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ふしだらコスプレ熟女(著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫)

2017/9/4 発売

ふしだらコスプレ熟女

著:美野晶竹書房ラブロマン文庫


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大学生の凉太は、イベント会場で恋人の瑞希の母親・美奈代が大胆な衣装でコスプレしている姿を目撃してしまう。彼女は恥じらいつつも、きわどい衣装を着てグラマラスな肉体をカメラに晒すことに興奮していた…!美奈代をコスプレ趣味に引き込んだ人妻の桜子、先輩女子大生の柚葉、可憐な恋人の瑞希ーセクシーな肉体を持つ女たちに誘惑され、思うさま欲情を放ちつつも、淑やかな美奈代の淫靡な本性にどうしようもなく惹かれる凉太。ついに彼は一線を越え、美奈代の巨乳巨尻に思うさまむしゃぶりついてー!? バニーガール、メイド、アニメの正義のヒロイン…大人な熟女があられもない衣装で恥じらうギャップに燃え上がる、興奮のコスプレハーレムロマン!(引用元:Amazon)


★★★★★ 熟女の清楚な佇まいと恥じらい,2017/10/24
タイトルの「ふしだら」は少し間違っている。確かに熟女がコスプレに身を投じるのは奇抜ながら、それ自体は個人の自由だし、そもそも派手好きで何事にも積極的な幼馴染みに誘われてのことである。実際、羞恥に晒されている姿から本来は「恥じらいコスプレ熟女」なのであろうが、そこに秘められた性癖を鑑みれば「ふしだら」にも多少頷けるところはあるため、全く以って間違いとも言い切れない。そして、ズレているようで絶妙とも思えるのは、この熟女が大学生主人公の「彼女の母」だからというのもあるのかも。タイトルからは予想できなかった母娘ヒロインなのである。

38歳の母と19歳の娘は好対照に描かれている。清楚な和風美人の母は撮影される羞恥を前面に出した、淑やかな人物。対して、まさか母がコスプレしてるとは思ってもいない娘は竹を割ったような活発女子大生である。そんな母の秘密が知られるのは主人公が大学でカメラに打ち込んでいるから。当初は全く関心のなかったコスプレから人物撮影の方面へ興味が沸いてくるといった主人公の成長を盛り込みつつ、貞淑な母が徐々に発情していく様をファインダー越しに覗き見るいやらしさが綴られていく。主人公の頼みに応じて実現する個人撮影会が3度にも及ぶことで本作のテーマを徹底させながら、次第に距離が近づいていく2人がしっとり描かれていく巧みさを感じることができた。

母と同性同年齢の幼馴染みもまた好対照な存在。2人で参加した撮影会で主人公と出会った後は自分から個人撮影会を依頼し、次第に燃えていく。この「燃える」という表現が性格を表しているようで、全体の旗振り役も務める肉食女子である。当然のごとく主人公を摘み喰いしつつ、母の気持ちを察していることから娘との鉢合わせを企てている。悪気あるものではなく、物分かりの良い娘を見越してのもので、確かに思惑通りにはなるのだが、この物分かりの良さはストーリーとしての都合の良さでもあったように思う。フツーなら修羅場でしょ、とのツッコミは禁じ得まい。

主人公には高校時代からの先輩女子がいる。2学年上で就職も決まっているが、主人公とは何とも言えないセフレ関係。筆下ろしの相手なのだが恋仲になるでもなく、それでいて愛情がないでもないという繋がりである。サバサバした風情が睦言になればしおらしくなるギャップが描かれるのは作者の得意とするところであろう。この先輩に限らず本作のヒロインは総じて、もっと言えば美野作品は総じてギャップの官能である。

実は総勢4人の大所帯ヒロインなのだが、バニーガールやCA、はたまたアニメのヒロインといったコスプレを交えつつ各2度の交合と均整がとれているのは珍しく、それでいて母の存在感を損ねていないのは素晴らしい。羞恥に染まりながらも徐々に昂り、最後は心を解き放つ淫靡な母を堪能することができた。
『ふしだらコスプレ熟女』のレビュー掲載元


熟女ヒロインが年若の主人公をショタコン気味に愛でる激甘路線も確立されてから随分と経ちましたが、これによって熟女が年甲斐もなく恥じらうというサブジャンル(?)も育ってきたのかもしれませんね。

もっとも、美野作品が顕著なものですから余計にそう感じるのかもしれませんが。(^^;)



サブヒロインに肉食系のがっつり熟女を配して主人公を摘み喰いさせておいてから、そうした経験値を基に主人公が恥じらう本命をリードし、思いのほか昂らされた本命の恥じらいはいつしか積極的な淫らさに変わっていく……そんな展開の作品も増えてきたように思います。

なんだかんだ言っても女性の恥じらいは胸キュンポイントですし、それが熟女ともなるとギャップの破壊力が付加されると、そういうことなのでしょうかね。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
美野晶「ふしだらコスプレ熟女」(竹書房ラブロマン文庫、2017年9月、表紙イラスト:大柴宗平)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)ふしだらコスプレ熟女 (竹書房ラブロマン文庫) [Kindle版]美野晶竹書房2017-09-04【あらすじ】大学の友人に誘われイベント会場のコスプレ姿の撮影にやって来た凉太だったが、そこに付き合い始めた恋人の母親の美奈代が熟れた身体を見せたコスプレをしていて驚きを隠せない。...
美野晶「ふしだらコスプレ熟女」





大体において美野作品は大まかなストーリー展開という骨組みは似通っているんですけど、作を重ねるに連れて設定や物語のフックといった肉づけが巧みなっているように感じます。

以前は誘惑アプローチが安直に感じましたけど、最近は(特にサブヒロインとは)最初から肉体関係を持たせることでスムーズにな印象になっていると思います。

細かなことですけど、やはり小説ですからね、それなりの整合性がないと読んでてシラけますからね。(^^;)タラッ





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tag : 竹書房ラブロマン文庫 美野晶

三人の嫁(著:霧原一輝、竹書房文庫)

2017/8/21 発売

三人の嫁

著:霧原一輝竹書房文庫


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◎このカラダ、お義父さまのお好きなように…
◎宝くじで1億円を当てた義父に背徳の誘い!
尾川鴻一郎は、会社を定年退職して悠々自適の日々を送っていた。鴻一郎には三人の息子がいるが、二男夫婦と同居しており、淑やかな二男の嫁・香生子に密かに惹かれていた。そんなある日、宝くじが当選し、鴻一郎は思いがけず一億円を手にすることに。息子たちにも分けようと思案するが、配分は二カ月後に発表すると皆に伝える。すると、これまで冷たかった長男の嫁や三男の嫁が家によく来るようになり、義父の鴻一郎に禁断の快楽接待を仕掛けてくる。さらに清楚な二男の嫁も意外な行動に出て…!? 名手が描く禁断回春エロス!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 欲望を 表に出す人 隠す人,2017/10/24
宝くじが当たった人がいて恩恵に与れるらしい。その当選者が親族ともなれば繕うこともなく本音をぶつけることもできよう。そんな降って沸いた僥倖によって人の裏の顔が滲み出てくる物語である。息子達の家族に当選金を分配すると持ち掛けた父親が今回のチン騒動を引き起こしたとも言えるのだが、これによってそれぞれの妻達がその魅力を見せつけて迫ってくる。つまりは当選金目当ての枕接待に発展するストーリーである。

長男の妻【淑乃】 36歳
次男の妻【香生子】28歳
三男の妻【茜里】 23歳

姉さん女房の淑乃は普段から落ち着きのある和装麗人の佇まい。主人公たる義父(61歳)との日頃の付き合いは疎遠だったものの、この機会を逃さずべしと表向きこそ平静を装いながらもミエミエの態度を見せ始める。義父と同居の香生子が不在の隙を狙ってマッサージと称したボディタッチを仕掛けたり、後日には香生子達夫婦を旅行に追いやって「接待」に勤しむといった迫りを見せている。妖艶さ漂う淑乃との場面はどれもいやらしく、割烹着姿でキッチンというナイスなシチュエーションも飛び出してくる。

未だ学生気分が抜けていないような茜里は常にオープン。恥じらいには欠けるものの義父にドライブをせがんでは車中でコトに及ぼうとする積極さを見せる。しかし、だからと言って当選金の分配には無関係と伝えれば冷めたと止めてしまうような素振りを見せる駆け引き上手なところも。そんな子猫のような扱いづらさに辟易しながらも、それが次第に魅力へと変わっていく義父である。

夫が浮気しているとかセックスが下手だとか、父親の耳には入れるべきでないことまで口にしながら、そして他の嫁とも同じことをしてはいないかと鞘当てしながらも関係を結べば老練の手管に翻弄され、大いに感じ入っては乱れてしまう淑乃や茜里がサブヒロインとして輝いている。これまで見向きもしなかった義父の元へ足繁く通う滑稽さには欲に眩んだ果てに媚びた醜態を晒す身内の女達が描かれていた。

そんな状況を尻目に清楚な佇まいを崩さず、常に義父の身を案じる香生子の献身的な振る舞いは淑乃や茜里とは対を成す存在であるのだが、2人が仲睦まじく接しているのを目にしてからは態度に変化が現れ、次第に調子に乗り始めて態度が横柄になってきた義父と衝突したりもしている。この変化を嫉妬と見た義父の心は弾むのだが、それには理由があったことが最後に判明している。一筋縄でいかない女心は淑乃や茜里からも感じ取っていた義父だが、ここまでくると脱帽と言いたくなるオチである。場合によっては最も許せないながらも許せてしまう絶妙な塩梅で香生子を描いた作者の筆の運びはさすがと言わねばならず、これにも脱帽と申し上げる。

サブヒロインとの逢瀬から最後にメインと結ばれる構成では時にメインが霞むことも少なくないのだが、本作では頁をたっぷり用意してメインヒロインたる香生子との場面をしっかり描いていた。これによる官能面の充実感は顕著である。
『三人の嫁』のレビュー掲載元


欲望を 表に出す人 隠す人

ここまで 2000 以上のレビューを投稿してきましたが、レビュータイトルを七五調にしたのは初めてですw

いえ、なんとなく思いついただけなんですけどねww



「三人の嫁」というシンプル極まるタイトルですから、これだけでは中身がイメージできない。ならばとあらすじを読んだら宝くじの当選を巡る嫁達3人の攻防らしい……ちょっと面白そう。

やはりタイトルとあらすじは大事だと改めて思ったものであります。



ただ、今度はあらすじで「たぶん嫁達の枕接待と鞘当てだろう」と、大体の予想ができてしまう。

しっとり熟女な長男の嫁
清楚で献身的な次男の嫁
天然か小悪魔の三男の嫁

これくらいまで予想できちゃう。



そうなんです。大体において予想通りに話が進むのです。

普段の素振りを覆して義父に媚びる長男の嫁と三男の嫁。その中にあって変わらぬ態度を貫く次男の嫁。その次男の嫁にしたって欲が全くない訳ではありませんから、要するに、動くか動かざるかの戦術合戦の化かし合いになるのだろうと予想して、ほぼその通りに話が進んでいきます。

しかし、意外性のある結末によって最後はヤラレタ感を抱かされるのです。



おいおい、最後の最後に三男の嫁よりもとんだ小悪魔がいたぞ、と。



ただし、何とも言えず憎めない一面を同胞させることで、このヤラレタ感は心地良いものに変わります。

この演出がニクらしいほどに秀逸と言わねばなりません。



ですから、編集者が書き起こしたのであろうあらすじがここまで見越したものであるならばスゴいなと思うのですが……どうなんでしょ?(^^;)





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tag : 竹書房文庫 霧原一輝

人妻たちに、お仕置きを(著:桜井真琴、二見文庫)

2017/9/26 発売

人妻たちに、お仕置きを

著:桜井真琴、二見文庫


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「今夜は帰れないよ、奥さん……」悪い女たちを集め、淫らな「復讐」をする男──期待の俊英による書下し官能エンターテインメント!
父親がある男たちに嵌められた歩は、借金を背負うことになってしまう。ならば、事件の関係者の女たちとセックスしてから死のう、と考えた彼は、友人の母親をまず監禁して辱めると、さらに教育実習生の女性、父親の後妻にも同じことを──。が、なぜか、三人の家に動きがない。歩はそれぞれの家を調べて、驚愕の事実を知る……。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 監禁凌辱から逆襲と逃亡の甘い結末まで,2017/10/17
何か思うところがあるような雰囲気を醸す24歳の主人公が人妻を次々と攫ってくる。42歳で清楚な佇まいの人妻に勝気な27歳の人妻女教師。後には悪女っぽい風情もある(作中では性悪女と評される)32歳の人妻も攫われてくる。監禁するのは亡父の別荘で、どうやら因縁のある場所らしい。そして、主人公とはもちろんのこと、人妻同士にも繋がりがあるようで、それが監禁の真相に繋がっていく……監禁凌辱から始まる物語が思わぬ方向で幕を閉じる面白さを感じた作品である。

手錠による拘束や媚薬といったアイテムを駆使しつつ、全編これ官能場面という高い淫猥度を保ちながらも前半と後半とでは描写の毛色が異なり、実質的なトリプルヒロインという位置づけによって官能面の偏りもほぼ見られないのは好印象。友人の母やかつての担任教師に亡父の愛人という関係性が得も言われぬ背徳の薫りに繋がっている。

亡夫の愛人こそお仕置きされて然るべきながら、残りの2人についてはとばっちりである。要するに、それぞれの夫を懲らしめるために攫われた身であるため、タイトルのように人妻の全員が直接的なお仕置きの対象ではない。しかし、夫の裏の顔を知るに至り、あるいは夫やその父のワルが想像以上だったことを知るに至り、人妻の態度には変化が生じる。何よりそれぞれの家庭には妻を蔑ろにする家風や事情があったことで主人公が画策した復讐の目論見は根底から覆されるのである。

ここに至っては何とも徒労な雰囲気も漂い始めるのだが、監禁以前に人妻達は元より不憫な存在だったとしたのはなかなかの構成上手と感じた。思いのほか活劇的だった後半において葛藤を抱えながらも思い描いた主人公との新しい未来が人妻達の拠り所になったからである。

多少の都合の良さや出来過ぎな印象は拭えない後半ではあるが、その合間にも主人公との蜜戯が巧みに挟み込まれる良さがあった。また、凌辱以外にもお尻責めがあれば百合っぽさもあり、後には心を通わせた甘い交合もある官能描写は総じて多彩である。
『人妻たちに、お仕置きを』のレビュー掲載元


何とも煽情的な表紙ですが、色使いも含めて実に印象的ですよね。

フツーはお尻の位置をもっと下にして、オビを外したらコンニチワというレイアウトも少なくないですが、なかなか大胆に露出させた表紙と言えそうです。

タイトルが「お仕置き」ですから、お仕置きされているようなポーズの素材を選んだのかな?



愛好家Sさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
さ4-2『人妻たちに、お仕置きを』桜井真琴、二見書房/二見文庫、2017/09 発売●あらすじ友人の母を監禁して凌辱し、そればかりか高校時代の教育実習生だった人妻教師や父の元愛人だった人妻も同じ目に遭わせる青年。気の弱かった彼がなぜ犯行に及んだのか、そして、人妻たちが襲われた理由とは…。●登場人物【石井歩】24歳。おとなしくて気弱な優しい青年。【立花真理子(まりこ)】42歳。身長は十七歳当時の歩より頭ひとつ分くらい...
さ4-2『人妻たちに、お仕置きを』

にゃらさんのブログに投稿されている紹介記事はコチラ。
桜井真琴「人妻たちに、お仕置きを」(二見文庫、2017年9月)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)人妻たちに、お仕置きを (二見文庫) [文庫]桜井 真琴二見書房2017-09-26【あらすじ】悪い連中に騙され自殺した父の債務を支払うために自らの命を断つ決意を固めた歩だが、せめて死ぬ前に関わった連中の女たちに復讐してからだと人妻たちを別荘に監禁し凌辱してしまう。しかし妻や娘が行方不明になっているにも...
桜井真琴「人妻たちに、お仕置きを」





内容としては、いろいろな意味で予想外でした。

レビューにも記しましたけど、序盤・中盤・終盤 で毛色が変わるような、序盤と終盤だと同じ作品?と感じるくらいの変化がありました。それもおそらく終盤の逃避行に思いのほかページを割いているからでしょう。ちょっとした映画を観ているような、そんな活劇性がありましたね。

まぁ、それでも個人的には甘さが出てきた中盤が好みかな。(^^;)

友人の母との距離が近づいて、実の母子みたいな会話にちょっとなってるところとかww





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tag : 二見文庫 桜井真琴

奥さん、透けてますけど。(著:葉月奏太、二見文庫)

2017/7/26 発売

奥さん、透けてますけど。

著:葉月奏太二見文庫


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優弥は安アパートで一人暮らしをしている。最近、妙な夢を見るようになっていた。知らない女性にフェラチオされるというものだが、かなりリアルな夢なのに痕跡がないのだった。そんなある日、霊媒師だと称する妖艶な人妻に声をかけられる。優弥の話を聞き、お祓いが必要かもしれない、と彼の部屋を訪れるが……。人気の実力派がおくる書下し官能エンタメ。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 透けているのは下着にあらず,2017/10/8
タイトルからまず想像するのは透けた下着だと思う。濡れたシャツ、もしくはシースルーな衣服から透ける下着の艶っぽさに興奮を誘われるところであり、表紙カバーの写真も透けている。しかし、本作に透けた下着等は出てこない。透けているのは奥さんそのものだからである。

オンボロアパートの主人公宅に妙齢の女性が霊となって出没する。どうやら主人公が越してくる前に住んでいた女性が亡くなったらしい。そんな噂に戦々恐々とする主人公だが、何故か甘美な体験ばかりで訝しむ。社会人ながら未だチェリーな主人公が置かれている状況なのだが、最終的には心地の良い愛情物語に発展する。いわゆるゴーストな奥さん(名前の「透子」は安直過ぎなのか洒落なのか)との邂逅には若干の無理押しを感じるが、噂を打ち消すものではある。限りなくゴーストながら実はゴーストではないという隙間を突くギリギリなのかもしれない。

透子は序盤から見え隠れしているのだが、メインヒロインだけに本格的な出番は最後となる。それまではお口奉仕に添い寝の手淫といった施しを透子から受ける主人公だが、その時点では霊だと思っているのでビビり捲ってもいる。

主人公が生真面目にいろいろと考えを巡らせていることもあって軽妙ではあるがコミカルとまでにはいかない塩梅で進む序盤から中盤を官能的に占めるのはサブヒロインである。隣に住む都会的なOLに職場のアイドルといった主人公との接点を活かすのは上手なところ。物語の本線に少しずつ絡ませながらも主人公とは一夜限りと割り切り、別に歩む道があることを示して透子との違いを明確にしているのもそつのないところと言えよう。

そして、終盤への導線(?)となる3人目のサブヒロインに人妻霊媒師を配したのは絶妙だった。ゴーストの核心に迫るのか?と思わせつつ巧みに肩透かしなうえに霊媒師ならではの逆襲を喰らって淫気が増してしまい、サブヒロイン最年長の人妻らしく最も貪欲に乱れている。旦那の苗字も含めた、こうした洒落の利いた細かな設定で笑いを交えつつ淫らさもしっかりなところはさすがの描写と言える。個人的にも愛すべき人妻霊媒師だった。
『奥さん、透けてますけど。』のレビュー掲載元


ヒロインが透けている訳ですから、言ってしまえば怪奇モノなのかもしれませんけれども、これを軽妙に仕上げるのって簡単じゃないと思うんです。

シリアスじゃないんだけど決してコミカルに過ぎるでもない匙加減が上手いなぁ~と感じました。

……もっとも、以前には下町の商店街で人妻五輪が繰り広げられる作品を編み出してますから(笑)お手の物なのでしょうけど、つくづくセンスに溢れる方だと思いますデス、はい。



葉月先生がブログで自著について解説されています。
『奥さん、透けてますけど。』





サブヒロインの配置も絶妙と言いますか、アパートの隣人(自宅方面)や職場のアイドル(仕事先方面)に霊媒師(ゴースト方面)と必要にして最小限。それでいて年上・年下に人妻と過不足なしですよね。

総勢4人のヒロインとはいえ、単なる官能要員で数だけ多いのとは違う、きちんと意味のある多人数ヒロインならば作品は面白くなるという好例でもあるかと。







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tag : 二見文庫 葉月奏太

ほしがり未亡人-兄嫁、義母、女教師、美母(著:小鳥遊葵、フランス書院文庫)

2017/8/25 発売

ほしがり未亡人-兄嫁、義母、女教師、美母

著:小鳥遊葵フランス書院文庫


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「ああ、長くて太いので突いて。私を狂わせて」
逞しい肩に齧りつき、対面座位で腰を揺らす美熟女。
夫を喪ったその日から『未亡人』という牝になる女たち。
亡き夫の視線を感じつつも待ち望んだ絶頂を迎える。
満たされない性への渇望で容赦なく男を食い漁るが……
兄嫁、義母、女教師、美母……濡れ乱れる喪服妻たち!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 熟女の匂い立つほどの妖艶さは健在,2017/10/8
ここ最近のフランス書院文庫では珠玉の麗しさを醸す表紙カバーイラストの1つだと思うが、中身も麗しさと艶めかしさに満ち溢れている。アラフォーとアラサーの熟女ヒロインが大学生の主人公に蕩けてしまうイマドキテイストに離島の風習やしきたりが絡みついており、この作者の十八番が今回も花を咲かせている。

今回は後継ぎに関する因習をベースにしているのが特徴的で、これにより後継がいないまま未亡人となった兄嫁が一族の男子(義弟たる主人公)の子を懐妊しないと家を追い出されてしまうことから話が始まる。同じく未亡人の義母が通夜の早々にこれを告げることで故人を偲びつつもお家大事な風習が浮き彫りとなり、義理ながら兄嫁と夫婦になるという官能の相姦的背徳性がクローズアップされる。そして、のっけから亡夫への操を残す兄嫁が亡骸の傍らで主人公から迫られ、懊悩するいやらしさが描かれている。

通夜から告別式を迎える中にあって、実の兄を喪った悲しみよりも「その後」に思いを馳せ、それが予想以上の形で実現していくことに喜々としている主人公の心境には少々の違和感もあるのだが、それ自体は官能小説の主人公らしい下心の発露といったところか。元より眉目秀麗な熟女が喪服姿で居並び、その誰もが何かと理由をつけては主人公と男女の仲になっていくのだから、一族の不幸という表向きと降って沸いたような幸福を享受する内面とのギャップとして主人公も、そしてヒロイン達もイケないことをしている背徳を興奮に変えている。と言うのも、兄嫁や義母に加えて実母もヒロインだからである。

ゆくゆくは兄嫁と添い遂げるのが本来のしきたりなのだが、それを実行させようとしながら実は以前から主人公と関係のあったのが義母であり、これに因習を嫌って外へ出て行った実母が舞い戻ってくる構図である。さらには、主人公を巡る三つ巴が因習に倣うものだとしながら不健全だとして、そんな主人公を解放させるためにかつての担任だった女教師も加わってくる。ただ、各ヒロインの理性は次第に崩壊し、オンナの感情が前面に出てくるに至っては矛盾が生じる。この矛盾こそが一般常識と因習との矛盾であり、男女の理性と感情との矛盾であることを示すのは人間のどうしようもない一面を炙り出しているようで興味深い。

官能描写は相変わらず濃厚。女同士の鞘当てから挑発合戦に発展していくいやらしさがあり、オンナの喜びを知った熟女が主人公の若さと逞しさに蕩けてさらに喜びを増していく淫猥さがある。また、実母が最も淫らというのも珍しく、中盤からは全体の旗振り役にもなっていくのだが、これにより義母の影が薄くなってしまったことと、そもそも実母と義母のキャラがぶつかっているのは一考の余地が残った。女教師の処遇にも消化不良なところがあり、言ってしまえば兄嫁と義母の2人で成立する話に実母と女教師が後付けされているような印象もある。しかし、官能面の幅広さと底上げを鑑みれば、これもまた矛盾と言えるのかもしれない。
『ほしがり未亡人-兄嫁、義母、女教師、美母』のレビュー掲載元


レビューにも記しましたけど、ここ最近の「黒本」表紙カバーイラストでは和装喪服女性像の最高傑作ではなかろうかと……ホント麗しい。

元より丹野忍絵師の筆によるカバーイラストは素敵な作品ばかりですが、直接的なエロさはなくともバストアップだから映える美しさがあるように感じましたね。



にゃらさんのブログでも本作が紹介されています。
小鳥遊葵「ほしがり未亡人 兄嫁、義母、女教師、美母」(フランス書院文庫、2017年8月、表紙イラスト:丹野忍)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)ほしがり未亡人: 兄嫁、義母、女教師、美母 (フランス書院文庫) [文庫]小鳥遊 葵フランス書院2017-08-25【あらすじ】大学に通う悟の兄が事故で急逝したことにより、兄嫁のさつきを孕ませる為に情交に及ばなくてはならなくなった。既に関係に至っている義母の...
小鳥遊葵「ほしがり未亡人 兄嫁、義母、女教師、美母」





さて、小鳥遊先生の「島シリーズ」も随分と作を重ねてきまして、正直なところマンネリ感はあるのですが(^^;)、素敵なマンネリズムというのもありましてですね、つまり、安定して美味しい幕の内弁当は中身をそんなに気にすることなく毎度食するものでして、官能小説における素敵なマンネリは安定路線なのであります。

……マンネリ感がいやらしさを凌駕するまではイケますww

……今のところDSKは大丈夫ですwww



もっとも、読者より作者の方が飽きる(笑)という場合もありますから、読者の求めに応じる「商品」とクリエイトする側が追求する「作品」との狭間で、その匙加減と格闘しているんだな~と思いますけどね。






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嫁の母、嫁の妹と同居中(著:香坂燈也、フランス書院文庫)

2017/8/25 発売

嫁の母、嫁の妹と同居中

著:香坂燈也フランス書院文庫


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「娘の代わりよ……私の身体で満足してほしいの」
十年の空閨を埋めるように肉棒をきつく締めつける熟膣。
娘婿に跨り恥じらいつつ千佐子は秘所を擦り合わせていく。
「私だって、ずっとあなたにご奉仕したかったの」
蜜戯に勘づいた嫁の妹・亜希が負けじと挑発をはじめ……
昼夜休む暇もない――ここは「淫らな女系家族」の楽園!
(引用元:Amazon)


★★★★★ 程良い物語性と淫猥度の高い官能描写,2017/9/27
嫁の母と嫁の妹をメイン格のヒロインに据えると嫁自身は影の薄い存在になりがちだが、本作はそれを逆手に取ったかのように上手く活用している。23歳の嫁は新婚早々ながら単身赴任というイマドキな形で不在。その間に夫は嫁の実家に身を寄せていて、婚前の嫁が使っていた部屋で寝泊まりしている。これらが後の官能描写で効果を発揮しており、よく練られた初期設定だと感心する。

いわゆる母娘丼な作品だが、中でも母をメインにしたことで可愛げもある熟女の貪欲さがしっかり描かれていたと思う。官能描写の淫猥度も総じて高い。

43歳の母が未亡人なのもイマドキの官能小説らしく、しばらく女所帯だったところに現れた22歳の娘婿(主人公)という男にドキドキとウキウキが同居した、ある種の浮ついた状態から話題が際どくなったことが発端。娘の旦那との過ちを憂い、躊躇う母に対して以前から内心では憧憬を傾けていた主人公の迫りが一線を越える契機となる。ダメよダメダメと言いながら押し切られてしまう淫靡さと、一度火が灯れば貪欲に求めてしまう淫猥さが興奮を誘う。一度限り、一夜限りとしながら「まだ夜は明けていないから」と次は自ら求めてしまうオンナに戻った母は、その後も娘への背徳を抱きつつズルズルと関係を継続してしまい、歓喜を享受していくことになる。寝室に始まり、今は主人公が使う(かつては娘が使っていた)ベッドを経て娘不在の新居へと移り、さらには自宅のキッチンから再び寝室へと場所を変えて繰り広げられる母との官能場面はどれもいやらしさに満ちている。

嫁となった姉より先に恋したのは自分だとする19歳の妹は初心で可憐な存在。慎ましやかな胸と同様に謙虚で献身的だが、姉の不在を機に想いをぶつけ、「初めて」を捧げている。その後は蕾が開花するがごとく積極さと淫らさを徐々に垣間見せるのだが、実はここに思わぬ助っ人(?)が現れている。新居の隣に住む38歳の人妻である。

この第3のヒロインは主人公と母との関係にも気づいていて、そうした密会の場に遭遇してはネタにして優位な立場に立っている(ただし、母との接点はない)。女王様然とした振る舞いを見せ、妹を巻き込み、主人公には被虐の快感を味わわせているのだが、最終的には主人公の逆襲を受けることで官能成分をさらに底上げしている。

最後は母娘丼の構図としながら本来の嫁たる姉に出番はなく(変わり種の姉妹丼となる電話での登場が中盤にあるが)、実質的には母と妹に隣人という3人にヒロインを留め、主人公と妹には隣人を介した秘密があるという結末は昨今の何が何でも全員集合な流れを良い意味で崩していた。こうした収束においてもきちんと練られたように感じさせるものがあり、最近の激甘な作風ながらも構成と物語性がきちんと立脚しているのは極めて好印象である。
『嫁の母、嫁の妹と同居中』のレビュー掲載元


先日、某公共放送の女子アナが話していたのですが、三十路を迎えて遂に結婚したものの、新婚も早々に地方の放送局へ転勤で単身赴任なんですって。

今や女性でも、新婚であっても、否応なく単身赴任する時代なんだなぁ~と思ったものです。

ある意味では男女平等w



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香坂燈也「嫁の母、嫁の妹と同居中」(フランス書院文庫、2017年8月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)嫁の母、嫁の妹と同居中 (フランス書院文庫) [文庫]香坂 燈也フランス書院2017-08-25【あらすじ】1つ年上の美咲と結婚したばかりの雅紀は妻の仕事の都合で一人暮らしを余儀無くされ、それを不憫に思った義母の千佐子の配慮により篠塚家で半年の間居候させてもらうことに。早...
香坂燈也「嫁の母、嫁の妹と同居中」





本作の妻も新婚早々に沖縄へ単身赴任しています。レビューに『イマドキな形』と記した所以です。これによって妻不在となった主人公。新居の整理もままならない状態であり、これを不憫に思った妻の実家が当面の同居を申し出る形で嫁の母・嫁の妹との生活が始まることになっています。

この設定を見て、ちゃんと時代を読んでる香坂先生のセンスに感服致しました。

イマドキのライフスタイルに官能要素を挟み込むのが今を生きる官能小説家の矜持だと感じ入った次第です。



この妻は最後まで出番がほとんどないのですが、出番のない理由がきちんとある訳ですね。それでいて寂しくなった妻が夫たる主人公へ電話して、そのままテレフォンセックスへと発展する場面があるのですが、その時に主人公は妻の妹から口淫で責められているといういやらしさw

これが妻の唯一の出番であり、不在としながらも必要最小限の出番は与えられており、それが間接的な姉妹丼になっているという構成の巧みさはさすがと言えるでしょう。



ちょっぴり意味深な結末のセリフも踏まえたドラマ性に加え、元より淫猥度の高い官能描写ですから、そりゃあ、星5つ献上と相成る訳なのであります。






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 香坂燈也

夜這い刑事(著:結城武彦、竹書房文庫)

2017/8/28 発売

夜這い刑事

著:結城武彦竹書房文庫


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◎“肉体職質"開始!女をおとして真相に迫る非合法刑事
◎驚異の性技と侵入術で邪道捜査…斬新警察官能小説
X県警裏崎西署資料室に勤務する這田亮次は、覇気のない男として署内で有名だった。だがそれは仮の姿であり、実は通常捜査では解明に至らなかった事件を秘密裡に追う特命刑事であった。這田の捜査は非合法を辞さないもので、不法侵入術と驚異の性技で関係者の女に夜這いをかけて籠絡し、情報を得ていくものだった。そんな這田に、若いヤクザが不審な自殺を遂げた事件の再調査の命が下る。這田はヤクザの元情婦に夜這いをかけて新事実を摑み、さらに事件の裏側に巨大な闇が潜んでいるのを嗅ぎつける…!異能の刑事誕生、注目の新鋭が放つ超刺激的なサスペンス・エロス。
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 刑事モノのツボを押さえつつ闇社会を暴く物語性が際立つデビュー作,2017/9/20
官能ジャンルのレビュアーとしてはタイトルに興味を抱くところだが、官能がメインの作品ではなく、あくまでも闇社会を暴こうとする闇刑事の物語である。普段はうだつの上がらない内勤の刑事が実は筋骨隆々でオンナ泣かせのテクも併せ持つ凄腕に変貌するのは『特命係長・只野仁』を想起させる設定と言える。冒頭に眉目秀麗な女優が出てきたかと思えば暴力団とクスリに焦点が移り、その背後に新興宗教が見えてきてどんでん返しもあるというストーリーは読み手を飽きさせずに展開されている。

ただ、終盤ではピンチが訪れるものの、全体的には主人公のスキルの高さが災いしてか、割と容易く夜這いに及んでいる印象となる。主人公らしさという安心感はありながら、ドキドキするような場面が連続する流れではない。そもそも夜這いというにはあまりに堂々とコトに及ぶ振る舞いもまた高いスキルだからこそなのだろうか。

その夜這いだが、捜査対象が移っていく中でそれぞれの情報源となるターゲットの女性もまた変わっていく。その綱渡りならぬ女渡りを経て事件の核心へと迫っていくストーリーなのだがら女性達が多岐に渡るのも当然なのだが、官能がメインではないことから描写は至って淡泊と言わねばならない。それは男女が抱き合った途端に場面が変わるような、かつての2時間ドラマのような、それで終わりかいっ!と叫びたくなるような演出である。ただし、事件の元凶たる2人の男に狙われるメイン格のヒロインはいて、その場面に限っては官能描写もしっかり用意されている。実はこのヒロインの方が主人公よりもピンチの場面が多かったりする。

個人的には序盤から登場する美貌の女上司との行方が気になるところだが、それは互いの過去から主人公の矜持が許さない設定になっているために致し方なし……とは言え官能面では残念な気がする。主人公の凄腕からすれば篭絡も容易いと考えてしまうのだが、それは下衆というものであろう。主人公にとっての女上司はある意味で神々しい存在なのである。

しかし、一寸の官能虫に五分の下衆が宿るならば、もしも続編が出るのならば、あるいは、もしや、といった期待も抱きたいところである。
『夜這い刑事』のレビュー掲載元


官能要素のある刑事モノ小説ですね。

ダークな面もありますが、基本的にはスーパーヒーローな主人公です。

ピンチの場面もありますが、基本的には無双の無敵ですw



いや、終盤にはメイン格のヒロインとのがっつりな官能描写があるにはありますが、悪玉の1人(噛ませ犬的なヤツw)によって媚薬を盛られちゃって(どこから摂取されているかはお楽しみ)のキメセックスなものですから、こぅ、何と言いますか、官能小説的な心情に響くものでもなく……これはこれでお好きな方も多いとは思いますが……個人的にはあくまで刑事モノとして読了した次第です。

ですから、当ブログで紹介するのは〈特別編〉みたいな立ち位置ということで。(汗)





テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 竹書房文庫 結城武彦

彼女の母・彼女の姉・過保護なママ(著:柊悠哉、フランス書院文庫)

2017/7/26 発売

彼女の母・彼女の姉・過保護なママ

著:柊悠哉フランス書院文庫


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「こんなおばさんを女として意識してくれてるのね」
ズボンの中心に顔を近づけ、朱唇を寄せる美香。
娘にかわいい彼氏ができたことを喜んでいたはずが、
初体験に失敗したと聞き、自らの肉体で女を教える。
息子を溺愛する祐一の母親に秘密を気づかれ……
42歳、23歳、34歳……三つ巴の淡い誘惑合戦!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 完成度の高いデビュー作,2017/9/7
第18回フランス書院文庫官能大賞新人賞受賞作。作者は20代とのこと。書き手もそうだが、とりわけ読み手が高齢化している官能小説においてジェネレーションギャップ的にどうかと思ったが、昔馴染みの隣人年下主人公という親近感を背景に体の結びつきから心が傾いていく、あるいは母性から愛情に変わっていくヒロインが丁寧に描かれており、むしろ現状に即した手堅い作風だったと言える。この完成度の高さからして今後の行く末が侮れないデビュー作と言えるのではなかろうか。何より作家として長期の活動継続が可能なだけに楽しみも増すところである。

彼女【香澄】
高校2年生か3年生と思しき主人公とは同級生と思われる。初体験同士の営みで破瓜こそ迎えるものの痛みと主人公の強引さによって少々おかんむり。この冷戦期間に香澄の周囲にいる女性陣と主人公との関係が築かれていく流れである。最近の「彼女の〇〇」系作品でよく見られる設定であり、その意味においても本作の王道振りが窺われる書き出しと言える。

彼女の母【美香】42歳の未亡人
娘の香澄と隣人の主人公との恋仲を暖かく見守っていた美香だが、2人の言動から雲行きが怪しいことに気づき、その指南役を買って出ることで男女の仲となる。娘の彼氏と結ばれる背徳を憂いつつも覚えた愉悦には抗えず、心までも次第に傾けていく。そのウキウキ振りが香澄の姉に見透かされることとなる。

彼女の姉【悠里】23歳
妹(香澄)を慮って遠慮していたのに母(美香)が主人公と関係を持ったことから積極的に動き始める悠里。以前より内心では主人公を想っていたのである。しかし、だからと言って既に恋仲である妹を出し抜こうとまでは考えておらず、それでも母よりは自分を選んでほしいといった複雑な立ち位置である。

義母【沙菜】34歳の未亡人
普段は弁護士として家を空けることも多く、義息たる主人公とはギクシャクしているのだが、実際は単にコミュニケーション不足から距離感を計り兼ねていただけのようである。タイトルのような過保護と言うか厳格なところがあって、香澄との行き過ぎた関係に釘を刺そうとするものの、逆に成り行きから自身が関係してしまうことに。しかし、当初の上段な態度から本音を明かしたことで皮肉にも主人公との母子関係は改善されている。

彼女の母、彼女の姉、そして義母と背徳度の高い関係が連続しながら恋心も噴出させた母娘によって割と早い段階で3Pが盛り込まれ、その後に義母を巻き込みつつ彼女との関係も修復される流れで4P、5Pとさらなる饗宴が用意されている。だが、さすがにヒロインの多さは否めず、終盤の窮屈さと煩雑さは次作以降の課題となろう。また、せっかく若くして官能小説家になったのならば、今後は正統な作風にあっても何かしらの「若さ」を垣間見せてほしいとの期待も生じるところである。
『彼女の母・彼女の姉・過保護なママ』のレビュー掲載元


一応、驚きの 若き官能小説家の誕生!ということでしょうか。

年齢的に言っても桃色煩悩中枢が枯渇するのは相当先でしょうから(笑)、ずっと活躍していただければ、それはもぅ数多くの作品が世に出ることでしょうw

楽しみです。(^^)



にゃらさんのブログでも本作が紹介されています。
柊悠哉「彼女の母・彼女の姉・過保護なママ」(フランス書院文庫、2017年7月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)彼女の母・彼女の姉・過保護なママ (フランス書院文庫)posted with amazlet at 17.07.28柊 悠哉 フランス書院 売り上げランキング: 2,556Amazon.co.jpで詳細を見る【あらすじ】隣人幼馴染みの香澄との初体験に失敗した祐一は、娘の様子がおかしいと彼女の母親の美...
柊悠哉「彼女の母・彼女の姉・過保護なママ」





実は、こっそり告白しますと……当初はレビュータイトルに『今少しのチャレンジもほしい』といった文言を入れていたんですよね。

20代の若さにしては手堅く纏まり過ぎと言いますか、型にはまっているように感じましてね。

もっとも、「若さ=トンガってる」というのも型にはめてる話ですけどねw







テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 柊悠哉

清楚妻-ほんとは好き(著:深草潤一、二見文庫)

2017/4/26 発売

清楚妻-ほんとは好き

著:深草潤一二見文庫


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「遠慮しないで。何してもいいのよ」美しい人妻の意外な申し出にそのまま理性を失って……。
実家の工務店を手伝うことになり、東京を離れた浩平だったが、増改築の相談を受け出向いたその家の跡取り息子の妻・瑠璃子に一目で惹かれてしまう。端正な顔立ちで色香も漂わせる彼女だが、実は積極的な女性で、性への好奇心が旺盛だった。そんな彼女にハマっていた彼の元に、東京時代の彼女が会いにくるが……。書下し官能エンターテインメント!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 郷里の人妻と東京の彼女,2017/9/1
タイトル及びサブタイトルのように清楚な佇まいながらも実は積極的な淫らさを見せる妙齢の人妻が描かれている。地方の名家に嫁ぎ、高嶺の花と見られるものの実際は居心地の悪さというか窮屈さを感じている元音楽教師であり、都会からやって来た若者たる主人公ならば後腐れもないという打算を滲ませながらも淡泊な夫では味わえない愉悦と人知れずの背徳を快感に変えて次第にのめり込んでいく人妻である。時には大胆に振る舞い、面食らう主人公の反応を楽しみつつ自らもスリルを興奮の材料としている不敵な一面に普段とのギャップを感じさせる麗しくも艶めかしいヒロインとなっている。

しかし、主人公には東京に彼女がいる。訳あって一時的に帰郷している主人公だが、彼女との仲は良好であり、将来にも思いを馳せるくらいに想っている。故に郷里での人妻とのアバンチュールには後ろめたさがつき纏う。1人にさせている間に合コンなどにも参加している彼女の様子も気になる。人妻と彼女との間で揺れ動く主人公の心情がメインの作品とも言えるくらいに描かれている。

おそらくダブルヒロインなのであろう。先に登場するのは彼女であり、第一章から第二章にかけては彼女がメインである。実は仲睦まじくも夜の営みに若干の不安がある。互いの遠慮もあって本来の自分が出せていないのでは?と思っている主人公であり、もしかしたら彼女もそうでは?と考えている。そして、そんなことを人妻に相談しており、女性らしい感覚の回答をもらって後に役立ったりしている。本当に清楚なのは彼女の方だという裏メッセージでもあるのかと思えてくる。恥じらいの彼女と濃厚な人妻といった官能面の対比から心情面が妙に現実的だったりするのは作者の得意とするところであろう。

そんな現実的な心情に紡がれた物語は一波乱あるものの現実的な結末を迎える。人妻とのめくるめく快楽を味わった主人公は彼女の元へ戻り、奔放な一時を堪能した人妻は名家の嫁に戻る。そこにあるのは巡り巡って元の鞘に収まる現実にあっても、その前後では確かに違う何かがあるということであろう。それは過去を、そして今を、さらには未来をも、改めて見つめ直すという行為である。不倫や浮気を肯定するでもなく、ただ何も得ることのない遠回りでもないと示す本作は受け取り方によって何とも言えない深みを感じさせてくれる。
『清楚妻-ほんとは好き』のレビュー掲載元


タイトルでは清楚妻となっている 瑠璃子 さん、いやらしくて素敵w

熟女の妖艶さと余裕のある感じ、そして昂っては積極的に貪るもののそれをあからさまにはしない感じ、それでも不意に責め立てられると被虐美が滲み出てしまう感じ…………熟女をきちんと描いた官能小説はやっぱイイですなぁww

これだから深草作品はやめられませんっ!www



元より深草先生の描く物語は現実的なことが多いのですが、本作はより現実感のあるストーリーだと思いました。



めくるめく背徳体験の後は、紆余曲折はあるにしても元に戻る……この、元に戻るところが現実にもありそうな印象を導きます。もちろん、その前後では何かが変わっているのかもしれませんが、関係性としては元に戻る。男は彼女もしくは妻の元に戻り、女は彼氏もしくは夫の元に戻る……もしかしたら巷の、普段から挨拶くらいは交わしている近所の旦那さんや奥さんにもこんな一面が隠されているのかも?などと思わせてしまう現実感があります。



昨年(2016年)から今年にかけては「黒本」でもそんな現実感を漂わせる結末の作品が散見されまして、それも新人さんや中堅さんの作品に見られまして、あるいはこうした現実的な幕の引き方が今後はトレンドの1つになっていくのかなぁ~とも感じています。

そろそろ「一竿」一辺倒なのも食傷気味ですし、何が何でもハーレムエンドというのも変化の時が到来しているのかもしれません。

そんなことを考えてしまう今日この頃ですが、実際のところはどうなんでしょ?






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 深草潤一

兄嫁の秘蜜(著:綾野馨、マドンナメイト文庫)

2017/8/14 発売

兄嫁の秘蜜

著:綾野馨マドンナメイト文庫


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憧れだったお義姉さんの秘唇は、いつのまにかぬかるんでいて……童貞の智樹は兄嫁の菜奈に淡い恋心を抱いていた。あるとき、菜奈のショッピングに付き合っているとき、兄が見知らぬ女性とラブホテルに入っていくのを目撃した。それをきっかけに菜奈の気持ちが揺れ動き、智樹と禁断の関係を結ぶことになるが……。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 兄嫁とのオーソドックスな愛情物語,2017/9/1
兄嫁の夫(主人公の兄)の浮気現場を目撃したことから始まる義理ながらの姉弟相姦物語。オーソドックスに進む話はライトで心地良く、気軽に読める1冊と言えそうである。

大学3年生で21歳の主人公と27歳の兄嫁が主な登場人物。以前より兄嫁に憧憬を傾ける主人公は実兄の所業に義憤を募らせ、以前より夫に愛人の影がちらついていた兄嫁は落胆するものの勢いで義弟たる主人公と関係を結ぶに至る。内心ではドキドキしながらも初心な主人公の反応に母性が芽生え、夫との営みとは異なる、自らが年下の男を導くという状況にも昂りを覚える兄嫁である。ただ、ここからは夫への愛情が薄れていく兄嫁と想いが募っていく主人公とのラヴな面がクローズアップされていく。

主人公がよく訪れるリカーショップの女将さんという位置づけで38歳の人妻がサブヒロインとして登場する。ひょんなことから主人公と兄嫁の秘密を知ることとなる人物でもあるが、良き理解者という立場になっていく。その間に主人公との蜜戯が盛り込まれるのは当然の仕儀だが、アラフォーと呼べる年上熟女ならではの妖艶な淫らさが描かれており、引き込まれる形で兄嫁の淫らさが炙り出されてもいる。その意味では兄嫁に秘められていた感応や想いなどを引き出した人物と言えるのかもしれない。

終盤で3Pを含む官能描写が続きながらもこれで幕を引くのではなく、最終的に主人公と兄嫁の2人が将来を多少なりとも意識した形で結末としたのは愛情物語としての一貫性を感じて良かったものの、全体としてはやや正攻法に過ぎた面があるのか、背徳感やイケないことをしているといった雰囲気をもっと感じたかった気もする。
『兄嫁の秘蜜』のレビュー掲載元


綾野先生の2作目ですね。

割と面白味を感じさせる物語の始まり方でしたけれども、全体としては極めてオーソドックスと言いますか、正攻法なアプローチの誘惑作品だったと思います。

ただ、夫(兄)の目を盗んで密会に及ぶという背徳感に設定上の枷が生じてしまってるんですよねぇ。(^^;)



にゃらさんのブログで紹介されている本作の投稿記事です。
綾野馨「兄嫁の秘蜜」(マドンナメイト文庫、2017年8月、表紙イラスト:妃耶八)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)兄嫁の秘蜜 (マドンナメイト文庫) [文庫]綾野 馨二見書房2017-08-14【あらすじ】義弟の智樹とともに休日にショッピングへ出掛けた菜奈は、夫が別の女性とホテルに入っていくのを目撃するが、ショックを受けつつも智樹を誘い禁断の関係を結んでしまう。素直な性格の智樹に惹かれていき関係を...
綾野馨「兄嫁の秘蜜」





サブヒロインが登場した時も当初は「兄嫁との秘密がバレたかっ!?」と狼狽する主人公だったのですが、早い段階で2人の味方というポジションになっていたので、最初は勘違いから主人公を脅すとかして手懐けてから後に真相が判明して味方になるくらいの回り道があってもよかったかな?と思いました。






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Author:官能レビュアーDSK
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一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

成年コミック
多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

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