FC2ブログ

二人の母(著:高竜也、フランス書院文庫)

1986/4/23 発売

二人の母

著:高竜也フランス書院文庫


Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】の電子書籍はコチラ。
電子書籍の【ひかりTVブック】はコチラ。
総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。
eBookJapanはコチラ。
※電子書籍は「大人の本屋・さん」版

高校生の息子をめぐって、妬み、悲しみながらも、
惜しみなく女体を開く二人の母。
義母、季里子……32歳、実母、彩子……37歳、
円熟した女の色香が漂う2人には、
息子に抱かれる背徳の意識は消えていた。あるのは――
女の業、確執、愉悦を貪る魔性――そして、悲劇はすぐそこまで迫っていた……
(引用元:Amazon)

「もう許して」「答えになってないね。嘘つきは嫌いだよ」啓司は、かがみこんで花びらを丹念に舐めはじめた。私は耐えた。必死で……。私の股間は溢れでた愛液と啓司の唾液で、洪水のようになっているに違いない。「うううーん……もう、たまらない。いやよ……どうしたらいいの……ああっ……いきそうよ」 ――高校生の息子に女体を開く、美しき実母と若き義母!極限の禁忌と快楽!禁断の三角関係の果てに待つ悲劇……!(引用元:honto)


★★★★☆ 対抗する2人の母から見た溺愛の息子,2018/5/7
義母と実母という2人の母をヒロインに据える作品が数多く上梓されてきた、ある意味ではフランス書院文庫における母子相姦の歴史の鏑矢に近い1986年の作品において、母からの視点で交互に描かれていく作品を紡ぎ出したのは特筆すべきことであろう。1人ヒロインによる一人称で執筆された作品こそ後に幾つかあるものの、2人のヒロインで交互に描かれた作品が本作の他にどれだけあるだろうか。後の主流にはなり得なかったかもしれないが、だからこそ官能小説の幅の広さと奥行きの深さを改めて教えてくれる作品の1つだという思いが沸いてくる。

義母【季里子】32歳
実母【彩子】 37歳

実父と離婚した後に再婚した彩子。その実父と結婚したものの今は未亡人の季里子。17歳の主人公たる息子から見れば年の離れた姉のように言えなくもない年齢差の若い母である。離婚時の約束として彩子は息子と逢えないことになっている。くだけた文体の季里子に対して敬語で綴られる彩子。2人の違いを判らしめるシンプルかつダイレクトな手法である。

息子との距離が近づき、迫られ、背徳への慄きから拒むも昂らされては遂に受け入れてしまう経緯から禁忌を自覚しつつも抗えず、次第に溺れていくまでがそれぞれのシチュエーションで交互に描かれていく。他方の母はこうだった、こんなことをしてくれた、などと告げる息子の言葉が起点となっており、互いに距離を置いているからこそ姿見ぬ相手への疑心暗鬼が積極さを生む要因になっている。息子の心情が読み取れない(描かれない)ことから探りを入れながらの推測を繰り返す2人の母なのである。

また、主人公とは恋仲と思しき同級生【亜沙美】の存在が2人の母にさらなる影響を与える。主人公自身は亜沙美よりも2人の母にぞっこんなところはあるのだが、それによって相手にしてもらえない亜沙美が関心を引こうとこれ見よがしな態度をとる。しかし、その言動によって(亜沙美を通して)互いの母の存在が浮き彫りとなり、さらに嫉妬の炎が燃え上がることになっている。2人の母が互いに相手を強く意識し、互いに嫉妬するための誘引剤かつ起爆剤として息子に加えて亜沙美も効果的に動かすのはさすがの筆致と言える。

まさか息子が他方の母と……と積もり積もっていた疑念が最終的には完全に発覚することで迎える悲劇は当時の定番的な幕の引き方ではあるが、情念を燃え上がらせた母がとった行為であるならば不自然とも言い切れない結末であろう。

余談ながら当時は作者自身の筆による「あとがき」があったようで、『特別付録』と題した今後の作風への決意表明のような文面が1頁半に渡って収録されている。
『二人の母』のレビュー掲載元


マドンナメイト文庫(青本)やフランス書院文庫(黒本)が誕生した翌年にあたる1986年の作品ですから、もはや古典ですね。

実は上記2レーベルが誕生する3年前(1982年)辺りから官能小説の萌芽は始まっていまして、「フランス書院オリジナル」といったレーベルが既に誕生していました。ですから、1985年のフランス書院文庫創刊時はしばらく「オリジナル」で上梓された作品が『文庫』で再販されることも少なくなかったようです。



そんな黎明期だからこそかもしれませんが、本作では「2人のヒロインによる、交互の一人称文体」という実験的な要素が見られます。義母の視点、実母の視点で交互に描かれていくスタイルです。

義母との交合があった後に、そんなことがあったのではないかと実母が疑ったり、実母とこんなことがあったと言う息子の言葉に義母が心が揺れたりする、そんな心情がそれぞれの視点で描かれていきます。そして、互いの言動に触発されて積極的になっていく2人の母なのであります。



目次
季里子  一  ぬれる
彩 子  一  むかれる
季里子  二  みだれる
彩 子  二  あえぐ
季里子  三  おぼれる
彩 子  三  うずく
終 章  もえつきて……
特別付録 二倍立たせます……





目次が如実に表してますよね。

これだけでもちょっと読んでみたくなりませんか?

DSKはなりましたwww



さて、その目次ですが、最近ではまずお目にかかれない、変わった一文が最後にあります。

特別付録 ……作者自身による あとがき です。

何だかライトノベルみたいですけど、当時はこんなあとがきが収録されていたのですね。



その内容を抜粋してご紹介したいと思います。↓ の「続きを見る」をポチッとしてみてください。




続きを読む

スポンサーサイト
[PR]

[PR]

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 高竜也

未亡人姉妹(著:高竜也、フランス書院文庫)

1986/10/24 発売

未亡人姉妹

著:高竜也フランス書院文庫


Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉

薄いナイティがむしり取られ、裸に
剥かれて恥辱に震える未亡人、和歌子。
可憐な朱唇に、胎内に、何度も
姦魔の剛直が突き刺さる!
次女の里美の奸計だとも知らず、
肉交に溺れ、しとどにシーツを濡らす……
(引用元:公式サイト


★★★☆☆ 一族の欲と権力に塗れた義理の未亡人3姉妹, 2016/10/30
この作者にしては少数派と言える非相姦の話だが、まだ幼い我が子を後継者選びのレースに立たせることで嫁という外様な立場にも安寧を求める欲と権力に塗れた側面が女に潜むエゴを浮き立たせている作品でもある。

事業を成功させた創業者一族の御曹子3兄弟が事故で全員揃って一度に亡くなるのはリアリティが全くない訳ではないものの、しかし随分と都合の良い大胆さを感じさせる荒技だなと思っていたら何と30年経った2016年にも同じ設定を用いた作品が出てきて驚く。それはともかく、3兄弟だった夫に先立たれた嫁ばかりなので姉妹と言っても血縁はなく、故に夫がいなければ不安定な立場でもあるために我が子への期待ばかりが高まる構図である。

話は突然の凌辱から始まる。理不尽な仕打ちだが3姉妹のうち2人が被害を蒙る。この影の首謀者が残りの1人だから呆れる話だが、元より資産のある家柄なので凌辱を請け負った男の目は眩み、当然とばかりに報酬の要求はエスカレートしていき、遂には手に負えなくなってくる展開である。味を占めて頼まれてもいないのに再度の交わりを望み、脅迫紛いにそれを果たすような下衆の中で官能成分も高まっている。

もっとも、屈してなるものかと意気込んでも感応度の高さですぐに我を忘れて自ら求めてしまういつものパターンなので、どちらかと言えばシチュエーションの卑猥さが目立つ描写ではあるが、男の巧みな手管に翻弄され、自ら望むように仕向けられ、さらに焦らされては遂に降参させられてしまう交わり自体は悪くない。また、余談ながら昂った際に発する「よくってよ!」に80年代の薫りを感じるところである。

手に負えなくなってきたのと同時に凌辱された1人は後々まで執着され、1人はかつての恋人との再会から逢瀬を繰り返すうちに悩みを打ち明けたことで3姉妹はほぼ同時期に男への報復を考え始める。このままでは骨の髄まで搾り取られそうだと危惧するのは自然な流れなるも犯罪的な発想に至るのは当時の作品らしくもあり、往年のサスペンスドラマのごとき様相でもある。

だがしかし、この企みは果たされぬまま呆気なく終幕する。代わりに真のボスが暗躍していたからである。これにより影の首謀者だった1人が逆に襲われたりもしている。報復しようとしたら別なところから報復された形である。

このボスは全編を通して実は探りを入れていて、最終的には3姉妹の行方を決める役割を担うのだが、この58歳の女性が(姉妹の1人が依頼したのとは別の)この暗躍に加担した男から迫られ、何と貫かれてしまうという驚きの官能場面が最後の最後に待っていた。55歳のヒロインが登場する2015年の作品に以前は驚いたものだが、それを黎明期の1986年時点で既に上回っていたことに「びっくらぽん」(死語)である。
『未亡人姉妹』のレビュー掲載元


公式サイトを見ると電子化されているのですが、他の書籍サイトでは2016/11/13現在、ナゼか【honto】でしか見当たりません。Kindle化もされていないようです。

で、【honto】の当該ページにある書影が小さな画像なものですから、それを無理矢理拡大しております。(汗)



いずれ他のサイトでも取り扱われるのかな~?と思いますが、それよりも当ブログにとって大事なことがあります。

この作品…… 1986年 発売です。



そうなんです!当ブログでチラチラと記してきた、1985年から現在に至るまでの年別紹介作品中、唯一ゼロだった1986年発売作品なのであります!

いやぁ~、めでたい!(^^)



これで『官能レビューを作品の年代別に閲覧できる』と謳っている……今は作者別の索引の方がメインかもですが(汗)……当ブログの面目が立ったと申しますか、自分に課していた長年のノルマがようやく達成されたと申しますか、何だか、こぅ、とにかく清々しい気分なのでありますwww



あざーっす!



レビュアーとしてのデビューが2008年ですから、その辺りの年から紹介作品が俄然増えていくのですが、裏を返せばそれ以前の作品はまだまだ紹介していない訳ですから、今後も新刊の合間に温故知新するがごとく旧作も読んで、レビューを投稿していきたい所存であります。m(_ _;)m





テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 高竜也

Send to Twitter and Facebook
プロフィール

官能レビュアーDSK

Author:官能レビュアーDSK
Amazonその他の書籍サイトで男の、というか男なら!という肉欲煩悩中枢刺激ジャンルに特化した、裏街道という名のスキマに徹する変わり者レビュアーDSKです。

官能小説
メニュー欄では発売年別にカテゴライズしています。作家別ご覧いただく際は最上段記事の索引より検索できます。

青年コミック
一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

成年コミック
多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

AV
主だった同一タイトル(シリーズ物)を1つの記事に纏めています。

リンク
リンク大歓迎です。(^^)
どこか適当な記事にコメントでご連絡していただけると当方からもリンクさせていただきます。※内容によってはご遠慮願う場合もあります。

トラックバック
TB大歓迎です。(^^)
当方からも「トラックバックの返信」をさせていただく場合があります。その際は何卒よろしくお願い申し上げます。※内容によっては拒否する場合もあります。

ブログ内検索
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
Thanks for coming!!
合計の閲覧者数:

現在の閲覧者数:
Twitter
Public Relations 1





FC2コンテンツマーケット
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
RSSリンクの表示
Public Relations 2