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母・禁断の系譜(著:高竜也、フランス書院文庫)

1990/10/24 発売

母・禁断の系譜

著:高竜也フランス書院文庫


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※電子書籍は全て「大人の本屋・さん」版

自由奔放な叔母・恵梨香との肉の交わりを
引き金に、雅宏の青い性が暴発する。
若く美しすぎる母・涼子33歳……
許されない柔肌、乳房、秘唇を貪って
知った女体の愉悦と禁断の系譜……!
(引用元:公式サイト

ビーンッと突っ立ったペニスを、恵梨香は右手に持って軌道修正すると、左手で雅宏の腰をかかえこむようにして引き寄せた。もうペニスは手の中でブルブルッと激しく震えている。爆発が近い。硬いものは、恵梨香に導かれて、ねめっとした女肉の中に入ってきた。「ああッ……あーッ……」 ――奔放な叔母・恵梨香との初体験で目覚めた、雅宏の青い性!その欲望の爆発は、美しき33歳の母・凉子に向かう!(大人の本屋・さん版 - 引用元:BookLive!)


★★★★☆ オンナを知った少年の鬱憤と暴走,2018/11/19
フランス書院文庫の発足時から活躍する重鎮の1人たる作者の円熟期は1990年代の中頃と勝手に推測するが、その端境期と言うか過渡期と言うか、そんな頃合いを感じる作品だった。1990年ちょうどの発売だから余計にそう感じているのかもしれないが、裕福な家庭で不自由なく、やや甘やかされて育った少年主人公という以前からの設定に不幸な出生の秘密を加える変化があり、そうとも知らずに近親の女性(女体)への好奇心と色欲が綯い交ぜになったような感情を覚え、その実体験から横柄な考えを持つに至り、次第に荒々しくなっていく。思い通りにならないことへの鬱憤が言動に表れ、人物像を変えていく。それは出生の秘密が明るみに出たことで加速する。終盤の主人公は作者の90年代の作品によく見られるような邪な感情に支配されている。

細かな変化は冒頭から見られる。これまではヒロインの誰かと関係を結ぶに至るきっかけが序盤の紙面を占めていたが、本作ではソフトながらも官能描写から始まっている。しかも、風景描写のような詩的な書き出しながら、表現しているのは叔母である【恵梨香】28歳の局部である。既に男女の仲で始まることを示しつつ主人公の女体への関心の高さを窺わせている。ただし、叔母と甥という禁忌の間柄を良しとは思っていない恵梨香だけに深入りは避けており、奔放な性格もあって主人公の扱いは若いツバメに近く、中盤以降では実質的に退場している。主人公からすれば裏切られ、置き去りにされたとも言える。

主人公の同級生たる美少女サブヒロイン【亜由美】を中継ぎに投入するのは従前からの手法。チェリーを卒業した主人公によって破瓜に導かれる生娘だが、意外な形で物語の結末に関わっている。

出番の多い恵梨香に比べれば、母である【涼子】33歳はあらすじに記すほどの本命ではない。主人公の出生の秘密に関わる物語方面での役割が主になっているのだが、最終的にはその秘密によって主人公に狙われることとなる。恵梨香に逃げられ、亜由美に冷めてしまった主人公の身勝手な矛先ではあるのだが、これが終盤になって訪れるのは展開上致し方ないとはいえ、紙面が尽きたかのように「その後」がダイジェストになってしまうのは惜しい。むしろココが官能的メインになって然るべき。

悲劇を迎える結末はお約束ながら、ここでもまた従前とは異なる手法が採られている。唐突感はあるものの意外な男が終盤から登場しており、思いのほか悪いヤツだったということになっている。現実を見る女と非現実に溺れる男のすれ違いは作者が得意とするモチーフの1つだが、その表現の違いが現れ始めた作品に本作も数えて良いのではなかろうか。
『母・禁断の系譜』のレビュー掲載元


Amazon Prime の Prime Reading があっても対象作品の 質・量 ともに凌駕する Kindle Unlimited はなんやかんや言っても重宝するものでして、今もコツコツと温故知新させてもらっています。

もっとも、「黒本」に関しては月毎に変わる対象作品がルーティン化していると言いますか、マンネリ化している面も否めませんが……。(^^;)



地方を舞台にすることも少なくない高作品ですが、本作では『新幹線が停車する都市といっても所詮は地方の街』としてS市とボカしながら久能山とか日本平とか具体的な場所が出てきて静岡県の静岡市だと判ってしまうのはボカした意味がない不思議なところ(同じ静岡県でも島田市ではないと思いますが)w

また、このS市(たぶん静岡市)から『昔の東海道を西に下ったF市』という表現もあるのですが、これは袋井市でしょうかね。

全国各地を取材旅行に出かけていらしたそうなので実地かもしれませんが、こういう時は地図を見ながら決めたりもするのでしょうか。最近だと Google Map などで位置関係や距離などは簡単に分かりますしね。




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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 高竜也

美人教師-淫姉妹(著:由布木皓人、フランス書院文庫)

1990/10/23 発売

美人教師-淫姉妹

著:由布木皓人フランス書院文庫


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事件は放課後の美術教室からはじまった!
教え子の受験指導でヌードモデルとなる真希子。
秘密の特別レッスンを覗き見た抄子。
妹と高校生の信じがたいシーンを目撃した姉の体内に、
嫉妬、羨望、憤怒……
言いようのない熱き淫らな血が駆け巡ってゆく。
(引用元:公式サイト)


★★★☆☆ 超ドSの本性がじわりと忍び寄る姉の復讐劇, 2015/10/12
1988年のデビュー以来、「少年」をキーワードに様々な作品を上梓してきた作者なので本作もタイトルから大体は想像できる内容。地味で堅物な姉(27歳)と自由で奔放な妹(24歳)の高校教師が1人の生徒と関わっていく官能物語である。

妹がきっかけをつくって姉が咎めたところ姉妹喧嘩となり、後に妹のちょっとした企みから姉が巻き込まれていく流れだが、これは姉妹、特に姉の本質を示すための導線に過ぎない。

姉が小学生の頃に体験した「秘め事」を回想で大胆にフィーチャーし、その際に覚えた快感のトラウマを素地として今の巻き込まれた状況に抗えない理由としているのだが、この過去の体験がなかなかショッキング。いわゆる「お医者さんごっこ」に近いノリなのだが、かなりエグいことになっている。

そして、その過去には「その後」と言えるオチがあって、それが今になって呼び覚まされた姉によって(矛先を妹と生徒に向けて)再現されるのは小説として面白く、妹からすれば寝た子を起こすような、封印しておくべき蓋を開けてしまったことでとんでもない逆襲を喰らうことになる。妹先生に続いて姉先生とも関係を持てたとはいえ、生徒に至ってはとんだとばっちりとの見方もできよう。

そんな姉の逆鱗に触れてしまった妹だが、グラマラスなボディと端正な顔立ちには瑞々しい魅力があり、それまで地味で目立たないブサイクを演じていた姉が覚醒してからは元来の美貌で妖艶に化ける良さもあった。実は妹以上に美人の姉という設定は定番の1つながら効果的である。

ただし、官能面に濃厚さが足りないのは当時の描写として致し方ないものの、その復讐劇が「ドS」などといった表現ではヌルいほどサディストな姉の所業によって昂りが鎮まってしまい、思わず賢者モードになって見入ってしまうのが(属性のある一部の諸兄を除くと)決定的に惜しいところかもしれない。
『美人教師-淫姉妹』のレビュー掲載元


書影のタイトルをよぉ~く見ると「美人教師」の文字が少しだけ小さく書かれています。「黒本」公式サイトを見ても同様に小さく書かれていまして、どうやら本来は「美人教師」がサブタイトルのようです。

余談ながら背表紙の「美人教師」はオレンジ色で書かれています。



そして、由布木皓人先生の「黒本」作品は(再販の『女教師と少年』を除いて)現在「14」ありますが、そのうち8作品のタイトルに「少年」が用いられています。

「ママ」と「ふともも」で一時代を築いた牧村僚先生のデビューが1991年であることから推測しますと、誘惑路線に未成年の主人公が本格的に登場してくる前夜といった頃合いに由布木先生が「黒本」で活動されていたようにも思えてきますね。

「少年」の相手が多岐に渡る点や凌辱路線も執筆される雑多な感じはジャンルが確立されたイマドキとも異なりますしね。



で、本作ですが、クライマックスで描かれる凄まじいほどのどんでん返し的展開が大きな特徴でして、後の作品『狙われる美唇』(双葉文庫)でも感じたのですが、予想をナナメ上に裏切る(笑)振り幅の大きさなんですよw

狙われる美唇(2004年10月、双葉文庫)
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-790.html




由布木作品について語るほどの知識も情報も今はありませんが、そうしたクライマックスの作り込みが執筆パターンの1つにあるのかな?と思いました。そうなるための理由づけがしっかりしていますし、何よりその理由づけを楽しまれているようにも感じられるんですよねw



公式サイトを見ると電子書籍の発売は今のところ無いのですが、『総合電子書籍ストアBookLive!』に「おとなの本屋・さん」から出ている電子書籍がありました。

2011/3/11 発売
総合電子書籍ストアBookLive!はコチラ。
「ああッ、駄目よ。や、やめなさい!」「だって、先生がいけないんだ。ぼくが先生のことを好きだって知っているくせに、その先生がセクシーな身体を見せつけるから、オッパイなんか触らせるからいけないんだ!む、無理です。もう我慢できません!」博之は真希子の身体を抱きすくめたまま、首筋に唇を這わす。手を強引に内腿に差しこんで指を蠢かせ、ヴァギナを探りはじめる。「ああ、駄目よォ……」「でも先生は、ぼくが女の身体に馴れなきゃいけないって言ったじゃないですか。だったら、こうして抱き合うのが一番じゃない」



紙の本が古本でしか存在しないであろう現状ではコレが唯一の入手方法ですかね。



【新作情報】
◆ふしだらタクシー(竹書房ラブロマン文庫) 2015/11/9 発売
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現時点では書影もあらすじもまだですが、どうやら6年5ヶ月振りとなる新作が出る模様!

これはちょっと楽しみですゾ~!(^^)




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ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 由布木皓人

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