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女医さんに逢いたい(著:葉月奏太、実業之日本社文庫)

2017/12/5 発売

女医さんに逢いたい

著:葉月奏太実業之日本社文庫


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診療所で秘密の治療!童貞ボーイが大活躍!!
孤島の診療所に、東京から麗しき女医さんがやってきた。白いブラウスに濃紺のスカートを纏った彼女は、一夜にして島の男たちのアイドルになった。地域起こし協力隊としてやってきた23歳の僕は、ある日診療所のベッドの上で……。魅力的な村役場の人妻上司や、20歳のミニスカガールも登場。心と身体が熱くなるハートウォーミング官能!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ タイトルや表紙が醸すイメージとはちょっと異なる官能がある,2018/4/11
麗しくも謎めいた女医との邂逅から惹かれ合っていく癒しの愛情路線を主軸としながら、不意に訪れる「事件」が思わぬ官能を呼び込む作品。毛色の異なる要素が強引に入り込んでくる感じもあって好みを分けるところだが、これが作中で最も淫猥度の高い場面になっているために何とも言えない悩ましさを感じるところでもあろう。

モラトリアムなまま就職先も見つからない22歳の主人公が訪れた離島が舞台。田舎暮らしに馴染めず、島民との距離も感じ、早く東京に帰りたいと後ろ向きな日々を送る中で現れた29歳の女医が主人公に変化を与えるきっかけとなっていく。女医もまた思わせ振りな言動から傷心のような雰囲気を醸しているが、ある意味では行き場を失った2人が共に歩む道を見つける物語と言えるのかもしれない。

様々な人物が登場しており、主人公以外の男も割と多く出てくるものの官能的な関わりは限定的。島の内外、つまりは余所者たる主人公を通じた離島への偏見をクローズアップさせる役割を主に担っている。女性陣は他にサブヒロインが2人いるのだが、夫ある身の人妻だったり島内の幼馴染みへ想いを傾けている娘だったりで共に一夜限りの情交となる。年上からは妖艶に誘惑され、筆下ろしを迎えた後の年下には自らリードするといったように、相手によって官能描写を変えているのは良いところながら、肝心の女医とは物語の核心へと繋がる伏線を盛り込んでいることもあってやや物足りない印象。診療所のベッドに主人公を横たえて白衣のまま戯れるいやらしさはあるものの、結ばれるのが最後の1度きりなのは一考の余地を感じた。

しかし、主人公とは異なる意味合いを持つ「もう1人の余所者」の登場が波乱を含んで官能面を補足している。訳あり漂流者と言えるのか、突然に現れては傷の手当をする女医をピンチに陥れている。これを窓の外から指を咥えて見ているしかない主人公の「ぐぬぬ」な淫靡さは充分過ぎるほど描かれているのだが、人生を捨て鉢気味な女医とはいえ、あまりにも成すがまま、流されるままに受け入れてしまうのは軽い失望感を伴う。この時点では主人公の想いに気づいていなかったのが唯一の救いながら、何だか男なら誰でもいい女にも見えてしまったのは、後の主人公との恋の行方が空々しいものに写ってしまうのである。

女医のピンチをピンチに留めておけば良かったのかもしれないが、それではインパクトに欠けるし、女医の心の奥底を描こうとすればさらに一歩踏み込んだ方が良いと作者が判断したのかもしれない。これによって官能面はぐっと底上げされたものの、女医のキャラ立ちというか方向性という面でちょっぴり複雑な気分に陥ってしまった。あるいはタイトルや表紙などが醸す雰囲気に対して展開が予想外に過ぎた印象になったのかもしれない。
『女医さんに逢いたい』のレビュー掲載元


1980年代後半~1990年代といった、言うなれば20世紀の官能小説においてはヒロインとの甘い関係がある程度進んだところで別の男が現れ、一時的ながら奪い去られるように凌辱されてしまう展開が見られました。起承転結の「転」をドラマチックかつエロチックに演出する手法でしたけれども、いわゆる「一竿」が主流になってくると影を潜めてしまいました。

本作にはこの「転」があります。

以前からヒロインを狙っているような恋敵的存在でもなく、パワハラ的な圧力を用いるでもなく、突然に現れた男によって手篭めにされています。

……もっとも、どんな形であっても現実の凌辱はセクハラです。官能小説だからスペクタクルなのであります。



葉月先生が自身のブログに投稿された本作の自著解説記事はコチラ。
『女医さんに逢いたい』





しかし、本作の場合だと主人公やヒロインとの繋がりが全くない、ホントに突然現れた……実際は訳あって流れてきた……脈絡のない男なものですから、単にヒロインの色気にあてられただけでコトにおよぶのは小説として不可解になります。なので、ヒロインの側に抵抗できない理由を設けようとしたものと思われますが、それがちょっと弱かったかな?

何もそこまで……という感じが残った分、女性としての貞節に欠ける印象になってしまったように思います。

ですから、そうした苦難(?)を乗り越えて2人が結ばれたとしても「なんだかなぁ」といった心持ちにちょっぴりなってしまいました。



そんな読後感だったならば星3つくらいの評価ではないのか?と思われる方もおられるかもしれませんが、その凌辱場面が俄然星5つなものですから(^^;)合わせ技で星4つとなりまして……。(汗)

はい、終盤で別の男に寝取られる展開が割と好物なものでして……それが読みたくて旧作を漁っているようなところもありまして……。(大汗)




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テーマ : 18禁・官能小説
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tag : 実業之日本社文庫 葉月奏太

とろめき女上司(著:葉月奏太、竹書房文庫)

2017/10/16 発売

とろめき女上司

著:葉月奏太、竹書房文庫


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◎オフィスで欲しがる美女…夜の会社はふしだらハーレム!
◎今旬の作家が描く極上の誘惑官能ロマン!
片山秀平は中堅食品メーカーの営業マン。入社二年目を迎えて、やる気になっていたが、突然、女ばかりでお荷物部署と噂される営業六課への異動を命じられる。六課にいるのは、クールビューティだが厳しい直属の上司の玲子、パソコンおたくのメガネ美女の唯、可愛い容貌とは裏腹に毒舌な一美など、見た目は魅力的だが一癖ある年上女性ばかり。そんな新しい部署に困惑する秀平だったが、彼女らと淫らなムードになる機会が次々に巡ってきて!? 女ばかりの職場でハーレム体験…オフィス・エロスの決定版。
(引用元:Amazon)


★★★★★ はぐれ者部署の奮闘と一途な憧憬,2018/4/10
入社2年目で24歳の主人公が突然に配置転換の辞令を受ける。社内でも精鋭とされる営業一課からはずれ者の集まりと噂される六課への移動である。困惑と失望を覚えた主人公だが、そこで逆風を跳ね返すかのように奮闘する女上司と出会い、仕事面でも頑張りながら結ばれる恋愛ストーリーになっている。

そんな営業六課は女子社員ばかり。ひとクセもふたクセもある面々ばかりなのは予想通りだったが、仕事に対して思いのほか一途に、一生懸命に取り組んでいたのは意外だった。そして、これに感化された主人公が認識を改めていくのは予想されたが、チームワークに欠ける六課を一丸とするために主人公が抜擢されていたのは意外だった。つまり、ある程度の想定内を踏まえつつ、それを越える物語が構築されていたことに少しばかり驚き、唸ってしまったのである。お見事なストーリー性と申し上げる。

仕事一筋で厳格。男勝りな言動で他を寄せつけない30歳の女上司をメインに据えつつ、対人恐怖症によって仕事はデキるもののメールでしか話ができない28歳の主任や、男を惑わすチャーミングさで不倫に走る25歳の先輩など、多彩なヒロイン達。実質的には1ヒロイン1章の構成で主人公とのふとした関わりから、その優しさに触れ、その朴訥とした雰囲気にヒロイン達も感化され、自らの「重荷」を解放しつつ主人公と結ばれていく。基本的には癒しの官能である。六課では新参者で下っ端な主人公と打ち解けていく中でヒロイン同士もまた少しずつ打ち解けていく。この様子が心地良い。そして、これを画策した37歳の課長の有能さも滲み出てくるのである。この課長とは泥酔した主人公が介抱される形で結ばれており、夫の不在で空閨だったことから誘惑している。デキる課長だが男女の営みには寛容な一面を覗かせており、個人的には最も好印象なキャラだった。

最終的には六課が一丸となって大きなプロジェクトに挑み、ずっとコンビを組んできた女上司とは心も結ばれていく。最初と最後で対比を見せる小粋な演出を挟みつつ、全体を通して主人公の律儀な一面を見てきた女上司の心が徐々に変化していくのも心地良かった。

官能を脇に置いてストーリーの良さに惹き込まれてしまった作品であり、その意味では官能小説らしからぬ小説であり、官能小説を凌駕した小説と言える。
『とろめき女上司』のレビュー掲載元


オフィスを舞台にして、ヒロイン達とそれなりにドラマがあって、ヒロインを癒すように、主人公が癒されるように結ばれていって、最後は相応にハッピーな結末とか、最初は安易に予想してたんですよ。舞台こそオフィスだけど普段通りの優しい葉月路線と言いますか、まぁ、そんなとこだろうなと。



良い意味で裏切られました。



ストーリーが予想以上に骨太というか、はずれ者扱いされている部署の面々、とりわけ主人公の直接の上司となる先輩女子社員が基本はクールなんですけど、内に秘めた闘志はアツいと言いますか、結構ダダ漏れだからクールとは言えないか、みたいな(^^;)とにかく見返してやろうという意思が強烈にありましてね、それでいて営業のノウハウを若き主人公に伝授するようなところもあって、シリアスではないのですけれども、仕事に打ち込んでいる気概に溢れていたことに驚いた訳です。

そして、ひとクセもふたクセもあるサブヒロイン達の多彩さに加え、全体を見渡して部署の向上を目論んでいる女課長が泰然と構えているんです。この構図もまた良かったですね。



葉月先生が自身のブログに投稿された自著解説記事はコチラ。
『とろめき女上司』





で、直接の上司に加えて女課長も上司ですから、実はダブル女上司という妙味もあるという。(^^)

何気にDSKの中では名作に位置している素敵な作品でしたョ。



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tag : 竹書房文庫 葉月奏太

彼女の十字架に濡れる瞳(著:葉月奏太、イースト・プレス悦文庫)

2017/9/10 発売

彼女の十字架に濡れる瞳

著:葉月奏太イースト・プレス悦文庫


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20歳で童貞の宏明は、ジムの水泳インストラクター。そこに通う美華子は30歳で人妻だが抜群のプロポーション。その魅惑的な水着姿に刺激された宏明は、思わず股間をふくらませてしまう。美華子に気づかれ更衣室に逃げこむが、ロッカーの陰で股間にいたずらされ、あえなく昇天――。なんとか仕事を終えて外に出た宏明は、そこで自身の今後を大きく左右する運命の女性と出会う。その女性の名は涼乃。美華子のひとつ下の後輩だという。宏明は清楚な雰囲気の涼乃にひとめぼれ。彼女が17年間、十字架を背負って生きてきたとは知らずに……。(引用元:Amazon)


★★★★★ 切ないドラマに官能を結びつけた高純度の性愛小説,2018/3/21
官能ありきではない叙情的なドラマを盛り込む性愛小説を上梓してきた葉月奏太×悦文庫のタッグは本作において1つの到達点へ辿り着いたかのようである。過去を乗り越えることで現在があり、そして未来へと繋がる。辛苦の過去が現在で浄化され、新たな未来へと紡がれていく。きつく結ばれていた哀しき絶望の糸が解かれ、新たに希望の色へ染まってから結び直されるような、そんな心温まる物語が描かれていた。故に官能的なアプローチの一部で違和感を覚える場面もあるのだが、それだけ小説としての物語性が勝っていたのであろう。裏を返せば官能描写を全部抜いても恋愛小説として成り立ちそうな作品とも言えそうである。

前半のヒロイン【美華子】30歳
フィットネスクラブで水泳インストラクターのアルバイトをしている大学生主人公(20歳)の生徒にして妖艶な人妻。夫とは別居中だが想いは失っていないようで、しきりに復縁を迫られては邪険にしているものの内心では復縁のきっかけを探していたのかもしれない。そして、そのきっかけは主人公との関係により生じたようである。主人公を「先生」と慕いつつ、ちょっぴりからかいつつ、艶っぽく誘惑しているのは夫の浮気という別居の理由を美華子自身が当てつけ代わりに追体験するためであろう。しかし、美華子には本来の役割がある。主人公の覚悟を幾度も確認した後にキューピッド役を果たすことである。

メインヒロイン【涼乃】29歳
美華子の親友にしては対照的に控えめで清楚な涼乃には抱え切れないほどの過去がある。今は婚約者もいて、一目惚れした主人公は初手から意気消沈しているのだが、その哀しい過去に主人公は間接的に係わっている。物語のクライマックスと言える第四章の章題『十七年後の贖罪』だけが理由ではないが、徐々に主人公へ惹かれていく涼乃の気持ちは後に知ることとなる。実は主人公も涼乃と同じ境遇で人生を歩んできたと言えるのだが、そうした過去を乗り越えるために必要な人物もまた主人公だったのである。

涼乃の本当の解放を願う美華子のイイ女っぷりが描かれる中で実は婚約者もまたイイ男だったりする。己を弁えた婚約者は、ライバルとして立ちはだかるかのように見える前半と好人物として見直される後半という2つの顔を持っており、本作の叙情性に彩りを添えている。誰もが良い人であり、誰かを支えているからこその感動が描かれているとも言えよう。

官能面においては美華子の積極的な淫らさがウェイトを占めている印象だが、最終的には心をも通わす涼乃と主人公の情交もまた別の趣がある。
『彼女の十字架に濡れる瞳』のレビュー掲載元


本作を最初に紹介するページで以下のように記しました。

葉月先生×悦文庫のタッグは切ない路線で良作が続いていますから今回も期待ですよね。



切ない路線の良作……この通りになりました。と言いますか、ここ最近の切ない路線な葉月作品は小説としてホントに良質なんですよ。物語性がとても高いんです。官能を脇に置いて惹き込まれますw

官能小説としてどうかという話にもなりかねませんが(汗)、切なさを湛えたラヴストーリーがホントに良くて、官能面も実際は悪くないですから、こうした性愛小説では今現在ちょっと葉月無双の感がありますね。

ってか、どんどん磨きがかかってる感じ。



本作に限らず、葉月先生と悦文庫のタッグは確信的と思しき明確さでこうした路線を推し進めている印象です。

こうした路線をお好みの読者に俄然オススメできます。




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : イースト・プレス悦文庫 葉月奏太

社外秘-人妻査定(著:成宮和美、双葉文庫)

2017/5/11 発売

社外秘-人妻査定

著:成宮和美双葉文庫


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モテと出世には無縁の平社員、綱木慎吾はある日、美しき新社長、松永美重子の呼び出しを受ける。「デキる男の陰にデキる妻あり。人事の参考に、社員の妻の"夜の内助の功"を査定してほしいの」――艶っぽい目で命じる美重子は、秘密調査の武器として慎吾に数々の性技を伝授。期待と不安を胸に、慎吾はターゲットへと近づいていく。書き下ろし長編淫密エロス。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 夫婦の思いがけない営みを描き出す設定の良さ,2018/3/21
男女の区別がつけにくい筆名だが、何となく女流作家のようにも感じられる作者のデビュー作。作中に度々登場する「男の能力アップは妻の内助の功にあり」は古式ゆかしい気もするが、家庭に入った女性にとっては不変かつ最大の栄誉と言えなくもない。そんなテーマに沿ってリストラ目前の崖っぷち社員が潜入調査するストーリーには妙味があり、それぞれの夫婦に思いもよらぬ「営み」があると浮き彫りにすることで官能面の意外性も描けていたと思う。寝取らせにドMにマザコンといった、表向きとは異なる夫の性癖と、それを受け止める、あるいは喜々として受け入れる妻の、これまた普段の装いとは異なる淫らさという双方の意外性である。時には男の心理として少々首を傾げるような場面も見られたが、全体として面白い物語になっていた。

査定対象が人妻であることから主人公が夫に変わって、つまりは人妻を「味見」することが命題となるのだが、そのために主人公へオンナを指南する役目を女社長が受け持っている。事前準備の段階から報告書提出の都度、そして結末においても登場しては主人公から搾り取っており、その頻度からしても女社長がまるでメインヒロインかのように写る。最終局面では半ば身内と言える査定対象により、その経緯から女社長のもう1つの思惑が判明しているのは物語としても上々。男勝りの強気な普段から昂るとオンナの色欲を前面に出して満たそうとしながらも主人公に責め込まれては可愛らしく悶絶するギャップがあり、独身生活を主人公で終わらせるかのような素振りをも見せる女社長の魅力は本作の屋台骨を支えていた。

官能的な脚色があるとはいえ、様々な夫婦が、その2人だけの理解によって、様々な夜の営みを繰り広げている。それを覗き見る。そんな設定の面白さが本作を印象深いものにしている。
『社外秘-人妻査定』のレビュー掲載元


意外と言っては失礼ですけれども、竹書房ラブロマン文庫や双葉文庫からも新人さんはきちんとデビューしていまして、むしろ「黒本」や「青本」の方が怪しい度が高い気もしますが(汗)、成宮先生もそんな新人さんのお1人であります……だと思います。(^^;)

面白い着眼点の作品ですよね。夫婦の営みを覗き見る訳ですから、正直ナンデモアリ。いい年したおっさんが赤ちゃんプレイしててもいいし、年下の一見純朴そうな青年が居丈高になっててもいい。SMだっていいですし、痴漢プレイみたいなのもいいでしょう。意外性を出すことがポイントになるでしょうから、その範疇ならばいかなるプレイも可能になります。

奥さんの側だって可憐で清純に見える若妻が実はドSだったり、逆に高飛車でクールな熟妻がドMだったりもイケます。もっと複雑にするならば、本作の意向とは異なってしまいますが、夫は兄嫁とデキていて、妻は義父とデキているみたいな家庭内スワッピングも描けるでしょう。

設定のポイントを少しズラすことで官能の自由度が大きく跳ね上がる好例だと思いますョ。



あと、余談ながら表紙の裸エプロンですが、よくよく考えてみれば、こんなのを喜ぶのは男ばかりで、女性からすればまず理解不能の典型でしょう。「何が楽しいのか分からないけれど、なんか喜んでるから、まぁ、いいか」と請け負ってくれているのが現実だと思うのです。拒否されるのがフツーだと思えば、これをしてくれる奥さんにはホント感謝しないといけませんよね。

でもね、たとえ理解不能でも奥さんには知っていていただきたい。

裸エプロンは男の夢なのだとwww




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : 双葉文庫 成宮和美

ママと妹が僕の部屋に入り浸り(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

2017/12/26 発売

ママと妹が僕の部屋に入り浸り

著:神瀬知巳フランス書院文庫


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「お母さんにバレないようにエッチしよっか」
コタツの中、和晴の股間に足を這わせる小悪魔。
一人暮らしの僕のアパートに押しかけてきた母娘。
狭い部屋での共同生活、視界に入る胸チラ……
兄妹の姦係に気づいた義母は叱ると思いきや、
「ママも我慢できないの」と欲情してきて……
(引用元:Amazon)


★★★★★ 作者が得意とする設定を心情面で掘り下げた小説作品,2018/3/4
不憫な過去を有し、その負い目もあって母や妹に対しては自己犠牲を惜しまず、過剰なまでに心優しく接する主人公。そんな主人公の心情を知り、慮る母や妹。そして、家族としては許されぬ想いを双方が抱きつつ、それでも最後の一線は越えまいと念じながらも、その背徳の誘惑に抗い切れず男女の仲となっていくストーリー。この作者がこれまでに描いてきた定番的設定が今回も踏襲されている。舞台となるワンルームマンションが前作『熟女お手伝いさんと僕-ワンルームでふたりきり』からの引き続きになっていることを除けば、この作者の極めてオーソドックスなテイストと言える。

前作の主人公が引っ越した後に本作の主人公へ部屋を貸しているらしいが、物語にはほとんど影響しない、単なる遊び心の繋がりと言える。あるいは初期設定をゼロから構想する手間を省いたのかも。

義母(38歳)と義妹(18歳)の2人ヒロインは何かにつけて1人暮らしの主人公宅へ押しかけ、入り浸っている。そんな生活が描かれる5章立ての第二章から第四章までが義妹で占められており、主人公(23歳)が義母へ想いを抱いていることを、義兄たる主人公へ想いを抱いている義妹が知ってしまい、自分にも目を向けて欲しいと義母不在時の主人公宅でイチャイチャするのが第二章と第三章である。つまり、第四章を迎えるまで交合の場面はなく、義妹からの手淫や口淫が序盤から中盤を占めているとも言える。官能的には何とも物足りない印象である。

しかし、今回はいつになく互いの心情が描かれており、第一章では主人公の、第二章から第四章は義妹の、第五章では義母の独白をベースにして相手を思いやる気持ちが綴られている。これに頁を割いた分、官能的には物足りないものの、小説としては読み応えがあり、作者の描きたいテーマが改めて提示されていたようでもあった。

メインヒロインが義妹なのは意外だったが、前作で事実上の養母と言える熟女をメインに据えたので今回は逆転させたのかもしれない。その意味では繋がりこそ希薄ながらも前作あっての本作というのが作者の中にはあるのかもしれない。

故にサブヒロインだった義母が第五章のみで性急に纏められた印象は否めないのだが、義妹との行き違いから不意打ちで襲いかかるような場面となり、これにコスプレ要素も盛り込んでいたのはコンパクトに纏めたとの見方もできよう。眠る義母のすぐ隣で主人公と義妹が初合体を果たす第四章から立て続けの連続情交へと雪崩れ込むにあたり、家族との禁忌に狼狽えていた主人公が一線を越え、覚悟を決めてからは積極的に転じるところに唐突な面も感じられたが、責め立てる男にそれを受け止めて昂る女の、つまりは交合に燃える男女の淫靡さが弾ける終盤だったと言えるのではなかろうか。

互いを労り、慈しむ。その愛情の先に肉体の交わりがある、という作者のテイストを再認識すると共に、むしろ性愛小説というのは本来こういったものであると示しているようですらある。それ故に本作へ官能小説を求めると味気ない作品に写るかもしれない。
『ママと妹が僕の部屋に入り浸り』のレビュー掲載元


官能的には正直なところ物足りないのですけれど、何だか久し振りに神瀬作品の神髄を見た気がしました。初期の作品を彷彿とさせる切なさを感じることができましたね。個人的には好きですよ、この作品。

官能小説ですから官能ありき、物語なんてどーでもいいという向きもあるでしょうし、大した物語でもなければ官能に徹していただいた方がいいと思いますけど、やっぱり小説ですから物語も読みたい、物語の中に官能が盛り込まれている小説が読みたいものであります。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
神瀬知巳「ママと妹が僕の部屋に入り浸り」(フランス書院文庫、2017年12月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)ママと妹が僕の部屋に入り浸り (フランス書院文庫) [文庫]神瀬 知巳フランス書院2017-12-26【あらすじ】家計を助けようと大学には進学せず社会人となった和晴は、この春から上京して一人暮らしを始めるが、実家に住む義母の香世子や寮暮らしをしている義妹のみゆき...
神瀬知巳「ママと妹が僕の部屋に入り浸り」





さて、ここ最近の神瀬作品は事実上の前後編と言いますか、実質的な正編・続編といった趣になっているのですが、本作もまた前作から引き継いでいる要素があります。



◆一応の前編
2017/9/26 発売
熟女お手伝いさんと僕-ワンルームでふたりきり

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「本当にたくましくなられて……反りも長さも……」
張りつめた肉茎を指であやし、蕩けた貌を寄せる百合子。
ひとり暮らしを始めた涼一の部屋にやって来たのは、
幼い頃から身の周りの世話をしてくれた36歳の未亡人。
掃除、洗濯、料理はもちろん、ムラムラしたら性処理まで!
熟女お手伝いさん――それは夢のように淫らな「恋人」!
(引用元:Amazon)





本作で義母や義妹が入り浸っているワンルームマンションにはかつて上記作品の主人公が入居していました。この作品でもタイトルにある熟女お手伝いさんが入り浸っている、というかほぼ居候してますけどw

この熟女お手伝いさんが実は建築関係の会社を経営していまして、その下請けとして付き合いのあるのが本作の義母だったりします。



テーマ : 18禁・官能小説
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tag : フランス書院文庫 神瀬知巳

しくじり妻の誘惑(著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫)

2017/12/11 発売

しくじり妻の誘惑

著:美野晶竹書房ラブロマン文庫


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和服美女の由梨絵、長身でスタイル抜群の美波、フェロモンたっぷりの叔母の亜沙紀、そして心やさしい巨乳美人の愛菜…。大学生の西川裕太は、魅惑の年上美人たちが集うシェアハウスの管理人になるが、彼女たちはさまざまな理由で結婚生活が送れなくなった、「しくじり妻」だった!肉欲が強すぎて離婚されてしまった亜沙紀をはじめ、元人妻たちと濃厚すぎる中出し情交を繰り返す裕太。やがて彼はしくじり妻の一人の愛菜に惹かれるようになるが、彼女には人妻らしからぬ大きな秘密があった…。美女の熟れた肉体を一つ屋根の下で味わい尽くす、姦淫ハーレム長編!(引用元:Amazon)


★★★★☆ 訳あり人妻のM性を炙り出しつつ癒しも与えるS性の主人公,2018/1/25
叔母が営むシェアハウスで暮らす3人の元人妻はそれぞれ問題を抱えている。故に離婚へと至ったのだが、ここに臨時の大家としてやって来る青年主人公が人妻達に癒しを与えつつ肉欲をも満たしてあげる作品と言える。

基本的に気は優しい主人公だが、責める段になるとSっぽさが表出し、嬲り癖と言えばいいのだろうか、言葉責めを交えてヒロインをガンガン責め立てる官能的本性が表れる。設定によって官能を描くのではなく、この作者が得意とする官能を活かすための設定なのであろう。これにより初手から興奮度の高い官能が描かれている。ただ、冷静になれば「やっちまった」とばかりに責め過ぎを反省する主人公のムスコがご立派であることのギャップを強調するためか、その容姿を中世的かつ幼さが残るほどにしているのは蛇足のように感じた。

実際のところ問題があるのは夫の方という人妻もいて、タイトルほどしくじっている訳でもないのだが、その1人をメイン格として次第に恋仲となっていくのは美野作品お馴染みのストーリー展開。強烈なマザコン夫に嫌気が差した人妻だけに夜の営みが覚束なかったところを主人公に責め立てられ、めくるめく未知の世界を知らしめられている。

少年的佇まいの主人公に年上の余裕を見せて誘惑するも返り討ちに遭ってさんざんに啼かされる官能にあって、訳あって途中退場していた叔母は中盤から再登場。甥っ子たる主人公の「本性」を知るからこそくれぐれも、と注意したのに戻ってみれば住人達と懇ろになっていたことで嫉妬心も露に挑みかかっている(そして、やはり返り討ちに遭っている)。

最終的にはメロメロになる計4人のヒロイン達。そのままメインとのラヴストーリが成就するか?という結末では、サブヒロイン達の抵抗によってシェアハウスの新たな未来が幕開けを告げるような形になっている。いわゆるハーレムエンドにはしないことが多い作者ではあるが、前々作『ふしだらマッサージ』にも見られたように従前とは異なる幕引きにもトライしているように見受けられる。
『しくじり妻の誘惑』のレビュー掲載元


優柔不断ながらも心優しい主人公
苦もなく誘惑してくれるヒロイン
ヤキモチやいて対抗するヒロイン
結局最後は仲良くハーレムエンド




官能小説にはある種の美学?……様式美?……ただのお決まり?(^^;)……みたいなものがありまして、誘惑系においても、まぁ、一定のパターンの中で描かれるものですが……他にはレーベル毎のテンプレート特色などもありますが……そんな中でも設定やストーリーに妙味を凝らすのが美野先生なのではないかと思っております。



普段はおとなしいのに昂ると居丈高になるような「荒ぶる主人公」が一時期はよく見られたものですが、本作にも同様の設定がありまして、基本はヒロインからの誘惑なのですが、逆襲とばかりに主人公が責め立て始め、これにヒロインが煽られ、悶絶するという淫猥度の高い官能描写が続いています。

欲を言えば、タイトルに『しくじり妻』とあるくらいですから、ヒロイン達の”しくじりっぷり”にもう少し捻りがほしかったかな?ヒロインよりも夫の方がしくじってるというか、こじらせてる感じもしましたからw




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : 竹書房ラブロマン文庫 美野晶

雪国の未亡人女教師-乱れる、溺れる、堕ちる(著:鏡龍樹、フランス書院文庫)

2017/12/26 発売

雪国の未亡人女教師-乱れる、溺れる、堕ちる

著:鏡龍樹フランス書院文庫


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「お願い、私の身体をあなたの肌で温めて」
教え子の肉茎に腰を揺らし吐息を漏らすあゆみ。
真夜中の寝室、喪服のままで、身体を寄せ合い、
獣のように、性悦を貪り狂う二人は知らない。
果穂と紗栄子――二人の哀しき未亡人教師もまた、
満たされない欲望で女体を疼かせていることに……
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 兄嫁を慕う主人公を後押しする女教師達の心の機微,2018/1/4
一応のメイン格となる兄嫁【果穂】は中学校の音楽教師で28歳。結婚10ヶ月で未亡人になってしまったところから話が始まる。この葬儀に参列しているのが3年前に未亡人となった担任の高校教師【あゆみ】35歳。主人公を何かと気にかけている。5年前辺りに未亡人となった、40代前半とされる学年主任の英語教師【紗栄子】が第二章より登場して未亡人女教師が3人揃う物語となっている。タイトルにあるような雪国らしさは冒頭で感じられるものの、その後はあまり活かされていない。

憧憬の念を傾ける兄嫁を悲しみから救いたいと強く願うもオンナとして意識もしているために肉欲の疼きを同時に抱える主人公。そんな「生徒」に手を差し伸べるあゆみもまた主人公を憎からず想っていることで若干の嫉妬心を滲ませるのだが、主人公にも兄を喪った悲しみがあることから癒しの筆下ろしへと繋がっていく。想いのベクトルとしては「あゆみ → 主人公 → 果穂」といった片思いのタンデムになるのだが、後々には女王様然としたキャラが鏡作品らしい紗栄子が主人公に焦らしの嫐り責めを加えつつ詰問して全体像を知るに至る。そんな紗栄子はどちらかと言えば現況を楽しんでいるような雰囲気もある

母性的な慈愛に溢れるあゆみ
凛とした魅力で惑わす紗栄子
拒みながらも昂り始める果穂

この女教師達から後押しされるように果穂へ想いを告げる主人公だが、夫を喪ったばかりの果穂だけにその心は容易に開かない。そこで、あゆみが、後には紗栄子が、段々に世話を焼くことで、つまりは2人の仲を取り持つべく3P、4Pへと雪崩れ込むことで、主人公の本気を果穂へ知らせつつ体の方は自分達もちゃっかり堪能する形となっていく。そして、この後押しは最後に実を結んでいる。

タイプの異なるヒロインを絶妙に配して多彩な官能描写を織り交ぜるのはベテランならでは。各人の心情も抜かりなく描いている。淫猥な描写も安定して続くが、これについてはちょっとばかし台詞が多い印象にも写った。とりわけ3P以上の交合においては「誰の台詞?」と思うこともあって、少し邪魔に感じるかもしれない。
『雪国の未亡人女教師-乱れる、溺れる、堕ちる』の掲載元はコチラ。


鏡龍樹」名義としてはしばらく鳴りを潜めていたのが突如として2017年3月に新作を発表。それが好評だったのか、同年12月さらに1作発表。これが本作です。

潜伏期間(?)に別名義で活動されていたのかどうか、その辺りは知る由もありませんが、今のこの時期に「鏡龍樹」なるビッグネームが現役として存在しているのは大変喜ばしいことだと思っています。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
鏡龍樹「雪国の未亡人女教師 乱れる、溺れる、堕ちる」(フランス書院文庫、2017年12月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)雪国の未亡人女教師: 乱れる、溺れる、堕ちる (フランス書院文庫) [文庫]鏡 龍樹フランス書院2017-12-26【あらすじ】交通事故で兄を亡くした裕弥は憔悴し切っている兄嫁の果穂の力になってあげたいと願うが、担任教師のあゆみの手解きを受けて自分が先に...
鏡龍樹「雪国の未亡人女教師 乱れる、溺れる、堕ちる」





内容的には、まぁ、鏡印の誘惑作品ですw

バラエティに富んだヒロインによる淫猥度の高い官能描写はベテランならでは。心情も掘り下げた、単にヤッてるだけでない物語に仕上がっています。

欲を言えばヒロインは3人も要らないので、2人、もしくは1人ヒロインをじっくり描いた作品が読みたいですね。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 鏡龍樹

友達の美しいママ-僕専用〈おかず〉(著:鷹羽真、フランス書院文庫)

2017/11/25 発売

友達の美しいママ-僕専用〈おかず〉

著:鷹羽真フランス書院文庫


Amazonはコチラから。
Kindle版はコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

「一度だけ、潤一くんの思い通りにさせてあげる」
恥ずかしそうに下着を脱ぎ豊麗な裸体を晒す綾子。
四つん這いにされ貫かれれば唇からは恍惚の吐息が……
潤一の獣欲に煽られ与えてしまった38歳の完熟肉。
スマホ撮影、テレフォンセックス、コスプレ姦淫。
一線を超えた危険な関係はエスカレートしていき……
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 久し振りの1人ヒロインながら展開に今少しの変化がほしい,2018/1/8
昨今では数少ない1人ヒロインを描く作者につき、少なくともフランス書院文庫において久方振りに読めるのは大変喜ばしいことながら、今回はヒロインの心の変化にフォーカスした感があったことで淫猥度が高いながら今一つ起伏に乏しい官能描写にも感じられたのが惜しい作品と申し上げる。

ヒロインは38歳の【綾子】ただ1人。主人公の幼馴染みと言える友人の母である。「二回り近く年下」との記述から主人公は高校1年生くらいだろうか。反抗期を迎えた息子からは邪険にされ、今や自分には無関心な夫とは距離を感じていた専業主婦にとって普段から無邪気な笑顔を見せてくれていた主人公は癒しの存在だったようである。しかし、この主人公の秘かな悪戯が発覚し、詰問されているところから話が始まる。

綾子からすれば息子の友人でしかない主人公。対して主人公は以前から綾子の清楚な美貌と貞淑な佇まいに憧憬の念を抱いており、そのプロポーションに欲情を抱いている。悪戯の発覚は綾子への想いを吐露するきっかけにもなるのだが、人妻の綾子としては到底受け入れられない。これによりサブタイトルのごとき「僕のオカズになって」という提案と、その変貌は自分のせいとする綾子の渋々ながらの承諾という形で主人公の一方的かつ肉欲的な疑似カップルの誕生と相成る。後は無邪気に迫る主人公と背徳の憂いを湛えつつも受け入れさせられる綾子とのくんずほぐれつの連続となるのだが、主人公の最終目標は本当のカップルになることである。

オカズと言いながら屁理屈を重ねては詰め寄り、遂には交合にまで持ち込む主人公は少年らしいとはいえ少々甘えん坊の駄々っ子と言える。それだけ想いが強いということだが、それまでの好印象とショタコンめいた母性によって綾子も拒み切れないという構図であり、その官能描写は初手からトップギアである。

この作者が得意とするオノマトペを多用したハイテンションな台詞にコスプレや手袋フェチもしっかり。綾子の前職を看護師にすることでナース姿を盛り込むのは周到な設定だったが、少々変態チックなプレイも織り交ぜているため、好みによっては興覚めの可能性もある。この辺りはチャレンジした部分なのかもしれない。

また、交わり三昧の合間には綾子の家庭の様子が挟み込まれる。一見してどこにでもありそうな風景でもあるのだが、その陰で虚しさを覚える妻(母)がいるのかと思うと複雑な心境にもなる。この心の空虚を次第に埋めていくのが主人公なのである。とても恋人になどなれないと拒むヒロインを徐々に説得し、最後は心まで奪い取る主人公の物語とも言える。

そのため、当初の約束を半ば反故にして綾子を貫く初回と、調教と称した(実際は初心な綾子を開発するような)責めで綾子の心の奥底に沈殿し始めていた本心が解放される最後の官能はとりわけ興奮度が高かった。ただ、その道中が似通った印象に写ったのは勿体なかった。前半の綾子宅と後半の主人公宅、そして徐々に積極さも見せ始める綾子といった変化はあるのだが、例えば息子の忘れ物を届けに学校へ赴いた綾子が主人公と出くわして空き教室かトイレに連れ込まれるような大胆な変化もほしかったところである。
『友達の美しいママ-僕専用〈おかず〉』のレビュー掲載元


昨今の「一竿至上主義」に則るとなれば1人ヒロインはなかなかに難しいのかもしれませんね。

と言いますのも、ご存じとは思いますが、旧作の1人ヒロインって全然「一竿」ではありませんで、凌辱路線ならば複数の男に犯され、輪姦されますし、誘惑路線でも主人公とは別に恋敵ポジションの男がいたり、あるいは誘惑路線であっても別の男に襲われたりします。

つまり、「一竿」で1人の主人公に複数のヒロインが配されるのとは逆の構図になっていたんですよね。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
鷹羽真「友達の美しいママ【僕専用(おかず)】」(フランス書院文庫、2017年11月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)友達の美しいママ【僕専用】 (フランス書院文庫) [文庫]鷹羽 真フランス書院2017-11-25【あらすじ】友人の母親の綾子のスカートの中を盗撮していたことがバレて叱られた潤一は、どうせ嫌われるならばと秘めていた欲望を打ち明けると、綾子が優しく手扱きで射精...
鷹羽真「友達の美しいママ【僕専用(おかず)】」





「一竿」で1人ヒロインを実現するには主人公と1対1にならざるを得ません。

その中で起承転結を構築していくには、そこそこに出会いの場面から初めて、距離が近づいて、何かのきっかけで同衾する機会を得て、交合を果たして、徐々にエスカレートしていって(この辺りが「承」)、ちょっとしたすれ違いとか立場の逆転みたいなのが一時あって(「転」ですね)、最終的には将来を誓うような形で心も結ばれる結末、といった流れになるのでしょう。

裏を返せば、書き手であればそんなことは先刻承知でしょうから、それでは面白くないと物語の紆余曲折を凝ろうとしたり、はたまた最初から1人ヒロインを避けたりするのかもしれないな~?と思うのであります。



……個人的には極めてオーソドックスな、それこそ上記のような王道路線で全然OKなのですけれども、官能描写には相応の変化がほしいところですよね。むしろストーリーが一本調子になりがちな分、官能描写に起承転結がほしいww



その意味で1人ヒロインの鷹羽作品はどーしても「黒本」のデビュー作『僕だけの未亡人義母-こんな衣装を着せないで』や2作目『黒ストッキングの未亡人叔母』と比較してしまうDSKなのであります。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 鷹羽真

義母は僕の愛人(著:九龍真琴、マドンナメイト文庫)

2017/11/13 発売

義母は僕の愛人

著:九龍真琴マドンナメイト文庫


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美しい義母に隠された淫らな顔を知ってしまった僕は……父親の再婚相手である聖子に初めて会ったとき、知也はその美貌と豊満な肉体に目を奪われた。それから悶々とした日々を送り、下着を漁ることもあった。ある日、義母の不倫の噂を聞きつけショックを受けるもそれを確かめるべく尾行したところ……。(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 淫靡な義母を満喫できるも思わせ振りな台詞や文章に粗さが目立つ,201/1/7
出張がちな夫では満たされない38歳の妻にして義母が社会人の息子に求められては僅かばかりの抵抗を一度は見せるものの、その後は背徳と禁忌の憂いよりも覚えたスリルと興奮を楽しむかのように溺れていく作品である。いろいろと理由をつけながらも自身に沸き起こった感情と欲情に忠実なところは女性心理の一端を示しているのかもしれない。

あらすじにあるような義母の不倫疑惑は思ったほど物語の中核ではなく、それを確かめようとした主人公が交通事故に遭ってしまうことから序盤の舞台は病室である。ちょっと予想外にも感じたが、これにより看護師と刹那の関係ができる。この看護師は最後の最後にもちょっとした出番がある。また、冒頭では主人公が義母の下着に執着しており、その下着も終盤に間接的ながら再登場する。

病室へ見舞いに訪れた義母に不倫の真否を問おうとするのが物語本線の始まりと言えるが、ここでの義母の思わせ振りな態度と裏腹かつ唐突な積極性がこの母子を男女に変える。そして、ここから先は様々なシチュエーションによる母子の交わり三昧な日々が描描かれていく。妖艶な色気を無自覚に撒き散らす麗しき義母の描写に興奮を誘われ、人目に触れるかもしれないといったスリルを楽しむかのように興奮へと変えては義息を求める義母が何ともいやらしい。もちろん、主人公からの迫りもあり、この駆け引きすらも楽しんでいるかの義母である。

また、この人目に触れるかもしれないスリルには高校2年生の義妹が含まれる。主人公は冒頭で義妹に弱みを握られており、この切り札がいつ発動されるのかという興味も沸くのだが、これについては割と曖昧なまま終盤まで進んでしまう印象。義妹もまた思わせ振りな態度に終始しているようであり、義母にも当て嵌まる部分なのだが、正直なところ上手く作用していないように見受けられる。

義母の不倫疑惑や主人公の悪戯を目撃した義妹といった伏線が序盤に張られるも後々まで伏せ置かれたままだったため、いざ回収となった際に待たされた分だけ期待外れと言うか、読み手をそこまで焦らすほどの伏線でもなかったように感じてしまった。看護師の再登場も蛇足の印象が拭えず、何より序盤でチラッと登場した魅惑の女医が診察しただけなのは余りに勿体ない。

こうしたチグハグさは文章の運び方にも見られる。直前に描かれたことが繰り返されたり、序盤で既に行われたことが終盤に初めて行うかのように書かれていたり、交合では体位的にあり得ない動きをしていたり、初手から中出しを繰り返していながら最後になって理由もなく拒んでいたりと「?」に感じる箇所が散見される。かなり気になる齟齬が続くと言わねばならい。従前の執筆内容を確認せずに筆を進めているような印象すら受ける。様々な男達から1人のヒロインが迫られる前作にしてデビュー作『団地妻-昼下がりの恥辱』とは異なる作風に気乗りしなかったのだろうか。

昂っては貪婪さを見せる義母の熟れた官能描写が大変良かっただけに文章の整合性はもちろんのこと、正確な校正が望まれる。
『義母は僕の愛人』のレビュー掲載元


本人には自覚がないものの滲み出る色気が様々な男達を魅了し、次々に迫られては拒むものの押し切られ、昂らされては遂に自分から求めてしまう淫らさを湛えた団地妻ヒロインが好印象だった前作に続く2作目ということで期待していました。

本作のヒロインにも似た感じがあって、話が進むに従って淫猥度が増していく良さもありました。

ヒロイン像は決して悪くないのです。



しかし、作品の全体像が未消化に感じたと言いますか、イマイチ入り込めない印象がありました。

レビューでは「思わせ振り」と表現しましたけど、こぅ、なんと言いますか、ヒロインの振る舞いを敢えて素直にしていない感じでして、それが演出だったら裏目だったように思いましたし、特に狙ったものでもなかったのなら今後は文章の運び方にちょっと注意した方がいいんじゃないかな~?と思いました。

もっとも、前作では特に感じなかったことですから、もしかしたらと思ってレビューに「異なる作風に気乗りしなかったのだろうか」とも記した次第です。



ですから、むしろ前作のようなテイストに今後は期待したいですねぇ。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : マドンナメイト文庫 九龍真琴

夜這い未亡人-てほどき寝室(著:天崎僚介、フランス書院文庫)

2017/12/26 発売

夜這い未亡人-てほどき寝室

著:天崎僚介フランス書院文庫


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ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

(やっぱり来た、私をいやらしい目で見ていたものね)
闇の中、寝たふりをして女陰を火照らせる恭子。
荒い息遣い、胸を揉む手、ふとももに忍び寄る指。
悠斗を熟女フェロモンで挑発しつづけた38歳の柔肉。
渇ききった未亡人の女体は、肉欲に溺れてしまい……
叔母、兄嫁、義母――淫らなてほどき未亡人たち!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 誘惑アプローチにきちんと理由を設けた律儀さは作者らしい,2018/1/4
タイトル通りの『夜這い』と『てほどき』をベースにしたストーリーに主人公を奪い合う身内の女同士という要素が盛り込まれている。奪い合うからこその積極さが夜這いへと繋がり、高校1年生という若き主人公だからこそてほどきしている、といったところか。つまり、大半の夜這いはヒロインから行われる甘い作品である。

一度は他家に嫁いだものの夫との死別によって実家に戻っている叔母(主人公の父の妹)38歳と、その父との死別によって今は未亡人の義母33歳、これに兄嫁26歳が加わる3人ヒロイン。その兄も亡くなっているため、教師である兄嫁も含めて全員が未亡人である。これにより甥っ子たる主人公に実家の跡継ぎとして白羽の矢を立てる叔母と最後まで育て上げるという亡父の遺志を継ぐ義母は対立している。また、未だに亡夫への未練を残す兄嫁は、その実弟たる主人公に亡夫の面影を重ねている。単なる未亡人とはせず、それが行動の背景となるよう律儀に設定しているようであり、過去の作品にも見られた、こうした律義さは作者らしいところである。

それに加えて風呂場での官能をこれまでも多用してきた作者だが、本作でも風呂の場面は多い。また、経過日数が4日間と作中で明記されている中で最初に出てきた叔母が終盤まで出番なしにも感じるが、トータルではバランスが取れている。

1日目:叔母
2日目:義母
3日目:兄嫁 → 兄嫁&義母
4日目:兄嫁 → 叔母 → 叔母&義母

前半は叔母と義母の鞘当てを盛り込みつつ官能的には1人のヒロインをじっくり描き、後半に伴い3Pを交えて密度が上がっていく。とりわけくんずほぐれつの淫猥さがビジュアル的にイメージできた3Pの描写は丁寧だったように思う。主人公からすれば同日の昼や夜、あるいは午前から午後に夜までとなかなかに忙しくなる後半だが、積極的な叔母に対抗するように普段は控えめな義母までもが淫らになっていくのを享受しているのだから文句も言えまい。ただ、この2人と趣を異にする兄嫁は主人公との関係を通じて亡夫への未練に区切りがつけられたようである。

現実的な方向性によって、許されぬ関係は将来のために清算する結末がここ数作では見られたが、今回は主人公の行く末を含めて多少の曖昧さを残している。これにより叔母とも義母とも等しく関係を継続する余地を残したことで官能成分を保ったまま幕が引かれている。欲を言えば、恥じらいを残す義母だったので主人公が優位に責め立てるような描写があっても良かった気もするが、全体としてはまずまず纏まりの良い仕上がりだったように思う。
『夜這い未亡人-てほどき寝室』のレビュー掲載元


天崎先生らしいオーソッドクスな手堅さと律義さが感じられた作品でした。

その意味では安定・安心印な作品と言えるかも。

「黒本」の作家陣においてもそろそろ中堅といったポジションになってきましたので、今後もこのレベルを維持、もしくはさらに発展していただき、なお一層のご活躍を期待したところであります。(^^)



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
天崎僚介「夜這い未亡人【てほどき寝室】」(フランス書院文庫、2017年12月、表紙イラスト:丹野忍)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)夜這い未亡人【てほどき寝室】 (フランス書院文庫) [文庫]天崎 僚介フランス書院2017-12-26【あらすじ】秋の大型連休を利用し義母の由紀と共に父の郷里にやって来た悠斗だが、折り合いの悪い由紀と叔母の恭子の仲を心配していた矢先に、秋祭りでグラマラスな恭子に夜這...
天崎僚介「夜這い未亡人【てほどき寝室】」





欲を言えば、レビューにも記しましたけど、3人もヒロインを配するならば官能描写において今少しの変化を求めたくなるような、そんな印象を時に得ることでしょうかね。

概ね問題なしの水準なんですけど、時には主人公がちょっと頑張って控えめヒロインを責め立てちゃうような、そんなキャラに即した官能描写があってもいいのかな、あるともっと良くなるのかな、なぁ~んて思ってみたり。(^^;)




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一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

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