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叔母との夜(著:深草潤一、二見文庫)

2010/6/25 発売

叔母との夜

著:深草潤一、二見文庫


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大学生の翔太は、夫を亡くして仕事に復帰した叔母・真希子の娘を預かり、保育園のお迎えと留守番をしている。真希子とは子供の頃に一緒に入浴したり、可愛がってもらった記憶があり、憧れの思いを抱いていた。ある晩、酔って眠ってしまった真希子に対してHないたずらを試みるが……。悩ましき青い葛藤を描く書き下ろし官能エンターテインメント。


★★★★★ 叔母をメインヒロインとした最高峰の1冊, 2017/2/21
官能小説において叔母(母の実妹)をメインヒロインとする作品はこれまで多数輩出されてきたが、その中でも個人的には最高峰の1つに数えたい作品である。幼い娘を抱えながら亡夫の一周忌を控えた未亡人でもあり、早くも職場の男から求愛を仄めかされる美貌と貞節を湛えながら、その実は欲望に忠実な蠱惑さをも併せ持つ魅力がしっとりと描かれている。そして、そんな叔母を奪われたくない甥っ子たる19歳の主人公が迫ることで淫靡さが加わっている。

36歳の叔母【真希子】の他にサブヒロインとして共に33歳の職場の後輩女性が2人ほど出てくる(1人は転職して元後輩)。主人公が幼い頃に会ったこともあるという間柄で、真希子には内緒で成長した主人公を愛でつつ2人がかりで指南と称した、半ば搾り取るような淫らさを見せているが、同時に真紀子の周辺情報を主人公から聞かれ、それに推測含みで答えている。

つまり、真希子への求愛を目論む男とも職場繋がりだった彼女達の話に煽られたことが真紀子へ迫る決定的な要因となるのだが、それ以前に酔って寝入った真紀子に主人公が悪戯する場面もあって、それは真希子がオンナを呼び覚まされる要因にもなっている。そうした心持ちが当初はすれ違いながらも次第に絡まり合う形で展開されるにあたり、事前に動機付けをしっかり整えるのは深草作品らしい手堅さと言える。

あくまで甥っ子であり、姉の息子である主人公から迫られた真希子は戸惑い、抗うのだが、その動機が男の存在への嫉妬心に因ることもあって次第に抵抗が弱まってしまい、搦め捕られるように昂らされてしまう(後輩女性2人の指南が活きている)。その官能描写は興奮度が高く、一度では満足しない主人公が後に再び求めた際には娘が起きてしまう偶発も演出に加えて淫猥度を高めている。抵抗しながらも感じてしまい、最後は思わず求めてしまう真希子の反応が実にいやらしい。

そして、これは真希子と主人公との前半と言えるものであり、後半では別の顔が見えてくる。そんな官能的な奥深さが本作にはある。

亡夫の一周忌に関連して終盤は舞台が実家の温泉宿に移るのだが、ここで真希子が積極的な行動を見せる。この豹変を真希子の実に女性らしい一言で示すのはさすがと唸ってしまうところだが、ここには破廉恥な関係へと至ってしまった相姦の憂いを自力では解決できなくなった真希子の諦念と開き直りを見るのと同時に、それでも一度覚えた愉悦には抗えないオンナの業の深さが感じられた。

この転換から始まる真希子と主人公との後半では露天風呂付きの空き部屋に侵入して密戯に及んだり、人目の心配を興奮に変えて貪り合ったりというエスカレートが見られる。当初とはまるで別人にも見える真希子の変化が官能小説としての物語性と官能美に凝縮され、珠玉の退廃的淫猥さとなって輝いている。

叔母の顔、母親の顔、そしてオンナの顔を見せる真希子の一定の節度もあって結末も含めた2人の行方にはやや曖昧な印象を残すが、主人公の勝利に見える反面、そもそも相姦の2人が進む道は成すがままでしかないことを示唆しているようでもあった。
『叔母との夜』のレビュー掲載元


以前、義母がヒロインのDSK的最高峰として『継母〈ままはは〉』(著:黒沢美貴、幻冬舎アウトロー文庫)をご紹介しましたけど、叔母ヒロインだと本作がサイコーでしたね。



親族として姉(主人公の母)に申し訳ないといううしろめたさを抱くものの、母ほど子への責任感はないと言いますか、直接の家族でない分の距離感という叔母の醍醐味を感じさせてくれつつ、貞淑でいながら実は奔放な一面を併せ持つという、これまた長女にはない(姉妹の下の子らしい)叔母らしさがありました。

つまり、甥っ子たる主人公の迫りに当初は叔母の立場から抗うのですが、覚えた愉悦と目覚めたオンナから表向きは抵抗しつつも内心では徐々に開き直っていくんですよね。そんな変化が大きな魅力で迫ってきました。

そして、最後は人目を憚りながらもその羞恥を興奮に変え、貪欲に甥っ子を求める妖艶さを纏っていました。



深草先生らしいリアリティがあるからこそ淫靡さが増すような……もしかしたら、そんな日常が自分の知らぬところで行われているかも?と思わせるような……そんな作品でしたね。



◆DSK的義母ヒロインの最高峰
2003/12/2 発売
継母〈ままはは〉
著:黒沢美貴、幻冬舎アウトロー文庫

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予備校生の直人はある日突然、父親に美夜を紹介された。真っ赤な口紅、胸元から覗く谷間、露わになった太股―家中に撤き散らされる継母のフェロモンに直人は息が詰まりそうだった。「こんなエロい身体の女を母親だなんて思えるわけないじゃないか」父親の帰りが遅い夜、直人は身を捩って嫌がる美夜の下着の中へと強引に指を滑り込ませた―。

※当ブログの投稿記事は → コチラ





そうした叔母の変化をたったの一言で表現した演出は凄いなと思わず唸ってしまったのですが、その一言が実に女性らしいものでして、ネタばれOKな方でしたら ↓ の「続きを見る」をクリックしてみてください。




DMM.make DISPLAY


※各作品のあらすじはAmazonより引用。

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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 深草潤一

花嫁調教-恥辱の披露宴(著:岡下誠、リアルドリーム文庫)

2010/12/22 発売

花嫁調教-恥辱の披露宴

著:岡下誠リアルドリーム文庫


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(私もう、こらえきれない……淫らな私を許して!)
結婚を控えた清楚なOL・沙織は、
婚約者の不正をネタに上司に肉体関係を迫られる。
豊乳での奉仕、貞操帯強要、露出ドレス姦通――
純白のウェディングドレスに身を包んだ花嫁は、
結婚式直後に他の男の肉棒を突き入れられるのだった!
(引用元:公式サイト)


★★★★☆ 1人ヒロインのストレートな凌辱劇, 2015/9/8
職場の先輩と婚約(作中で結婚)している28歳の銀行員ヒロインが50代半ばの頭取に狙われ、弱みを握られて凌辱から調教へと発展して元には戻れなくなる話。実にストレートに描かれた凌辱劇だが、それだけに安心できる良さもある。5章立ての第四章を結婚式(披露宴)の場としてウェデングドレス姿の花嫁凌辱を描きつつ、その前後をオフィス凌辱と若妻凌辱とに分けた構成も悪くない。婚約者(夫)への操を立てれば立てるほど、その憂いが背徳の度を増して淫猥度の増加にも繋がる官能連鎖の良さがあった。

凌辱と言っても基本は弱みを握った頭取の老練かつ粘着質な脅しに屈していくスタイル。強要される羞恥もまた快感に変わってしまう戸惑いも含めつつ、言いなりになっているうちに現状のスリルが悦びに変化していく。次第に調教の色が加わることで隷属的な関係になっていく過程を、様々なシチュエーションの官能描写で味わうことができた。

おとなしめではあるが作画のしっかりした挿絵は変にアヘ顔となるような下品さもなく、お口奉仕の場面ばかりではあるものの総じて良好でもあったと思う。
『花嫁調教-恥辱の披露宴』のレビュー掲載元


DSKのレビューとしては短いのですが……時々「これくらいでいいんじゃね?」と思うこともあります。(汗)

いや、伝えたいことがあるからこその長文なのですが、伝え方が下手くそだから長くなる面もありますし、そもそも纏まり切っていないから長くなるという面もあります。

あれもこれもと欲張らず、要点をシンプルに示せば良いのだろうと思うのですが、書いているうちについつい長くなってしまうのが常であります。(汗)



みきりっちさんのブログにある本作の投稿記事です。
リアルドリーム文庫 花嫁調教 恥辱の披露宴花嫁調教 恥辱の披露宴 (リアルドリーム文庫 53)posted with amazlet at 10.12.31岡下誠 キルタイムコミュニケーション 売り上げランキング: 2372Amazon.co.jp で詳細を見る(もう、こらえきれない…淫らな私を許して!)結婚を控えた清楚なOL・沙織は、婚約者の不正をネタに上司に肉体関係を迫られる。豊乳での奉仕、貞操帯強要、露出ドレス姦通─純白のウェディングドレスに身を包ん...
リアルドリーム文庫 花嫁調教 レビュー





そんな状況下で本作のようなシンプルレビューが時に飛び出してきますが、そういう場合は大体において読み終えてから時間が経過していることが多いです。(^^;)タラッ

タイミングを逃したりモチベーションが低下していたりと様々な要因はあるのですが……なんか、スミマセン。

やる気のないレビューではありませんので、何卒ご理解のほど。m(_ _;)m





テーマ : 18禁・官能小説
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tag : リアルドリーム文庫 岡下誠

蜜楽島へようこそ(著:橘真児、竹書房ラブロマン文庫)

2010/8/9 発売
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食品会社の企画部員である越風航一は、「人魚の卵」と呼ばれる幻の健康食品を探しに四国沖にある離島にやってきた。島に着くなり、三十路半ばの美麗な女性が航一を出迎えてくれる。彼女は絹田綾乃、航一が予約を入れた民宿の女主人だった。色香漂う綾乃に魅了される航一だったが、なんと彼女には十九歳の娘がいるという。綾乃の娘・広美は純朴そうな美少女で海女をしており、「人魚の卵」に心当たりがあるので、明日一緒に海へ行きましょうと誘ってくる。美しい母娘が営む宿に満足の航一だったが、その夜綾乃が部屋に忍んできて…!? 南の島で始まる絶頂の誘惑エロス。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 橘流ファンタジーの恋愛官能作品, 2015/7/15
2015年4月に新装版が出ているが、当レビューは2010年8月発売の底本を元にしている。

橘作品ではお馴染みの離島を舞台にした旅情テイスト(今回はサラリーマン主人公の営業活動の一環だが)に「人魚の卵」なるファンタジーな要素を盛り込んだところが特色と言える。そして、卵だけでなく人魚そのものも大胆にフィーチャーした点については「あり得ねー」として好みが多少分かれるところかもしれない。ただ、橘作品を相応に読み込んでいる諸兄ならば本作の後(2010年12月)に守護霊らしき存在がクライマックスを飾った『恥じらいノスタルジー』(祥伝社文庫)といった作品もあることから別段気にならないというか「らしい」テイストと見ることもできよう。

5章立てでヒロインが4人なのは第一章では合体がないから。代わりに民宿の女将にして主人公とメインで絡んでいく娘(19歳)の母(36歳)からしっかり搾り取られる場面が冒頭からある。ただし、ややつっけんどんな印象もあって作品世界に少々入りにくい面もあるのだが、それには理由があって後に判明する。この母は娘をある理由で守っているのである。

その後は洞窟で勝気ながら実はか弱くもある人妻女医(30歳)と交わったり、岩陰では生真面目ながら訳あって淫らに変貌した未亡人海女(25歳)と交わったりと、まぁ、お約束的な展開で過ぎていくのだが、離島の開放的な雰囲気や島らしいシチュエーションをも巧みに活かしてギャップのあるサブヒロインを効果的に配置しているのはさすがの妙と言える。

そんな中でも生娘な娘との淡い恋路が並走しており、ちょっとした嫉妬を挟んで最後は将来を決意するところまでイイ感じの恋愛官能小説にもなっていたと思う。橘作品らしいフェチ要素もありつつ最終的には束の間ながらの母娘丼に発展する、その直前の食事が親子丼だったりするセンスもまた「らしい」ところ。
『蜜楽島へようこそ』のレビュー掲載元


この作品もJustPassingさんのオススメとして、実はずっと以前に入手したのですが、ようやく読了と相成りました。(汗)



入手した際の記事はコチラにあります。

おすすめの作品を入手しました。
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-635.html




せっかくおすすめ頂いたのに読了が遅くなってスミマセンでした。m(_ _;)m

楽しく拝読しました。

ありがとうございました!



最初はほんのちょっぴりですがとっつきにくい印象があって、第一章を読み終えたくらいでしばらくお休みしていたのですが(^^;)、第二章以降はいつも通りの橘作品でした。

今回は人魚に纏わるファンタジーな要素が盛り込まれていましたけれども、橘作品だとこれくらいは全然許せるレベルなのはナゼでしょう。

……橘作品だから、と申し上げる他ないですねw

大胆な作風でもイケるのは橘先生と巽(飛呂彦)先生くらいかとww



◆蜜楽島へようこそ<新装版>
2015/4/23 発売
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◎愛らしい海女から美熟の民宿女将まで…濡れ誘う島の女たち!
◎名手が描く孤島エロスの最高傑作が新装版で登場!
食品会社の企画部員である越風航一は、「人魚の卵」と呼ばれる幻の健康食品を探しに四国沖にある離島にやってきた。島に着くなり、三十代半ばの美麗な女性が出迎えてくれる。彼女は絹田綾乃と名乗り、航一が予約を入れた民宿の女主人だった。色香漂う綾乃に魅了される航一だったが、なんと十九歳の娘がいるという。綾乃の娘・広美は純朴そうな美少女で海女をしており、「人魚の卵」に心当たりがあるので、明日一緒に海へ行きましょうと誘ってくる。美しい母娘が営む宿に満足の航一だったが、その夜綾乃が部屋に忍んできて…!? 南の島で始まる絶頂の誘惑ストーリー、待望の新装版化!
(引用元:Amazon)



新装版が出ましたから、底本たる本作の電子書籍化はまず無いでしょう。

しかし、新装版の表紙には『あまちゃん』風味がありますよねw



【新作情報】
◆ゆうわく探検隊(竹書房文庫)
2015/7/27 発売
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◎山、島、洞窟で…淫らな冒険にとろけて!
◎俊才が描く前人未踏の秘境官能ロマン
CS放送局でADとして働く北田雅彦は、全国の秘境やUMA出現スポットをめぐる新番組「行け行け!河口浩美探検隊」のスタッフに選ばれる。隊長となる元人気女子アナの河口浩美は張り切っているが、雅彦はスタッフ入りを断ろうとする。しかし、浩美から童貞であることを見抜かれ、色仕掛けで誘惑されて、結局隊員に。そして、カッパが出没する山村や双頭のヘビが棲むという洞窟へ収録に赴くが、なぜか探検隊が行くところ、いつも淫らな事件が巻き起こるのだった!山へ、島へ、洞窟へ…ゆうわく探検隊がいく!注目の書き下ろし秘境エロス。
(引用元:Amazon)



ほらね!(笑)

ここにきてまさかの探検隊ネタですよ!www

なぜか探検隊が行くところ、いつも淫らな事件が巻き起こるのだった!」とかもぅ最高~!

橘先生、素晴らし過ぎる!











橘真児 竹書房ラブロマン文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 竹書房ラブロマン文庫 橘真児

渇いた夜(著:亀山早苗、二見文庫)

2010/3/26 発売
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再婚同士で智和と結婚して三カ月たった笙子。彼のおかげで、前夫相手ではありえなかったほど性の部分が少しずつ開花させられていく。そんな自分にとまどいを覚えつつも、一度入れられた“スイッチ”はもはや止めることができなかった。そんなある日、智和に誘われてあるパーティに出席するが―。人気女性ノンフィクション作家による、待望の書き下ろし官能ノベル。(引用元:Amazon)


★★★★★ 夫との間にあるズレを妻の視点で官能的に大幅増幅, 2015/3/19
価値観と共感によって結ばれ、素敵な関係を築いていく夫婦というのは同時に双方が多少なりとも妥協することがあって成り立つ面もあり、それはほんの些細なこともあれば決定的な亀裂を生んでしまうきっかけにもなり得る。その妥協の元は双方が思い描く事柄のそれぞれに潜む「ズレ」であり、そんな男女の感覚的なズレを妻の視点で描いた、その生音を官能というイコライザーで大幅に淫猥増幅させ、さらに寝取らせというエフェクターで猥雑に歪ませた結果、凄味さえ感じさせると表現された妖艶さを纏った「オンナ」の音色が響いた、そんな作品と言える。

これまで読んできた女流作家の官能小説で立ち位置が最も女の側に寄っている作品だったように感じたのは、男性作家ではまず描けそうにない心情と官能の描写に溢れていたからであろう。男としては時折「?」と感じるところも部分的にはあるのだがちょっとクセになりそうな魅力があり、そのためにはじっくり読むことをおすすめする。自分も最初はストーリーの表層を軽く流すように読んでしまい、その深さに気づけなかったのを再読して知るところとなり反省した次第である。

思いがけない迫りと押しに屈して夫以外の男に体を許してしまう前半と、夫が秘密にしていた寝取らせ癖が発露したハプニングパーティ的なプレイが繰り広げられる後半とに大別される構成において、夫婦ともに再婚でまだ間がないことから新婚さながらに昼夜を問わず励んでいたり、就職したばかりの義息(夫と前妻との子供で妻は義母でもある)からは意味深な行動を取られたりで実は冒頭から淫靡な雰囲気を湛えた官能場面がしっかりある。迫られる形を基本としながら台詞を極力控えた妻目線の受身的な状況描写は何ともいやらしく、そのシチュエーションも興奮度を高める。この抑えた官能描写が逆に読み手の想像力を全編に渡って掻き立てるのだが、この冒頭がオンナとして開発されていく前提となって話が流れていく。

姉妹の長女(対照的に奔放な妹も出てくる)ということもあって生真面目で貞淑だった妻が夫に開発され、他の男とも快楽を得るようになり、嫌悪しながら複数人プレイまでも受け入れていく。どんどん享楽的な体になってしまうことへの葛藤というか疑問のような心情が夫への愛情の揺らぎとともに綴られていく中で最後は秘めていた想いをぶつけてきた義息と夫との修羅場的な奪い合いとなる結末には、その行く末を曖昧にしておきながらちゃっかり逆ハーレムの構図で終わるところにも女流作家らしさを感じたところである。
『渇いた夜』のレビュー掲載元


あらすじにもあるように亀山早苗先生の主戦場はノンフィクションの方面かと思われますが、主に不倫を題材とし、数多くの取材から得られた女性の、そして男性の赤裸々な心情を官能小説という形で見せてくれた1冊と言えるかもしれません。

正直に告白しますと、レビューにも記したように最初は所々で官能的にぐっとくる場面はあったものの、さほど起伏もない展開や曖昧な結末にイマイチ馴染めませんで、一度読み終えた時点ではレビューの星の数で言うとせいぜい3つくらいかな?といった印象だったのです。(^^;)



しかし、きちんと読まずに印象だけではなぁと思い、じっくり二度目に挑んだのですが、そうしたらば冒頭からイイ感じにいやらしい。

セリフが控えめなので気づかなかったのですが、状況描写が実にいやらしい。

熟年とはいえ再婚したばかりなので、キッチンに立つ妻(笙子さん)に背後より迫って朝っぱらから交わり出す始末w

サブヒロインもいますが基本は笙子さんですし、文章が笙子さん視点なので「○○○○される」といった表現の官能成分が高い作風になっていました。

こうした奥深さに気づけず反省。orz



彼氏ができてデートを重ねていく時期の女性って、ウキウキでドキドキな体験の連続だと思うのです。

女性同士でしか行かない場所の知識や体験はあるのですが、男がエスコートして連れて行く場所は知らないところばかりで未知の体験ばかり。女性同士では何となく予想できる反応も男だと違っていたりでウキウキ体験。それまできちんと守っていた門限をちょっぴり破ってみるのもドキドキ体験。もぅ、一緒にいるだけでウキウキのドキドキって状態ですよ、たぶんw

しかし、そんなカップルも年数を重ねていくと次第にデートコースもネタ切れでマンネリ気味。それを安定化という見方で納得するもイマイチ満たされていなかったり……女性は基本的にドキドキ体験が大好きですからね。

これが夫婦だと倦怠期に突入と言えるのかもしれませんが、本作では倦怠期でもないのに他の男が目の前に現れ、夫とは別のドキドキ体験を知ってしまい、夫への感情が整理されぬままに今度は夫から突拍子もない提案をされ、それに巻き込まれていくうちに夫以上の体験も味わってしまう。すると「自分にとっての夫って何?」あるいは「自分がウキウキ・ドキドキできるのはどんな時?」みたいな気持ちが沸き上がってくるような、そんな心情が描かれているようにも感じました。

序盤からチラチラと出てくる義息の思わせ振りな態度がこれに拍車をかけていたようでもあって、最後に義息と夫が鉢合わせて結構な修羅場になると「2人ともやめて!私のために喧嘩しないで!」という、少女漫画から大人の女性向け小説に至るまですべからく出てくる「複数の男に囲まれるヒロイン」の構図となり……この段階で(他の作品は未読なので断定はできませんが)、たとえ本作のように二見文庫から出す官能小説であっても亀山先生は基本的に女性の立場で文章を書かれる作家さんなのだなぁ~と感じた次第です。



【新作情報】
◆夫の不倫がどうしても許せない女たち(朝日新聞出版)
2015/3/6 発売
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夫の不倫に直面したとき、そこから妻たちは、憎しみ、失望と戦う日々を送ることになる。そうした時に妄想にも近い感情によって、優しかった妻は"夜叉"になっていく。妻の気持ちがわからない男性、そして愛ゆえに苦しむすべての女性へ。(引用元:Amazon)
夫を監視し続ける女、手を挙げる女、自分も浮気をし返す女…裏切りは妄想を生み、やがて憎悪へと変わる―。夫婦が直面した破綻と再生を描く苦く生々しいノンフィクション。(引用元:「BOOK」データベース)







亀山早苗 二見文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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微熱看護(著:鷹澤フブキ、悦の森(無双社)文庫)

2010/4/22 発売
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右腕、右脚を骨折して不自由な入院生活を送る高校二年の広海はなぜか贅沢な個室病棟で、今日も夢美を待っていた。事故のお詫びというにはあまりに熱烈な美人議員秘書の口唇、秘唇の奉仕。さらには、担当の巨乳看護師梨乃の淫靡な介護にまるで少女のように喘がされてしまう。議員の娘の美人姉妹までが個室病棟に顔を出し、ませた妹・美織のいけないおねだりに…。(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 程良いフックを効かせつつもシンプルなストーリーは心地良いが若干の物足りなさも, 2015/2/16
右腕と右脚を骨折して入院というのは、同じ右側なので松葉杖が使えずベッドで寝ている期間が長引くのと自慰ができない(左利きの男は自家発電も左動力なのだろうか?)という点で面白いと思った。主人公が入院する原因となった交通事故に物語の核心を盛り込んだストーリーはある程度の予想がつくものの面白味はあり、それに付随する人間模様を絡めたヒロイン達の構成も悪くはなかったが、その展開の行く末が至ってシンプルなために、良い恋愛ストーリーではありながら官能的な盛り上がりにはやや欠けるところもあって、全体としても若干の物足りなさを感じた作品と言わねばならない。

舞台が病院なのでナース、それも30代前半の看護師長が出てくるのは想定内ながら、加害者として議員秘書が出てくるところで「おや?」と思わせ、次には何故か議員の娘とその妹が出てくるところにストーリーの妙がある。クールでいかにもデキる女という20代後半の秘書は常に平身低頭で謙虚なのだが、それが過度なところに理由があり、本心を打ち明けたいのに打ち明けられない18歳の娘(姉)や、事故とは別のところで内心思うことがある妹(何と13歳の中学1年生)といった具合に、それぞれの思惑や秘密があってこの3人はそれぞれ少しずつズレている。

また、清楚なお嬢様として完璧なるが故に姉妹の一方とは情交シーンがなく恋物語の純粋なヒロインでしかないのだが、17歳の主人公と恋仲になりながら交わらないという意味で官能小説らしくなく、裏を返せば他方とはかなり大胆でチャレンジングな官能描写があることを意味している。マドンナメイト文庫にも作品がある作者ならばさもありなん、と言えば分かる御仁も少なくなかろう。しかも、予想以上におマセなので好みも分かれるところかも。ただ、姉妹らしい年頃の悩みもあって憎めない面もある。

女性が優位に立って男(主人公)を妖艶に翻弄する描写が多いのは作者らしくもあり、官能的なクライマックスでは「アンタもかい」という看護師長との繋がりも、ついでに言えば30代前半の若さで看護師長に抜擢されている理由も見えたのだが、結局のところ、サブヒロイン達としか交わらないために愛情を傾けた情交が希薄(というか皆無)なところでどうしても物足りなさが生じてしまったのかもしれない。ベッドから動けないために騎乗位が多くなることも含めて。
『微熱看護』のレビュー掲載元


出版された当時(2010年)は「無双社文庫」だったのが今は「悦の森文庫」にレーベル名が変わっています。

なので、拙ブログでは『悦の森(無双社)文庫』という表記としました。

加筆・修正+改題の再販本を多く出してきたレーベルという印象ですが、本作は書き下ろしです。



表紙カバーに描かれた女性はたぶん議員秘書だと思いますが、女性にもアピールするイラストデザインですよね。

そして、Sチックな女性が主人公を挑発気味に誘惑していくのは鷹澤作品らしいところですが、本作はむしろ控えめな方かと。

ついでに言えば、作品全体のテイストも鷹澤作品にしては控えめというかおとなしいと思っていたら、1年生JCとの情交が盛り込まれていました。(^^;)

昨年までランドセル背負ってたかと思うと……その先はお好みで。(笑)





鷹澤フブキ 悦の森文庫 無双社文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 悦の森文庫 無双社文庫 鷹澤フブキ

誘感マダム(著:真藤怜、徳間文庫)

2010/11/5 発売
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高級住宅街に暮らすハイソな主婦たちは「嶺町マダム」と呼ばれ、そのライフスタイルは一般主婦たちの憧れの的になっている。瞳もそんなマダムのひとり。生まれも育ちも嶺町で、結婚後も実家からそう遠くない一戸建てに、夫と小学校3年の息子と暮らしている。とりたてて不満はないが、息子の塾の先生がタイプなので、迎えに行ったり面談がある時はときめきを感じている。親しくなる勇気はないが、妄想のネタにしていたある日、先生に襲われて!? 高級住宅街に住むマダムのエッチな妄想が現実になっていく!息子が通う塾の先生は好きなタイプ。わたしをたべちゃって下さい!(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 明け透けなセレブ達のしたたかさ, 2014/10/5
この作者の代表作は最終的に6作品を数えるシリーズとなった『女教師』(幻冬社アウトロー文庫)なのであろうが、断続的に出されたそのシリーズの合間には他の作品も幾つかあって、その1つが本作となる。シンプルなタイトルが示すように昼下がりの情事を体験し、深みにハマり、手痛い(?)しっぺ返しがありながら、それでも懲りずに振る舞うセレブなマダムのしたたかな一面が綴られている。

三者三様のタイプで描かれるマダムが3人登場するのだが、そのやり取りは明け透けで性に対しても奔放。その知識や経験に基づいた上下関係らしきものが滲み出ているところなどはかなりの女性らしさが醸されており、勉強不足で恐縮だが、この作者はおそらく女流作家なのであろうと勝手ながら推測する次第。要するに、「亭主元気で留守がいい」のをいいことに交わされる赤裸々なマダムトークと浮気で進んでいく話なのでもある。

ただ、メイン格としてストーリーテラーの役割も果たしている1人はどちらかと言うと奥手。興味をそそられ、誘われるままに巻き込まれていく感じではあるのだが、全体を通しても淡白と言わねばならない官能描写において、特に前半は夢や妄想が主体でもあるため、むしろエッチなマダム達の面白話として読んだ方が楽しめそうである。クライマックス的なエピソードの笑えるオチや、最後に若干開き直ったかの妖艶さを見せる結末など、所々に見るべき点はある。
『誘感マダム』のレビュー掲載元


本作のタイトルは誘感マダム=ゆうかんまだむ=有閑マダムとセンスの効いたものですが、レビューを投稿してしばらくそれに気づきませんでね。

フツーに誘惑マダムだと思ってました。(^^;)タラッ



だって、ほら、が似てますでしょ?(言い訳)

パッと見たら、ただの誘惑マダムに見えませんか?(さらに言い訳)



ですから、レビューも『シンプルなタイトルが示すように……』って、誘惑マダムのつもりで書いてますよ、コレ!(汗)



とまあ、タイトルの「惑」の文字だけなんで赤いのかな~?と勘違いしていた疑問もマダムだからと後になって晴れたのでした。ナハハ……

真藤怜 徳間文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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あこがれ狂おしく燃え-禁姉【タブー】(著:廣瀬森、フランス書院文庫)

2010/10/22 発売
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弟の眼前で露わになる上品な丸みを帯びた生乳房。
夢にまで見た魅惑の膨らみに洋介は顔を埋めてゆく。
12年間憧れつづけた姉への思いが爆発した夜。
瑞々しい双乳、張りつめた臀部、淫蜜したたる秘所。
ずっと好きだったから、今夜は僕だけのものに。
燃え上がる愛欲に溺れた美姉弟―禁愛の行方。


★★☆☆☆ 相姦モノとして良くも悪くも古式ゆかしい, 2014/2/23
今のところこの作者のデビュー作にして唯一の作品。タイトルにある『あこがれ』『狂おしく』『燃え』『禁姉』『タブー』は内容的に全て的を射ている。12年もの間離ればなれになっていた姉。10歳も年上につき27歳の美女に変貌していた姉。この姉へのあこがれが強烈な恋となり、背徳に憂い、悩み、すれ違いながらも最後には禁忌を越えて狂おしく刹那に燃える物語である。他に同級生の恋人(実質的には友達以上、恋人未満っぽくもあるが)とその母(37歳)も出てくるが、この2人は話が本線へ帰着するための迂回路であり、官能的にも焦らし役だったり、その役目さえ与えられずに不憫な立場に立たされて中盤で退場したりしている。メインはあくまでも姉弟の相姦である。

しかしながら、その構成は古式ゆかしいものと言わねばなるまい。姉の下着へのフェティッシュな描写や自慰、あるいは前戯ばかりで思い悩み、躊躇しては一向に進展しない官能場面が終盤まで延々と続く。今度こそはと読み手に思わせながら、その直前で(そこそこにドラマチックな演出ではあるが)思い留まる場面すらある。許されぬ愛情と肉欲に懊悩する心情を軸とする展開により、要するにちっともいやらしくならないのである。昭和までの、あるいは20世紀までの「黒本」相姦作品群を連想させる焦らしっぷりには登場人物の誰一人として悲劇とまではいかないものの報われないというか、朗らかな幸せが訪れないオマケ付きである。

それならそれでドラマ部分でしっかり読ませて補完すべきであり、それを狙っているようにも感じるのだが、クライマックスとして描かれた姉弟の最後の一夜でボルテージが急上昇するのは良しとしても、そこに至るまでの道筋は少々ぎこちなく、登場人物それぞれの心の機微を描くには何だかチグハグしていた印象もあった。また、相応にリアルな感覚を登場人物に持たせ、行動させているのも逆に新鮮ではあったが、それにより官能面がスポイルされては本末転倒というか、何より勿体ない。

勝手な想像ながら、この作者が往年の心情重視な相姦禁忌に憧れて本作を執筆したのならば登場が10年は遅かったのかもしれず、軽薄さを増すばかりの現代ではやはりそぐわない面のある世界観と申し上げる他ない。イマドキは、あこがれ狂おしく「萌え」なのである。
『あこがれ狂おしく燃え-禁姉【タブー】』のレビュー掲載元


サブタイトル『禁姉』のルビとして【タブー】があるとは思えないので、本作は「メイン-サブ1【サブ2】」という形で珍しくも3つの言葉を繋げたタイトルになっていますね。

それはともかく、まさか2010年の作品でここまで古式ゆかしいスタイルを目にするとは思いませんでした。

姉に憧れまくる少年主人公がずっと、ずっと……最後まで悶々としています。

姉もまた許されぬ感情が芽生えてから悶々としています。

お互いが悶々としたまま、時にすれ違いも起こしながら、最後の最後、本当にラストで成就する焦らしの展開でした。

懐かしい構成だナ~と思いつつ、やはりイマドキの感覚では物足りないナ~、とも感じてしまいましたね。(^^;)

にゃらさんのブログでも本作が紹介されています。

廣瀬森「あこがれ狂おしく燃え 禁姉【タブー】」(フランス書院文庫、2010年10月)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】地震の影響で怪我をした姉と12年振りに再会した洋介。理子との同居生活を続けていく内に秘めていた想いが高まり…。【登場人物】寺島洋介17歳。幼い時に両親が離婚し母や姉と生き別れになり、現在は父と2人で暮らしている。姉の理子と同居生活を始めたのをきっかけに、彼女に異常なまでの妄想を抱くように...
廣瀬森「あこがれ狂おしく燃え 禁姉【タブー】」


フランス書院文庫 廣瀬森

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 廣瀬森

巫女四姉妹(著:巽飛呂彦、フランス書院文庫)

2010/1/22 発売
Amazonはコチラから。
Kindle版はコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。
【honto】の電子書籍はコチラ。

田舎で始まった僕と巫女四姉妹との甘い同居生活!
「口でなんて初めて……」「何度でもして欲しいの」
「妹には内緒よ」「私の後ろの処女も奪っていいわ」
日替わりでベッドへ来る16歳、18歳、20歳、24歳……
守り通した純潔を捧げてくれる赤袴姿の女神たち。
神さまの罰を恐れながら青い蕾を味わう最高の禁戯!


★★★★★ 官能成分は控えめだが超絶に愉快なストーリー, 2010/1/27
【舎人】 中学1年生の主人公。純真無垢
【奈津美】24歳の長姉。生娘。おっとり天然系。Gカップ
【環】  20歳の次姉。大学生。男勝りのナイスガイ系。Fカップ
【希理】 18歳の三姉。高校3年生。生娘。最後までツンツンの強力なツンデレ。Bカップ
【優菜】 16歳の末姉。高校1年生。生娘。オープンな性格の小悪魔系。Eカップ

黒本フォーマットの巽作品を美少女文庫の設定で上梓しました、という内容である。ついこの間までランドセル背負ってた舎人とティーンエイジャー+αな巫女ヒロイン達にどうなるかと思ったが、良い意味で裏切られた。都会を離れた開放的な雰囲気に神道をモチーフにした人物相関を効かせて、年相応の無邪気な悩みも抱えた舎人とあっけらかんとしたヒロイン達との愉快なショタコン物語が描かれている。物語としての繋がりは無いし義母や叔母の参戦も無いが、あの名作『三十日個人教授-叔母といとこのお姉さんたち』の続編的作品と言えよう。

コメディエンヌとして全体を明るく楽しく牽引する環に開放的かつ積極的な優菜や優雅で「天女」と評されるおっとり系の奈津美が負けじと続き、置いてけぼりを喰らう希理は当初ツンだから仕方ないものの破壊力のあるデレで後半追いつく展開。ストーリーは概ね過去作品と同じなので刺激は少ないものの安心印である。

ヒロイン達の舎人への想いは大変深く、読み手の萌え琴線をブルブル震わせる胸キュンな場面が随所にある。しかし、官能成分はかなりあっさりである。序盤はお口奉仕が多く、中盤から環 → 優菜 → 奈津美 → 希理の順で結ばれ、3Pあり5Pありの終盤へと続くが、面白可笑しいストーリーというかヒロイン達の振る舞いの方に目移りしてしまう。ただ、縁のある池の畔で奈津美と結ばれるシーンがなかなか神秘的で、奈津美の美しさが際立っていたのは印象的だった。
『巫女四姉妹』のレビュー掲載元


はい、本作も「黒本」ミーツ美少女文庫な巽ワールドですね。(^^)

しかし、今にして見てもヒロインが4人もいながら16~24歳に集中するってのはチャレンジングですよね。

「黒本」と言えども巽先生にしか出来ない離れ業でしょう。

にゃらさんのブログ紹介記事はコチラ。

巽飛呂彦「巫女四姉妹」(フランス書院文庫、2010年2月)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】母の再婚に伴い、義父が宮司を務める神社に移住する事になった舎人。そこで待ち受けていたのは禊をする4人の義理の姉の美しい裸体姿だった。相次いで姉たちと関係した舎人だが…。【登場人物】鴛野舎人(おしのとねり)13歳。中学に上がって間もない。母親の再婚に伴い伏鉢四姉妹の義弟となり、両親が海外旅行の為一人で神社にやっ...
巽飛呂彦「巫女四姉妹」


フランス書院文庫 巽飛呂彦

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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危険な手ほどき-年上淫熟女(著:北條辰巳、フランス書院文庫)

2010/1/22 発売
Amazonはコチラから。
Kindle版はコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

「わたしが、健介君の初めての人になってあげる……」
義母の艶やかすぎる声が、無垢な19歳を狂わせた。
Gカップの美乳、ふくよかな熟臀を挑発するように掲げ、
真夜中の寝室で淫らなお願いを叶えてくれた由紀。
許されない関係を知った義母の妹――叔母にまで導かれ、
少年は眠る間もないほどのハーレムへの扉を開けた!


★★★☆☆ 終盤から結末への纏め方がちょっと違うような, 2010/1/31
まずまず良い作品ではある。19歳の真面目で純朴な青年主人公に想いを寄せていく義母(33歳の未亡人)とその妹2人(28歳の未亡人と24歳の生娘)のキャラや舞台の設定は申し分無し。何せ清楚な未亡人義母と妖艶な未亡人姉叔母にウブな生娘妹叔母という布陣である。

思わぬ形で同居することになり、特に襖1枚隔てた隣室が義母なのが良かった。このため、主人公が内心慕う義母の寝姿を覗き見て欲情する序盤に秘め事めいた淫猥さとその後の展開を期待させるものがあった。事実、途中で妹叔母との「初めて」同士の初々しくぎこちない戯れや、姉叔母からの、舞台設定を活かした積極的なお口奉仕を挿みながらも、寝所で横たわる義母の肢体を毎晩眺めては自ら慰めるシーンが前半の本線としてじっくり丁寧に描かれていた。

対する義母も、当初の困惑もそこそこに空閨を満たすトキメキと主人公への想いが勝って変化する。こうした相姦の禁忌よりも自らの想いに正直な義母や姉叔母の言動を指してのタイトルとは思うが、妹叔母の恥じらう姿があるのでさほど淫らとは思わず、しっとり落ち着いた雰囲気の中で主人公への想いがじっくり醸造されていく展開である。

そして義母と結ばれるのだが、この後の展開が少し物足りない。せっかくの想いが成就した割に主人公の想いがブレたかのような印象を受けるからである。前半のメインヒロインが後半から脇に回った感じ。序盤からそれとなく伏線気味に描かれてはいたが、ヒロイン達の位置関係や主人公の「本命」をはっきり示すほどでもなかったことから受ける印象だと思う。これにより終盤から結末にかけてが少し曖昧でとっ散らかってしまったのが勿体なかった。雰囲気は良いのだが、ストーリーの些細な違和感を吹き飛ばすほどの圧倒的な官能描写でもないことが、こうした細かいことが気になる小粒な作品になってしまったように思う。
『危険な手ほどき-年上淫熟女』のレビュー掲載元


どちらかと言うと「黒本」の誘惑作品に多く見られると思うのですが、始まりは良いんです。

少なくとも前半はとても魅力的。

ただ、中盤から後半にかけて、特に2人目以降のヒロインが本格的に出始めた頃から「あれれ?」となり、最終的にはどの作品も似たり寄ったりの結末に向かうこともあって、なぁ~んか予定調和、みたいな読後感に至ることが往々にしてあります。

レーベルの方向性とは思いますが、「黒本」では編集側の縛りと言いますか、この路線で、この結末でお願いします的な指示が他より強いんじゃないのかな~?きっとそうなんだろうな~?とか思ってみたり。(^^;)

もっとも、例えば「黒本」デビューといった初見であれば全く違う感想にもなりますし、おそらくそれも狙いの1つにあるとは思いますけどね~。

にゃらさんのブログでも紹介されています。
北條辰巳「【危険な手ほどき】年上淫熟女」(フランス書院文庫、2010年1月)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】急逝した父が遺した喫茶店を継ぐ為義母の由紀やその妹たちと同居する事になった健介。毎晩隣室で眠る由紀の寝顔をオカズに自慰に浸る健介は、次第に彼女への想いを募らせるが…。【登場人物】上村健介19歳。コック見習いでイタリアンレストランで働いて1年が経つが、亡き父が遺した喫茶店を継ぐ為レストランを辞...
北條辰巳「【危険な手ほどき】年上淫熟女」


フランス書院文庫 北條辰巳

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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放課後の蜜肌教室-人妻女教師と優等生(著:天草白、リアルドリーム文庫)

2010/1/20 発売
Amazonはコチラ。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。
【honto】の電子書籍(携帯版)はコチラ。

むっちりした美脚を飾るガーターストッキング、
媚肉の詰まった柔らかな巨乳を包む黒下着―。
憧れの女教師が誘う補習授業が少年の心を蕩かしてく。
「そう慌てないで、最後はお口でいかせてあげるから…」
一方で図書委員の清楚な少女も少年に熱い視線を送り、
放課後の教室で、甘い三角関係が繰り広げられる。


★★★★★ タイトル通りのナイスな学園誘惑作品, 2010/2/8
まさにその通りという、実に言い得て妙なタイトルである。放課後の教室や人目につかない階段の踊り場、昼休みの屋上といった学園内のドキドキシチュエーションで興奮度の高い情交が次々と出てくる。部活動の設定を活かしたプール(水着)での戯れや交わりもある。

メインヒロインは経験豊富な担任の英語教師。ナイスバディにガーターベルトのストッキングとタイトなスーツを纏った妖艶な人妻でもある。これに一見地味で真面目ながら実は可愛らしい図書委員の同級生が対抗として加わる形。王道ながら強力な布陣だが、本作の良いところは、この2人が主人公との心と体の交わりを通じて次第に変わっていくところにある。

大人のゆとりで優位に誘っての筆下ろしから、そのひた向きさにほだされ、経験を積んで責めも見せ始めた主人公に時折押され、恋心が芽生えてからは先生と生徒という許されぬ関係を意識しながらも可愛らしささえ見せてしまう先生。対して、当初の淡い恋心が先生と主人公との関係を知ってから一気に爆発、その健気で一途な想いを積極的に出し始める同級生。先生から1人の女へ、同級生から1人の女へ。それぞれの想いが主人公へと収束していく流れが前半と後半で魅惑的に描かれている。

結果的に二股をかけた形になる優柔不断な主人公も、先生と同級生のそれぞれから受ける深い愛情と好対照な魅力を感じて、この気持ちを大事にしよう、この2人に見合う男になろうと努める好青年に描かれている。終盤から結末にかけてはどことなく新堂麗太作品(フランス書院文庫)に似ており、先生が最後に見せた“お願い”の件などは巽飛呂彦誘惑作品(同)っぽさも見受けられるが、全体としては作者自身のカラーが占める作品だと思う。
『放課後の蜜肌教室-人妻女教師と優等生』のレビュー掲載元


憧れの女教師(人妻)と同級生……学園モノとしてこれほど強力な布陣はありませんよね。

ってか、他に見当たらないほどの鉄板ヒロインでありまする。

なので、ストーリー展開が心地良く流れていくと、これはもぅ堪らんセカイに誘われてしまう訳で……。(*^^*)

そんな作品デス。

【新作情報】

魅惑の楽園マンション-若妻と熟れ妻たち(2014/3/1)

大学進学を機に叔母のマンションに下宿する正春は、そこで出会う熟叔母、人妻女社長、清楚若妻と肉体関係を結んでいくことに。

リアルドリーム文庫では昨年(2013年)の凌辱作品『恥辱の風習-捧げられた新妻』以来となりますが、再び誘惑路線へカムバックのようですね。(^^)


リアルドリーム文庫 天草白

テーマ : 18禁・官能小説
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