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兄貴の嫁さんなら、俺にハメられてヒイヒイ言ってるところだよ(著:喜田洋介、画:沈没、原作:ORCSOFT、オトナ文庫)

2014/12/26 発売
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涼人はなんとか進学も決まり、年の離れた二組の兄夫婦との、気楽な同居生活を楽しんでいた。兄嫁はふたりとも、豊満な肉体と美貌の持ち主だった。常日頃から欲情を煽られていて、人妻やOLのセフレを多く持つほどセックス大好きな涼人にとって、それは耐えがたい日々でもあった。しかしある日、いつも通り出会い系で誘った人妻と待ち合わせると、そこには理想の妻であるはずの、兄嫁の姿が…。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 原作のゲームっぽさを残したと思われるノベライズ作品, 2015/8/25 発売
美少女ゲームのノベライズを標榜してジュブナイルポルノ寄りの「ぷちぱら文庫」を展開している『パラダイム』が新たに官能小説寄りのシリーズとして創刊した「オトナ文庫」の第4弾作品。まず感じたのは挿絵の多さである。原作ゲームからの流用と思われるが、大小様々な挿絵としてふんだんに盛り込まれており、カラーのミニポスター(?)まで付いていたことにはちょっと驚いた。

なお、瑣末な余談ではあるが、背表紙のタイトルには「嫁さんなら」の後に句点があるのに表紙や中に書かれているタイトルには無い。

官能小説としてノベライズするために登場人物が大人主体のゲームを題材とするのであろうか。本作では2人の兄嫁がヒロインであり、その夫である医者に教師という心優しくも真面目な、つまりはお人好しな2人の兄、そして大学に進学したばかりの弟(主人公)が揃って同居しているのはやや不自然ではあるものの、原作ゲームでダブルヒロインでもシチュエーションを限定する(背景の絵を減らす)ための手法なのか、官能小説ではあまり見られない設定かもしれない。序盤でホテルの一室があって以降の官能場面は自宅ばかりである。

そして、文章は主人公の独白オンリーで綴られていく。2人の兄と兄嫁はあくまで対象であって、全てにおいて主人公の感じたことや思惑が主体となって話が進む。なるほど、これがゲームのノベライズかと思った次第だが、時に結果ありきで過程が描かれているような、あるいは全てが主人公の手の内にあるような、そんなチートな印象もあった。というか、むしろ全てお見通しとばかりに大上段から常に見下ろしているような主人公の独白や言動、そして態度が鼻につく。原作がそういうゲームなのであろうと推測するが、全編に渡って読み続けるにはそうしたタイプの主人公への寛容も求められよう。

完全無欠な円満夫婦に見えて実は欲求不満を抱えていた兄嫁と、ちょっとした油断から巻き込まれた兄嫁。出だしこそ若干の違いはあれど後の流れはほぼ同様に不貞を主人公に突かれて渋々応じているうちに夫では得られない愉悦と快感を意識させられて次第に堕ちていく、そんな淫さは充分にある。交互に描かれてから最後は2人揃って責められるエスカレートもしっかり。ただ、回数を重ねる度に態度が変化していき、最後は牝に成り果てて浅ましくおねだりしてしまうまでの堕ち様にフォーカスした展開なため、物語としての起伏や意外性という点では少々の物足りなさも感じたと言わねばなるまい。
『兄貴の嫁さんなら、俺にハメられてヒイヒイ言ってるところだよ』のレビュー掲載元


以前からちょっと気になっていたのでモノは試しに読んでみたオトナ文庫

……なるほどねぇ。

いや、まずは挿絵の多さに驚きますよ。



モノクロなのはリアルドリーム文庫と同じですけど、その多さが桁違いです。

数ページめくると挿絵が出てくる感じ。

それも大小さまざま……見開きの2/3以上が挿絵で文章は数行、というページもありました。



本作のみで判断することはできませんけれども、ゲーム原作のノベライズってのはこんな感じなのかって印象でした。

主人公の心の声で全てが進んでいきますわ。

本作の場合は兄嫁2人の弱みを握った義弟が、それをネタに籠絡していく流れでした。



……まぁ、それだけって感じも多少してしまいましたけど。(^^;)タラッ

鼻持ちならない主人公のキャラに魅力を感じることができればかなり良い作品とは思いましたよ。




巻頭にあったカラーミニポスターはコレでした。



上の画像をクリックすると原作ゲームのAmazonページへ飛びますが、そこにある他の画像が概ね本作の挿絵として使われていました。





喜田洋介 オトナ文庫
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テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : オトナ文庫 喜田洋介

人妻の別荘(著:霧原一輝、二見文庫)

2014/11/26 発売
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散期の別荘に忍び込んだ男が目にした人妻の恥ずかしい姿──読み出したら止まらない、書き下ろしノンストップ官能!会社を辞め、無一文状態で秋の別荘地にたどり着いた吉崎はあることを思いつく。「シーズンオフ期の空き別荘に泊まればいい」。忍び込んだ別荘で、女性の下着や持ち主の映っているセックスビデオを堪能する彼だったが、ある日、物音がし、入ってきたのは、持ち主の妻らしく──。人気作家による、書き下ろし官能エンターテインメント! (引用元:Amazon)


★★★★★ 作者の得意とする2つの官能要素が折り重なる, 2015/5/31
これまでも作者の得意とする「覗きからの寝取られ」を取り入れた作品は過去にもあったが、この要素に特化して丸々1冊を上梓したのが本作と言えよう。主人公(27歳)の所業は空き巣紛いではあるが、盗んだのは物品ではなく愛を求めた人妻の心である。

何人かの女性は出てくるが、ヒロインと呼べるのは34歳の人妻【美枝子】ただ1人と言っても良かろう。行くあてのない主人公が忍び込んだ、今は使われていない別荘へ(その持ち主である)美枝子がやって来て鉢合わせするのが話の発端だが、その直前には屋根裏に潜んでいた主人公が自慰に耽る美枝子を覗き見たり、それ以前にも夫の趣味の悪さを示しながら後の伏線にもなるような事柄があったりと、これから話を進めていくための下準備に抜かりはない。序盤から程良いいやらしさも盛り込んで美枝子との当初は半ば強引な、次第に新婚さんのような甘い関係が描かれていく。しかし、その蜜月は束の間であり、夫の登場が後半を毛色の異なるものへと変えていく。

美枝子の夫が登場してからの主人公はまるで敗残兵のごときであり、後には別荘を転々とするのだが、その悉くで屋根裏に上ることになる奇妙な事態にも陥る。しかし、後半の白眉は夫から美枝子へ施される調教じみた色責めであり、それに対して指を咥えて見ているしかない主人公の「ぐぬぬ……」な寝取られ感である。それは(冒頭でちょっとだけ知ることにはなったが)美枝子の知られざる姿であり、肉欲に屈した牝の本性でもある。

しかし、この夫婦には決定的な何かが欠けており、その満たされない美枝子の思いを汲み取ることができた主人公は最後の最後に割と強引な力技で幕を引く。軽率とも感じるが、それまでの鬱憤を晴らすにはこれくらいの行動もありだろうか。その良し悪しはともかく、何だか古き善き映画のラストシーンにも似た結末には不測と不安だらけにもかかわらずの何とも言えない高揚感があって、個人的には好ましかった。
『人妻の別荘』のレビュー掲載元


昨年(2014年)の11月に発売されてますから、別荘としては避暑に訪れるでもない、年末・年始で集まるでもない、イイ感じのタイムリーさで出た作品とも言えますね。

そして、後半だけを見れば本作はガチの寝取られとも言えるでしょう。(^^;)

まぁ、夫のある身なヒロインですから寝取っているのは主人公の方ではありますが、こういったところが官能小説の醍醐味と言いますか、寝取った相手が寝取られる返し技のいやらしさ、みたいな。



で、肉欲には堕ちに堕ちてしまうヒロインながら心は堕ちない、屈しないところが本作の見どころでして、あくまでも主人公視点ですからヒロインの心情は測り兼ねるのですが、それが主人公と一緒に読者も「ぐぬぬ……」となるところなのですが、その後の行動で分かるのが小説としての上手さかな、と思いました。



【新作情報】

◆お色気PTA-ママたちは肉食系(二見文庫) 2015/6/26 発売
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新任男性教師が、PTAの強烈な熟女たちに翻弄されて……。人気作家による最新書き下ろし!

◆息子の嫁は元ナース(廣済堂文庫) 2015/6/22 発売
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自宅で税理士の仕事をしている竹本は妻と死別し、去年結婚した息子夫婦と同居している。嫁の沙保里は元ナースで人柄もよくしかも美人だが、ある夜リビングのソファで寝乱れた姿を見て愕然とする。ノーパンだったのだ。そしてテーブルのノートパソコンの画面には……。人気官能作家による最新書下ろし!



現時点(2015/6/5)では書影もあらすじもまだですが、今月もコンスタントに霧原先生の新作が出ますよ~!

しかも、2作品!





霧原一輝 二見文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 霧原一輝

むつごと秘宝館(著:小玉二三、竹書房ラブロマン文庫)

2014/6/11 発売
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気のいいサラリーマンの礼太郎は、色気に満ちた未亡人の奈美をセクハラから救ったのをきっかけに、彼女の住む島に招待される。島は老人ばかりの寂れた観光地だったが、奈美の熟れた肉体を味わい、ついつい帰る日を延ばしてしまう礼太郎。そんな彼の暮らしは、廃棄された秘宝館を復活させようとする美女の沙織と出会い、秘宝館の修理を始めた時から、大きく変化する。可憐な沙織、妖しい奈美、ワイルドな魅力を放つ海女の芽衣子、彼女の娘のマリン。彼女たちとのまぐわいは、彼に何をもたらすのか。さびれた観光地の島で身を寄せ合うように生きる人々の、淫靡で優しい性を描いた現代の竜宮伝説!(引用元:Amazon)


★★★★☆ 寂れた島の秘密に絡めた裏事情的実情, 2015/3/1
秘宝館とはまた何とも下世話な施設が登場するものだと思ったが、本作の秘宝館は独特のオリジナルであり、この世に1つの大切なモノであり、物語に需要な装置である。寂れた島や、そこに暮らす昔ながらの人々に過疎化というリアルな問題を塗しつつ、やっていることは実に開放的で快楽的というところに官能的な妙味を加えた作品と言える。

老齢の要介護者にイタズラされている(というか襲われている)ヘルパーさんが飛び出す冒頭こそ良い掴みなのだが、その後に続く第一章は少々奇をてらい過ぎた感もある。島に潜む、あるいは島の長が隠し持つ異常性愛というか性癖のようなものを示す意図はあるのだろうが、話が進むに連れて割と善い人達であることが判ってくるので、オープニングとしてはやや浮いている気もする。やたらと老人が出てくることもあって「何だかなぁ」という気分にもなるし、いやらしくはあるのだが中途半端で嫌悪が勝る寝取られのようでもある。ただし、話が進み出すのは第ニ章からである。

小玉作品では時折見られるのだが、主人公と恋仲になるヒロインはいるものの完全にメインとも言い切れず、つまりはサブヒロインのキャラ立ちの良さもあって誰々がメインというよりも島の女達がそれぞれに存在感を持っている中で話が進んでいく。島の中ならではの悩みもあれば、一度離れてから島へ戻ってきた人が新たな未来を描いて再び出て行こうとする動きがある。そんな女性達と心と体を通わせながら、島を、島の人々を思い、当初の目的を違えて島に根を生やそうとする主人公だが、勝手な思い込みから勘違い的に女へ手を出す場面が幾度かあるのを見ると、そんな風に男は見られているのかな?といった一抹の寂しさを感じたりもする。

しかし、焦らしを加えた官能描写は総じて淫猥度が高く、もうたまらないとばかりにおねだりを始める女性の淫らな一面をしっかり表現しているのは女流作家の面目躍如たるところか。とりわけ最初はメインかと思ったら中盤以降はねちっこさ満点な熟年恋愛が花開くヒロインの、官能スイッチが入ってからのじわじわ訪れる淫らギャップが官能面でかなり貢献していた。開発されたオンナの貪婪な振る舞いには(開発したオトコの存在とともに)若さでは太刀打ちできない愛と肉欲の交錯があったように思う。

しかし、秘宝館といい、中盤で出てくるオンナを封印していた海女さん熟女(シングルマザー)による、まるで『北斎漫画』のような慰め方といい、こぅ、何とも言えない大衆エロス的なネタを用いながら、そうしたややお下劣とも言える要素が序盤の老人達の再登場とともに終盤でも形を変えて繰り広げられながら、それでいて秘宝館の生い立ちにも絡めて幻影ではなく生身の自分を見てほしい、愛してほしいという純愛にも似た結末へと纏めていくところは巧みであり、読み進めるに連れて印象が良くなっていく不思議な物語でもあった。
『むつごと秘宝館』のレビュー掲載元


女流作家さんは女性の心理が分かりますから男性作家さんとはまた一味違った展開や描写があって、それが読む時の楽しみでもあるのですが、この男女間の差が時にドキドキ感の増幅に関与することがありまして……。

つまり、女性の側だと「これくらい大丈夫」と思っている振る舞いが男からすると「おいおい頼むよ不安だよ」と感じる、そんな描写が散見されることが多々あるのです。

そんな、男の目線では不安が煽られる描写を(意識的か無意識なのかは分かりませんが)割とぶっこんでくるのが小玉作品だと思っています。



「箱入り娘」という言葉があるように、男の独占欲というのはとにかく「自分だけ」でして、極論すれば、それはもぅ箱に入れて仕舞っておきたいくらい、できれば過度に人目にも触れさせたくないと考えがちです。

……ここで言う人目とは、もちろん他の男の目という意味です。物理的なんですよね。

比べて女性というのは精神的に「自分だけ」なのが判明していれば意外におおらかというか寛容的な面もありまして、むしろ他の女にちやほやされている彼氏(や夫)を誇らしく思ったりするところもあると推測します。



ついでに言いますと、襟の開いた服で胸元が露わになるのを女性は「先っぽが見えなきゃいい」と思っているようですが、男は乳房を含めた全体をおっぱいと思ってますから(笑)、だから、女性からすれば何でもないとお考えの胸の谷間が見えただけで男は狂喜乱舞な訳で(^^;)、もっと言えば、アブない男はそれだけでヘンなスイッチが入ってしまいますから、女性からしたら些細なことと思っているのはキケンな時もあり、思わぬことが性犯罪のきっかけにもなりかねないのでご注意くださいネ。



さて、品の良さとお下劣が同居するのも小玉作品らしいところでして、秘宝館を題材にしながら、そこに込められた想いはピュアという絶妙の世界観を本作で楽しめると思います。

オクトパシーなプレイも含めてね!(笑)



【新作情報】
◆妻ふたり(光文社文庫)
2015/3/12 発売
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女流官能作家が、人妻、未亡人、OLたちの肉体の深奥を描く官能短編集。書籍未収録作品だけを集めた傑作選!(引用元:honto)



ここ最近は作品が続く小玉先生です。(^^)





小玉二三 竹書房ラブロマン文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 竹書房ラブロマン文庫 小玉二三

美尻若女将・真弓-夫以外の男に注がれて(著:空蝉、リアルドリーム文庫)

2014/11/22 発売
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老舗旅館を切り盛りする貞淑な若女将・真弓は、
近隣でホテルを経営する堂本に弱みを握られ、
瑞々しく熟れた肉体を貪られることに。
(こんな事、許されない。夫以外の男性を受け入れるなんて……)
肥満中年による執拗な愛撫からのフェラチオ奉仕、
露天風呂での泡姫プレイの末、美人女将は性感の頂を極める!
(引用:Amazon)


★★★★★ もう少し抗いの素振りがあるとさらに良かったかも, 2015/2/26
二次元ドリーム文庫でも作を重ねる作者の、リアルドリーム文庫からの2作目にあたるが、前作『艶母散華-息子の友人に犯されて』で壮絶に描かれた寝取られは程々に(それでもしっかりあるが)、今回は女の肉欲と理性の狭間のような、心は拒んでも体は喜んでしまう悩ましさのような、そんなテーマを盛り込んだ作品と言えるのかもしれない。相変わらずの妖艶さがねっとり溢れ出る挿絵も後押しして、姦計に嵌められ、凌辱され、溺れ、堕ちていく女の、そしてこの夫婦の哀れな末路が描かれている。

傾きかけた温泉旅館に(捏造された)疑惑を吹っかけられ、これをネタに気丈な若女将が貶められるのは王道の展開。そして、この女将(ヒロイン)が割と早い段階で肉欲的には堕ちてしまうのも前作に似ている。抵抗できない状況で弄られ、思わず昂ぶってしまえば我慢を重ねるものの耐え切れず、最後はおねだりまでしてしまう痴態が今回も見られる。しかし、心が最後の一線を超えるギリギリ手前で矜持を残し、冷静になればまた嫌悪するもやはり抗うこともできず……を繰り返しながらズルズル堕とされていくのが肝となっている。

ビール腹に禿頭が目立つ五十路間近の凌辱者は同業者で旅館も狙っているのだが、やはり狙いの第一は女将ということで、最初こそは紳士的な振る舞いで接触を果たすも、その後は子飼いの生意気な小娘も利用して女将を翻弄し、百合に持ち込んだかと思えばがっつり凌辱し、さらにはお尻も貫く押し引きの巧みさで籠絡していく。

序盤だけで出番は終わるのかと思ったら終盤にも再登場してあれやこれやとしきりに女将を挑発する小娘はいちいち癪に障るのだが、クライマックスで女将の夫の不甲斐なさや情けなさを示す役割もあり、これによって女将だけが不貞を働いているのではないことや、余りにもお粗末な夫の様子を見せつけられることで心にも止めを刺されることに繋がっている。準備万端にして用意周到な凌辱者が、その横暴極まる態度と長大なムスコで女将と旅館を大いに振り回し、揺さぶる流れであり、綿密な展開は前作と同様に今回も健在である。

また、そのような緻密さは官能描写にも存分に活かされており、受身的かつ被虐的な表現による「犯されている」感じが台詞に頼ることなく全編に渡って伝わってくるのはさすがの筆致。シチュエーションも含めた濃密な場面が次から次へと出てくる、その興奮度はかなり高い。欲を言えば、脅されているとはいえ女将の抗いがもう少しあっても良かったかな?と思うくらいか。
『美尻若女将・真弓-夫以外の男に注がれて』のレビュー掲載元


前作の路線を踏襲した空蝉版凌辱作品の第2弾といったところでしょうか。

展開こそ王道でしたが、弱みを握られて言うことを聞くしかない若女将の悩ましさと、次第にオンナの愉悦を覚えていく艶めかしさが出ていました。

特に旦那の不正(らしきもの)の肩代わりとして引くに引けない状況を作り出す凌辱者のいやらしさと、夫のためにと苦渋ながらも我が身を差し出す献身さの中に芽生え始める快楽のいやらしさがありましたね。

その快楽に溺れ始めてからは、理由が次第に言い訳へと変わっていく上手さがありました。

そして、最後の最後までギリギリで踏ん張っていた心も止めを刺され……押し引きのある凌辱に絡め取られて堕ちていく女が描かれていたように思いましたよ。



しかし、若い方にはピンとこないかもしれませんけど、ザ・劇画と言うべき趣を残す岬ゆきひろ絵師が描く女性像は素晴らしいの一言ですね!

ピチピチではなくムッチムチ……熟女はこれですよ!(^^)

あとですね、Amazonのページなどで表紙カバーイラストを拡大していただくと右目の下に泣きほくろがあって可愛らしいんですよー。



そして、2015/3/3現在、Amazonでは「なか見!検索」ができますが……幾つか閲覧不可のページはありますが……とりあえず最後まで読むことができるみたいです。



みきりっちさんのブログで投稿されている本作の紹介記事です。
リアルドリーム文庫 美尻若女将 真弓 夫以外の男に注がれて美尻若女将 真弓 夫以外の男に注がれて (リアルドリーム文庫)posted with amazlet at 14.11.29空蝉 キルタイムコミュニケーション 売り上げランキング: 19,428Amazon.co.jpで詳細を見る11月発売のリアルドリーム文庫の新刊です。読み終わったので、レビューです。主人公兼ヒロインの「真弓」(まゆみ)は、老舗の旅館を切り盛りする若女将です。しかし、ある事情でホテル...
リアルドリーム文庫 美尻若女将 真弓 夫以外の男に注がれて レビュー





早くも4月発売予定の新作情報が出ています。

【新作情報】
◆ときめきアパート性活-愛しの管理人さんと魅惑の隣人たち(リアルドリーム文庫) 2015/4/22 発売
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アパートで一人暮らしをしながら大学受験に備える浪人生・賢太は、管理人の美幸や一癖も二癖もある隣人たちと深い仲になってゆくが…



書影はまだですが、3作目は誘惑路線に舵を切るようですね。





空蝉 リアルドリーム文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : リアルドリーム文庫 空蝉

僕の下宿生活-美母娘vs.女教師(著:七海優、フランス書院文庫)

2014/8/25 発売
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「お・は・よ・う。朝ですよー、信幸くん」
目覚めた僕の前にはエプロンからこぼれる胸が!
同級生の家での下宿生活は三食賄い「初体験」付き!?
自慰を目撃し、家主の真理子さん(38)と結んだ姦係。
蒼さの残る躰で挑発する美娘(18)は純潔を捧げ、
僕の生活を心配した先生(25)まで家庭訪問に来て……
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 新人のデビュー作としてはまずまず, 2015/2/11
フランス書院文庫の官能大賞に応募し、新人賞を受賞したうえでのデビューならば、その応募作であるならば、ひとまず上々の出来映えと言えるのではなかろうか。3人ヒロインながらそれぞれにちょっとずつフックを効かせるために紙面を細々と費やした結果、終盤以降ではやや取り纏めた感じが出ていたり、ヒロインの立ち位置とクライマックスの描写にズレを感じたり、何より意気込みが空回りして不要な描写や記述が所々にあったりする荒削りな面は散見されるのだが、それらは総じてテクニックや経験から自ずと修正されていく点ばかりでもあり、内容のあるドラマをきちんと構築しようと試みた結果と見たい。むしろ今後の伸びしろを感じたことの方が好材料とも言えよう。

【千春】 25歳の女教師
学校で千春が主人公の悩みを聞くところから物語は始まる。官能的な場面も最初に訪れるが、千春は最もサブなヒロインと言えよう。主人公の境遇に自身の過去をダブらせて同情とも憐憫とも言える感情が愛情に昇華したような好意を主人公には向けるのだが、その後の展開にはあまり絡まず、最後に生娘を卒業する(させられる?)くらいである。

【詩織】 18歳の幼馴染みで同級生
母娘ヒロインの娘の方だが、快活で勝気なツンデレ風味のキャラは最近ではややステレオタイプ化してきたところか。幼馴染みらしく主人公への想いが伝わらない不憫な一面もありながら、健気に頑張っているところもあって悪くない。

【真理子】 38歳の淑やかな未亡人は詩織の母
主人公の想い人は真理子である。訳あって真理子&詩織の母娘宅に同居することとなった主人公の、その秘めたる想いで悩むことが千春の、そして詩織との接近の要因となり、それは未亡人の空閨が満たされない真理子の悩みでもあったことが話の本線となっていく。本格的な登場は中盤からだが、真理子との場面が最も多く、官能成分も高い。

母娘に女教師を加えたことで学校内でも戯れの場面を設けることには寄与したものの、正直なところ千春の役割は詩織1人で賄うことも可能との印象が残る。千春に加えて詩織も実は生娘なのだが、破瓜の演出が劇的に異なるならばともかく、そうでもなければ生娘は2人も要らないであろう。何より千春との最初で最後の合体が巻き込まれるような4Pで、それが結末というのはクライマックスよりも蛇足感の方が強い印象でもあった。

ただし、キャラ立ちや官能描写の良さは感じたし、相応に淫猥度も高かったので、次作以降への期待は充分に持てる内容ではあったと思う。
『僕の下宿生活-美母娘vs.女教師』のレビュー掲載元


第12回 フランス書院文庫官能大賞 新人賞受賞作品

「黒本」では、ほぼ毎月と言っていいペースで新人さんが出てきます。

……ここでは名義変更された方も一括りに「新人さん」としておきます。(^^;)

ゼロの月もありますから、年間で大体10名前後といったところでしょうか。



そんな中で原稿を応募して、賞を獲って、そして1冊の本として出てきたのが本作ということですね。



出版社に原稿を持ち込むというよりも各レーベルが主催する「○○文庫大賞」という名の新人発掘から作家が誕生するケースが主流となった昨今ですが、応募する側としては渾身の一作だと思うのです。

小説家に成れるかどうかの瀬戸際な訳ですからね。

ですから、考え得ることを盛り込む、可能な限り詰め込む……どうしたってそうなると思いますよ。

で、「あれも入れておこう、これもいいかも」と思いながら執筆していると推察するのですが、冷静になって傍から見ると思ったほど重要でもないし、よくよく見れば余分かも、という部分も散見されてしまう……仕方ない面もあると思います。



自分のレビューだって本来ならもっと短くても充分に済むと思いますし。(汗)



ブラッシュアップというのは加えることだけではなく削ることでもありますが、自分の思いが詰まった応募作ならばなかなか削れませんよ。削るのが怖いですよ。そして、小説はたぶん加えるよりも削る方が難しいのだと思います。

そのため、程々に改良したら(受賞作なら早く出版したいでしょうから)作品として出てくるのでしょう。



にゃらさんのブログで紹介されている本作の投稿記事です。
七海優「僕の下宿生活 美母娘vs.女教師」(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】両親を亡くし両親の友人である真理子に引き取られた信幸は、女性に囲まれた生活につい魔が差して彼女の下着でオナニーしてしまう。彼の態度の異変に気付いた担任の千春は彼を呼び出すと、性欲の処理をしてあげる事になるが…。【登場人物】佐伯信幸18歳。高校3年生。1年前に両親を事故...
七海優「僕の下宿生活 美母娘vs.女教師」





そんな新人さんらしさを感じさせるデビュー作でしたが、次への期待感はしっかりありますから、これからも作を重ねていってほしいですね。(^^)





七海優 フランス書院文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 七海優

エスプリは艶色(著:新藤朝陽、双葉文庫)

2014/7/8 発売
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【honto】の電子書籍はコチラ。

新聞配達のお姉さんに片想い中の受験生・森口健太は、猛勉強の末東京の大学に合格し、自らも新聞配達をしながら大学に通うことに。引っ越し早々、販売店のバツイチ美熟女と危ういコトが……。期待の新人デビュー作(引用元:Amazon)


★★★★☆ 悩めるヒロインを救済する癒しのデビュー作, 2015/2/4
勝手な推測だが、これが既出作家の別名義ではなく本当に新人ならば原稿を持ち込むか双葉文庫主催のコンテストなどに応募したことであろう。そのために知恵を絞ったかのアイデアが練り込まれたデビュー作にも感じた内容である。ヒロインの心の奥底に潜む悩みやコンプレックスに気づいた主人公が、それを癒そうとの思いで接する救済の物語が綴られていた。余談だがタイトルは「艶色(つやいろ)」と読む。

官能面はやや淡白ながら面白味のあるストーリーが進んでいく。その中でひとつの出会いが主人公の行く末を決める契機となり、その後の様々な出会いもまた糧となっていく。想い人を救いたい気持ちが、他にも同様の悩みや苦労を抱えた人がいることを知ってより深まっていくのは良かったと思う。

多彩な顔触れでバラエティ豊かなヒロイン達もまたそれぞれの魅力を放っている。主人公よりは年上ながら割と近い年齢層が幅を利かせる中で四十路真っ只中の熟女を1人加えているのも悪くないアクセント。これらヒロイン達がそれぞれに抱える問題を心理学的アプローチから接点を設けていく流れは切なさもありながら新鮮なアプローチでもあった。

ただし、主人公の大本命たる想い人はあくまで物語上のメインヒロインであって直接的な登場場面はとても少なく、官能的にはメインはおろか活躍の場すら与えられていないのは余りに勿体ない。主人公が本命を想うがためにサブヒロイン達との情交に負い目を感じたり奥手になったりするのは致し方ないにしても、だからこそ最後に本気の愛情をぶつける場面がほしかったようにも感じた。

描かれている内容や表紙のデザインなどから感じられるソフトなイメージもあって、ともすれば男性のみならず、むしろ女性に読んでもらいたいような、そんな心優しい作品である。
『エスプリは艶色』のレビュー掲載元


昨年7月発売の作品が早くも電子書籍化されているのはフットワークが軽くて良いと思いますが、Amazonでは初版の取り扱い分が売り切れたら追加する気がないのか、新品を再入荷させる意識が乏しいような気がしないでもなく……hontoならば現在も「24時間」で届くみたいですけどね(2015/2/18現在)。



先の投稿記事でブログと公式サイトをご紹介した新藤朝陽先生のデビュー作がコチラ。

当初は『26時の天使たち』という仮タイトルが付いていました。



レビューでは触れていませんが、本作の舞台は主に新聞の配達所です。

26時は配達業務の開始時刻なのでしょうかね。



現時点で3作品を上梓されていますが、公式サイトの情報では2015年4月に4作目の発売が予定されているとか。

これからも柔らかで優しい作品をよろしくお願い致します!(^^)





双葉文庫 新藤朝陽

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 双葉文庫 新藤朝陽

六つのとろける初体験(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

2014/12/22 発売
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キャンディーを舐めしゃぶるような濃厚フェラ。
熟したメロンのような乳房に挟まれる絶品パイズリ。
紅いイチジクのごとき襞に酔いしれる密着セックス。
女社長、人妻上司、憧れの先輩、熟女係長……
年上女性から”二人きり”で教わる女体の奥深さ。
熱くて甘くて蕩ける初体験フルコースを召し上がれ!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 全編これ神瀬印と言える粒揃いな短編集, 2015/2/1
フランス書院文庫の作家陣では少数派かと思うが、この作者は雑誌『特選小説』(綜合図書)へ割とコンスタントに短編を上梓しており、そんな既出の5編を加筆・改題したうえで書き下ろしを1編加えてタイトルのような「六つの」話が揃い、概ね25歳前後の年下主人公が揃いも揃ってチェリーなので、アラサーヒロインとの「とろける」ような「初体験」となる趣向の短編集である。

ただし、アンソロジー『投稿生小説:やさしい熟女-10の秘密』(フランス書院編集部編)に「真壁京一」名義で上梓した30頁ちょっとの短編も同時収録されているため全7編となる。過去に別名義での活動があったのは少し驚きだが、確かにこの短編のみ複数の男女が登場する上流階級の退廃的なパーティが舞台となっていて趣を異にする内容である。

こんな官能小説が読みたかった!2014年版』にも選ばれた第一話を筆頭に各話の水準はすこぶる高い。コンパクトに纏められつつも愛情たっぷりなストーリーは面白く、冴えたオチが効いたものばかり。40~60頁程度のボリュームながら独特の官能描写がしっかりと場面も多く描かれている。果ててもなお屹立を保つ主人公(のムスコ)による続けざまの2回戦突入などは作者らしくもありながら、同時に短編では効果的な官能成分の増量にも繋がっていると思う。

オフィスを舞台にした先輩OL(ヒロイン)と後輩社員(主人公)という構成が大半を占める中で書き下ろしでは未亡人にしたり主人公を大学への進学を控えたアルバイト店員にしたりといった変化もあるのだが、全体に漂うテイストが実に作者らしく似通っているがために、例えるなら、しょうゆラーメン、塩ラーメン、味噌ラーメン、しょうゆとんこつ……といったように、味付けこそ変われど同じ料理を続けて食しているような気分になるのは、元より1冊に纏められる想定ではなかった作品群ならば致し方なく、何より贅沢な重箱の隅突きなのかもしれない。
『六つのとろける初体験』のレビュー掲載元


基本的にはスルーする短編集ですが、昨年(2014年)については随分と手にした気がします。



8月には『七人のおいしい人妻』(著:青橋由高、フランス書院文庫)を、また本作と同じ12月には『六人のいけない人妻』(著:常盤準、マドンナメイト文庫)を読み、短編集もイケるじゃないか!という感触を得ることもできました。

それぞれに趣向を凝らした短編集もあるんですね。

しかも、枕元にはまだ数冊の短編集が眠ってます。(^^;)



本作はむしろ全編神瀬印の内容でしたけれども、さすがの神瀬印だったので、これはこれでよし。

物語にオチがしっかりついてて面白くもありましたし、何よりいやらしい。

これ大事w



にゃらさんのブログで紹介されている本作の投稿記事です。
神瀬知巳「六つのとろける初体験」(フランス書院文庫、2014年12月、表紙イラスト:新井田孝、白表紙版:ゴトウヒロシ)ネタバレ有り。御注意下さい。本作も短編集の為、形式を変えてご紹介します。【レビュー&あらすじ】これまで長編を手掛けてきた作者だが、本作では「特選小説」誌で発表した5作品に書き下ろし1作品、デビュー前に別名義で書かれた1作品を纏めて構成された短編集となっている。第1話:26歳の冴えない部下に発破...
神瀬知巳「六つのとろける初体験」

愛好家Sさんのブログでも本作が紹介されています。
4046『六つのとろける初体験』神瀬知巳、フランス書院/フランス書院文庫、2014/12 発売●あらすじ営業成績一位のご褒美に…、忘年会の夜におかしな空気になり…、海外赴任決定で落ち込む部下と…、嫉妬から賭けテニスを…、休んだ部下を見舞い…、少年の恋心を知り…、年上女との初体験6作と特別編1作の短編集。●登場人物《ご褒美【貧しくてかわいい年下の彼】》【古川泰宏】26歳。童貞。食品専門商社の営業部門の社員。香奈恵の部下。...
4046『六つのとろける初体験』





そして、「真壁京一」名義の短編が収録されている作品はコレ。

◆投稿生小説:やさしい熟女-10の秘密
2004/8/23 発売
Amazonはコチラから。
Kindle版はコチラから。
「女のひとにオチン×ンを見せるのは初めて?」
雪絵は布団に寝そべる少年のトランクスを下ろす。
「じっとしてて……おばさんが舐めてあげるから」
肉茎に絡まる白い指先、深々と呑み込んでいく唇。
やさしい熟女が見せる夜の顔は、妖しくいやらしい。
一千通を越す投稿生原稿から選ばれた、珠玉の十編!
(引用元:Amazon)



言うまでもなく「神瀬知巳」としてのデビュー前ですけれども、こんなところで活動があったのは驚きですね。

しかし、10編も収録してますから各編が30ページ前後なのは致し方ないにしても、そもそも生原稿って何ですかね?(^^;)





神瀬知巳 フランス書院文庫

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ももいろ女教師-真夜中の抜き打ちレッスン(著:葉月奏太、実業之日本社文庫)

2014/12/5 発売
Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

中年教師に訪れた、恋と官能の日々……。座右の銘は事なかれ主義。うだつの上がらない中年教師・小倉は、クールビューティな新人教師・笹谷美穂に淡い想いを抱えながらも、代わり映えのない日常を淡々と過ごしていた。ところがある日の放課後に若手男性教師・桐生と妖艶な養護教諭・佐久間沙織とのオーラルセックスを覗き見してしまって以来、愛欲の渦に飲み込まれていく。さらには生徒の母・三浦由希子が相談にやってきたことをきっかけに、堅物な学年主任・石山にも変化が……。重なり合う肉体、交錯する恋心の行方は――。私立高校を舞台に、大人たちの心と身体の交流を優しく、激しく、あたたかく描く。注目の新鋭が放つ究極の癒し系官能!(引用元:Amazon)


★★★★☆ 回春的作風ながら教師達の群像も織り交ぜた異色作, 2015/1/19
42歳の教師を以って回春路線と言うには若過ぎる気もするが、27歳の後輩女教師との恋のロマンスが静かに描かれたところに若干それらしいテイストも感じる作品である。しかし、見どころは他にもあって、全5章立てのうち第二章では主人公が完全な脇役に回り、第四章の後半もサブヒロインが軸となっている。そもそも男女が3人ずつ出てくる意外さが教師達の群像劇のごとき趣であり、グランドホテル形式と言うのだろうか、所々でサブの登場人物が一時的に主役となる面白さが加味された作品でもあった。

若き日の情熱を失った社会科教師(主人公)が、事なかれ主義で今は過ごしながらも教職の矜持は残しているところに展開の妙があり、先行きの不安から次第に自暴自棄となっていく生徒の姿に過去の己の失敗を照らし合わせ、それを糧に最後でイイところを見せるのは物語として良かった。これが後輩の女英語教師(メインヒロイン)との淡い恋が始まるきっかけにもなっているのは巧みである。

また、この英語教師が普段は冷徹というか、いわゆる無表情キャラなのだが、ふとした瞬間では主人公を気遣うような台詞を所々で発しており、周りや読み手もとっくに気づいているのに知らぬは鈍感な主人公ばかりという要素もあった。これに性には奔放ながらファザコンから真剣交際には年上願望がある29歳の養護教諭が絡むのだが、とりわけ官能面で出色なのは先述の生徒の母である。

憂いを帯びた薄幸美人にして未亡人でもある36歳の母が第二章から第三章にかけて抜群の存在なのだが、この母と第二章で情を結ぶのは主人公ではない。過去に因縁(?)のある堅物ながら嫌味もたっぷりな51歳の学年主任にして数学教師が、妻子ある身として悩みに悩みながらもこの母との情事に耽るのは官能的に不思議な流れながらも何故か自然な受け止め方ができ、なおかつ超絶にいやらしいのが逆に不思議である。貞淑な恥じらいを見せながらも「女」を思い出してからは妖艶な貪婪さで振る舞い始める母の誘いに乗ってしまうのは致し方なしと思えてくるからだろうか。しかし、この主任教師にも矜持があって第三章では「お相手」が主人公へとバトンタッチされ、さらに淫猥度が増すオマケ付きである。他にチャラ男ながら実はチキンな25歳の国語教師も出てきて所々でイイ思いをしたりと、登場人物の誰もが然るべきところに落ち着くハッピーな側面もある物語とも言える。

それだけに本来はメインな英語教師との情交シーンが最後だけなのは勿体ない。全体の構成として多くの人物が関わることから割を喰っている印象でもあり、何より作中のあるアイテムを活用するために出てきた緊縛願望や、その辺りからの振る舞いに見られる手慣れた(誰かに仕込まれたかのような)Mっ気の持ち主に写ってしまうのは普段とのギャップを描きたかったのかもしれないが違和感も残った。
『ももいろ女教師-真夜中の抜き打ちレッスン』のレビュー掲載元


27歳の女教師モノですから、主人公は当然ながら生徒……と思うでしょ?

それが違うんですよ~。

主人公は42歳の先輩教師なんですよ~。



本作に出てくる生徒は物語方面でしか役割がありません。

官能面は全て先生方が受け持っています。

官能面を担任する教師達ですw



つまり、生徒達には知られることのない先生同士の色恋沙汰。



妙にリアルと言いますか、何とも言えない空気を感じる設定ですよねぇ。

しかも、意外に破廉恥だったりチャラかったりしたかと思えば、なかなか言い出せなくて進展しない初心な恋もあったりで、悲喜こもごもの人間模様が描かれている奥深さもあります。



しかも、出てくる先生達の視点を変えてそれらを描いているところに本作の醍醐味があるんですよ。

サブの先生同士で情交に及ぶ場面も多々あり、それはそれで1つの結末を迎えるサブストーリーにもなっていたり。

そして、唯一出てくる生徒の母がモーレツにいやらしいw



このお母さん、素敵な魅力を放ち過ぎwww

葉月奏太先生ご自身のブログにある自著解説はコチラ。
『ももいろ女教師 真夜中の抜き打ちレッスン』(実業之日本社文庫)が発売になりました。ももいろ女教師 真夜中の抜き打ちレッスン (実業之日本社文庫)(2014/12/05)葉月 奏太商品詳細を見る【内容紹介】「中年教師に訪れた、恋と官能の日々。座右の銘は事なかれ主義。うだつの上がらない中年教師・小倉は、クールビューティな新人教師・笹谷美穂に淡い想いを抱えながらも、代わり映えのない日常を淡々と過ごしていた。ところがあ...
『ももいろ女教師 真夜中の抜き打ちレッスン』





あと、サイゾーウーマンで連載されている「官能小説レビュー」のコーナーでは、二見文庫などの表紙カバーイラストでお馴染みのいしいのりえ女史による本作のレビューが掲載されています。女性ならでは視点で、作品の紹介だけに留まらない文章を簡潔に記していくスタイルはさすがだな~と毎回思ってしまいます。

サイゾーウーマン「官能小説レビュー」
かつての先生への淡い恋心が“タブー”を生む!高校教師の愛欲を知る『ももいろ女教師』
http://www.cyzowoman.com/2015/01/post_14783.html





要するに、本作は『ももいろ女教師-真夜中の抜き打ちレッスン』というタイトルからイメージされる内容とはちょっぴり違うんですよね。良い意味で騙されるとも言えますが……いや、それでも一考の余地があるタイトルと言わざるを得んナー。





葉月奏太 実業之日本社文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 実業之日本社文庫 葉月奏太

美しすぎる大家さん-もてなし母娘下宿(著:巽飛呂彦、フランス書院文庫)

2014/12/22 発売
Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

(あの割烹着の下にこんな淫らな躯があったなんて)
ずっしりした乳房、くびれた腰、下腹部の黒い翳り……
昼は清楚で優しい大家さんが夜はどん欲な美獣に!
泡まみれの手コキ、深すぎるフェラ、激しい騎乗位……
仕事で疲れた僕を励ます38歳の「おもてなし」床技。
母親への対抗心から美娘まで大胆な行動を……
(引用元:公式サイト)


★★★★☆ ヒロインを母娘の2人に絞ったことで生じた官能要素の増大, 2015/1/18
ここ最近の過去作品と比べて構成をシンプルにしたことで官能描写に費やす割合が増した内容と言えるのではなかろうか。天然気味なおっとり母に勝気でツンデレ風味な娘というキャラ設定は元より「また母娘かよ」といった指摘もしたくなるところだが、一時期より俄然良くなったとの印象を得た作品だった。

最近の「黒本」では割と区切っている方と思われる全8章+エピローグの章立て。包容力があって慈悲深さと慎み深さのある大家さん(母)との関係が先に始まるのだが、続く第二章では早くも想いが溢れ、箍も外れてしまったかのような爛れた密戯に突入していたのは良かった。娘に隠れて逢瀬を繰り返しているいやらしさがあり、そのために自室以外で交わるシチュエーションにも社会人(外回りの営業)という主人公の設定が活かされていた。

しかし、それでも出歯亀的に気づかれるのが「黒本」のお約束であり、第三章からは娘のターンとなる。あれだけお淑やかだった母が乱れ溺れたことに反発含みの疑問と興味を抱くのは良かったが、続く第四章への流れについては安直な構成と揶揄することもできつつ個人的には母娘揃って同じ穴のムジナのようで微笑ましかった。

そして、これまでの巽作品ではクライマックスに相当する場面が第五章で早くも登場してくる。今回は各章がコンパクトでサクサク進むこともあって展開が早い印象なのだが、ここでこうなると、むしろその後がどうなるかとの期待が沸いた。しかし、その後は母娘2人しての主人公(とそのムスコ)の奪い合いがずっと続いただけだった。しかもダブルでのお口奉仕やパイズリばかりで実に勿体ない感じ。騎乗位の「おしくら饅頭」も楽しくはあったが、これも繰り返されては少々萎える。

この第六章からエピローグに至るところで物語または官能のどちらかでもいいから何かしらの捻りがあればと思えてならない、そんな読後感となったのが残念である。
『美しすぎる大家さん-もてなし母娘下宿』のレビュー掲載元


巽マンネリズムからの脱却は多少できていたと思います。

特に前半までの官能描写はイイ感じにいやらしかったです。

しかし、ベテランならではの構成の手際のよさが良くも悪くも作用しているところがありまして、つまり、どういうことかと言いますと……

第一章、第二章 母との関係構築
第三章、第四章 上記2章をアレンジして娘との関係構築
第五章     母娘鉢合わせからの和解
第六章、第七章 母娘丼の3P(その1・その2)
第八章     母娘丼の3P(その3)



要するに、最初の2章で知恵を絞った後は、そのアレンジで第四章まで進んじゃって、第五章で話としてひとまず完結させた後は延々と主人公(とそのムスコ)の奪い合い3Pが続く印象なんですよねぇ。(^^;)

もちろん、素人の安易な発想ですから根本的に間違っている推測かもしれないのですが、読んでいるとそう感じる、感じてしまう訳ですよ。

う~ん、まだまだ捻りが足りんぞぉ~、という感じ。



これだけ作を重ねている大御所ですから、知恵の引き出しにも限りと陰りがあるのも致し方ないとは思いつつ、もうちょっと頑張ってほしいなぁ~という、ファンだからこその希望も生じてしまう今日この頃であります。



あ、毎回のように注釈してますが、巽作品が初見なら印象は全然違ったものになると思いますよ~。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
巽飛呂彦「美しすぎる大家さん もてなし母娘下宿」(フランス書院文庫、2014年12月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】地方都市に赴任となった裕樹は会社の手違いで半ば休眠中の古びた下宿に住む事になるが、そこで出会った江莉子とゆきみの母娘と次々に親しい仲になる。互いの関係が露呈した母娘は一時は裕樹を取り合うものの和解し、2人妻として奉仕する事に。【登場人物】森裕樹(ゆうき)2...
巽飛呂彦「美しすぎる大家さん もてなし母娘下宿」





そして、美少女文庫から新作が出るようです。



◆ドレカノ-生徒会長は脅迫されて……(美少女文庫)
2015/2/20 発売
Amazonはコチラから。
Kindle版はコチラから。
「挿入ったぞ、生徒会長さまの処女喪失だ!俺が、美菜子の、最初の男だ!」
正樹による勝利の凱歌を聞きながら、美菜子は泣き崩れていた。
大切に護ってきた純潔を汚された。もう二度と戻れない。
「どうした、感じはじめているのか!」
美菜子の身体はFカップの巨乳を揺らして脅迫者をますます喜ばせてしまう。
「イキ狂っちまえ!ビデオカメラの前で、中射精しされて、絶頂しちまえ!」
M字開脚させられた身体をのけぞらし、美菜子は望まぬ絶頂を極めていく。
(今日から私、この人には逆らえないの?)
(引用元:Amazon)



今回は美少女文庫でがっつりな凌辱を描いているようですけど、巽センセはホントFカップがお好きですナァ~w





巽飛呂彦 フランス書院文庫

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

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六人のいけない人妻(著:常盤準、マドンナメイト文庫)

2014/12/11 発売
Amazonはコチラから。
ハイブリッド書店【honto】はコチラ。

昼下がり、電話が鳴った――。一本の電話をきっかけに、平凡な人妻が淫らに堕ちていく。専業主婦、セレブ妻、女教師たちが隠している、夫には見せない本当の顔とは!?おいしい人妻たちのエロスを描いた極上の傑作短篇集!(引用元:Amazon)


★★★★★ 不意の訪れから始まる昼下がりの情事な短編集, 2015/1/18
読んでいる途中から気づいたのだが、各話が全て『昼下がり、電話が鳴ったー。』で始まっている。巻末に初出掲載の記述が無いために書き下ろしと勝手に判断しているが、こうした「縛り」を課して執筆するアイデアは面白いと思う。この書き出しからも推測できるように、人妻の昼下がりの情事をテーマにした全6編の短編集である。

セールスマンや宅配業者、あるいは通っている診療所の医者といった、専業主婦と接点のできやすいタイプから職場の元上司に教え子のような仕事で接点のある(あった)タイプ、そして同窓会で再会したかつてのクラスメイトという過去の繋がりまで、人妻の周辺を取り巻く「夫以外の男」がほぼ網羅されている悩ましい設定。

その中で、電話を受けることから始まる、つまり、少なくとも序盤のヒロインは総じて受け身で自らは不倫など望んでもいないのに、ふとした出会いからときめくものを覚え、押され気味ながら関係を持つに至り、逆に終盤ではヒロインの方が積極的にのめり込んでしまう展開をメインとしている。そんな文字通りな昼下がりの情事にして、タイトル通りにいけない人妻達の末路は滑稽ながらシニカルでウィットを感じさせるものが多く、読物としての面白さもあった。電話を受ける際のちょっとした違いで人妻のキャラを描き分けているのも巧みであり、各話の冒頭で読み手を「掴む」機能も果たしていたように思う。

そんな情事の始まりから終わりまでを描いているだけに、各話30頁強から50頁弱という少ない紙面に反して官能要素は高い印象。夫の帰宅を気にする場面がほぼ毎回出てくることからも窺えるような物語との相乗効果のある、官能小説ならではの描写だったのがその理由かもしれない。
『六人のいけない人妻』のレビュー掲載元


どの話も『昼下がり、電話が鳴ったー。』で始まることが分かれば、表紙カバーイラスト(ええイラストやのぅ)が受話器を握っているのも納得ですよね。

中身ときちんとリンクしているカバーイラストは良いです。

絵師さん(あるいは担当編集者)がきちんとお仕事されているように感じます。



さて、収録されている6編ですが、これが粒揃いでなかなか良いです。(^^)

不倫なんて気にも留めていなかった人妻がふとしたきっかけからトキメキを覚え、漠然とした日常の、何となく感じていたようないなかったような潜在的な不満から溺れていき、そしてノメリ込んでいく感じがどの短編にも滲み出ていました。

そんな怠惰なひとときが瞬時に崩れ去るような結末に至るまでをコンパクトに纏めたストーリー展開も冴えていましたし、何より官能描写が良かったですわ。(^^)





常盤準 マドンナメイト文庫

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官能レビュアーDSK

Author:官能レビュアーDSK
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一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

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