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ふたりの未亡人〈新装版〉(著:霧原一輝、竹書房文庫)

2017/11/20 発売

ふたりの未亡人〈新装版〉

著:霧原一輝竹書房文庫


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◎妖艶美女たちとひとつ屋根の下で…
◎若肌と熟肌の誘惑! 背徳の回春ハーレム
小野民雄は妻に先立たれたが、同居する息子夫婦と平穏に暮らしていた。だが、半年前に息子が失踪し、現在も行方知れずで、嫁の奈々美は未亡人同然の境遇になってしまう。奈々美と息子の帰りを待つうちに、民雄は清楚な若嫁である彼女に禁断の情欲を覚えていく。一方、奈々美は家で茶道教室を開いて働き出し、彼女の叔母で茶道の師匠である久仁子が、教室が軌道に乗るまで住み込むことに。久仁子は四十路で、美熟の未亡人だった。はからずも、魅惑の未亡人ふたりとひとつ屋根の下で生活することになった民雄は…!? 禁断回春エロスの傑作、待望の新装版化!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 回春路線の王道と空閨の未亡人,2018/12/30
正鵠を射たタイトルではあるが少しの間違いもある。未亡人同然な嫁と未亡人叔母の他にもヒロインは出てくるので「ふたり」と強調されればミスリードを招く。しかし、夫に操を捧げてきたものの独り身の切なさと空閨の疼きには抗い難く、茶道に勤しむことから漂う凛とした貞淑さの内に秘めた「もう我慢できない」という本音を隠しながらも主人公の前では見せてしまう、そんなギャップが得も言われぬ艶を放つ意味では確かに「未亡人」を描き抜いた作品と言える。そして、その艶は和装の乱れによってさらに増幅される。2010年に発売された底本共々表紙カバーイラストが何故に2人揃って和装でないのか不思議なくらいである。

冒頭で27歳の誕生日を迎えた【菜々美】は夫が行方不明。57歳になる主人公にとっては息子の嫁であり、回春路線の正統的ヒロインと言える。舅たる主人公を献身的に世話するも夫の身を案じ、女としての自信を喪失し始めている。これを慰めるように男女の仲になっていく2人だが、夫の帰還までと期限を設けることでズルズルした関係にもなっていき、男やもめの主人公共々互いに空虚を埋めるような癒しを得ていく。決して自分からは求めない菜々美だが内心では求めており、そんな表面上の抵抗と内面での渇望とが交錯する恥じらいと昂ってからの貪欲さが魅力を放っている。

菜々美の叔母たる【久仁子】は40歳にして茶道の師匠格。菜々美の発案による茶道教室の開設と運営に協力する形で同居を始めるが、当初は留守がちだったりして出番は乏しい。それでも時間経過と共に割とストレートな愛情を主人公に向けていく。ある種の性癖を見せて菜々美との違いを出しつつも空閨の辛抱が尽きた未亡人熟女の官能的魅力を放っている。

また、菜々美の茶道教室に通う生徒として2人のヒロインが登場する。菜々美と久仁子をメインと見ればサブヒロインの2人となるが、菜々美1人をメイン(主人公の本命)と見れば、外部ヒロインと言えるだろうか。中継ぎの官能要員であり、物語の行方を決める人物でもある。

33歳になる人妻【真理子】は主人公の過去において秘密を共有している。正直なところ居なくても話は成立するが、官能的には最も積極的である。そして、21歳の女子大生【美羽】には自身に秘密があり、物語のどんでん返しを導いている。一時は暗雲が立ち込めた起承転結の「転」には2度目がある展開の妙と言える。初老を過ぎた主人公へ破瓜を捧げるには年の差があり過ぎると思うが、お嬢様育ちが主人公に諭される啓蒙的な要素もあったりする。

操を立てる後ろめたさから欲情しての悩ましさ、そして昂ってからの貪婪さという2段階・3段階の官能描写が冴えており、ギリギリまで我慢するも決壊して我を忘れる乱れ具合が何ともいやらしい。何より物語の良さと官能の淫らさが共に立脚した作品になっており、何が何でもハーレムエンドという一部の風潮に「こんな纏め方もありますよ」と一石を投じているかのようである。
『ふたりの未亡人〈新装版〉』のレビュー掲載元


当ブログも運営開始から相応の年月が経過しておりますが、どうやら底本未読で〈新装版〉をレビューするのは初めてだったようです。(^^;)

なるべく底本を読むようにしており、〈新装版〉が出ていても底本を読み、底本の該当ページへレビューを投稿してきました。これにより〈新装版〉へ簡略なレビューを投稿する場合はあります。

しかし、今回は単に Kindle Unlimited の対象だったという理由で底本を飛ばして〈新装版〉に手を出した次第w

これによりちょっと困った事が起きました。



当ブログは作品の発売年を基準に記事を投稿するので「カテゴリ」を発売年にしています。

果たして〈新装版〉の紹介記事は〈新装版〉の発売年なのか、それとも本来の発売年である底本に沿うべきなのか という問題です。本作で言うならば〈新装版〉発売の「2017年」なのか、底本発売の「2010年」なのか、ということです。

……はい、ブログ読者の方々には心底どーでもいい問題ですね。(汗)



単にDSKのこだわりに関わることでしかいないのですけれども、割とこーいうのにこだわるタイプでして(^^;)、今後のこともあるのでどーしたもんかとちょっぴり思案し、その本が発売された年を重視しようということで「2017年」としました。

……当ブログのトップに索引があるのですけれど、それの表記にも関わってくるという、これまたDSKの単なるヘンなこだわりもあったりwww



なので、索引内にある本作の箇所も 底本の付帯事項として記されている〈新装版〉の部分にリンクが張られる という、初めての表記になります。

……投稿記事のカテゴリは「2017年」なのに索引では底本のある「2010年」付近に当ページへのリンクがあるというところに何となくの矛盾を感じなくもないですが。(^^;)



◆底本
2010/2/25 発売
ふたりの未亡人-禁惑の白肌竹書房ラブロマン文庫

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小野民雄は妻に先立たれたが、同居する息子夫婦と平穏に暮らしていた。だが、半年前に息子・啓介が仕事の失敗を苦に失踪。現在も行方知れずで、嫁の奈々美は未亡人同然の境遇になってしまう。奈々美とふたりで啓介の帰りを待つうちに、民雄は清楚な若嫁である彼女に禁断の情欲を覚え始めていく。そんな中、奈々美は家で茶道教室を開いて働きたいと言い、気晴らしになればと民雄も了承する。そして、彼女の叔母で茶道の師匠でもある久仁子が、教室が軌道に乗るまで住み込みで手伝うことに。久仁子は四十路で、美熟の未亡人だった。はからずも、魅惑の未亡人ふたりとひとつ屋根の下で生活することになった民雄は…。俊英が描き出す超刺激的な禁惑エロス。書き下ろし長編官能小説。(引用元:Amazon)



底本にはサブタイトルが付いていました。

現状では事実上の絶版扱いとなっており、その役目は〈新装版〉に引き継がれています。

再販する意味において全うな形かと。

というのも電子書籍では現役という底本も少なくないですし、中にはおそらく〈新装版〉が出た後で既出作品の電子化作業が行われ、そこに底本が含まれたことで発生したのではないかと推測しますけど、場合によっては〈新装版〉が消滅して底本の電子書籍だけが生き残るような逆転現象(?)も起こりますし、その電子書籍で言えば、ナゼか〈新装版〉ではなく底本が Kindle Unlimited の対象になったりもして〈新装版〉が蔑ろにされることもありますので(^^;)、〈新装版〉が出たら統一してほしいようには思いますね。



竹書房の〈新装版〉については特集記事があります。

竹書房〈新装版〉の変遷
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-1376.html





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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 竹書房ラブロマン文庫 竹書房文庫 霧原一輝

奥さん、入りますけど。(著:葉月奏太、二見文庫)

2017/12/20 発売

奥さん、入りますけど。

著:葉月奏太二見文庫


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ある日、和也は美人OLの沙織に下半身を弄られた。なぜ、彼女が自分にこんなことを…疑問がよぎるが、窓ガラスを見ると、映っていたのは上司である中岡だった。事情がつかめないまま「中岡の体」で、沙織相手に童貞を失ってしまう。自身の不思議な能力に気づいた彼は次々と突拍子もない体験を重ねていくが…。人気の実力派による書下し官能エンタメ。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 入れ替わりの範疇を越えた入れ替わりファンタジー,2018/12/4
上司の肉体に精神が入り込んで(入れ替わって)しまうことがあらすじに記されおり、いきなり職場のマドンナとの逢瀬に遭遇する。これによって上司とOLが不倫していたことを知る主人公。次には大学時代の友人と会い、主人公も好意を寄せていたかつての同級生と友人が付き合っていたことを知る。ここでも入れ替わりが発生して図らずも同級生から、その見た目に反した積極さで迫られる。高嶺の花と思っていた女性から誘われる僥倖を感じながらも肉体は別との複雑さを滲ませるのだが、これらによって主人公が知る由もなかった世界を垣間見ることに本作の主題があると感じた。非現実なファンタジーではあるが、だからこそ可能な、ある種の願望を描いた点に唸ってしまう。

そして、ここからは予想のナナメ上を行く展開を見せる。入れ替わるのは男同士だけでもないし、もっと言えば人間同士でもないという幅の広さである。タイトルのように奥さんへ入り込めば男から迫られてしまうし、人間以外に入り込めば男女の営みを傍から堂々と覗き見ることと相成る。ついでに言えば、男から貫かれる快感をも知ってしまい、これに惹かれてしまうオマケ付きである。

そう考えると「奥さん、(ムスコが)入りますけど。」とイメージされるタイトルには他にも様々に受け取れる面があって興味深い。

そんな冒険(?)を繰り広げる主人公は自分の肉体へ戻ることに必死である。その必死さの中に甘い誘惑があることで寄り道を重ねているのだが、普段から通っている大衆食堂の1歳年上の看板娘という主人公にとって本当のマドンナの元へ如何にして辿り着くか、その際にこの能力を活用して良いのか、といった葛藤がもう1つの本線であり、これが面白味のある捻りを経由して収束していくのは展開の上手さを感じるところである。

官能面については様々な立場や立ち位置および性別で描かれるために中にはヒットしない類も出てくるだろう。個人的には中身が男のまま女性の立場で責められても興奮することはなかったのでスルーするように読み進めた箇所もある。ただし、性癖はそれぞれなので、どれが好みに合致するかは分からない。それよりも軽妙なタイトルに反していろいろと含蓄のある物語が紡がれていることに驚く。さすがと申し上げある。
『奥さん、入りますけど。』のレビュー掲載元


毎月のように発売される葉月作品の拝読が追いつかず、レビューおよびブログへの掲載が1年近くも経ってしまう体たらくで恐縮するばかりです。m(_ _;)m

しかし、毎月のように発売される葉月作品の設定やストーリーは何ともバラエティ豊かでして、よくもまぁ、こう色々と思いつくものだと感服するばかりです。m(_ _;)m



葉月先生のブログに自著解説があります。
『奥さん、入りますけど。』





タイトルこそ軽妙ですけれど内容は決して軽薄でなく、しかも予想のナナメ上をいくストーリーになっています。

設定がファンタジーですからストーリー展開が多少ぶっ飛んでいても大丈夫。むしろ多少ぶっ飛んでいるくらいでないとオモシロくないことを解っていらっしゃるものと推測します。



それでいて結末へと至る道筋には葉月作品らしさを感じさせますから、その路線は実のところ変わっておらず、つまり、枝葉の部分で思いっきり尖らせながらも根幹はちっとも変っていないという葉月マジックなんですよね。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 葉月奏太

ハーレム不動産-美人女子社員だらけの営業所(著:イズミエゴタ、マドンナメイト文庫)

2017/12/11 発売

ハーレム不動産-美人女子社員だらけの営業所

イズミエゴタマドンナメイト文庫


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しがない中年男の転職先は不慣れな不動産業界だったが、その営業所は美人社員しかいないというパラダイスだった!?
長年務めた食品会社が倒産した壮介は義理の姪のコネでなんとか不動産会社に再就職することができた。ところが出社してびっくり。その営業所には姪も含め、四人の女性社員しかいなかったのだ。しかも美人ぞろい。いきなり華やいだ職場で第二の人生がスタートするが……。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 貪欲に求めるOL達,2018/10/25
オフィスは単に舞台であって、何かしらのプロジェクトが始まるとか、売上向上に一丸となるといったサクセスストーリーはない。45歳で再就職した主人公が宅建の資格を取得すべく勉強するが、試験日を迎える前に話が終わっており、これは先輩OLからの言わば家庭教師シチュエーションが目的と思しきものである。序盤や中盤で起こった事柄が後々に影響を及ぼすといった積み重ねはあるが、どちらかと言えば小説という物語性よりもOLの痴態にフォーカスした官能性を重視した作品と言えるのかもしれない。

女性ばかりな職場の4人ヒロインを作中の文章で示せば以下の通りとなる。
・美歩 :所長代理で人妻、ポニーテールがトレードマークの31歳
・裕美 :栗色のセミロングヘア、賃貸契約件数ナンバーワンの27歳
・佳純 :会社を紹介してくれた姪で、ショートカットがよく似合う23歳
・沙知絵:日本人形のようなストレートボブ、清純派の21歳

官能面においてもトップバッターを務め、その後も度々登場する美歩を中心に据えつつ佳純や裕美を動かし、沙知絵はサブとして付随させる構成と言えようか。ただし、中盤以降は裕美の存在感が増すことで新たな色合いが加わる。官能的な好みによっては賛否が分かれる変化とも言えよう。裕美はミストレスということである。

官能描写は相変わらず淫猥度が高い。動機が不明瞭で唐突なアプローチと感じる場面はあるものの、様々な淫らさで主人公に迫っている。妻子持ちの主人公につき美歩とはダブル不倫となり、妻の姉(義姉)の娘という義理の姪っ子たる佳純とは血縁こそ無いものの一応の相姦テイストと言える。また、中盤から終盤にかけては裕美&沙知絵に佳純&沙知絵といったように、初心な沙知絵を先輩が指南するような複数人プレイが主軸となり、最後は全員集合と相成る。しかし、慰労を兼ねた温泉旅行という会社の行事として舞台を移しつつ全員が揃う形としたのは無難ながらもスムーズな流れだった。そして、全員との安易なくんずほぐれつに留まらない趣向を凝らしたハーレム描写は作者の真骨頂であろう。

最後の回想で示されるように、ヒロイン達にとっての主人公は誰にも知られたくない淫らな欲望を曝け出すのにちょうど良い相手だったのかもしれないが、そんな中でも以前から既知の間柄だった佳純や出勤前の偶然の出会いから始まった美歩が主人公への独占欲らしき感情を垣間見せていたことにはプラスアルファの良さを感じることができた。
『ハーレム不動産-美人女子社員だらけの営業所』のレビュー掲載元


前作『ハーレム学園吹奏楽部-美人姉妹の禁断レッスン』が全体的に散漫な印象だったので本作はどうかなー?と思いましたが、今回はイズミ先生らしい安定感があって良かったですよ。

官能描写は相変わらずピカイチですしねw



過去の「ハーレム」シリーズ
  
表紙画像をクリックするとAmazonのページへジャンプします




ただ、次作が『人妻同級生-憧れの誘惑体験』となり、おそらくハーレムエンドな結末など基本的な部分は変わらないとは思いますが、タイトルとしての「ハーレム」シリーズは本作で一応の終了みたいですね。




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tag : マドンナメイト文庫 イズミエゴタ

尼僧とシスターと僕(著:鷹山倫太郎、フランス書院文庫)

2017/11/25 発売

尼僧とシスターと僕

著:鷹山倫太郎フランス書院文庫


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「マリア様、淫らな私をお赦しください……」
腕で覆った豊麗な乳房、下腹で可憐に茂る黒叢。
清廉なシスター・十和子の沐浴を覗いた瞬間から、
壮太の理性を狂わせる「最高の禁忌」が幕開いた!
欲望を法衣に隠す尼僧・芳江、純潔修道女・十和子。
二人の聖女が僕にだけ見せてくれる淫猥な素顔!
(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 面白味のある設定だがあまり掘り下げていない,2018/8/29
官能小説によく見られる近親相姦を禁忌や背徳と言うならば、仏教とキリスト教を並べるのも別の意味で禁忌にして背徳ではないかと思う。尼僧とシスターが同時に出てくるのは意外な盲点と言うか、よくもまぁ登場させたものだと、その設定には面白味を感じた。しかし、その意味合いはさほど発揮されておらず、敬虔な教徒である前にオンナであることにフォーカスしているように感じられたので、それはそれとして官能的な妙味はあったものの、それ以上の要素も欲しかったところである。つまりは尼僧やシスターのコスプレに多少のそれらしさを加味した感じか。せっかくの設定が今一つ活かされていないようだったのが残念と言うか勿体ない気がした作品である。

基本的には生真面目なヒロイン達なのだが、昂り始めた途端に淫語を連発している。フランス書院文庫に登場する最近のヒロインにはよく見られる傾向だが、仮にもその心身を宗教に捧げる程の厳粛な女性にあっては興醒めの度合いが強かった。これだと真面目である必要を感じなくなるので、その辺りはキャラに見合った、自然な描写が欲しかったところである。
『尼僧とシスターと僕』のレビュー掲載元


通常は1ヶ月もすれば電子化される「黒本」作品ですが、本作は2018/10/12現在で電子化されていませんでした。いずれ電子化されるとは思いますが、ナゼか電子化の遅い、もしくは電子化されない作品が時にあるので何とも言えません。

どんな大人の事情があるのでしょうかね?(^^;)



あと、以前もどこかに書いたかもしれませんが、実は本来これくらいのボリュームでレビューしたいとか思っていたりw

レビューし始めの頃はこれくらいだったのですけど、どんどん長文化しまして……文章のインフレ化とも言えるでしょうか……これくらいだったらもっとラクに、スピーディにどんどんレビューしていけるんだけどなぁ、そうして以前はどんどんレビューしてたんだけどなぁ、などと思っていたりしますww

まぁ、書き出すと止まらないところもありますけどね。



にゃらさんのブログに本作の紹介記事が投稿されています。
誘惑官能小説レビュー 鷹山倫太郎「尼僧とシスターと僕」





さて、尼僧とシスターの揃い踏みなんて何と禁忌な、しかし何と素敵な設定!と思った本作。

宗教的な倒錯と官能的な倒錯が交錯してオモロイことになりそう!と期待しましたが、ほぼ僧衣と修道服のコスプレだったのが残念至極。いや、宗教に敬虔なるが故に肉欲への関心はあるものの自らを諫めているような設定もあるにはありましたし、宗教に殉じながらもそれはそれ、アレはアレと割り切るような開放的なギャップを見せる設定もあるにはありましたけど、全体的にもう少し掘り下げていただきたかったですねぇ。

人妻と未亡人で事足りるじゃん!とのツッコミが生じては尼僧やシスターを出してきた意味がない訳でして、その辺りが設定を設定することの難しさかもしれませんねぇ。




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : フランス書院文庫 鷹山倫太郎

寝取り返し-お前の旦那だって僕の妻を奪ったんだから、いいだろう?(著:雑賀匡、監修:アパダッシュ、画:川合正起、オトナ文庫)

2017/1/31 発売

寝取り返し-お前の旦那だって僕の妻を奪ったんだから、いいだろう?

著:雑賀匡、監修:アパダッシュ、画:川合正起、オトナ文庫


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会社員の田宮宗治は、新婚一年目にも拘わらず残業続きで妻の明海とは子作りする暇もない。ようやく定時に退社できた宗治が明海に知らせずに家路を急ぐと、公園で妙な光景を目撃した。宗治たちが住むマンションの隣人、佐々谷の妻である真梨が、ベンチで自慰に耽っていたのだ。しかも、その視線の先には、佐々谷とセックスする明海の姿が。寝取られに逆上した宗治は、それなら自分もと真梨を狙うことに!!(引用元:Amazon)


★★★★☆ 寝取られから寝取りの仕返し物語,2018/8/6
いわゆるNTRは本来の語源たる「寝取られ」から様々に派生し、今や「寝取り」や「寝取らせ」、さらには「寝取らせられ」といったように繚乱の様相を呈しているが、寝取られの屈辱的な敗北に留まらず、相手の妻に復讐の寝取りを敢行することでタイトルと相成る。これによって自身の妻に秘められていた本性を知るに至り、驚き、憤り、妬み、恨み、憎み、呆れるといった中で最後に相手の妻との間に愛が芽生えるのかという物語である。言うまでもなくゲームを原作としているが、どうノベライズするかで小説の色合いも変化するのであれば上手に纏められた作品だと感じた。原作ゲームのサブタイトルにある『復讐のネトリ』よりも本作のメインタイトル『寝取り返し』の方がニュアンスとして伝わるものがあるようにも感じる。

普段は甲斐甲斐しく振る舞い、献身的にサポートしてくれていた(と思っていた)若妻の【明海】は以前から隣のご主人〈佐々谷〉と不倫関係にあった。これを目撃したところから話は始まるが、夜の公園で不倫の2人が交合しているのを佐々谷の妻【真梨】が覗き見ながら自慰に耽っているという面白味のある冒頭でもある。これを弱みのネタとして明海を奪われた仕返しに真梨を奪い取ることを思いつく主人公。これが話の本線となって進んでいく。何事もないかのように振る舞う明海の素顔を知ってしまった主人公ながらも未練は残っており、歯ぎしりしながらも真梨を誘い出しては鬱憤を晴らす日々。様々なシチュエーションで寝取られから寝取り(寝取り返し)へと繋がっていく描写が続き、淫猥度は高い。ただ、夫には裏切られていながらも操を維持しようとする真梨が、その割に主人公の求めには従順だったりするのでここはもう少し抵抗する感じがあっても良かったように思う。

一貫して主人公の視点で進む中にあって物語の転機は真梨からやや唐突に訪れる。ヒロイン達の心情描写がないので言動から推測するしかなく、後になってからその真意が判明するのは小説的醍醐味と言える。2組の夫婦による歪な関係が明るみとなり、主人公の覚悟が決まった時に新たな未来が見えてくる結末である。
『寝取り返し-お前の旦那だって僕の妻を奪ったんだから、いいだろう?』のレビュー掲載元


個人的にはリアルドリーム文庫やオトナ文庫といった挿絵付きの官能小説は苦手でして、ナゼかと言いますと、自分が想像(妄想w)しているヒロイン像と挿絵に描かれているヒロインとが合致しないことがあるからです。マッチすれば良いのですけれど、これによって表紙で触手が伸びないこともあります。

こればっかりは仕方ありませんよね。

出版側もそれは承知のうえで発売しているのでしょうからね。



その意味で本作は画風が合致した部類になるかと思いますが、内容もなかなか良かったですよ。

と言いますか、レビューにも記したようにノベライズの良さが光っていたように感じました。

つまり、小説として読み応えがありました。



みきりっちさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
寝取り返し 〜お前の旦那だって僕の妻を奪ったんだから、いいだろう?〜 (オトナ文庫 65)posted with amazlet at 17.02.15雑賀匡 パラダイム (2017-01-31)売り上げランキング: 70,923Amazon.co.jpで詳細を見る2017/01/31発売のオトナ文庫の作品です。読み終わったので、レビューです。PCゲームが原作のノベライズ作品です。主人公は、三十代の会社員です。そんな彼は、1年前に大恋愛の末に結婚したばかりな新婚でもあります
オトナ文庫 寝取り返し お前の旦那だって僕の妻を奪ったんだから、いいだろう レビュー





ただ、雑賀匡(さいか・たすく)先生やオトナ文庫がどういった流れにしているのか分からないのですが、他に電子化されている作品はあるのに本作は今のところ電子書籍が見当たりません。

いずれ電子化されるとは思うのですが、どうでしょうか。



◆原作ゲーム
2016/7/1 発売
お前の旦那だって俺の妻を奪ったんだから、いいだろう?-復讐のネトリ(制作:アパダッシュ)

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『アパダッシュ第3弾』!!
ささやかな幸せは、一瞬にして崩れ去る!! 愛している妻を寝取られ、その復讐として相手の妻を寝取ると言う複雑に絡みあう情欲の糸!! 徐々に嫌がりながらも他人棒の虜になる人妻の姿を描きます!! 背徳感&実用度満点の今作に御期待ください!!
(引用元:Amazon)

幸せだったはずの日々は、すべて偽物だった。
ある日の夜、田宮宗治は愛する妻の不倫現場を目撃してしまう。しかもその不倫相手は、自分とも親交のある男。田宮家のお隣に住んでいる、佐々谷夫妻の旦那だった。妻の不貞を知った宗治は、復讐を決意する。とはいえただ離婚するだけではあの男を喜ばせるだけだろう。そこで宗治が目をつけたのは、佐々谷夫妻の奥さんだった。見てろよ、佐々谷。奪われる苦しみを、お前にも味わわせてやる……!
(引用元:FANZAより抜粋)



PCゲームですが、円盤でも出ているようですし、PLAY MOVIEなるアニメ(?)も作品化されているみたいです。




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : 雑賀匡 オトナ文庫

女医さんに逢いたい(著:葉月奏太、実業之日本社文庫)

2017/12/5 発売

女医さんに逢いたい

著:葉月奏太実業之日本社文庫


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診療所で秘密の治療!童貞ボーイが大活躍!!
孤島の診療所に、東京から麗しき女医さんがやってきた。白いブラウスに濃紺のスカートを纏った彼女は、一夜にして島の男たちのアイドルになった。地域起こし協力隊としてやってきた23歳の僕は、ある日診療所のベッドの上で……。魅力的な村役場の人妻上司や、20歳のミニスカガールも登場。心と身体が熱くなるハートウォーミング官能!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ タイトルや表紙が醸すイメージとはちょっと異なる官能がある,2018/4/11
麗しくも謎めいた女医との邂逅から惹かれ合っていく癒しの愛情路線を主軸としながら、不意に訪れる「事件」が思わぬ官能を呼び込む作品。毛色の異なる要素が強引に入り込んでくる感じもあって好みを分けるところだが、これが作中で最も淫猥度の高い場面になっているために何とも言えない悩ましさを感じるところでもあろう。

モラトリアムなまま就職先も見つからない22歳の主人公が訪れた離島が舞台。田舎暮らしに馴染めず、島民との距離も感じ、早く東京に帰りたいと後ろ向きな日々を送る中で現れた29歳の女医が主人公に変化を与えるきっかけとなっていく。女医もまた思わせ振りな言動から傷心のような雰囲気を醸しているが、ある意味では行き場を失った2人が共に歩む道を見つける物語と言えるのかもしれない。

様々な人物が登場しており、主人公以外の男も割と多く出てくるものの官能的な関わりは限定的。島の内外、つまりは余所者たる主人公を通じた離島への偏見をクローズアップさせる役割を主に担っている。女性陣は他にサブヒロインが2人いるのだが、夫ある身の人妻だったり島内の幼馴染みへ想いを傾けている娘だったりで共に一夜限りの情交となる。年上からは妖艶に誘惑され、筆下ろしを迎えた後の年下には自らリードするといったように、相手によって官能描写を変えているのは良いところながら、肝心の女医とは物語の核心へと繋がる伏線を盛り込んでいることもあってやや物足りない印象。診療所のベッドに主人公を横たえて白衣のまま戯れるいやらしさはあるものの、結ばれるのが最後の1度きりなのは一考の余地を感じた。

しかし、主人公とは異なる意味合いを持つ「もう1人の余所者」の登場が波乱を含んで官能面を補足している。訳あり漂流者と言えるのか、突然に現れては傷の手当をする女医をピンチに陥れている。これを窓の外から指を咥えて見ているしかない主人公の「ぐぬぬ」な淫靡さは充分過ぎるほど描かれているのだが、人生を捨て鉢気味な女医とはいえ、あまりにも成すがまま、流されるままに受け入れてしまうのは軽い失望感を伴う。この時点では主人公の想いに気づいていなかったのが唯一の救いながら、何だか男なら誰でもいい女にも見えてしまったのは、後の主人公との恋の行方が空々しいものに写ってしまうのである。

女医のピンチをピンチに留めておけば良かったのかもしれないが、それではインパクトに欠けるし、女医の心の奥底を描こうとすればさらに一歩踏み込んだ方が良いと作者が判断したのかもしれない。これによって官能面はぐっと底上げされたものの、女医のキャラ立ちというか方向性という面でちょっぴり複雑な気分に陥ってしまった。あるいはタイトルや表紙などが醸す雰囲気に対して展開が予想外に過ぎた印象になったのかもしれない。
『女医さんに逢いたい』のレビュー掲載元


1980年代後半~1990年代といった、言うなれば20世紀の官能小説においてはヒロインとの甘い関係がある程度進んだところで別の男が現れ、一時的ながら奪い去られるように凌辱されてしまう展開が見られました。起承転結の「転」をドラマチックかつエロチックに演出する手法でしたけれども、いわゆる「一竿」が主流になってくると影を潜めてしまいました。

本作にはこの「転」があります。

以前からヒロインを狙っているような恋敵的存在でもなく、パワハラ的な圧力を用いるでもなく、突然に現れた男によって手篭めにされています。

……もっとも、どんな形であっても現実の凌辱はセクハラです。官能小説だからスペクタクルなのであります。



葉月先生が自身のブログに投稿された本作の自著解説記事はコチラ。
『女医さんに逢いたい』





しかし、本作の場合だと主人公やヒロインとの繋がりが全くない、ホントに突然現れた……実際は訳あって流れてきた……脈絡のない男なものですから、単にヒロインの色気にあてられただけでコトにおよぶのは小説として不可解になります。なので、ヒロインの側に抵抗できない理由を設けようとしたものと思われますが、それがちょっと弱かったかな?

何もそこまで……という感じが残った分、女性としての貞節に欠ける印象になってしまったように思います。

ですから、そうした苦難(?)を乗り越えて2人が結ばれたとしても「なんだかなぁ」といった心持ちにちょっぴりなってしまいました。



そんな読後感だったならば星3つくらいの評価ではないのか?と思われる方もおられるかもしれませんが、その凌辱場面が俄然星5つなものですから(^^;)合わせ技で星4つとなりまして……。(汗)

はい、終盤で別の男に寝取られる展開が割と好物なものでして……それが読みたくて旧作を漁っているようなところもありまして……。(大汗)




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 実業之日本社文庫 葉月奏太

とろめき女上司(著:葉月奏太、竹書房文庫)

2017/10/16 発売

とろめき女上司

著:葉月奏太、竹書房文庫


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◎オフィスで欲しがる美女…夜の会社はふしだらハーレム!
◎今旬の作家が描く極上の誘惑官能ロマン!
片山秀平は中堅食品メーカーの営業マン。入社二年目を迎えて、やる気になっていたが、突然、女ばかりでお荷物部署と噂される営業六課への異動を命じられる。六課にいるのは、クールビューティだが厳しい直属の上司の玲子、パソコンおたくのメガネ美女の唯、可愛い容貌とは裏腹に毒舌な一美など、見た目は魅力的だが一癖ある年上女性ばかり。そんな新しい部署に困惑する秀平だったが、彼女らと淫らなムードになる機会が次々に巡ってきて!? 女ばかりの職場でハーレム体験…オフィス・エロスの決定版。
(引用元:Amazon)


★★★★★ はぐれ者部署の奮闘と一途な憧憬,2018/4/10
入社2年目で24歳の主人公が突然に配置転換の辞令を受ける。社内でも精鋭とされる営業一課からはずれ者の集まりと噂される六課への移動である。困惑と失望を覚えた主人公だが、そこで逆風を跳ね返すかのように奮闘する女上司と出会い、仕事面でも頑張りながら結ばれる恋愛ストーリーになっている。

そんな営業六課は女子社員ばかり。ひとクセもふたクセもある面々ばかりなのは予想通りだったが、仕事に対して思いのほか一途に、一生懸命に取り組んでいたのは意外だった。そして、これに感化された主人公が認識を改めていくのは予想されたが、チームワークに欠ける六課を一丸とするために主人公が抜擢されていたのは意外だった。つまり、ある程度の想定内を踏まえつつ、それを越える物語が構築されていたことに少しばかり驚き、唸ってしまったのである。お見事なストーリー性と申し上げる。

仕事一筋で厳格。男勝りな言動で他を寄せつけない30歳の女上司をメインに据えつつ、対人恐怖症によって仕事はデキるもののメールでしか話ができない28歳の主任や、男を惑わすチャーミングさで不倫に走る25歳の先輩など、多彩なヒロイン達。実質的には1ヒロイン1章の構成で主人公とのふとした関わりから、その優しさに触れ、その朴訥とした雰囲気にヒロイン達も感化され、自らの「重荷」を解放しつつ主人公と結ばれていく。基本的には癒しの官能である。六課では新参者で下っ端な主人公と打ち解けていく中でヒロイン同士もまた少しずつ打ち解けていく。この様子が心地良い。そして、これを画策した37歳の課長の有能さも滲み出てくるのである。この課長とは泥酔した主人公が介抱される形で結ばれており、夫の不在で空閨だったことから誘惑している。デキる課長だが男女の営みには寛容な一面を覗かせており、個人的には最も好印象なキャラだった。

最終的には六課が一丸となって大きなプロジェクトに挑み、ずっとコンビを組んできた女上司とは心も結ばれていく。最初と最後で対比を見せる小粋な演出を挟みつつ、全体を通して主人公の律儀な一面を見てきた女上司の心が徐々に変化していくのも心地良かった。

官能を脇に置いてストーリーの良さに惹き込まれてしまった作品であり、その意味では官能小説らしからぬ小説であり、官能小説を凌駕した小説と言える。
『とろめき女上司』のレビュー掲載元


オフィスを舞台にして、ヒロイン達とそれなりにドラマがあって、ヒロインを癒すように、主人公が癒されるように結ばれていって、最後は相応にハッピーな結末とか、最初は安易に予想してたんですよ。舞台こそオフィスだけど普段通りの優しい葉月路線と言いますか、まぁ、そんなとこだろうなと。



良い意味で裏切られました。



ストーリーが予想以上に骨太というか、はずれ者扱いされている部署の面々、とりわけ主人公の直接の上司となる先輩女子社員が基本はクールなんですけど、内に秘めた闘志はアツいと言いますか、結構ダダ漏れだからクールとは言えないか、みたいな(^^;)とにかく見返してやろうという意思が強烈にありましてね、それでいて営業のノウハウを若き主人公に伝授するようなところもあって、シリアスではないのですけれども、仕事に打ち込んでいる気概に溢れていたことに驚いた訳です。

そして、ひとクセもふたクセもあるサブヒロイン達の多彩さに加え、全体を見渡して部署の向上を目論んでいる女課長が泰然と構えているんです。この構図もまた良かったですね。



葉月先生が自身のブログに投稿された自著解説記事はコチラ。
『とろめき女上司』





で、直接の上司に加えて女課長も上司ですから、実はダブル女上司という妙味もあるという。(^^)

何気にDSKの中では名作に位置している素敵な作品でしたョ。




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ジャンル : アダルト

tag : 竹書房文庫 葉月奏太

彼女の十字架に濡れる瞳(著:葉月奏太、イースト・プレス悦文庫)

2017/9/10 発売

彼女の十字架に濡れる瞳

著:葉月奏太イースト・プレス悦文庫


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20歳で童貞の宏明は、ジムの水泳インストラクター。そこに通う美華子は30歳で人妻だが抜群のプロポーション。その魅惑的な水着姿に刺激された宏明は、思わず股間をふくらませてしまう。美華子に気づかれ更衣室に逃げこむが、ロッカーの陰で股間にいたずらされ、あえなく昇天――。なんとか仕事を終えて外に出た宏明は、そこで自身の今後を大きく左右する運命の女性と出会う。その女性の名は涼乃。美華子のひとつ下の後輩だという。宏明は清楚な雰囲気の涼乃にひとめぼれ。彼女が17年間、十字架を背負って生きてきたとは知らずに……。(引用元:Amazon)


★★★★★ 切ないドラマに官能を結びつけた高純度の性愛小説,2018/3/21
官能ありきではない叙情的なドラマを盛り込む性愛小説を上梓してきた葉月奏太×悦文庫のタッグは本作において1つの到達点へ辿り着いたかのようである。過去を乗り越えることで現在があり、そして未来へと繋がる。辛苦の過去が現在で浄化され、新たな未来へと紡がれていく。きつく結ばれていた哀しき絶望の糸が解かれ、新たに希望の色へ染まってから結び直されるような、そんな心温まる物語が描かれていた。故に官能的なアプローチの一部で違和感を覚える場面もあるのだが、それだけ小説としての物語性が勝っていたのであろう。裏を返せば官能描写を全部抜いても恋愛小説として成り立ちそうな作品とも言えそうである。

前半のヒロイン【美華子】30歳
フィットネスクラブで水泳インストラクターのアルバイトをしている大学生主人公(20歳)の生徒にして妖艶な人妻。夫とは別居中だが想いは失っていないようで、しきりに復縁を迫られては邪険にしているものの内心では復縁のきっかけを探していたのかもしれない。そして、そのきっかけは主人公との関係により生じたようである。主人公を「先生」と慕いつつ、ちょっぴりからかいつつ、艶っぽく誘惑しているのは夫の浮気という別居の理由を美華子自身が当てつけ代わりに追体験するためであろう。しかし、美華子には本来の役割がある。主人公の覚悟を幾度も確認した後にキューピッド役を果たすことである。

メインヒロイン【涼乃】29歳
美華子の親友にしては対照的に控えめで清楚な涼乃には抱え切れないほどの過去がある。今は婚約者もいて、一目惚れした主人公は初手から意気消沈しているのだが、その哀しい過去に主人公は間接的に係わっている。物語のクライマックスと言える第四章の章題『十七年後の贖罪』だけが理由ではないが、徐々に主人公へ惹かれていく涼乃の気持ちは後に知ることとなる。実は主人公も涼乃と同じ境遇で人生を歩んできたと言えるのだが、そうした過去を乗り越えるために必要な人物もまた主人公だったのである。

涼乃の本当の解放を願う美華子のイイ女っぷりが描かれる中で実は婚約者もまたイイ男だったりする。己を弁えた婚約者は、ライバルとして立ちはだかるかのように見える前半と好人物として見直される後半という2つの顔を持っており、本作の叙情性に彩りを添えている。誰もが良い人であり、誰かを支えているからこその感動が描かれているとも言えよう。

官能面においては美華子の積極的な淫らさがウェイトを占めている印象だが、最終的には心をも通わす涼乃と主人公の情交もまた別の趣がある。
『彼女の十字架に濡れる瞳』のレビュー掲載元


本作を最初に紹介するページで以下のように記しました。

葉月先生×悦文庫のタッグは切ない路線で良作が続いていますから今回も期待ですよね。



切ない路線の良作……この通りになりました。と言いますか、ここ最近の切ない路線な葉月作品は小説としてホントに良質なんですよ。物語性がとても高いんです。官能を脇に置いて惹き込まれますw

官能小説としてどうかという話にもなりかねませんが(汗)、切なさを湛えたラヴストーリーがホントに良くて、官能面も実際は悪くないですから、こうした性愛小説では今現在ちょっと葉月無双の感がありますね。

ってか、どんどん磨きがかかってる感じ。



本作に限らず、葉月先生と悦文庫のタッグは確信的と思しき明確さでこうした路線を推し進めている印象です。

こうした路線をお好みの読者に俄然オススメできます。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : イースト・プレス悦文庫 葉月奏太

社外秘-人妻査定(著:成宮和美、双葉文庫)

2017/5/11 発売

社外秘-人妻査定

著:成宮和美双葉文庫


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モテと出世には無縁の平社員、綱木慎吾はある日、美しき新社長、松永美重子の呼び出しを受ける。「デキる男の陰にデキる妻あり。人事の参考に、社員の妻の"夜の内助の功"を査定してほしいの」――艶っぽい目で命じる美重子は、秘密調査の武器として慎吾に数々の性技を伝授。期待と不安を胸に、慎吾はターゲットへと近づいていく。書き下ろし長編淫密エロス。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 夫婦の思いがけない営みを描き出す設定の良さ,2018/3/21
男女の区別がつけにくい筆名だが、何となく女流作家のようにも感じられる作者のデビュー作。作中に度々登場する「男の能力アップは妻の内助の功にあり」は古式ゆかしい気もするが、家庭に入った女性にとっては不変かつ最大の栄誉と言えなくもない。そんなテーマに沿ってリストラ目前の崖っぷち社員が潜入調査するストーリーには妙味があり、それぞれの夫婦に思いもよらぬ「営み」があると浮き彫りにすることで官能面の意外性も描けていたと思う。寝取らせにドMにマザコンといった、表向きとは異なる夫の性癖と、それを受け止める、あるいは喜々として受け入れる妻の、これまた普段の装いとは異なる淫らさという双方の意外性である。時には男の心理として少々首を傾げるような場面も見られたが、全体として面白い物語になっていた。

査定対象が人妻であることから主人公が夫に変わって、つまりは人妻を「味見」することが命題となるのだが、そのために主人公へオンナを指南する役目を女社長が受け持っている。事前準備の段階から報告書提出の都度、そして結末においても登場しては主人公から搾り取っており、その頻度からしても女社長がまるでメインヒロインかのように写る。最終局面では半ば身内と言える査定対象により、その経緯から女社長のもう1つの思惑が判明しているのは物語としても上々。男勝りの強気な普段から昂るとオンナの色欲を前面に出して満たそうとしながらも主人公に責め込まれては可愛らしく悶絶するギャップがあり、独身生活を主人公で終わらせるかのような素振りをも見せる女社長の魅力は本作の屋台骨を支えていた。

官能的な脚色があるとはいえ、様々な夫婦が、その2人だけの理解によって、様々な夜の営みを繰り広げている。それを覗き見る。そんな設定の面白さが本作を印象深いものにしている。
『社外秘-人妻査定』のレビュー掲載元


意外と言っては失礼ですけれども、竹書房ラブロマン文庫や双葉文庫からも新人さんはきちんとデビューしていまして、むしろ「黒本」や「青本」の方が怪しい度が高い気もしますが(汗)、成宮先生もそんな新人さんのお1人であります……だと思います。(^^;)

面白い着眼点の作品ですよね。夫婦の営みを覗き見る訳ですから、正直ナンデモアリ。いい年したおっさんが赤ちゃんプレイしててもいいし、年下の一見純朴そうな青年が居丈高になっててもいい。SMだっていいですし、痴漢プレイみたいなのもいいでしょう。意外性を出すことがポイントになるでしょうから、その範疇ならばいかなるプレイも可能になります。

奥さんの側だって可憐で清純に見える若妻が実はドSだったり、逆に高飛車でクールな熟妻がドMだったりもイケます。もっと複雑にするならば、本作の意向とは異なってしまいますが、夫は兄嫁とデキていて、妻は義父とデキているみたいな家庭内スワッピングも描けるでしょう。

設定のポイントを少しズラすことで官能の自由度が大きく跳ね上がる好例だと思いますョ。



あと、余談ながら表紙の裸エプロンですが、よくよく考えてみれば、こんなのを喜ぶのは男ばかりで、女性からすればまず理解不能の典型でしょう。「何が楽しいのか分からないけれど、なんか喜んでるから、まぁ、いいか」と請け負ってくれているのが現実だと思うのです。拒否されるのがフツーだと思えば、これをしてくれる奥さんにはホント感謝しないといけませんよね。

でもね、たとえ理解不能でも奥さんには知っていていただきたい。

裸エプロンは男の夢なのだとwww




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 双葉文庫 成宮和美

ママと妹が僕の部屋に入り浸り(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

2017/12/26 発売

ママと妹が僕の部屋に入り浸り

著:神瀬知巳フランス書院文庫


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「お母さんにバレないようにエッチしよっか」
コタツの中、和晴の股間に足を這わせる小悪魔。
一人暮らしの僕のアパートに押しかけてきた母娘。
狭い部屋での共同生活、視界に入る胸チラ……
兄妹の姦係に気づいた義母は叱ると思いきや、
「ママも我慢できないの」と欲情してきて……
(引用元:Amazon)


★★★★★ 作者が得意とする設定を心情面で掘り下げた小説作品,2018/3/4
不憫な過去を有し、その負い目もあって母や妹に対しては自己犠牲を惜しまず、過剰なまでに心優しく接する主人公。そんな主人公の心情を知り、慮る母や妹。そして、家族としては許されぬ想いを双方が抱きつつ、それでも最後の一線は越えまいと念じながらも、その背徳の誘惑に抗い切れず男女の仲となっていくストーリー。この作者がこれまでに描いてきた定番的設定が今回も踏襲されている。舞台となるワンルームマンションが前作『熟女お手伝いさんと僕-ワンルームでふたりきり』からの引き続きになっていることを除けば、この作者の極めてオーソドックスなテイストと言える。

前作の主人公が引っ越した後に本作の主人公へ部屋を貸しているらしいが、物語にはほとんど影響しない、単なる遊び心の繋がりと言える。あるいは初期設定をゼロから構想する手間を省いたのかも。

義母(38歳)と義妹(18歳)の2人ヒロインは何かにつけて1人暮らしの主人公宅へ押しかけ、入り浸っている。そんな生活が描かれる5章立ての第二章から第四章までが義妹で占められており、主人公(23歳)が義母へ想いを抱いていることを、義兄たる主人公へ想いを抱いている義妹が知ってしまい、自分にも目を向けて欲しいと義母不在時の主人公宅でイチャイチャするのが第二章と第三章である。つまり、第四章を迎えるまで交合の場面はなく、義妹からの手淫や口淫が序盤から中盤を占めているとも言える。官能的には何とも物足りない印象である。

しかし、今回はいつになく互いの心情が描かれており、第一章では主人公の、第二章から第四章は義妹の、第五章では義母の独白をベースにして相手を思いやる気持ちが綴られている。これに頁を割いた分、官能的には物足りないものの、小説としては読み応えがあり、作者の描きたいテーマが改めて提示されていたようでもあった。

メインヒロインが義妹なのは意外だったが、前作で事実上の養母と言える熟女をメインに据えたので今回は逆転させたのかもしれない。その意味では繋がりこそ希薄ながらも前作あっての本作というのが作者の中にはあるのかもしれない。

故にサブヒロインだった義母が第五章のみで性急に纏められた印象は否めないのだが、義妹との行き違いから不意打ちで襲いかかるような場面となり、これにコスプレ要素も盛り込んでいたのはコンパクトに纏めたとの見方もできよう。眠る義母のすぐ隣で主人公と義妹が初合体を果たす第四章から立て続けの連続情交へと雪崩れ込むにあたり、家族との禁忌に狼狽えていた主人公が一線を越え、覚悟を決めてからは積極的に転じるところに唐突な面も感じられたが、責め立てる男にそれを受け止めて昂る女の、つまりは交合に燃える男女の淫靡さが弾ける終盤だったと言えるのではなかろうか。

互いを労り、慈しむ。その愛情の先に肉体の交わりがある、という作者のテイストを再認識すると共に、むしろ性愛小説というのは本来こういったものであると示しているようですらある。それ故に本作へ官能小説を求めると味気ない作品に写るかもしれない。
『ママと妹が僕の部屋に入り浸り』のレビュー掲載元


官能的には正直なところ物足りないのですけれど、何だか久し振りに神瀬作品の神髄を見た気がしました。初期の作品を彷彿とさせる切なさを感じることができましたね。個人的には好きですよ、この作品。

官能小説ですから官能ありき、物語なんてどーでもいいという向きもあるでしょうし、大した物語でもなければ官能に徹していただいた方がいいと思いますけど、やっぱり小説ですから物語も読みたい、物語の中に官能が盛り込まれている小説が読みたいものであります。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
神瀬知巳「ママと妹が僕の部屋に入り浸り」(フランス書院文庫、2017年12月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)ママと妹が僕の部屋に入り浸り (フランス書院文庫) [文庫]神瀬 知巳フランス書院2017-12-26【あらすじ】家計を助けようと大学には進学せず社会人となった和晴は、この春から上京して一人暮らしを始めるが、実家に住む義母の香世子や寮暮らしをしている義妹のみゆき...
神瀬知巳「ママと妹が僕の部屋に入り浸り」





さて、ここ最近の神瀬作品は事実上の前後編と言いますか、実質的な正編・続編といった趣になっているのですが、本作もまた前作から引き継いでいる要素があります。



◆一応の前編
2017/9/26 発売
熟女お手伝いさんと僕-ワンルームでふたりきり

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「本当にたくましくなられて……反りも長さも……」
張りつめた肉茎を指であやし、蕩けた貌を寄せる百合子。
ひとり暮らしを始めた涼一の部屋にやって来たのは、
幼い頃から身の周りの世話をしてくれた36歳の未亡人。
掃除、洗濯、料理はもちろん、ムラムラしたら性処理まで!
熟女お手伝いさん――それは夢のように淫らな「恋人」!
(引用元:Amazon)





本作で義母や義妹が入り浸っているワンルームマンションにはかつて上記作品の主人公が入居していました。この作品でもタイトルにある熟女お手伝いさんが入り浸っている、というかほぼ居候してますけどw

この熟女お手伝いさんが実は建築関係の会社を経営していまして、その下請けとして付き合いのあるのが本作の義母だったりします。




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : フランス書院文庫 神瀬知巳

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官能小説
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青年コミック
一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

成年コミック
多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

AV
主だった同一タイトル(シリーズ物)を1つの記事に纏めています。

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