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少年と黒い下着の叔母(著:露樹満、フランス書院文庫)

1989/7/23 発売

少年と黒い下着の叔母

著:露樹満フランス書院文庫


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紅いレースのネグリジェからのぞく白い肌。
柔らかな雪白の恥部に食いこむ黒いスキャンティ。
薄布にはいつか叔母の肉溝が浮かび上がっている。
奈津子が裸同然の肢体で少年を誘うとき、
叔母と甥、許されない相姦儀式がはじまる。
密室に匂う甘い香りは禁断の女体から立ちのぼる。
(引用元:公式サイト


★★★★☆ 憐れみ漂う転落と背徳の切ない悲劇, 2016/10/16
タイトルに冠するほど黒ばかりでもないが、確かに下着の描写は多いかもしれない本作は露樹作品として極めて真っ当と言うべき王道感を漂わせる悲劇と言える。思い違いと言うか勘違いと言うか、すれ違う想いが真逆の態度をとらせて悔やむも後の祭りという結末には哀れを禁じ得ず、そんな想いの深さに憐れみを感じる作品である。

年齢不詳ながら20代の中頃~後半を思わせる叔母の奈津子が突然の闖入者に襲われる冒頭より序盤は理不尽な扱いを受ける不幸な展開。被害者なのに何故か夫の理解が得られないばかりか小姑たる夫の姉からも攻撃される奈津子だが、その理由は後に判明する。理不尽な仕打ちから決定的な事実を見せつけられた奈津子が実家へ戻るのが12章立ての第四章である。

そんな奈津子が仕事で知り合った中年男から事実上の愛人契約を持ち掛けられ、生活の不安定さもあって受け入れてしまうのが中盤。後々のトラブルを危惧しつつ、夫とよく似た趣向をその男に見て失望もする奈津子だが、与えられる愉悦には抗えず、ずるずると関係を続けてしまう。しかし、というかやはり、その男の妻が現れて関係は終わりを迎える。この流れは先の夫とその姉の時と共通性があって奈津子の薄幸な面を描くのと同時に、束の間でもいいから安寧を求める、つまりは後に甥っ子たる主人公を受け入れる土壌となっていく。

序盤から登場はしているものの基本的に傍観者の主人公は、悲しみに暮れる叔母を心配したり他の男の存在にやきもきしたりを繰り返すが、遂には秘めた想いが爆発して結ばれる。奈津子もまた体だけでなく心も安寧する存在として受け入れ、溺れもするのだが、夫とその姉に悲劇が訪れたことよって考えを改める。許されない関係の行く末には不幸しかないという発想が旧作らしいところであろう。

主人公との間がギクシャクした終盤では奈津子の友人が現れて主人公に興味を示す。イマドキの肉食系で年下好みの開放的な女性だが、彼女への嫉妬が膨らむことで奈津子の理性と感情は揺れに揺れる。こうした感情の機微を巧みに描くドラマ性は露樹作品の真骨頂と言えるだろう。そして、それは再び訪れた凌辱者の特徴に主人公との共通性を見て疑念へと繋がっていく。

それだけの仲になっていながら肝心なことが聞けずに陥った疑心暗鬼にもどかしさが募り、最後の最後で取り返しのつかない悲劇を招く結末は哀れでしかないのだが、これに憐憫の情が混じる切なさとやるせなさこそが本作及び露樹作品の醍醐味なのであろう。

多彩な登場人物により、愛人となった男との情交があり、主人公もまた奈津子以外の女性と関係したり、主人公の父母にも夜の営みがあり、夫もまた……という多種多様な官能場面があるのは、その控えめな描写よりも関係性とシチュエーションで興奮を誘うものだと感じられる。
『少年と黒い下着の叔母』のレビュー掲載元


先日の投稿でDSKのレビュー史上初の1987年発売作品をご紹介しましたが、本作もまた初めてとなる1989年発売作品であります。

官能小説の起源というのは1980年代前半のフランス書院オリジナルなどが挙げられるでしょうけれども、当ブログでは一応の節目としてフランス書院文庫(黒本)とマドンナメイト文庫(青本)が創刊された1985年としておりまして、それ以来の作品をくまなく……と言っても個人の限界はありますが(汗)……少なくとも各年で最低1冊はご紹介したいと考えています。

その内の1つが1989年だった訳ですが、それも今回でようやく最低ノルマ達成となりましたので、あとは残り1つの1986年を何とか埋めたいところですネ。



さて、黎明期の誘惑路線(悲劇結末)を最も表現されたお1人が露樹満先生だと思うのですが、本作も随分と悲しいテイストが全編に漂っておりまする。



序盤では理不尽な凌辱に遭い、それを夫に誤解されて家を飛び出すヒロイン。
中盤では愛人に成り下がって望まぬ情交を重ねながら昂ってしまうヒロイン。
終盤の再度の凌辱で主人公の影を疑ったことから悪魔の囁きを聞くヒロイン。



ちゃんと確認すればいいのに、それくらい平気でできる間柄のハズなのに、と思っている間に気がつけばあれよあれよと谷底へ転落していくヒロインに哀れを感じて止みません。



ただ、甥っ子との相姦を描きながら所々に荒っぽい凌辱が挟み込まれるような誘惑一辺倒でもない悲劇のストーリーもまた旧作の味と言いますか、逆にイマドキでは味わえない良さがあったりすんですよね。





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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 露樹満

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