(^^)



にゃらさんのブログでも本作が紹介されています。
柊悠哉「彼女の母・彼女の姉・過保護なママ」(フランス書院文庫、2017年7月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)彼女の母・彼女の姉・過保護なママ (フランス書院文庫)posted with amazlet at 17.07.28柊 悠哉 フランス書院 売り上げランキング: 2,556Amazon.co.jpで詳細を見る【あらすじ】隣人幼馴染みの香澄との初体験に失敗した祐一は、娘の様子がおかしいと彼女の母親の美...
柊悠哉「彼女の母・彼女の姉・過保護なママ」





実は、こっそり告白しますと……当初はレビュータイトルに『今少しのチャレンジもほしい』といった文言を入れていたんですよね。

20代の若さにしては手堅く纏まり過ぎと言いますか、型にはまっているように感じましてね。

もっとも、「若さ=トンガってる」というのも型にはめてる話ですけどねw







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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 柊悠哉

清楚妻-ほんとは好き(著:深草潤一、二見文庫)

2017/4/26 発売

清楚妻-ほんとは好き

著:深草潤一二見文庫


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「遠慮しないで。何してもいいのよ」美しい人妻の意外な申し出にそのまま理性を失って……。
実家の工務店を手伝うことになり、東京を離れた浩平だったが、増改築の相談を受け出向いたその家の跡取り息子の妻・瑠璃子に一目で惹かれてしまう。端正な顔立ちで色香も漂わせる彼女だが、実は積極的な女性で、性への好奇心が旺盛だった。そんな彼女にハマっていた彼の元に、東京時代の彼女が会いにくるが……。書下し官能エンターテインメント!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 郷里の人妻と東京の彼女,2017/9/1
タイトル及びサブタイトルのように清楚な佇まいながらも実は積極的な淫らさを見せる妙齢の人妻が描かれている。地方の名家に嫁ぎ、高嶺の花と見られるものの実際は居心地の悪さというか窮屈さを感じている元音楽教師であり、都会からやって来た若者たる主人公ならば後腐れもないという打算を滲ませながらも淡泊な夫では味わえない愉悦と人知れずの背徳を快感に変えて次第にのめり込んでいく人妻である。時には大胆に振る舞い、面食らう主人公の反応を楽しみつつ自らもスリルを興奮の材料としている不敵な一面に普段とのギャップを感じさせる麗しくも艶めかしいヒロインとなっている。

しかし、主人公には東京に彼女がいる。訳あって一時的に帰郷している主人公だが、彼女との仲は良好であり、将来にも思いを馳せるくらいに想っている。故に郷里での人妻とのアバンチュールには後ろめたさがつき纏う。1人にさせている間に合コンなどにも参加している彼女の様子も気になる。人妻と彼女との間で揺れ動く主人公の心情がメインの作品とも言えるくらいに描かれている。

おそらくダブルヒロインなのであろう。先に登場するのは彼女であり、第一章から第二章にかけては彼女がメインである。実は仲睦まじくも夜の営みに若干の不安がある。互いの遠慮もあって本来の自分が出せていないのでは?と思っている主人公であり、もしかしたら彼女もそうでは?と考えている。そして、そんなことを人妻に相談しており、女性らしい感覚の回答をもらって後に役立ったりしている。本当に清楚なのは彼女の方だという裏メッセージでもあるのかと思えてくる。恥じらいの彼女と濃厚な人妻といった官能面の対比から心情面が妙に現実的だったりするのは作者の得意とするところであろう。

そんな現実的な心情に紡がれた物語は一波乱あるものの現実的な結末を迎える。人妻とのめくるめく快楽を味わった主人公は彼女の元へ戻り、奔放な一時を堪能した人妻は名家の嫁に戻る。そこにあるのは巡り巡って元の鞘に収まる現実にあっても、その前後では確かに違う何かがあるということであろう。それは過去を、そして今を、さらには未来をも、改めて見つめ直すという行為である。不倫や浮気を肯定するでもなく、ただ何も得ることのない遠回りでもないと示す本作は受け取り方によって何とも言えない深みを感じさせてくれる。
『清楚妻-ほんとは好き』のレビュー掲載元


タイトルでは清楚妻となっている 瑠璃子 さん、いやらしくて素敵w

熟女の妖艶さと余裕のある感じ、そして昂っては積極的に貪るもののそれをあからさまにはしない感じ、それでも不意に責め立てられると被虐美が滲み出てしまう感じ…………熟女をきちんと描いた官能小説はやっぱイイですなぁww

これだから深草作品はやめられませんっ!www



元より深草先生の描く物語は現実的なことが多いのですが、本作はより現実感のあるストーリーだと思いました。



めくるめく背徳体験の後は、紆余曲折はあるにしても元に戻る……この、元に戻るところが現実にもありそうな印象を導きます。もちろん、その前後では何かが変わっているのかもしれませんが、関係性としては元に戻る。男は彼女もしくは妻の元に戻り、女は彼氏もしくは夫の元に戻る……もしかしたら巷の、普段から挨拶くらいは交わしている近所の旦那さんや奥さんにもこんな一面が隠されているのかも?などと思わせてしまう現実感があります。



昨年(2016年)から今年にかけては「黒本」でもそんな現実感を漂わせる結末の作品が散見されまして、それも新人さんや中堅さんの作品に見られまして、あるいはこうした現実的な幕の引き方が今後はトレンドの1つになっていくのかなぁ~とも感じています。

そろそろ「一竿」一辺倒なのも食傷気味ですし、何が何でもハーレムエンドというのも変化の時が到来しているのかもしれません。

そんなことを考えてしまう今日この頃ですが、実際のところはどうなんでしょ?






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 深草潤一

兄嫁の秘蜜(著:綾野馨、マドンナメイト文庫)

2017/8/14 発売

兄嫁の秘蜜

著:綾野馨マドンナメイト文庫


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憧れだったお義姉さんの秘唇は、いつのまにかぬかるんでいて……童貞の智樹は兄嫁の菜奈に淡い恋心を抱いていた。あるとき、菜奈のショッピングに付き合っているとき、兄が見知らぬ女性とラブホテルに入っていくのを目撃した。それをきっかけに菜奈の気持ちが揺れ動き、智樹と禁断の関係を結ぶことになるが……。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 兄嫁とのオーソドックスな愛情物語,2017/9/1
兄嫁の夫(主人公の兄)の浮気現場を目撃したことから始まる義理ながらの姉弟相姦物語。オーソドックスに進む話はライトで心地良く、気軽に読める1冊と言えそうである。

大学3年生で21歳の主人公と27歳の兄嫁が主な登場人物。以前より兄嫁に憧憬を傾ける主人公は実兄の所業に義憤を募らせ、以前より夫に愛人の影がちらついていた兄嫁は落胆するものの勢いで義弟たる主人公と関係を結ぶに至る。内心ではドキドキしながらも初心な主人公の反応に母性が芽生え、夫との営みとは異なる、自らが年下の男を導くという状況にも昂りを覚える兄嫁である。ただ、ここからは夫への愛情が薄れていく兄嫁と想いが募っていく主人公とのラヴな面がクローズアップされていく。

主人公がよく訪れるリカーショップの女将さんという位置づけで38歳の人妻がサブヒロインとして登場する。ひょんなことから主人公と兄嫁の秘密を知ることとなる人物でもあるが、良き理解者という立場になっていく。その間に主人公との蜜戯が盛り込まれるのは当然の仕儀だが、アラフォーと呼べる年上熟女ならではの妖艶な淫らさが描かれており、引き込まれる形で兄嫁の淫らさが炙り出されてもいる。その意味では兄嫁に秘められていた感応や想いなどを引き出した人物と言えるのかもしれない。

終盤で3Pを含む官能描写が続きながらもこれで幕を引くのではなく、最終的に主人公と兄嫁の2人が将来を多少なりとも意識した形で結末としたのは愛情物語としての一貫性を感じて良かったものの、全体としてはやや正攻法に過ぎた面があるのか、背徳感やイケないことをしているといった雰囲気をもっと感じたかった気もする。
『兄嫁の秘蜜』のレビュー掲載元


綾野先生の2作目ですね。

割と面白味を感じさせる物語の始まり方でしたけれども、全体としては極めてオーソドックスと言いますか、正攻法なアプローチの誘惑作品だったと思います。

ただ、夫(兄)の目を盗んで密会に及ぶという背徳感に設定上の枷が生じてしまってるんですよねぇ。(^^;)



にゃらさんのブログで紹介されている本作の投稿記事です。
綾野馨「兄嫁の秘蜜」(マドンナメイト文庫、2017年8月、表紙イラスト:妃耶八)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)兄嫁の秘蜜 (マドンナメイト文庫) [文庫]綾野 馨二見書房2017-08-14【あらすじ】義弟の智樹とともに休日にショッピングへ出掛けた菜奈は、夫が別の女性とホテルに入っていくのを目撃するが、ショックを受けつつも智樹を誘い禁断の関係を結んでしまう。素直な性格の智樹に惹かれていき関係を...
綾野馨「兄嫁の秘蜜」





サブヒロインが登場した時も当初は「兄嫁との秘密がバレたかっ!?」と狼狽する主人公だったのですが、早い段階で2人の味方というポジションになっていたので、最初は勘違いから主人公を脅すとかして手懐けてから後に真相が判明して味方になるくらいの回り道があってもよかったかな?と思いました。






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : マドンナメイト文庫 綾野馨

てほどき初体験-女教師未亡人と隣りの未亡人(著:小日向諒、フランス書院文庫)

2017/6/26 発売

てほどき初体験-女教師未亡人と隣りの未亡人

著:小日向諒フランス書院文庫


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「初めてだからって、恥ずかしがらなくていいのよ」
悠斗の耳元で優しくささやく隣家の未亡人・瑠美。
おっぱいの触り方、女陰の味わい方、荒腰の使い方……
濃厚レッスンを経て未亡人女教師・春奈との性交に挑む悠斗。
祝福してあげるべき立場の瑠美の心にはなぜか淫らな炎が……
二人の未亡人が競って仕掛ける甘美なてほどき三角姦係!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ オーソドックスな設定とストーリーが濃厚な官能の瞬間を導く, 2017/7/9
通算10作目という節目だからなのかは不明だが、これまで時にチャレンジングな設定を盛り込むこともあった作風に区切りをつけるかのオーソドックスな展開でじっくり読ませる仕上がりになっている。小難しい漢字や表現を多用した文体は相変わらずで少々とっつきにくいものの、独特の雰囲気を醸すには奏功しており、実はさほど多くない情交場面をその雰囲気で盛り上げることにもなっている。

かつての担任教師にして今は事実上の恋人【春奈】28歳
昔から家族ぐるみで付き合いのあった隣人【瑠美】38歳

僅か17頁の第一章(作中の表記は「1章」)は実質的なプロローグ。終章が25頁あるので「序章」と銘打っても良かった気もするが、今は高校生の主人公と春奈の馴れ初めがじっくり描かれており、その関係の深さを窺わせている。そして2人の「初めての夜」が訪れ、そこで事件(?)が起きる。微笑ましくも可愛らしい事ながら男としては一大事であり、まさに起承転結の「起」である。

これによって落ち込む主人公を慰め、癒し、指南するのが2章から登場の瑠美。未亡人の瑠美は以前から同じく未亡人の春奈へアタックしていた主人公へ何かとアドバイスを送っており、つまりは境遇を同じくするヒロインである。ここで女心からセックスに至るまでのイロハを瑠美に教わり、筆下ろししてもらった主人公は春奈との交合も成就を迎える。ただ、3章までを費やしてじっくり描いているものの、丁寧過ぎて物足りない印象も覚えるであろう。もし、そうであっても今少し読み進めてほしい。

確かにタイトルのごとく「てほどき」を受けた主人公だが、相応に時間が経過したこともあって4章以降では一転して手慣れた巧者振りを見せている。違和感を覚えるほどの変貌だが、スポンジのごとき知識の吸収と疲れも衰えも知らぬ旺盛な性欲の賜物ということであろう。主従が逆転したかのように瑠美を責め立てるのが猛烈にいやらしく、ここだけは星5つでも足りないほど。3章まで読み進めて物足りなさを感じたとしても、4章がそれを補って余りある。

5章は28頁しかなく、官能描写もない。瑠美との関係が春奈に知られてしまう「転」とヒロイン同士による和解の「結」に特化した5章を見るに、実は2~4章の「承」に大半のボリュームを費やした、その偏った構成こそが本作のチャレンジング要素だったようにも思えてくる。事の発端と終局をコンパクトに纏めるのは珍しくもないが、それを章立てで明確に示すのはこれまでありそうでなかったかもしれない。

最終的には2人の妻を事実婚で娶ったかのような結末だが、未亡人同士が互いの想いを共有し、新たな幸せを掴む運命的な必然として、その心情をも込みで描いているのが印象的である。主人公にとっての新たな「先生」と「ママ」の誕生が淫靡に心地良い余韻を残している。
『てほどき初体験-女教師未亡人と隣りの未亡人』のレビュー掲載元


レビュー中にある『発端と終局』ですが、発端の対義語・反対語として終局の言葉を用いました……調べましたww

それはともかく、個人的には隣の未亡人である瑠美さんのいやらしさがモーレツだった記憶が残りました。

主人公に責め立てられて悶絶している瑠美さん、ステキ。(笑)



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
小日向諒「てほどき初体験 女教師未亡人と隣りの未亡人」(フランス書院文庫、2017年6月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)てほどき初体験: 女教師未亡人と隣りの未亡人 (フランス書院文庫) [文庫]小日向 諒フランス書院2017-06-26【あらすじ】中学時代の恩師である春奈と付き合い始めた悠斗だったが、いよいよ初体験…という折りに失敗してしまい意気消沈して帰宅する。偶々両...
小日向諒「てほどき初体験 女教師未亡人と隣りの未亡人」





大胆な構成で見せ場をきっちり提示した作品とも言えそうですが、もぅね、3人以上の多人数ヒロインなんて要りませんよ、2人をきちんと見せればこんなにもいやらしくなるし、物語としてもちゃんとイイのが出来ますよ、と言っているような作品でしたね。

今後できれば1人ヒロインで1作くらいお願いしたく。m(_ _;)m






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 小日向諒

息子の嫁の艶姿(著:霧原一輝、二見文庫)

2017/6/26 発売

息子の嫁の艶姿

著:霧原一輝二見文庫


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「おたくの息子の嫁さん、どっかで見たことあるんだよね」友人のこの一言が、美人嫁の過去の秘密を……会社を辞めた孝太郎は困っていた。生活にではない。近所の電気店の男が発した「お宅の嫁さん、昔、AVに出ていなかった?」という一言が気になっているのだ。息子の嫁の経歴は違うはず。DVDを観ると、特徴は乳房にある三つの黒子なのだが……本人にさりげなく尋ねてみたことで、意外な展開へと──。人気作家による書下し官能エンターテインメント!


★★★★☆ 大胆な展開と現実的な結末, 2017/7/7
今でこそ様々なテーマで作品を量産する作者だが、名を上げたのが回春路線だっただけに今でも時折上梓される。本作もその一環で60歳の義父が主人公だが、今回は息子の嫁【慶子】29歳の過去に秘密を設け、それに気づく人物が現れるストーリーにしたことで大胆な展開が生まれている。官能面においてもそれは寄与しているようで、恥じらいつつも火が灯れば艶っぽく乱れる嫁が描かれている。

AVを鑑賞するくらいの下心はあるものの基本的には実直な義父だけに嫁との交合には躊躇しがち。しかし、ひた隠しにしていた慶子の秘密が遂に判明し、息子(夫)に愛人の影がちらつくこともあって2人は結ばれてしまう。1度きりとしながらも夫が出張に愛人を同伴させているらしいことから慶子に生じた対抗心によって関係はむしろエスカレートする。これによって思いのほか情交場面の多い印象となっている。

秘密を共有したことで共犯めいた連帯感が生まれたことや、その秘密より生じる夫への遠慮からの反動もあって義父の前では積極的かつ淫らに振る舞う慶子。夫への愛情は失っていないため、その刹那だけでも全てを忘れたいのか、はたまた床上手ではない夫よりも義父との相性が良いのか、その真意は定かならずも夫不在時の義父と嫁との昼下がりの情交が淫靡に続いていく。そして、秘密の延長線上から義父は嫁に秘められた性癖を見抜いていおり、それもまた淫猥度の底上げに繋がっている。個人的には慶子が時折発する「いいの。お義父様、慶子、いいのよぉ……」がツボだった。

夫と嫁の夜の営みを覗き見る義父……主人公に同調した読み手も寝取られ感を覚える場面として作者が得意とし、ほとんどの作品に出てくるシチュエーションだが、本作では序盤と終盤に出てくる。2度描かれるのは珍しいものの、それぞれに正反対の意味を持たせているのはさすがの演出と言える。物語の発端と結末を象徴する場面になっていて、つまり、義父と嫁との関係はエスカレートを極めつつも最後は現実的に落ち着くのである。一件落着としながら未練を残す義父の心情が余韻を残している。

なお、そんな義父を慰める役割もあって中盤から出てくる慶子の友人女性は、官能的にはオマケ程度に過ぎない。慶子のほぼ1人ヒロインだからこそじっくり描かれた官能が冴えた作品だったと言える。

ついでながら慶子の秘密に気づいた人物から非現実的な申し出があり、それを承諾する流れには「まさか」の意外性こそあったものの、そして慎重な配慮を感じさせる描写だったものの、それでもちょっとばかし余計だったような感慨を覚えなくもない。もっとも、慣れると言うか再び読むと淫猥度が増す場面ではあるのだが。
『息子の嫁の艶姿』のレビュー掲載元


いいの。お義父様、慶子、いいのよぉ……

はぁ、えがったなぁwww



アラサー(アラウンド・サーティ)という意味ではアラサーなのですけれども、ギリギリ20代というヒロインの年齢29歳は絶妙だと個人的には思っておりますw

30代のアラサーも、それはそれでイイんですけどねww



それはともかく、あらすじに書いてあるので嫁たる慶子さんの秘密は過去のAV出演な訳ですけど、これに気づいたのが主人公の義父ではなく、義父の友人だったことが終盤で(好みは分かれますけど)淫猥度のある変化球を生み出していました。

また、ここ最近では一部の「黒本」作品でもそうですし、本作と同じく二見文庫から4月に発売された『清楚妻-ほんとは好き』(著:深草潤一)でもそうだったのですが、許されぬ関係を紆余曲折として、結末は現実的に落ち着く傾向が見られるんですよね。つまり、健全な未来を志向するか、そうでなくても元の鞘に収まる結末。

禁忌がエスカレートして、ハーレムエンドになって、といった破廉恥が拡大するばかりなのではなく、巡り巡って元に戻る幕の引き方が(今後の主流とまではいかなくとも)1つの方法としてクローズアップされてくるのかもしれません。



◆関連作品
2017/4/26 発売
清楚妻-ほんとは好き(著:深草潤一)

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「遠慮しないで。何してもいいのよ」美しい人妻の意外な申し出にそのまま理性を失って……。
実家の工務店を手伝うことになり、東京を離れた浩平だったが、増改築の相談を受け出向いたその家の跡取り息子の妻・瑠璃子に一目で惹かれてしまう。端正な顔立ちで色香も漂わせる彼女だが、実は積極的な女性で、性への好奇心が旺盛だった。そんな彼女にハマっていた彼の元に、東京時代の彼女が会いにくるが……。書下し官能エンターテインメント!



深草作品らしい落ち着きの中にしっとりとした官能が描かれています。

この作品も最終的には元の鞘へ収まりますから、そこへ至るまでのひと回りする過程がストーリーになっていて、主人公視点による揺れる心情が肝になっています。






※各作品のあらすじはAmazonより引用。

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 霧原一輝

寝取られ熟母-僕の親友は悪魔(著:鈴川廉平、マドンナメイト文庫)

2017/4/11 発売

寝取られ熟母-僕の親友は悪魔

著:鈴川廉平マドンナメイト文庫


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巨乳で熟れた肢体の母親が親友の玩具になり……。
啓太の母親・幸恵は息子から見ても若々しく魅力的だった。シングルマザーの幸恵は学習塾を経営していたが、そこに啓太と同級生の将馬という少年が入塾してきた。腕力の強い将馬はいじめられっ子の啓太を守ってくれたが、実は幸恵を性的に隷属させたいという奸計があり……。
(引用元:Amazon)


★★★★★ 強烈な寝取られでじわじわ堕とされていく母, 2017/7/2
新人の扱いではあるが、突如として飛び出してきた「すずかわ・れんぺい」という作者に今後も目が離せないと思わせるデビュー作だった。全編これ寝取られ。そして徐々に堕とされていくヒロインの淫靡さが濃密に凝縮した作品である。

14歳と思しき少年〈将馬〉の矛先は最初から同級生たる〈啓太〉の母にして未亡人の【幸恵】38歳に向けられており、この歪んだ情動が読み手にも多少の敗北感と高い興奮を伴わせる濃厚な官能に繋がっている。

序盤に1人の若妻が出てくるが、既に将馬の毒牙にかかっている。この若妻との交合を見せつけられた後で初体験の機会を与えられる啓太だが、これが幸恵攻略の巧妙な姦計になっている。淫らに堕ち果てた若妻の痴態は幸恵の行く末を暗示しているようでもある。

こうした姦計の他にも啓太の弱みを握られ、1ヶ月という期限つきながら息子のために身体を差し出すしかない状況へ追い込まれた幸恵の悔しさが滲み出る前半だが、直接の官能描写に加えて秘かに撮影していたという動画を啓太に見せつける演出が秀逸である。動画で始まった描写が途中から回想の形をとって実際の場面に変わったり、文中でさらりと触れただけだった密会の様子が後に動画で目にすることになったりと巧みに入れ替わる。これによって時間経過の奥行きを感じると共に見せつけられている啓太の驚きと苦渋がしっかり表現されている。将馬と幸恵の密会は最初から啓太に包み隠さず漏らされているのである。

亡夫以外の男を知らず、交合は子作りの手段としか考えていなかった堅物の幸恵。啓太も通う塾の講師にして塾長という厳格さは塾のダメ生徒である将馬によって崩れ去り、オンナとして次第に開発されていく。自信満々な態度も納得の手慣れた責めに翻弄され、遂には喘ぎ、悶え、昂らされていく。年齢不相応な長大かつご立派なムスコとその経験値の高さは官能小説的定番設定ながら、その適度な高飛車振りが悪役として輝いている。疲れを知らぬ若さと衰えを知らぬ欲望によって何度も何度も責め立てられ、いつしか中出しも許してしまい、昂り極まっておねだりまでしてしまう幸恵の感度の良さが引き立っている。

心の最後の砦こそ何とか保っているものの体は既に堕ちている幸恵をさらに貶める後半は、幸恵&啓太の自宅から疑似カップルお泊り旅行とアクティヴに動き始める。2人きりでは抵抗が薄れた幸恵の被虐美を描き続けるための舞台転換であればニクい仕儀と言える。キッチンでの悪戯や風呂場での交合を啓太に予告して見せつけ、さらには啓太が寝ている(寝たふりしろと言われている)ベッドの傍にまでやってきて2回戦に及ぶ将馬は随分調子に乗っているようでもあるが、戸惑いも抗いも次第に失せて思わず求めてしまう幸恵のオンナを目にして母としての憧憬を失っていく啓太である。

当初は触られただけで平手打ちするほど毛嫌いした将馬に女盛りの体をとことん耕され、最後は心までも奪われてしまった幸恵に牝を見た啓太は一貫して将馬に頭の上がらない敗北者である。その哀れに至るまで、ほぼ1人ヒロインの1対1で描かれ続けた官能描写は久々にくらくらする程の興奮を掻き立てるものだった。この勢いを今後も継続してほしいと切に願う。
『寝取られ熟母-僕の親友は悪魔』のレビュー掲載元


一応のデビュー作なんですけど……構成の巧みさから既出作家さんの変名確率が高いものと思ってますけど……いや、もしかしたら本当の新人さんによる渾身の作なのかもしれませんけど……DSKにとっては 官能フォースインパクト キターッ!!! と叫ばずにいられない作品でした。

ファーストからサードのインパクトについてはコチラの投稿記事をご笑覧あれ。



いやね、どの場面も描写も個人的にはツボでしてね、もぅね、読んでてもページが進まんのですわww

4月発売作品のレビュー投稿が7月だったのはそれ自体珍しくないことですけれども、この作品についてはちっとも読み終えられなくて7月にまでなってしまったのでした。

つまり、官能小説の本分たる 実用性充分www



マジカルチンポな少年に翻弄されるのが不自然で非現実だと言われれば返す言葉もありませんが(^^;)、友達の悪童に狙われ、迫られ、抵抗も虚しく昂らされ、遂には堕とされて、心まで奪われる美貌の母、その被虐美という古典的鉄板設定を存分過ぎるほど存分に描いた、描き切った本作にDSKは最大の賛辞を送ります。






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : マドンナメイト文庫 鈴川廉平

高慢令嬢と誘拐犯-人妻ボディガードの敗北(著:鬼龍凱、フランス書院文庫)

2017/5/25 発売

高慢令嬢と誘拐犯-人妻ボディガードの敗北

著:鬼龍凱フランス書院文庫


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「やめてったら!痛いっ。大きすぎるっ」
「お嬢さんの穴が小さいんだよ。もう少しだ」
男の胸を叩き、押し込まれる腰から逃れる令嬢。
誘拐犯の暗くさびれた自宅でつづく性調教。
イラマ地獄、アナル強奪、恥辱のコスプレ姦……
同じ頃、監禁場所を突き止めた人妻ボディガードは……
(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 高慢ヒロインありきが良いのではない, 2017/6/27
さしずめ3打数1安打といったところか。デビュー作たる1打席目の『高慢令嬢姉妹、堕ちる』が見事なホームランだったのに比べ、2打席目の『高慢女教師三姉妹-完全屈服』と3打席目の本作は残念ながら打ち損じているようである。

タイトルからも分かるように高慢なヒロインを中心に据えて3作を連ねた訳だが、思うにデビュー作が出色だったのは高慢なヒロインだったからではなく、辱めを受けた妹への義憤による復讐劇の面白さだったからであり、つまりは勧善懲悪痛快娯楽官能小説だったからと推測する。普段は善人な主人公が妹のことになると人が変わって悪役たる令嬢ヒロインを貶めていく。そのヒロインが高慢だったということである。2作目以降は勧善懲悪でもなければ痛快でもなく、故に娯楽性にも乏しいことが根本的な違いであろう。ヒロイン云々もさることながら、主人公のキャラもまた作風を決定づける要因であることを示しているようである。

本作の主人公は挑発めいた言葉責めばかりで鼻につくものの、凌辱作品のキャラとしてそれほど悪いとは思わない。新進気鋭のバレリーナとして高慢な態度のヒロインに恨みを持っているようだが、真の矛先はその背景にあるバレエの名家であり、複雑な事情を絡ませつつヒロインもまた保身を第一とする名家の被害者であることを示すストーリーもそれ自体は悪くない。

気になったのはボディガードである。

名家の令嬢だけにボディガードがついており、これに人妻属性を付加してサブヒロインとしているのだが、前の2作で姉妹ヒロインにしたせいか今回は縁もゆかりもない赤の他人。故にボディガードの使命感のみで凌がざるを得ず、これがチト苦しい。自身の悲しい過去に照らし合わせてヒロインが二の舞とならないよう努めるものの、元よりそこまで尽くす謂れがあるだろうかとの疑問が沸く。

さらには捕らわれたボディガードの主な責め手が主人公ではないところも違和感となろう。真実を知って心変わりしたヒロインが豹変した結果なのだが、ここからの展開には不自然さがつきまとう。そもそも夫ある身で夫婦仲も良好なのにそこまで堕ち果てる理由が見当たらないのである。

3人ヒロインだった前作や前々作に対して2人に絞った本作ではあるが、その関係性やバランスにおいては一考の余地があるような、もしくは本来なら1人で進めた方がスムーズだったのに2人目を付け焼刃的に追加して纏まりが欠けたような、そんなズレを感じる。

拘束されてからは緊縛から粗相にお尻まで責められ続けたヒロインではあるが、プライドの高さから喘ぎを我慢することが多く、それが官能的にはマイナスに作用した面も否めないであろう。
『高慢令嬢と誘拐犯-人妻ボディガードの敗北』のレビュー掲載元


「高慢」シリーズの3作目ということで、前作前々作の表紙を並べてみましたが、程良く統一感があって良いですね。







デビュー作と前作および本作を比べた時に、何が面白くて、何が足りないのかな?と思い巡らせたことをレビューに記した訳ですが、高慢ヒロインを前面に出すことそれ自体は良いとしても、それに縛られると全体を見失ってしまうこともありますから、なかなか難しいところではありますよね。

ですから、メインの材料にするよりも調味料(スパイス)の方が活きるのかな~?とか思ってみたり。(^^;)



愛好家Sさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラ。
4226『高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北』鬼龍凱、フランス書院/フランス書院文庫、2017/05 発売●あらすじプロのバレエ・ダンサーとして活動している高慢令嬢が誘拐され、正体不明の男に監禁調教されてしまう。警察にも知らせず内々に令嬢を探し出す事になり、人妻ボディガードが単独で居所を探し出して乗り込むが…。●登場人物【久我竜也】初音より二、三歳年上。長身で格闘家のような逞しい筋肉の青年。【桐沢初音(はつ...
4226『高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北』

にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラ。
鬼龍凱「高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北」(フランス書院文庫、2017年5月、表紙イラスト:赤尾真代)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)高慢令嬢と誘拐犯: 人妻ボディガードの敗北 (フランス書院文庫) [文庫]鬼龍 凱フランス書院2017-05-25【あらすじ】人気急上昇のバレリーナ・初音が何者かにより誘拐され、犯人の男の自宅で繰り返し凌辱を受ける日々を強いられる。犯人の竜也は初音の腹違いの...
鬼龍凱「高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北」





また、ボディガードについては勝手な推測になりますが、当初は拘束されたことが捜索側には知られていませんでしたから、そのまま最後まで知られることなく解放され、ヒロインと主人公の2人は逃げることにでもして、解放されたボディガードが2人の行く末を案じつつも哀れむような、そんな距離感のある幕切れでも(ボディガードは他人だけに)アリだったかもしれないですね。

血縁の2人、というか、この2人の間に他人が割り込むのもちょっと無粋な気がしますからね。






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父の後妻(著:葉月奏太、双葉文庫)

2017/5/11 発売

父の後妻

著:葉月奏太双葉文庫


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海外勤務を終えて帰国した千倉淳也は、父の再婚を聞かされて仰天する。相手は28歳のピアノ講師、悠梨。当初は財産目当てかと身構える淳也だったが、次第に美しく健気な悠梨に魅了されていく。夜な夜な父に抱かれる悠梨にやるせなさを募らせる淳也。そんな折、彼女の正体を匂わす一本の不審な電話が入る。謎めいた悠梨の過去を追ううちに、淳也はいつしか二度と戻れぬ官能の淵へと引きずり込まれていく。書き下ろし長編魔性エロス。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 若き後妻の罪深き魔性, 2017/6/18
大会社を築き上げて今は72歳の父が突然再婚した。相手は自分より僅か4歳年上の28歳だと言う。怪しい。財産目当てなのか?といった謎から始まる物語である。現当主の兄や親族達と同様に若き後妻【悠梨】へ疑惑の目を向けていた主人公だが、実際に接していく中で「本当は違うのではないか?」と思い始めていく。このコントラストがじわじわと切なくなってくる物語とも言える。

謎解きを進める主人公が向かう先々にサブヒロインが配置されている。悠梨の拠り所であるピアノに関するバーのママや前夫(悠梨と父とは再婚同士)の愛人だったというナース、それに前夫の娘が節目に登場しては主人公の求めに応じて悠梨の過去を口にしていく。立場の違いもあって応じ方は様々なのだが、最後は何故か関係を求めてくる。

この誘惑のアプローチはやや強引な印象もあるのだが、悠梨の過去を話すのと引き替えだったり、主人公の素直さに免じつつ夜勤明けで疼く体を持て余していたり、あるいは突然現れた若い女に父を奪われた(と一方的に思っている)憤慨からの早く大人になりたい女心といったように相応の理由は用意されている。あくまでも悠梨の過去を振り返り、その真意を突き止める過程においての官能という位置づけのようである。

それでも、しっとり風情ながら貪欲に求める熟女ママに年が近いのか親し気な雰囲気を醸して求めてくるナース、そして可憐な積極さを見せる生娘と三者三様な官能面の品揃えはプチフルコースの様相である。

終盤では父に突然の不幸が訪れる。63歳だったという前夫も同様だったようで、高齢の男に見初められ、それを受け入れる理由は判然としないのだが、少なくとも彼らに訪れた不幸の理由は別のところにあると読み手には判る。それとなく判ってくる。周りが抱く疑惑を余所に本当の理由を小出しにしつつ、それを読み手にじんわり判らせる文章の進め方はニクいところである。

しかし、最後に訪れた主人公と悠梨との交合の果てにはちょっとした肩透かしに近い感慨を覚えることになる。主人公に同調していると裏切られたかのようでもあるが、これをどう読み解けば良いのだろう。

ずっと主人公の視点で、その対象として描かれてきた悠梨が最後の1頁半に限って自身の独白に変わるのは、その若さと美貌と見えない感情から誤解されてきた自身の本性の吐露であり、時に持ち上げられるも身勝手に落とされ、梯子を外される自分の本当はこうなんだ、周りが思っているのとは全然違うのだ、という宣言のようにも思えてならない。なかなかに罪深い女の官能的な本性にして魔性が垣間見える幕の引き方である。

女の考えていることは本来シンプルで一途なのだけれども、その矛先が見えず、理解できないから男には複雑に見えてしまうのだ、ということだろうか。
『父の後妻』のレビュー掲載元


ここ最近の葉月作品で顕著な 物語として読ませる 作風であります。

今回は謎めいたヒロインの過去を紐解いていくストーリーに落ち着きのあるアラサー女子のしっとりした風情が加味された、艶のある仕上がりになっていました。

作品毎にテイストを絶妙に変えてくる幅広さと懐の深さはさすがといったところですよね。(^^)



葉月先生のブログに投稿されている自著解説記事です。
『彼女と人妻とオートバイ』『父の後妻』





それだけに肝心の官能描写がちょっぴり淡泊になりつつあるのは気掛かりかな。

せめて情交中に体位の変化くらいはほしいところですねぇ。(^^;)






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ふしだらマッサージ(著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫)

2017/5/8 発売

ふしだらマッサージ

著:美野晶竹書房ラブロマン文庫


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青年のもとには、快楽を求めて美貌の女たちが訪れる-。
若手マッサージ師の裕真は独自の性感マッサージで女性をトロけさせ、リフレッシュさせる技術を持っている。筆下ろしをしてくれた叔母の麗香、しとやかな人妻の可南子、奔放な姫乃、巨乳女研究者の真実…。今日も裕真は美女たちに求められるまま、ローションでヌラつく豊満な肉体を絶頂マッサージで骨抜きにし、濡れそぼつ肉壺の中までもハードな肉棒摩擦で繰り返し絶頂へと導く。人気作家が描く、汗とオイルにてかる美女たちとのハーレム巨編!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ これまで通りの安定路線にちょっと捻った結末, 2017/6/18
美野晶×竹書房ラブロマン文庫のタッグでは以前にも「マッサージ」と名のつく作品が出ており、2014年3月の『たかぶりマッサージ』から2015年9月の『まさぐりマッサージ』を経た本作はマッサージ路線(?)の第3弾となる。マッサージの腕を持つ主人公が最終的には性感マッサージでヒロイン達を悦ばせるのはどれも同じであり、美野作品としては王道的な安定路線の1つと言える。ただ、本作は結末へと向かう話の筋道において従前とは少し異なる味付けがされている。

これまでは主人公の想い人たるメイヒロインが冒頭から登場するものの憧れ止まりで悶々としているところへ複数のサブヒロインと関係が結ばれ、特に鉢合わせたり修羅場に陥ることもなく、むしろサブヒロイン達に背中を押してもらってメインと晴れて恋仲となり、クライマックスではメインとのめくるめく交わり三昧が描かれて幕を引く流れが多かった。しかし、今回は27歳の主人公が開業した鍼灸整骨院が入るビルの管理人も同時に任されることで住人達との出会いがあり、順に関係を結んでいく中でヒロインの1人とイイ関係になっていくストーリーになっている。主人公の想いが割と終盤になってからはっきりするのが従前との相違点だが、それでも最後は同じなのかな~?といった印象も残っていた。しかし、そんな行く末をお流れにしようと努める人物が現れる。主人公の母の義妹という血縁のない叔母である。

冒頭から出てきて、当初から肉欲の関係になっている叔母は有能な経営者であり、ビルの所有者でもある。主人公の開業を手助け、ついでに自社の社員寮になっているビルの管理人も主人公に強要させ、整骨院をちょくちょく訪れては色欲を貪る。【麗香】という名の通りに麗しくも奔放な36歳としてほぼ全編に登場しているのだが、この麗香が、自分以外の誰かに主人公を独占されたくない下心を含みながら、住人達が傾ける想いもまた察していることから結婚願望の強い主人公の翻意を促すべく画策する。32歳に21歳、それに20代前半とされる3人の住人達もまた主人公が皆から愛されていることを察しているため、主人公の結婚願望は思わぬ転換を余儀なくされるのである。せっかくイイ仲になったヒロインもいることから主人公に同調すると肩透かしを喰らうことにもなるのだが、傍から見れば4人もの妻を事実婚的に娶ったも同然であり、何をか言わんやと微笑ましくツッコミたいところもある。その意味では麗香の思惑通りといったところであろう。

学生の子持ちだったり、空手の達人ながら男性恐怖症の生娘だったり、淫らな副業が判明して前の寮に居づらくなって引っ越してきたり、といった味付けもあって各ヒロインのエピソードには奥行きがあり、それらが交錯する面白さもある。他の住人との触れ合いを目にして静かに嫉妬するような可愛い気のある甘いテイストを盛り込みながら、相応にドラマもあるストーリーがシンプルながらも紡がれている。

押しに弱くて感度の良いヒロインが責められる官能描写は相変わらず作者らしいが、本作では昂ぶらされてばかりの麗香が反撃に出る場面があった。だが、それは弱々しいもので、結局はいつも通りな印象だったので、いずれは余裕を見せた熟女が一貫して優位に立つような交合を読んでみたいものである。
『ふしだらマッサージ』のレビュー掲載元


ここ最近の流れから申せば、本作もまた普段通りの安定した美野作品と言えるでしょう。イイ感じにキャラ立ちの良いヒロインがこぞって若き好青年の主人公を取り囲んでいますw

官能面もまずまず良好かつ安定していますが、さすがにこのところ少々マンネリの風味もじんわり滲み出てきた感がありますねぇ。(汗)



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美野晶「ふしだらマッサージ」(竹書房ラブロマン文庫、2017年5月、表紙イラスト:大柴宗平)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)ふしだらマッサージ (竹書房ラブロマン文庫) [文庫]美野 晶竹書房2017-05-08【あらすじ】独立して整骨院を開いた裕真だったが援助をしてくれた叔母の麗香より、自分が経営するエステチェーンの女子寮の管理人もして欲しいと色仕掛けで迫られるも、シングルマザーやギャル系、理...
美野晶「ふしだらマッサージ」





そのせいかどうかは分かりませんが、今回は結末へと至る道筋に変化がありました。

こぞって主人公を取り囲むヒロイン達に変わりありませんが、最後の幕の引き方が普段とはちょっぴり異なります。

第一印象では「えー、これはちょっと肩透かしー」とか思いましたが(^^;)、振り返ってみればこれはこれで悪くない、時にはこんな結末があって良いかも、と思うようになりました。






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誘惑ショッピングモール(著:葉月奏太、竹書房文庫)

2017/6/12 発売

誘惑ショッピングモール

著:葉月奏太竹書房文庫


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◎奔放な人妻、淋しい未亡人…職場は誘惑美女がいっぱい!
◎今旬の作家が放つ、性春ハーレム・ロマン!
二十歳の童貞・吉成幸太は女性との出会いを求めて、近所にあるショッピングモールでバイトを始めた。そして、アパレルショップで働く清楚な年上美女の木谷麻衣に好意を寄せるが、奥手の幸太にはハードルが高かった。そんなある日、寝具売場の店員・垣内苑美と知り合い、誘惑される。苑美は童貞キラーと噂される人妻で、幸太は筆おろしをしてもらうことに。以来、苑美の繫がりで、モール内で働く奔放な女性たちと体験する機会に恵まれ、自信をつけた幸太は、いよいよ憧れの麻衣に告白するのだが、意外な展開が待っていた…!書き下ろし青春誘惑エロス。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 一枚も二枚も上手な女たち, 2017/6/15
フードコートのたこ焼き屋でアルバイトする20歳の大学生主人公が向かいのアパレルショップに勤務する26歳の独身ヒロインに惚れるも機会を得ず悶々としているところへ同じくモール内で働く、同様に年上(30歳・34歳・23歳)の既婚ヒロイン3人と懇ろになっていく。タイトルからもイメージできる王道展開だと一見して思うだろう。ただ、夫が長期に不在だったり未亡人だったりの空閨で疼く体を持て余す3人なので誘惑と言えば誘惑なのだが若いツバメを見つけた「摘み喰い」のショッピングモールとも言えそうである。まぁ、それでも純朴で可愛げのある年下主人公を愛でつつ血気に逸った若気の至りを皆で慰めてあげたりもしているので関係は良好のようである。主人公の恋の行方という意味では王道展開らしくないところがある。

そして、ヒロイン達についてはもっと王道らしくない。人妻や未亡人を隠れ蓑に振る舞う巧妙にして相当な玉揃いであり、結局のところ王道なのは結末を除くストーリー展開だけであり、内実は一枚も二枚も上手なヒロインがショッピングモールのバックヤードを闊歩している作品なのである。

ここにあるのは人妻だろうと未亡人だろうと時には若い男子とアバンチュールを楽しむ大らかさであり、不貞と自覚しながらも一応の理由はあるという都合の良い理屈であろう。長らくの不在で家を任せている夫からすれば堪ったものではないが、だからと言って檻の中に閉じ込められているのは真っ平御免だと、そもそも私を放って置いているのは誰かと、そんな妻達の発奮のごとき意思、のようなものを感じなくもない。

さらに、ヒロインは最後まで王道らしくない。独身を快楽的に謳歌しようという想い人の本音が判明するに至り、最早全員が若者の手に負えるヒロイン達ではなくなり、ショックを受けながらもその身を委ねるように投じていくしかない主人公である。

しっとり風情の人妻に快活な若妻、憂いを醸す未亡人にまばゆいばかりの美貌を誇る独身とヒロインの描写は申し分なく、年の近い若妻との親し気な距離感が和みをもたらしている。意外にもモール内での官能場面は少なく、夫不在の人妻宅や未亡人宅に招かれて交合に及ぶことが多い。どうして招かれるのかに力点を置いたストーリーだからこそではあるが、終盤では3人に囲まれて次々に交わる(交わらされる?)場面があったり、独身ヒロインも交えたクライマックスでは百合っぽい要素も加えながらのくんずほぐれつな有様となっている。シンプルなストーリーだけに官能面は濃いぃと言えるが、3人の存在感によって本来ならメインとなるべき独身ヒロインが少々霞んでしまったようにも写る。
『誘惑ショッピングモール』のレビュー投稿元


レビューにも記したように王道らしいテイストながら王道らしくない結末を迎える作品です。

つまり、ハーレムエンドにはなりません。

一時的にはメロメロになるヒロイン達ですが、それは主人公とのアバンチュールという刹那の時だけでして、基本は良くも悪くも主人公よりずっと大人です。



にゃらさんのブログに投稿されている本作のレビュー記事はコチラから。
葉月奏太「誘惑ショッピングモール」(竹書房文庫、2017年5月、表紙イラスト:大柴宗平)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)誘惑ショッピングモール (竹書房文庫) [文庫]葉月 奏太竹書房2017-06-12【あらすじ】地方から上京した大学生の幸太は彼女が欲しいと一念発起し、出逢いを求めてショッピングモールのたこ焼き屋でバイトを始めたばかり。早くも向かいのアパレルショップの店員である麻衣に一目惚れす...
葉月奏太「誘惑ショッピングモール」

葉月先生のブログに投稿されている自著解説記事はコチラから。
『誘惑ショッピングモール』





予定調和っぽく進みながら最後で「あれっ?」と肩透かし気味になったり、あるいは「なんだよ~」と肩を落とし気味になったりする幕の引き方と言えるでしょう。

でも、今やいくらでもある葉月作品の1つと考えれば、時にはこんなこともあっていいという気がしてきました。

予定調和の作品は他にいっぱいありますからね。(^^;)



むしろ、この意外性を前向きに楽しんで、ロクでもない主婦達だと微笑ましく罵倒した方がオモシロい気がしてきましたw



いやぁ~、それにしても表紙がナイス過ぎるwww






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