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お世話します-未亡人母娘と僕(著:美原春人、フランス書院文庫)

2017/2/25 発売

お世話します-未亡人母娘と僕

著:美原春人フランス書院文庫


Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

(こんなに熱くて太い×××、入るのかしら……)
千登世が唯一知っている亡夫のそれとは違う大きさ。
35歳は頬を朱に染めて肉茎を優しく受け入れる。
親戚の少年を世話するはずが、欲情を抑えきれず、
昼は裸エプロンで挑発し、夜は裸で添い寝……
自分の淫らさを恥じながら、疼く身体は暴走し……
(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 官能場面の描写と構成に工夫がほしいデビュー作, 2017/3/8
第17回フランス書院文庫官能大賞新人賞受賞ということで、公式サイトのブログにインタビューが掲載されるほど異例の期待感で迎えられた作品と言える。

浪人中で18歳の主人公に対してヒロインは親戚にあたる未亡人で35歳の【千登世】と中学3年生で15歳と思しき【友里香】の母娘2人。主人公の怪我を機に本家から知登世がタイトルのごとく日常のお世話をするためにやって来るのが話の始まりである。

〈第一章・第二章〉
お世話するのが日常の部分に留まらないことは言わずもがなで、以前より主人公へ恋情を傾けていた知登世の接し方は極めて甘いもの。憧憬の念を抱く主人公もまた喜びから早々に相思相愛となる。知登世が主人公に恋した理由がここでは明かされずに読み手が若干置いてけぼりにもなるが、双方が恥じらいながらも年の差を感じさせずにイチャつく激甘振りはこそばゆいほど。夕食から風呂場での戯れを経て寝室で1戦交えた後、果てた主人公のムスコをここでも「お世話する」知登世によって回復した主人公が2戦目に挑むという官能描写が連続的にずっと続いている。

〈第三章・第四章〉
この辺りから雲行きがちょっと怪しくなる。と言うか、雲行きが変わらないことに読み手が「?」を覚え始める。知登世のお世話生活が続けて描かれるが、これが大袈裟に言えば先の2章を繰り返している印象。裸エプロンだったり撮影会が行われたりといった変化はあるものの、夕食から風呂場を経て寝室へという一連の流れが同じなため、その変化が浮き立っていない。デコレーションの一部が変わったものの基本的には甘い甘いクリームたっぷりなケーキの2個目を味わっているような感覚に陥る。つまり、同じ味に飽き始め、そのくどさと量でお腹いっぱいである。後にショッピングへ出かけるといった日常の変化があったので、これを官能面で活用できていたらと感じた。2個目のケーキは別の味で食べたいものである。ただし、ここで知登世の主人公に恋する理由が判明したのは良かった部分である。

〈第五章〉
友里香の登場と知登世の一時的退場によってテイストが変わるかと思ったら、まさかの夕食~風呂場~寝室の3周目に突入で少々ゲンナリ。お世話のバトンタッチをしたのだから当然とも言えるが、先程のケーキが苺から木苺に変わっただけで3個目かと思うとさすがにもう食べたくなくなる。ただ、その若さから中出しを躊躇う主人公に友里香がお尻という代替案を申し出るのは(その若さで突飛とは思いながら)官能面で変化が見られた部分だった。

〈第六章〉
本家から戻って来た知登世と友里香が程良く対抗心を見せながらも甘過ぎるほど甘い結末を迎える。しばらく振りの再会で我慢の利かない知登世が見せた可愛らしくも淫らな積極さがイイ味を出しており、最後の纏まりは良かった。

旺盛な恋心を前面に出して激甘に徹しつつ官能描写で埋め尽くすかの筆致は良いものの、その表現においては直球勝負一辺倒な印象なので、今後の変化球の習得やメリハリのバランス次第では化ける可能性も充分に感じられる。今回はデビュー作なので、その期待を抱かせるだけでも及第点と言えよう。
『お世話します-未亡人母娘と僕』のレビュー掲載元


久し振りに「黒本」から本格派の誘惑作家さんがデビューということで期待値は高いです。

どうかしばらく長い目で見ていただいて、安易に凌辱路線へ転向させたりしないで、じっくり育てる編集方針を切に願うばかりでございます。m(_ _;)m



可愛らしいヒロイン像を生み出すセンスはデビュー作にして申し分なし。

主人公との甘い関係を紡ぎ出すのも申し分なし。

ただ、官能シチュエーションの設定と官能描写のレパートリーが足りない。



DSKとは異なる視点とアプローチのレビューはにゃらさんのブログをご覧ください。
美原春人「お世話します【未亡人母娘と僕】」(フランス書院文庫、2017年2月、表紙イラスト:丹野忍)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)お世話します【未亡人母娘と僕】 (フランス書院文庫) [文庫]美原 春人フランス書院2017-02-25【あらすじ】一人暮らしの洋太は友達とサッカーをしていて左腕を骨折してしまい、離れて暮らす父親に不自由な生活を訴えると、本家から千登世がやって来る。小さい時からお姉...
美原春人「お世話します【未亡人母娘と僕】」





この幅広さと奥行きの経験値を積む時間をどうかひとつ。m(_ _;)m

5年後、10年後に「デビュー作から飛躍した」とレビューに記したいw



……アンタ、いつまでレビュアーやる気?とツッコまれそうなので(汗)、次作、次々作が出るであろう1年後、2年後に記したいww




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tag : フランス書院文庫 美原春人

人妻になった義姉(著:葉月奏太、イースト・プレス悦文庫)

2017/1/8 発売

人妻になった義姉

著:葉月奏太イースト・プレス悦文庫


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ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉
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継母を亡くし、血の繋がらない姉・詩帆とふたりで生きていくことになった俊平。隣で眠る義姉の姿にかつてない激情を覚え、それからずっと詩帆にだけ想いを寄せていた。結ばれることのない、許されない関係。やがて義姉は結婚し人妻となってしまった。義姉夫婦の初夜を盗み見た俊平は詩帆の媚態に釘づけに。そんな俊平が、大学の後輩でアイドル的存在の茉莉亜から告白される。義姉の反応を確かめたいという誘惑に逆らえず、彼女と付き合うことになるのだが――?(引用元:Amazon)


★★★★☆ 偽りの恋愛と偽りの結婚がもたらしたもの, 2017/2/19
本当の気持ちを確かめたくて望まぬ恋愛に至った義弟と、その義弟と離れたくない一心で望まぬ結婚に至った義姉。この2人の選択が結局は遠回りになってしまったという切ない姉弟愛物語である。

恋人【茉莉亜】21歳
主人公の1歳年下で学園のアイドル。はっきりとした勝気な性格で主人公とは同等以上の関係になっているが、しおらしい恥じらいを時折見せるギャップの魅力もある。一応の恋人関係だが、その始まりには何やら思惑があるようで、主人公の秘めた想いにも薄々気づいている様子。近寄りがたい美貌が災いして未だに生娘なのを気にしており、早く大人の女になりたい思いから主人公に「初めて」を捧げる。

義姉【詩帆】30歳
主人公が秘めた想いを傾けるメインヒロイン。父の再婚相手の連れ子として主人公の前に現れ、その父母の亡き後もずっと苦楽を共にしてきた。そうした絆に加えて主人公の学園生活を援助するために望まぬ結婚を決意する。結婚相手の理不尽な責めも健気に耐え、全てを義弟のために費やすかの姿が儚げでもある。

大学の卒業を間近に控えた主人公22歳の初春から話は始まるが、詩帆との生活やオンナを意識した場面、あるいは詩帆の結婚と居候状態だった主人公の大学時代に茉莉亜との恋愛などが過去回想やそれに近い形で描かれていくために現在と過去が交錯するような構成でもある。

前半のハイライトは新婚間もない詩帆の新居へ居候していた大学時代であろう。義弟と仲の良い詩帆にやっかみの嫉妬心を抱く結婚相手(企業の御曹司)によって煽られるように夜の営みを見せつけられ、その横柄で高飛車な色責めを覗き見て憤りを覚えるものの興奮してしまう後ろめたさもたっぷり。そんな寝取られ描写がじっくり描かれている。

後半では望まぬ同士ながらも恋愛関係が少しずつ高まっていく主人公と茉莉亜にスポットを当てつつ、主人公が新居を飛び出したことで始まってしまった詩帆の不幸がクローズアップされる。起承転結の「転」ではあるが、これを茉莉亜の方面から解決へと向かわせるのが秀逸。茉莉亜にも人に言えぬ過去があり、それを切り抜けた現在があることで主人公の未来への指標となっている。

その結果として茉莉亜とは切ない幕切れを迎えるようにも見えるのだが、元より目標のある2人だと改めて示されることで読み心地は良好。むしろ茉莉亜の未来にも応援したくなる「もう1つの結末」と言えよう。

元来が控えめで生真面目な詩帆と主人公なのでトラブルが解決した後も関係は遅々として進まないのだが、それを微笑ましく見せつつ「もぅ邪魔も迷いもないのだから、もっとガツガツいったらどうよ」と背中を押したくなる様子が最終章を丸々使って描かれるのは心暖かくもあり、ちょっぴりもどかしげでもあり、それでいて最後の最後に見せた詩帆の積極さが興奮度を高めたりと、なかなかに感慨深げな余韻を残してくれている。また、本作では義理とはいえ姉弟という許されない間柄ではあったが、恋愛にせよ結婚にせよ、本心を偽って結ばれても幸福は訪れないことを示しているようでもあった。
『人妻になった義姉』のレビュー掲載元


この作品を2017年初頭にご紹介した際には『覆水盆に返らず系の切ない物語なのでしょうか』と記しましたが、終わってみればやはりというか、覆水は盆に返ってきた話ではありました。よかった、よかった、というハートウォーミングな結末ではあるのですが、ただ、それでも、一度すれ違わないと本当の気持ちを行動に移せないというのは解るだけに……勿体ないですよね。

後悔先に立たず、ではありませんけれども、だからこそこうした心の機微が小説になるということなのでしょうねぇ。



葉月先生ご自身がブログに投稿された本作の自著紹介はコチラから。
『人妻になった義姉』





葉月先生と悦文庫のタッグは年に1冊ペースなのですが、切なくも美しい心情を描く官能作品が続いていまして、何気にこっそり(笑)注目しています。

本作はその3作目であります。



▼過去の葉月奏太×悦文庫作品

2015/5/10 発売
人妻は夜に咲く
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-920.html


2016/1/10 発売
未亡人は夜に泣く
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-1038.html





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tag : イースト・プレス悦文庫 葉月奏太

美しい義母と兄嫁と……(著:綾野馨、マドンナメイト文庫)

2017/2/13 発売

美しい義母と兄嫁と……

著:綾野馨マドンナメイト文庫


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婿養子となり妻の実家で暮らすことになった啓介は、同居する義母・紗枝のことが気になって仕方がなかった。欲望はついに暴走し……。
婿養子となり妻の実家で暮らすことになった啓介は、新婚生活を送る一方、義母のことが気になって仕方がない。紗枝の豊満で熟れたボディラインが悩ましかったのだ。ついに、啓介は妻の不在時に紗枝と背徳的な関係を結ぶが、さらには兄嫁とも妖しい雰囲気になってしまい……。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 義母を本命に対抗の兄嫁と大穴の若妻が絡むオーソドックスな激甘テイスト, 2017/2/15
本作よりデビューだが、マドンナメイト文庫ではかつて「浅見馨」という筆名で凌辱作品を中心とした作者がいたので、同じ「馨」名義として今後の活躍に期待したいところである。ただし、こちらは甘い誘惑路線を基調としており、本作では致し方ない理由によって義母と、そして後には兄嫁とも関係を結んだ主人公が最終的にはコンチクショーなほどハッピーな状況に置かれる作品に仕上がっている。

新婚の若妻【美菜】22歳
不動産仲介会社に勤務する主人公と同年の美菜は過去の苦い体験からセックスが苦手。また、初夜の際に主人公がチェリーだったことも判明する。これらによって夜の営みは月に1度限りの子づくりオンリーとする約束が夫婦間で決められ、それを不憫に思った義母や兄嫁が後に関係を持つきっかけになっていく。美菜の知らぬ間に繰り返される秘密の情事が本作のメインだが、この夫婦の愛情は最後まで変わることなく、むしろより深まっている。主人公には多少の天罰が下っても良い気がする幕の引き方ではあるし、合間には夫婦の描写も挟み込まれ、つまりは相応に経験を重ねていく2人が描かれるので美菜の意識も変化して決め事が解禁されて(濃いぃ官能場面があって)も良い気もするのだが、どうやら夫婦の精神的な愛情の深まりを結末の余韻としたようである。

美麗な義母【紗枝】43歳
婿入りしている主人公とは二世帯住宅で同居する義母にして未亡人。落ち着きと節度のある良母ながらグラマラスなボディと若々しさに主人公は魅了され、悩殺される。美菜が不在の夜に風呂場で紗枝を想って自慰に耽る主人公を知って戸惑うも夫婦の決め事に同情して一夜限りの情を結ぶに至る。しかし、目覚めてしまったオンナを持て余すようになり、同様に相変わらず悶々としている主人公とは思惑が一致して娘(美菜)への後ろめたさを覚えながらも次第に溺れていく。プロローグとエピローグを除く5章立ての第三章以外は全てに登場する事実上のメインヒロインと言える。

魅惑の兄嫁【真理子】27歳
主人公の実兄の妻で結婚4年目だが早くも夜の営みに不満を抱いており、中古の不動産物件を主人公に探してもらいつつ内覧の現場で交わったりしている。やや勝気なお姉さん風情が魅力で、紗枝と同じく主人公を憐憫含みに同情しながら自らの状況を重ねて誘惑に及ぶ流れとなっている。また、主人公との関係を紗枝に知られた第五章では毅然と振る舞うことで劣勢を挽回。立場は同じとして主人公の共有を提案するに至る。これによって主人公夫婦の「表の関係」に主人公+紗枝&真理子の「裏の関係」が加わることとなり、互いを牽制し、挑発し合う3Pの官能クライマックスが訪れている。

「お義母さん」や「お義姉さん」といった呼び掛けを多用して主人公との関係が背徳であることを炙り出しつつ、許されない間柄となっても肉欲には逆らえない業の深さをシリアスに陥ることなく描いた作品でもあろう。熟女や年上といった余裕を見せつつ主人公の責めには思わず喘ぎ、悶えてしまういやらしさがあり、身内への慈愛と昂る欲求への渇望が綯い交ぜになった官能描写は総じて良好と言える。
『美しい義母と兄嫁と……』のレビュー掲載元


マドンナメイト文庫から出る新人さんですから、もしかしたら既出作家さんの別名義なのかなぁ~?と勘繰ってしまうところですが(汗)、それはともかく、ストレートな誘惑合戦が繰り広げられる良作でした。安心して読めて、ほっこりできる良さがありましたね。

いわゆる「荒ぶる主人公」に豹変して熟女を手の内に入れると言いますか、支配するかのような居丈高で責め立て始める誘惑作品も良いのですけれども、本作のような激甘一辺倒の作品も時には読みたくなるものでして……癒しの官能小説ですよね。



綾野先生の今後の活躍に期待であります!(^^)



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
綾野馨「美しい義母と兄嫁と……」(マドンナメイト文庫、2017年2月、表紙イラスト:妃耶八)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)美しい義母と兄嫁と…… (マドンナメイト文庫) [文庫]綾野 馨二見書房2017-02-13【あらすじ】童貞のまま美菜とお見合い結婚した啓介だったが、一方の美菜もセックスに良い思いをしていないようで、月イチの子作り性交に留めようと提案される。溜まる性欲は自分で処理していたものの...
綾野馨「美しい義母と兄嫁と……」





あ、本作及び綾野先生とは無関係ですが「馨」繋がりということで、浅見馨先生の特集ページがありますwww

ご興味のある方は是非ともご笑覧いただきたく。m(_ _;)m

特集:浅見馨作品の再販シリーズ(二見文庫)
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-1206.html





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tag : マドンナメイト文庫 綾野馨

てほどき未亡人兄嫁-独り身(著:鷹山倫太郎、フランス書院文庫)

2017/1/23 発売

てほどき未亡人兄嫁-独り身

著:鷹山倫太郎フランス書院文庫


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ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

(!!……とうとう義姉さんが裸になって、僕の目の前に)
予想以上に豊満な美乳、肉感に満ちみちた腰まわり。
汗ばんだ太ももの狭間には夢にまで見た鮮紅色の秘唇が……
真夜中の寝室で施してくれた甘い手しごきと濃厚フェラ。
結婚指輪をはずし、憧れの兄嫁がついに一匹の牝に!
僕を大人にしてくれる最高のてほどき体験、開幕!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 義姉の矜持が選ばせた惜別, 2017/2/14
タイトルのような「てほどき」は主人公が慕う義姉ではなくサブヒロインから受ける形なので内容を的確に表現したものではない。むしろ実の弟のように可愛がっていた主人公との許されざる関係を憂えた義姉が最後の一線を越えてもなおその矜持を残した末の行方を描いた作品である。

義姉【梓】29歳
夫(亡兄)の三回忌に前後して実家の母からはお見合いの話が絶えないようだが、義弟たる主人公の秘めた想いを知るにつけ、後々には他の女性達との決して健全とは思えない関係を知るに至り、嫉妬心に駆られながらも主人公の将来を慮る決意をする。序盤では思い余った行動に出た義弟をいなすがごとく手淫を施し、終盤では遂に情を交わして万感の思いを馳せるに至る。

熟女【志津子】39歳
主人公のバイト先であるカフェのオーナー。普段は落ち着きのある佇まいだが官能スイッチが入ると積極的かつ貪欲に求める淫らな一面を見せて主人公の筆下ろし役を果たす。豹変のギャップが意図されたものと推察するが、それがやや唐突に感じるところや昂ってからの淫語の連発が少しばかり品格を落としているようにも感じられる。淫猥さとの天秤と思えば致し方ないところか。

隣人【理沙】23歳
結婚3年目の若妻だが開放的なところがあって、主人公の動向を窺ったり、スキあらば関係を持とうと目論んだりしている。ただ、夫への操は立てているので基本的にキスやセックスはNG。そのためにお尻ばかりの官能描写となっており、しかも中盤で結構な存在感を示しているので読み手としては好みが分かれるところであろう。個人的には流し読みになってしまい少々残念だった。

全体を通じて恋愛と結婚、もしくは愛情と肉欲といったものは別物との示唆が盛り込まれており、いわゆるハーレムエンドではない結末を演出するとなれば、それが切なくなってしまうのも致し方ないところではあるが、梓が未亡人なことから事実婚だったり籍を一度抜くなり、結ばれる方策が他に考えられることから、ここでのリアリティについてはやや無理があったようにも思う。最後に見せた梓の溢れんばかりの想いがそう感じさせるのだが、であれば、夫が生存していて引っ越すことになったとか、別の方向からリアリティを持たせられる可能性もあったように感じた。

物語として見れば少しばかりの疑問は残るものの、淫らさ全開のハイテンションな官能描写は相変わらず。頁をしっかり費やし、連続情交も描くことで多少のことは脇に置いても良いかと思える淫猥度の高さがあった。欲を言えば最後に理沙が自らの決め事を反故にして一線を越えたら(もしやと期待しただけに)モアベターだったかも。
『てほどき未亡人兄嫁-独り身』のレビュー掲載元


特に結末への纏め方で天崎僚介先生の近作に似たテイストを感じまして、もしかしたら最近の「黒本」では幾つかの新たなパターンを模索しているのかな~?と思わせる作品でした。

つまり、大袈裟に言えばハーレムエンドへのアンチテーゼ。

何がなんでもハーレムエンドに至る風潮が長かったですから、ちょっと違う幕の引き方を幾人かの作家さんで試しているように感じましたけど……それとも単なる偶然なのでしょうか……実際のところはどうなんでしょ?



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラ。
鷹山倫太郎「てほどき未亡人兄嫁【独り身】」(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:松原健治)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)てほどき未亡人兄嫁【独り身】 (フランス書院文庫) [文庫]鷹山 倫太郎フランス書院2017-01-25【あらすじ】兄嫁の梓と同居生活を始めて半年が経ち、兄の三回忌の晩に博之は偶然兄嫁の着替えを覗き見てしまい、衝動的に抱き付いたことで梓に叱られる。梓の許しを得て一...
鷹山倫太郎「てほどき未亡人兄嫁【独り身】」





本作ではメインヒロインの兄嫁がやや強引にも思える矜持によって切ない結末を迎えています。

タイトルにもあるように未亡人=独り身な訳ですから何もそこまで兄嫁であろうとしなくても、といった印象になりました。

ハーレムエンドの回避を優先するあまりにそんな歪みが生じてしまったようにも感じましたねぇ。




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後妻の島(著:葉月奏太、竹書房文庫)

2017/1/23 発売

後妻の島

著:葉月奏太竹書房文庫


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◎孤島を快楽の園に変貌させる魔性の美熟女!
九條祐二は久しぶりに故郷の沖ノ果島に帰省した。九條家は代々この孤島の統治者であり、父亡き後は兄の貴久が継ぐはずだったが、いまは生前の父が娶った若き後妻・響子が全てを仕切っていた。響子は本土から流れてきた謎めく美熟女で、人々を籠絡し、島の支配者として君臨していた。祐二はそんな現状に反対するため戻ってきたのだが、入浴中に響子が忍んできて、巧みな愛撫で絶頂させられる。さらに響子の命を受けた女中からも夜這いを掛けられ、快楽に翻弄されていくのだった…。果たして祐二は妖しき後妻から島を取り戻せるのか!? 書き下ろし淫惑秘境エロス。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 継承される島の官能的な風習, 2017/2/9
島の統治者である父亡き後は長男が当主を継ぐものの、島外から来た後妻にして義母の【響子】35歳が実権を握っているかの現状に我慢ならない次男の主人公。島を飛び出して内地で働く20歳だが、亡父の三回忌に一時帰郷して響子に物申してやろうと意気込む。しかし、島での地位を確立して君臨するかの響子には言い出せず、逆に自分が島を出た裏切り者扱いされてしまう逆転の構図になっている。そこでチャンスを伺いつつ垣間見た島の様子と、やけに積極的な「ご奉仕」を受けてしまう状況とに困惑しながら(官能的には流されながら)、最後にはその真相が明かされる物語である。

女中の千鶴  (30歳の人妻)
兄嫁の綾香  (27歳)
幼馴染みの有紀(21歳の生娘)

響子の他に登場するヒロインは3人。主人公の幼少時より奉公している千鶴は通いの女中として常に従順な振る舞いだが、序盤に響子の指示で主人公へ逆夜這いを仕掛けている。響子の命には背けないと言いつつ主人公の成長した姿には感慨を覚え、思いのほか積極的な素振りで筆下ろしを果たしている。後には響子と連れ立って外出する場面があり、どうやら島の秘密裡な風習を遂行する役目も担っているようである。

清楚で貞淑な佇まいの綾香もまた従順な態度を貫くが、こちらは体調の芳しくない夫(長男)が半ば要介護状態なことで憂いを湛えた魅力が加わっている。中盤では島の有力者達に悪戯されるも拒めない懊悩を主人公にぶつけるがごとく迫っている。慕っている兄の妻にして憧憬を傾ける綾香と関係してしまったことを悔いる主人公だが、これにも島の風習に関わる思惑が忍ばされている。

冷遇される主人公の理解者の1人として終盤に登場する有紀は、島に隠された秘密について最後のヒントを示唆する人物でもある。部外者らしく口は堅いのだが、久方振りの再会に反して割と早くから主人公と結ばれたがる振る舞いに主人公は戸惑う。しかし、生娘の恥じらいには勝てずに思い余った行動に出ることが主人公を「適正人物」へと育て上げる最終段階だったりしている。最後の仕上げはもちろん響子である。

村の有力者である神社の神主と響子が密通しているのを覗き見た主人公は大いに憤慨するも妖艶な姿には圧倒される。他にも怪しい行動が散見され、現当主と目される長男を差し置いて家どころか島全体の支配すら目論んでいるのかと疑う主人公は最後の最後に直談判を決意する。そこで響子から島の真実を聞かされるのだが、これによって従前のヒロイン達の行動に別の意味が加わるというか、違った意味合いがもたらされるのは小説の醍醐味と言える。

しかし、知らぬは主人公ただ1人ばかりという状況でもあるために逆上して響子に襲い掛かる最後の場面は本作のクライマックスとして頁もしっかり費やす官能描写になっていた。神主との密通で見せた余裕たっぷりな響子を強引に組み伏せて貫くことで被虐の様相を炙り出した主人公には新たな使命と生活が与えられたようである。

全体的にバランスのとれた作品ではあったが、有紀の役割は綾香で兼ねることも可能だった気もしたので、ヒロインを今少し減らして個々の官能面を増量する策もあったように感じた。有希の魅力は捨て難いものの、千鶴や綾香との場面はもっと読みたかった心残りが若干ある。
『後妻の島』のレビュー掲載元


竹書房さんは電子化がスピーディで嬉しいですけど、欲を言えば、予約受付時から扱っていただくともっと嬉しい。

やっぱねぇ、電子書籍に慣れると本の置き場所でスペースをとられるのが煩わしくなってくるんですわ~。ほら、特に妻や娘からは白い目で見られ、息子には まだ早い といった類の本ですから(^^;)置き場所には年々苦労するんですよね~。



葉月先生のブログに投稿されている自著解説記事はコチラから。
『後妻の島』





それはともかく、島と言えば小鳥遊葵先生の作品群(フランス書院文庫)がイメージされますけど、これはこれで違った趣のある良作でした。と言いますか、昨今の「黒本」では描けない作風ですね。

メインヒロインの響子さんが神社の神主と昼間っから励んでますし、島の有力者達と夜を共にするような示唆があったりと、最初から一竿主義に挑戦状を叩きつけてるような作品ですよ、コレw

そういった退廃さを盛り込みつつ最後に真相が明らかになるのはさすがの纏め方ですけれども、今の「黒本」がカバーできない隙間を縫うように淫猥度の高い作品が出てくる……葉月作品の良さに加えて他のレーベルの作品を読む醍醐味の1つでもありますよね。



とりわけ最近の葉月先生はココにフォーカスして一点突破を図っている感すらありますデス、はい。(^^)




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tag : 竹書房文庫 葉月奏太

筆おろし教育実習-女教師母娘、ママが…(著:七海優、フランス書院文庫)

2017/1/23 発売

筆おろし教育実習-女教師母娘、ママが…

著:七海優フランス書院文庫


Amazonはコチラから。
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「実習中は毎日エッチな指導もしてあげる」
舌先で太棹のカリ首をチロチロとくすぐる女教師。
教育実習で母校を訪れた僕を待っていたのは、
担当の瀬川先生から受ける初体験レッスン!?
濃厚フェラ、パイズリ、童貞筆おろしセックス……
家に帰ればママまでが深夜の「特別補習」を……
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 激甘な溺愛ストーリーと濃厚な官能, 2017/2/3
正直なところ、都合の良過ぎるストーリーではあるし、勝手に向こうからやって来るような手間要らずの上げ膳・据え膳な官能アプローチを荒唐無稽と感じることもないではないが、濃厚な官能描写がそれらを補って余りある。年上のお姉さんや熟女が恥じらいながらも昂り極まって最後は貪欲に求めるいやらしさに溢れた作品である。

教育実習に訪れている22歳の主人公が目を覚ましたら、そこはホテルで、どうやら酔っぱらっていたようで、同じく酔っている先輩教師で26歳の【莉緒】に迫られているという冒頭から官能場面である。お姉さん的優位で主人公を誘惑しているのだが、生真面目な主人公が抗うためにまるで逆凌辱のような構図にもなっている。経験豊富っぽく振る舞いながらも実は生娘な莉緒は思惑あって主人公に操を捧げつつ筆下ろしの役を担い、主人公の優しい言葉で惚れたりしている。ただ、ここからしばらく莉緒には出番がなく、その思惑を遂行すべく母にして教務主任である43歳の【綾乃】にバトンタッチされる。そして、主人公の若き義母であり、未亡人でもある31歳の【結夏】との場面が合間に挟まれていく。

亡夫の事業を受け継いだ女社長として凛とした佇まいの結夏が主人公の前では溺愛っぷりを見せるギャップがあり、内心では主人公を男として意識している。それを主人公に看破されたことで関係ができていくのだが、元より結夏とは男女の仲を請い願っていた主人公が拙いながらも励む前戯には敏感に反応してしまう可愛らしさもある。女の悦びを享受して最後の一線を越えるまでがじっくり濃厚に描かれるいやらしさにあっても母の矜持を残す結夏は最後まで躊躇っていたことが後で分かる。そのクライマックスまで母であろうとし続けていたのは良かった。

年の差を終始気にする綾乃はある意味で結夏とは対照的とも言えるが、主人公が優しくリードすることで遂には我慢の限界を超えておねだりしてしまう可愛らしさといやらしさがたっぷりあった。女の悦びを自覚する点では結夏よりも貪欲であり、実習中の主人公の姿を後見している時でさえ発情してしまい、直後に校長不在の校長室へ連れ込んでしまうほど。次第に積極さを見せ、結夏への嫉妬から対抗心まで芽生えるほどに主人公を求めてしまうには理由があって、それが娘たる莉緒の母思いな思惑に繋がっている。

最後は結夏がお膳立てしての全員集合と相成る流れだが、ここで母として身を引こうとする結夏を総出の色責めで翻意させる一幕が加えられたのは捻りの利いた演出だった。実は誰よりも結夏こそが主人公を深く愛していたことを示しつつ、他の2人も負けないという構図によって甘い成分がさらに激甘へと進化したようである。
『筆おろし教育実習-女教師母娘、ママが…』のレビュー掲載元


2017年発売作品のレビュー第1号となりましたが、物語の良し悪しやリアリティといったものはともかく……まぁ、官能ファンタジーですからねぇ(^^;)……官能描写のいやらしさで捩じ伏せるかの作品だったように思います。

小説ですから物語の良さも感じたいところではありますが、官能あっての官能小説ですから、これはこれで良しといったところでしょうか。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
七海優「筆おろし教育実習 女教師母娘、ママが…」(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)筆おろし教育実習: 女教師母娘、ママが… (フランス書院文庫) [文庫]七海 優フランス書院2017-01-25【あらすじ】教育実習で実家近くの高校に二週間赴任することになった圭太だが、大学の先輩である莉緒に酔わされて初体験に導かれる。莉緒は自分の亡き父親に圭...
七海優「筆おろし教育実習 女教師母娘、ママが…」





だからと言って物語が悪い訳では決してありません。

特にクライマックスから結末に向けては良い話になっていました。

愛情深い話になっていたのが良かったですね。



寡作な七海先生ですが、ピリリと光る作品を出されますので今後も期待したいところであります。(^^)




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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 七海優

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