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叔母・黒い下着の看護婦(著:鬼頭龍一、フランス書院文庫)

1994/9/23 発売

叔母・黒い下着の看護婦

著:鬼頭龍一フランス書院文庫


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こんなに淫らな叔母がいるだろうか。
こんなにいやらしい看護婦がいるだろうか。
入院中の甥を牝香と艶麗な肢体で挑発し、
退院すれば黒い下着で牡欲を煽り淫姦する。
若さと美貌、前と後ろで少年を虜にする佳寿美
鬼頭龍一ならではの超官能倒錯世界、ここに極まれり!
(引用元:公式サイト


★★★★☆ 甥に溺れる破廉恥と従兄に向けた対抗心, 2017/7/20
始まりこそ入院した甥っ子主人公(18歳)のお世話をする、当然ながら夜のお世話もする人妻ナース叔母【佳寿美】(35歳)の淫靡な秘め事だったが、主人公が退院して以降はエスカレートする密会に娘【靖子】(16歳)が加わることで母娘丼めいた三角関係に発展する作品だった。当時の感覚として従前なら母と娘は主人公を巡るライバルになることも少なくないが、1994年の段階でこうしたテイストが生み出されたのは少々珍しかったのではなかろうか。しかし、母娘の2人で主人公を共有する甘さばかりでない趣の捻りも加えられている。

まるで未亡人かのごとく夫の存在が皆無で、後半からはナースらしさも希薄になっていく佳寿美だが、清拭の際に思わずムスコを大きくしてしまった主人公を目にして、その恥ずかし気な態度を可愛らしいと感じた母性が徐々に弾けていく。叔母という年上の優位と余裕で甥を挑発するのが艶めかしく、手淫や口淫を施しつつも最後の一線は思わせぶりなままといった焦らしもある。相姦の背徳よりも関係の始まりと官能的な綱引きを楽しんでいるようである。

だが、主人公が退院して、その自宅へ訪れるようになると周りの目を気にしなくてよくなったせいか次第にエスカレートしていく。佳寿美の母性愛はぐんぐん上昇していき、ショタコンめいた愛情に変わっていき、味をしめ、経験を積んだ主人公も(そうしたプレイの範疇と思われるが)居丈高になっていく。当初の主従は入れ替わり、言葉責めも交えた主人公の若さに任せた責めに翻弄され、遂にはお尻まで捧げる佳寿美である。

これに途中から割り込んでくるのが靖子。おマセな一面もある快活な女子高生だが、あるいは最初から主人公と佳寿美の関係に気づいていたようなフシもあり、それを肯定しつつ自分も仲間入りしようと画策している。母として、そして女として佳寿美への憧憬が旺盛な靖子は、その幸せを望みながらも同じ人を好きなってしまった複雑な心境があり、佳寿美との具体的な営みを自分にも求めるような対抗心もあったりするのだが、総じて前向きに捉えている。

最終的には主人公と佳寿美が淫らに乱れているところへ靖子が現れることで、狼狽極まる佳寿美を尻目に主人公へおねだりし、交わりを見せつけ、佳寿美を巻き込む形で3Pと相成る。母と同じ地点に立った、あるいは母を越したと喜びを爆発させる靖子だが、佳寿美に心が傾いている主人公も巻き込まれた形になっているために靖子が1人で踊っているような印象もある。

この作者が得意とする飲尿や緊縛といったフェチ要素は本作にもしっかり盛り込まれているが、今回は生娘がいきなり黄金聖水を飲ませ、飲まされるのはハードルが高過ぎないか?との懸念はあるものの、全体としては2人のヒロインに上手く役割分担させていると思う。
『叔母・黒い下着の看護婦』のレビュー掲載元


1人の男を2人の女が取り合う(逆もある)三角関係がナゼに「三角」なのかと考えることがあります。

要するに、異性に向けては愛情というラインがV字に生じて、ライバル関係にある同性間には火花散るラインが生じることで三角形となるのでしょう。同時に、2人の異性から愛情を向けられている側から見ればラインを1本に絞り切れないことで「二股」となると。つまり、三角関係は二股関係であると。

まぁ、DSKは勝手にこぅ解釈しているのですが、愛情のラインだけで三角が形成されたのが本作なのかな、と思っています。



もっとも、主人公を巡る母娘のライバル関係は残っているのです。ライバルでありながら母の苦労を理解し、憧憬を覚えている娘は母の幸せも願っているのです。ですから母娘での百合もありません。

こうした感覚はむしろイマドキの作品で多く見られるものですから、その先駆けだったのかなぁとも思いますけど、娘が積極的に主導することで母と、それに主人公も巻き込まれるような形になっていたのがちょっと違うのかなと感じました。

イマドキ作品のように主人公が2人のヒロインを公平に扱っていないんですよね。

みんなで仲良く……ではなく、母と懇ろになっているところへ娘が半ば強引に割り込んでくる構図なんです。それで、娘としては母を越えた、女として超えた、と内心では歓喜に震えているんです。独り善がりなのかもしれませんが、そこに成熟していない若さ故の背伸び感みたいなものがあったように感じました。



こうした、ちょっとした感覚的な違いが旧作にハマる要因の1つなのかもしれません。

イマドキにはないからオモシロいって感じw






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テーマ : 18禁・官能小説
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tag : フランス書院文庫 鬼頭龍一

てほどき初体験-女教師未亡人と隣りの未亡人(著:小日向諒、フランス書院文庫)

2017/6/26 発売

てほどき初体験-女教師未亡人と隣りの未亡人

著:小日向諒フランス書院文庫


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「初めてだからって、恥ずかしがらなくていいのよ」
悠斗の耳元で優しくささやく隣家の未亡人・瑠美。
おっぱいの触り方、女陰の味わい方、荒腰の使い方……
濃厚レッスンを経て未亡人女教師・春奈との性交に挑む悠斗。
祝福してあげるべき立場の瑠美の心にはなぜか淫らな炎が……
二人の未亡人が競って仕掛ける甘美なてほどき三角姦係!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ オーソドックスな設定とストーリーが濃厚な官能の瞬間を導く, 2017/7/9
通算10作目という節目だからなのかは不明だが、これまで時にチャレンジングな設定を盛り込むこともあった作風に区切りをつけるかのオーソドックスな展開でじっくり読ませる仕上がりになっている。小難しい漢字や表現を多用した文体は相変わらずで少々とっつきにくいものの、独特の雰囲気を醸すには奏功しており、実はさほど多くない情交場面をその雰囲気で盛り上げることにもなっている。

かつての担任教師にして今は事実上の恋人【春奈】28歳
昔から家族ぐるみで付き合いのあった隣人【瑠美】38歳

僅か17頁の第一章(作中の表記は「1章」)は実質的なプロローグ。終章が25頁あるので「序章」と銘打っても良かった気もするが、今は高校生の主人公と春奈の馴れ初めがじっくり描かれており、その関係の深さを窺わせている。そして2人の「初めての夜」が訪れ、そこで事件(?)が起きる。微笑ましくも可愛らしい事ながら男としては一大事であり、まさに起承転結の「起」である。

これによって落ち込む主人公を慰め、癒し、指南するのが2章から登場の瑠美。未亡人の瑠美は以前から同じく未亡人の春奈へアタックしていた主人公へ何かとアドバイスを送っており、つまりは境遇を同じくするヒロインである。ここで女心からセックスに至るまでのイロハを瑠美に教わり、筆下ろししてもらった主人公は春奈との交合も成就を迎える。ただ、3章までを費やしてじっくり描いているものの、丁寧過ぎて物足りない印象も覚えるであろう。もし、そうであっても今少し読み進めてほしい。

確かにタイトルのごとく「てほどき」を受けた主人公だが、相応に時間が経過したこともあって4章以降では一転して手慣れた巧者振りを見せている。違和感を覚えるほどの変貌だが、スポンジのごとき知識の吸収と疲れも衰えも知らぬ旺盛な性欲の賜物ということであろう。主従が逆転したかのように瑠美を責め立てるのが猛烈にいやらしく、ここだけは星5つでも足りないほど。3章まで読み進めて物足りなさを感じたとしても、4章がそれを補って余りある。

5章は28頁しかなく、官能描写もない。瑠美との関係が春奈に知られてしまう「転」とヒロイン同士による和解の「結」に特化した5章を見るに、実は2~4章の「承」に大半のボリュームを費やした、その偏った構成こそが本作のチャレンジング要素だったようにも思えてくる。事の発端と終局をコンパクトに纏めるのは珍しくもないが、それを章立てで明確に示すのはこれまでありそうでなかったかもしれない。

最終的には2人の妻を事実婚で娶ったかのような結末だが、未亡人同士が互いの想いを共有し、新たな幸せを掴む運命的な必然として、その心情をも込みで描いているのが印象的である。主人公にとっての新たな「先生」と「ママ」の誕生が淫靡に心地良い余韻を残している。
『てほどき初体験-女教師未亡人と隣りの未亡人』のレビュー掲載元


レビュー中にある『発端と終局』ですが、発端の対義語・反対語として終局の言葉を用いました……調べましたww

それはともかく、個人的には隣の未亡人である瑠美さんのいやらしさがモーレツだった記憶が残りました。

主人公に責め立てられて悶絶している瑠美さん、ステキ。(笑)



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事です。
小日向諒「てほどき初体験 女教師未亡人と隣りの未亡人」(フランス書院文庫、2017年6月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)てほどき初体験: 女教師未亡人と隣りの未亡人 (フランス書院文庫) [文庫]小日向 諒フランス書院2017-06-26【あらすじ】中学時代の恩師である春奈と付き合い始めた悠斗だったが、いよいよ初体験…という折りに失敗してしまい意気消沈して帰宅する。偶々両...
小日向諒「てほどき初体験 女教師未亡人と隣りの未亡人」





大胆な構成で見せ場をきっちり提示した作品とも言えそうですが、もぅね、3人以上の多人数ヒロインなんて要りませんよ、2人をきちんと見せればこんなにもいやらしくなるし、物語としてもちゃんとイイのが出来ますよ、と言っているような作品でしたね。

今後できれば1人ヒロインで1作くらいお願いしたく。m(_ _;)m






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tag : フランス書院文庫 小日向諒

息子の嫁の艶姿(著:霧原一輝、二見文庫)

2017/6/26 発売

息子の嫁の艶姿

著:霧原一輝二見文庫


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「おたくの息子の嫁さん、どっかで見たことあるんだよね」友人のこの一言が、美人嫁の過去の秘密を……会社を辞めた孝太郎は困っていた。生活にではない。近所の電気店の男が発した「お宅の嫁さん、昔、AVに出ていなかった?」という一言が気になっているのだ。息子の嫁の経歴は違うはず。DVDを観ると、特徴は乳房にある三つの黒子なのだが……本人にさりげなく尋ねてみたことで、意外な展開へと──。人気作家による書下し官能エンターテインメント!


★★★★☆ 大胆な展開と現実的な結末, 2017/7/7
今でこそ様々なテーマで作品を量産する作者だが、名を上げたのが回春路線だっただけに今でも時折上梓される。本作もその一環で60歳の義父が主人公だが、今回は息子の嫁【慶子】29歳の過去に秘密を設け、それに気づく人物が現れるストーリーにしたことで大胆な展開が生まれている。官能面においてもそれは寄与しているようで、恥じらいつつも火が灯れば艶っぽく乱れる嫁が描かれている。

AVを鑑賞するくらいの下心はあるものの基本的には実直な義父だけに嫁との交合には躊躇しがち。しかし、ひた隠しにしていた慶子の秘密が遂に判明し、息子(夫)に愛人の影がちらつくこともあって2人は結ばれてしまう。1度きりとしながらも夫が出張に愛人を同伴させているらしいことから慶子に生じた対抗心によって関係はむしろエスカレートする。これによって思いのほか情交場面の多い印象となっている。

秘密を共有したことで共犯めいた連帯感が生まれたことや、その秘密より生じる夫への遠慮からの反動もあって義父の前では積極的かつ淫らに振る舞う慶子。夫への愛情は失っていないため、その刹那だけでも全てを忘れたいのか、はたまた床上手ではない夫よりも義父との相性が良いのか、その真意は定かならずも夫不在時の義父と嫁との昼下がりの情交が淫靡に続いていく。そして、秘密の延長線上から義父は嫁に秘められた性癖を見抜いていおり、それもまた淫猥度の底上げに繋がっている。個人的には慶子が時折発する「いいの。お義父様、慶子、いいのよぉ……」がツボだった。

夫と嫁の夜の営みを覗き見る義父……主人公に同調した読み手も寝取られ感を覚える場面として作者が得意とし、ほとんどの作品に出てくるシチュエーションだが、本作では序盤と終盤に出てくる。2度描かれるのは珍しいものの、それぞれに正反対の意味を持たせているのはさすがの演出と言える。物語の発端と結末を象徴する場面になっていて、つまり、義父と嫁との関係はエスカレートを極めつつも最後は現実的に落ち着くのである。一件落着としながら未練を残す義父の心情が余韻を残している。

なお、そんな義父を慰める役割もあって中盤から出てくる慶子の友人女性は、官能的にはオマケ程度に過ぎない。慶子のほぼ1人ヒロインだからこそじっくり描かれた官能が冴えた作品だったと言える。

ついでながら慶子の秘密に気づいた人物から非現実的な申し出があり、それを承諾する流れには「まさか」の意外性こそあったものの、そして慎重な配慮を感じさせる描写だったものの、それでもちょっとばかし余計だったような感慨を覚えなくもない。もっとも、慣れると言うか再び読むと淫猥度が増す場面ではあるのだが。
『息子の嫁の艶姿』のレビュー掲載元


いいの。お義父様、慶子、いいのよぉ……

はぁ、えがったなぁwww



アラサー(アラウンド・サーティ)という意味ではアラサーなのですけれども、ギリギリ20代というヒロインの年齢29歳は絶妙だと個人的には思っておりますw

30代のアラサーも、それはそれでイイんですけどねww



それはともかく、あらすじに書いてあるので嫁たる慶子さんの秘密は過去のAV出演な訳ですけど、これに気づいたのが主人公の義父ではなく、義父の友人だったことが終盤で(好みは分かれますけど)淫猥度のある変化球を生み出していました。

また、ここ最近では一部の「黒本」作品でもそうですし、本作と同じく二見文庫から4月に発売された『清楚妻-ほんとは好き』(著:深草潤一)でもそうだったのですが、許されぬ関係を紆余曲折として、結末は現実的に落ち着く傾向が見られるんですよね。つまり、健全な未来を志向するか、そうでなくても元の鞘に収まる結末。

禁忌がエスカレートして、ハーレムエンドになって、といった破廉恥が拡大するばかりなのではなく、巡り巡って元に戻る幕の引き方が(今後の主流とまではいかなくとも)1つの方法としてクローズアップされてくるのかもしれません。



◆関連作品
2017/4/26 発売
清楚妻-ほんとは好き(著:深草潤一)

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「遠慮しないで。何してもいいのよ」美しい人妻の意外な申し出にそのまま理性を失って……。
実家の工務店を手伝うことになり、東京を離れた浩平だったが、増改築の相談を受け出向いたその家の跡取り息子の妻・瑠璃子に一目で惹かれてしまう。端正な顔立ちで色香も漂わせる彼女だが、実は積極的な女性で、性への好奇心が旺盛だった。そんな彼女にハマっていた彼の元に、東京時代の彼女が会いにくるが……。書下し官能エンターテインメント!



深草作品らしい落ち着きの中にしっとりとした官能が描かれています。

この作品も最終的には元の鞘へ収まりますから、そこへ至るまでのひと回りする過程がストーリーになっていて、主人公視点による揺れる心情が肝になっています。






※各作品のあらすじはAmazonより引用。

テーマ : 18禁・官能小説
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tag : 二見文庫 霧原一輝

義母と息子(著:露樹満、フランス書院文庫)

1987/5/23 発売

義母と息子

著:露樹満フランス書院文庫


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32歳の濡れた嗚咽が寝室に響く。
一年前、他界した夫に代わって、
孤閨を慰めてくれたのは義理の息子。
大きく脚を開き、若い肉塊を導く指先に、
力強さと速さが加わった。
「浩一、早く、早く入れて!!」
(引用元:公式サイト

私は両膝を立て、少し腰をあげるようにして、浩一の尖塔を迎えた。花園は蜜をたたえてそれを待っていた。ひきつるような疼きに肉襞が震え、一刻も早く奥深くに誘いこもうと、尖塔に吸いついた。レモンでも絞るように私の躯の芯から泉が絶え間なく絞りだされ、その流れに助けられて、浩一のそれは圧倒的な量感で私の躯をいっぱいに満たし、凍えきった私を内側から溶かしはじめた。「いけない…あっ、いいっ…」泣きだしたいほどの感動が私を揺すぶった。私は火にあぶられた魚となって背筋をのけぞらせ、喉をつまらせた。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 息子を受け入れたい義母に立ち塞がる道徳心, 2017/7/5
フランス書院文庫の草創期から活躍した作者の2作目ともなれば官能小説の夜明けを告げた作品の1つと言えるであろう。それだけにイマドキとは異なる価値観で描かれている。母子相姦という背徳の禁忌を犯すには高い高い壁として当たり前の道徳心が立ちはだかることを改めて教えてくれる。むしろ受け入れる母の方が年上の大人だけに戸惑い、憂い、反発もする。故にすれ違いも生まれ、結末を左右することにもなる。

また、いわゆる「一竿」以前の作風につき、未亡人ならば亡夫への想いは失せねど新たなパートナーを求めても不都合はないとの考え方が主流であり、息子はあくまで息子として始まり、ハーレム的発想も未だなので複数の男が現れる。その意味では苦渋の主人公であり、イマドキは随分と恵まれてるのだなぁ、などと思ってしまうところだが、要するに本作もそんな苦渋と切なさが滲み出る1987年の1冊なのである。

若くして後妻に入り、今は32歳にして未亡人の義母【美佳子】と高校生の息子。2人の視点で交互に描かれるのは互いへの意識。そして互いの出来事である。息子は学校で教師の秘めやかな場面に遭遇したり同級生との距離が近づいたりから始まるが、美佳子は仕事を通じて再会した大学時代の先輩や、そのツテで知り合った男と順次関係を持つこととなる。好きでもない男に迫られる美佳子視点の官能描写がなかなかにいやらしい。そして後には母子相姦に陥るのを避けるために溺れようと努めたりもする。しかし男達は体目当てだったり、先方の妻が押しかけてきて修羅場になったりで浮かばれないのは後々の作品でも見られる切なさ演出であり、軽んじられ、弄ばれる美佳子を不憫に思い、その原因となる相手を憎悪すればするほど想いが募る息子なのである。

そんな母子の許されぬ情交は中盤から訪れる。お互いが意識するだけして実際は最後の最後に1度きりで幕切れといったお預け感がないのは好印象。描写自体は控えめなるも距離が近づく程に常識が邪魔をして遠ざかってしまう焦れったさも描かれている。そんな紆余曲折とその行く末が醍醐味と言うことであろう。その意味で喜ばしいのは結末がバッドでもデッドでもないところである。
『義母と息子』のレビュー掲載元


さすがに1987年の作品ですからね、描かれる官能の背景が違いますよね。

最終的には相姦へと向かうのですけど実母ですし、これが未亡人だったらまずは他の男となります。

未亡人のセカンドライフとしては当然の流れです。むしろ現実的。



それによって主人公たる息子は悶々とした状況に置かれ続ける訳ですね。

お母さんが気になって気になって仕方がないw

お母さんも息子のことを気にしつつも許されないことだから避けようとして、そして、すれ違う……。



この禁忌を犯したカタルシスをクライマックスにして、その罪に罰が下される、ってのがよくある結末なのですけれど、本作はそうでなかったところが良かったですね。






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復讐相姦-義母と姉の魔性が晒されるとき(著:高竜也、フランス書院ロマンZ図書館)

2001/9/20 発売

復讐相姦-義母と姉の魔性が晒されるとき

著:高竜也フランス書院ロマンZ図書館


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征吾、17歳のあなたに私を穢せるの?……相姦を犯す勇気が、姉を辱しめる獣性があるの?……美しすぎる21歳の姉・翔子の嘲笑。雪肌を暴かれ、組み敷かれてもなお、少年を侮る余裕に弟は、亡き母に捧げる復讐劇の開幕を宣言する。禁忌の秘肉を侵入していく征吾の姦牙。姉、義母、女秘書……青狼が貪る美しき獲物たち。しかし、女の魔性は凌辱すらも悦びに変えていく……。(引用元:公式サイト


★★★★☆ 復讐で始まり瓦解で終わる, 2017/7/4
2000年11月・2001年2月・9月の3回に分けて計7冊が出版された「フランス書院ロマンZ図書館」からの作品である。ほぼ新書版サイズなのだがA6版(文庫本)を縦長にした感じでもあり、1行40文字(17行)ながら文庫の上下の余白をそのまま増やした印象の紙面である。ミレニアムを記念した企画なのかもしれないが、「黒本」新レーベルの御多分に漏れず長続きしなかったのか、元より3回の配本だったのか、今となってはその経緯を知る由もないところである。

裕福な家庭を舞台にするのはこの作者の得意とするところ。華やかさの陰につき纏う家族のバラバラな感じが退廃的にもたらされており、女遍歴を誇った父に追い出された正妻の子(主人公)が妾の子(姉)やかつての愛人(義母)と同居する複雑な構成となっている。正妻だった母の恨みを晴らすために姉や義母に復讐する主人公という構図で始まるのだが、次第に不器用な姉への憐憫や元より金目当てで若いツバメとのアバンチュールを楽しむ義母への哀れ、さらには病を患って今は女を可愛がれなくなった父の行く末といった家庭崩壊の切なさがクローズアップされていく。姉に襲いかかってチェリーを卒業した主人公が少しずつ大人になっていく過程で見える景色が変わっていくような、そんな移ろいが描かれており、ある意味では血縁なくとも家族になろうと思えばなれるのに努力を怠り、各自の思惑がバラバラだったために家族となれなかった悲哀にも写る。

サブタイトルに盛り込むほど義母の存在感は大きくなく、メインは姉である。最初こそ義弟たる主人公の恨みを受け止める役割を担ったものの、その後は婚約者のいるクズな若手俳優にイレ込み、次第に自分を見失っていく。そんな姉を哀れに思い、恨みの矛先が俳優に向かい、さらには婚約者にも向かうようにストーリーが派生していくため、ヒロインは思いのほか多かったりする。父の現在の愛人である秘書は新人秘書の登場で自分の立場が危うくなったりしているが、当初は愛人そのものを恨む主人公に迫られているし、学園モノの色はほとんどないのだが同級生が出てきて主人公と関係したりしている。父の遍歴を追いかけているかのような主人公である。

筆が進むに連れて復讐の意義がどんどん拡大していった結果、様々な女性へと矛先が向かい、その経験から主人公が一皮剥けていく。ムスコも一皮剥けていくが、人としても一皮剥けていく。しかし、家庭はどんどん崩れていく。そんな世界観になっていったような気がする。

時代性もあってか元より控えめな官能描写であり、そもそも嫌がる女を無理矢理組み伏せるのではなく前戯と言葉責めで昂らせ、女から求めさせる描写であるのだが、本作はヒロインが多岐に渡ることもあってさらに控えめな印象。ストーリーを追ってしまうこともしばしばあったので官能場面こそ決して少なくはないものの、むしろ読み物として味わったような読後感だった。
『復讐相姦-義母と姉の魔性が晒されるとき』のレビュー掲載元


「黒本」では1993年から凌辱路線で「フランス書院ハードXノベルズ」というシリーズがありまして、これの誘惑版にあたるのが「フランス書院ロマンZ図書館」だったのかなぁ、と思いますが、10年以上も続いたハードXに比べると短命だったようです。



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
高竜也「復讐相姦 義母と姉の魔性が晒されるとき」(フランス書院ロマンZ図書館、2001年9月、表紙イラスト:宇野亜喜良)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)復讐相姦―義母と姉の魔性が晒されるとき (フランス書院ロマンZ図書館) [新書]高 竜也フランス書院2001-09【あらすじ】女癖の悪い父親に悩まされ実母が離婚させられた過去を持つ征吾は、ある晩酔って帰宅した義姉の翔子を力ずくで凌辱すると、次は...
高竜也「復讐相姦 義母と姉の魔性が晒されるとき」





方針なのかどうか分かりませんが、あるいはハードXの方は今後「フランス書院文庫X」で再販の後に、なのかもしれませんが、「黒本」のこうした別レーベルはなかなか電子化されませんで……回春路線の「マズターズ文庫」や短命の真骨頂だった(汗)「フランス書院R文庫」辺りはようやく電子化され始めましたが……きっとロマンZも電子化されそうにないなぁ、といったところでしょうか。






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寝取られ熟母-僕の親友は悪魔(著:鈴川廉平、マドンナメイト文庫)

2017/4/11 発売

寝取られ熟母-僕の親友は悪魔

著:鈴川廉平マドンナメイト文庫


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巨乳で熟れた肢体の母親が親友の玩具になり……。
啓太の母親・幸恵は息子から見ても若々しく魅力的だった。シングルマザーの幸恵は学習塾を経営していたが、そこに啓太と同級生の将馬という少年が入塾してきた。腕力の強い将馬はいじめられっ子の啓太を守ってくれたが、実は幸恵を性的に隷属させたいという奸計があり……。
(引用元:Amazon)


★★★★★ 強烈な寝取られでじわじわ堕とされていく母, 2017/7/2
新人の扱いではあるが、突如として飛び出してきた「すずかわ・れんぺい」という作者に今後も目が離せないと思わせるデビュー作だった。全編これ寝取られ。そして徐々に堕とされていくヒロインの淫靡さが濃密に凝縮した作品である。

14歳と思しき少年〈将馬〉の矛先は最初から同級生たる〈啓太〉の母にして未亡人の【幸恵】38歳に向けられており、この歪んだ情動が読み手にも多少の敗北感と高い興奮を伴わせる濃厚な官能に繋がっている。

序盤に1人の若妻が出てくるが、既に将馬の毒牙にかかっている。この若妻との交合を見せつけられた後で初体験の機会を与えられる啓太だが、これが幸恵攻略の巧妙な姦計になっている。淫らに堕ち果てた若妻の痴態は幸恵の行く末を暗示しているようでもある。

こうした姦計の他にも啓太の弱みを握られ、1ヶ月という期限つきながら息子のために身体を差し出すしかない状況へ追い込まれた幸恵の悔しさが滲み出る前半だが、直接の官能描写に加えて秘かに撮影していたという動画を啓太に見せつける演出が秀逸である。動画で始まった描写が途中から回想の形をとって実際の場面に変わったり、文中でさらりと触れただけだった密会の様子が後に動画で目にすることになったりと巧みに入れ替わる。これによって時間経過の奥行きを感じると共に見せつけられている啓太の驚きと苦渋がしっかり表現されている。将馬と幸恵の密会は最初から啓太に包み隠さず漏らされているのである。

亡夫以外の男を知らず、交合は子作りの手段としか考えていなかった堅物の幸恵。啓太も通う塾の講師にして塾長という厳格さは塾のダメ生徒である将馬によって崩れ去り、オンナとして次第に開発されていく。自信満々な態度も納得の手慣れた責めに翻弄され、遂には喘ぎ、悶え、昂らされていく。年齢不相応な長大かつご立派なムスコとその経験値の高さは官能小説的定番設定ながら、その適度な高飛車振りが悪役として輝いている。疲れを知らぬ若さと衰えを知らぬ欲望によって何度も何度も責め立てられ、いつしか中出しも許してしまい、昂り極まっておねだりまでしてしまう幸恵の感度の良さが引き立っている。

心の最後の砦こそ何とか保っているものの体は既に堕ちている幸恵をさらに貶める後半は、幸恵&啓太の自宅から疑似カップルお泊り旅行とアクティヴに動き始める。2人きりでは抵抗が薄れた幸恵の被虐美を描き続けるための舞台転換であればニクい仕儀と言える。キッチンでの悪戯や風呂場での交合を啓太に予告して見せつけ、さらには啓太が寝ている(寝たふりしろと言われている)ベッドの傍にまでやってきて2回戦に及ぶ将馬は随分調子に乗っているようでもあるが、戸惑いも抗いも次第に失せて思わず求めてしまう幸恵のオンナを目にして母としての憧憬を失っていく啓太である。

当初は触られただけで平手打ちするほど毛嫌いした将馬に女盛りの体をとことん耕され、最後は心までも奪われてしまった幸恵に牝を見た啓太は一貫して将馬に頭の上がらない敗北者である。その哀れに至るまで、ほぼ1人ヒロインの1対1で描かれ続けた官能描写は久々にくらくらする程の興奮を掻き立てるものだった。この勢いを今後も継続してほしいと切に願う。
『寝取られ熟母-僕の親友は悪魔』のレビュー掲載元


一応のデビュー作なんですけど……構成の巧みさから既出作家さんの変名確率が高いものと思ってますけど……いや、もしかしたら本当の新人さんによる渾身の作なのかもしれませんけど……DSKにとっては 官能フォースインパクト キターッ!!! と叫ばずにいられない作品でした。

ファーストからサードのインパクトについてはコチラの投稿記事をご笑覧あれ。



いやね、どの場面も描写も個人的にはツボでしてね、もぅね、読んでてもページが進まんのですわww

4月発売作品のレビュー投稿が7月だったのはそれ自体珍しくないことですけれども、この作品についてはちっとも読み終えられなくて7月にまでなってしまったのでした。

つまり、官能小説の本分たる 実用性充分www



マジカルチンポな少年に翻弄されるのが不自然で非現実だと言われれば返す言葉もありませんが(^^;)、友達の悪童に狙われ、迫られ、抵抗も虚しく昂らされ、遂には堕とされて、心まで奪われる美貌の母、その被虐美という古典的鉄板設定を存分過ぎるほど存分に描いた、描き切った本作にDSKは最大の賛辞を送ります。






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高慢令嬢と誘拐犯-人妻ボディガードの敗北(著:鬼龍凱、フランス書院文庫)

2017/5/25 発売

高慢令嬢と誘拐犯-人妻ボディガードの敗北

著:鬼龍凱フランス書院文庫


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「やめてったら!痛いっ。大きすぎるっ」
「お嬢さんの穴が小さいんだよ。もう少しだ」
男の胸を叩き、押し込まれる腰から逃れる令嬢。
誘拐犯の暗くさびれた自宅でつづく性調教。
イラマ地獄、アナル強奪、恥辱のコスプレ姦……
同じ頃、監禁場所を突き止めた人妻ボディガードは……
(引用元:Amazon)


★★★☆☆ 高慢ヒロインありきが良いのではない, 2017/6/27
さしずめ3打数1安打といったところか。デビュー作たる1打席目の『高慢令嬢姉妹、堕ちる』が見事なホームランだったのに比べ、2打席目の『高慢女教師三姉妹-完全屈服』と3打席目の本作は残念ながら打ち損じているようである。

タイトルからも分かるように高慢なヒロインを中心に据えて3作を連ねた訳だが、思うにデビュー作が出色だったのは高慢なヒロインだったからではなく、辱めを受けた妹への義憤による復讐劇の面白さだったからであり、つまりは勧善懲悪痛快娯楽官能小説だったからと推測する。普段は善人な主人公が妹のことになると人が変わって悪役たる令嬢ヒロインを貶めていく。そのヒロインが高慢だったということである。2作目以降は勧善懲悪でもなければ痛快でもなく、故に娯楽性にも乏しいことが根本的な違いであろう。ヒロイン云々もさることながら、主人公のキャラもまた作風を決定づける要因であることを示しているようである。

本作の主人公は挑発めいた言葉責めばかりで鼻につくものの、凌辱作品のキャラとしてそれほど悪いとは思わない。新進気鋭のバレリーナとして高慢な態度のヒロインに恨みを持っているようだが、真の矛先はその背景にあるバレエの名家であり、複雑な事情を絡ませつつヒロインもまた保身を第一とする名家の被害者であることを示すストーリーもそれ自体は悪くない。

気になったのはボディガードである。

名家の令嬢だけにボディガードがついており、これに人妻属性を付加してサブヒロインとしているのだが、前の2作で姉妹ヒロインにしたせいか今回は縁もゆかりもない赤の他人。故にボディガードの使命感のみで凌がざるを得ず、これがチト苦しい。自身の悲しい過去に照らし合わせてヒロインが二の舞とならないよう努めるものの、元よりそこまで尽くす謂れがあるだろうかとの疑問が沸く。

さらには捕らわれたボディガードの主な責め手が主人公ではないところも違和感となろう。真実を知って心変わりしたヒロインが豹変した結果なのだが、ここからの展開には不自然さがつきまとう。そもそも夫ある身で夫婦仲も良好なのにそこまで堕ち果てる理由が見当たらないのである。

3人ヒロインだった前作や前々作に対して2人に絞った本作ではあるが、その関係性やバランスにおいては一考の余地があるような、もしくは本来なら1人で進めた方がスムーズだったのに2人目を付け焼刃的に追加して纏まりが欠けたような、そんなズレを感じる。

拘束されてからは緊縛から粗相にお尻まで責められ続けたヒロインではあるが、プライドの高さから喘ぎを我慢することが多く、それが官能的にはマイナスに作用した面も否めないであろう。
『高慢令嬢と誘拐犯-人妻ボディガードの敗北』のレビュー掲載元


「高慢」シリーズの3作目ということで、前作前々作の表紙を並べてみましたが、程良く統一感があって良いですね。







デビュー作と前作および本作を比べた時に、何が面白くて、何が足りないのかな?と思い巡らせたことをレビューに記した訳ですが、高慢ヒロインを前面に出すことそれ自体は良いとしても、それに縛られると全体を見失ってしまうこともありますから、なかなか難しいところではありますよね。

ですから、メインの材料にするよりも調味料(スパイス)の方が活きるのかな~?とか思ってみたり。(^^;)



愛好家Sさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラ。
4226『高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北』鬼龍凱、フランス書院/フランス書院文庫、2017/05 発売●あらすじプロのバレエ・ダンサーとして活動している高慢令嬢が誘拐され、正体不明の男に監禁調教されてしまう。警察にも知らせず内々に令嬢を探し出す事になり、人妻ボディガードが単独で居所を探し出して乗り込むが…。●登場人物【久我竜也】初音より二、三歳年上。長身で格闘家のような逞しい筋肉の青年。【桐沢初音(はつ...
4226『高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北』

にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラ。
鬼龍凱「高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北」(フランス書院文庫、2017年5月、表紙イラスト:赤尾真代)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)高慢令嬢と誘拐犯: 人妻ボディガードの敗北 (フランス書院文庫) [文庫]鬼龍 凱フランス書院2017-05-25【あらすじ】人気急上昇のバレリーナ・初音が何者かにより誘拐され、犯人の男の自宅で繰り返し凌辱を受ける日々を強いられる。犯人の竜也は初音の腹違いの...
鬼龍凱「高慢令嬢と誘拐犯 人妻ボディガードの敗北」





また、ボディガードについては勝手な推測になりますが、当初は拘束されたことが捜索側には知られていませんでしたから、そのまま最後まで知られることなく解放され、ヒロインと主人公の2人は逃げることにでもして、解放されたボディガードが2人の行く末を案じつつも哀れむような、そんな距離感のある幕切れでも(ボディガードは他人だけに)アリだったかもしれないですね。

血縁の2人、というか、この2人の間に他人が割り込むのもちょっと無粋な気がしますからね。






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 鬼龍凱

巨乳ママ(著:香月珠洲、マドンナメイト文庫)

2007/4/19 発売

巨乳ママ

著:香月珠洲、マドンナメイト文庫


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学生の直樹らは、互いの母親のエッチな映像を密かに鑑賞していた。熟れた肉体がオカズだったが、直樹だけは母・由里に対するタブーの意識を拭えずにいた。しかし、友人母子の過激な関係に触発されるうちに、欲望を抑えきれなくなり、ついに意を決し……。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 煩悩と羞恥が交錯する3組の母子, 2017/6/25
本作の1年後に凌辱路線らしき『名門女子学院-調教ファイル』という作品があり、さらに翌年にはアンソロジー『美少女たちの保健体育』(共にマドンナメイト文庫)に短編が上梓された「こうげつ・すず」と読む作者による母子交姦風味を塗した実母相姦の作品。筆名からして女流作家と思しきところもあるが、本作はデビュー作なのだろうか。抜群の美貌を振り撒く母が悩ましい背徳と不貞の垣根を越えて最後は艶めかしくも開放的に息子との禁忌を受け入れる物語になっている。

由里 ×直樹
菜穂子×祐二
典子 ×幸浩

由里と菜穂子は共に36歳だが典子は「三十路半ば」との表記のみ。未亡人ではないようだが、元より夫は存在していないに等しく、あくまで母子にスポットをあてている。

母達は菜穂子の父が経営するフィットネスクラブに通っており、ここで息子に関する母同士の情報交換が行われ、悩みを相談したりされたりしている。息子の熱い視線を感じるというデリケートな悩みである。

息子達は揃って14歳の同級生。こちらも情報交換しているが、それは互いの母を収めた動画を見せ合うもの。性の対象である。ただ、当初は友人の母を見初めていたのが最近は自分の母への劣情をも抱き始めた様子。

話は由里の立場で進む。息子の直樹が自分に異性を感じているようだと訝しみ、自慰を覗き見られたことで確信に変わる。その悩みを菜穂子に打ち明けるも開放的と言うか前向きな回答ばかりで呆れる由里。思わせぶりな菜穂子の真意は後に判明するのだが、ほぼ同時期に菜穂子が営むバレエ教室の生徒である幸浩にも別の悩みが生じ、カウンセラーである由里が対応することでじわじわと深みに嵌っていく……ここまでが前半である。幸浩の悩みの原因は実母(典子)にあると判断した由里が苦渋の選択ながら自分との疑似母子相姦プレイを提案し、それを典子に覗き見させる場面はなかなかに淫らな前半のハイライトと言える。

これによって覚悟を決めた典子がまるで憑き物が堕ちたかのように明るく振る舞い始めた後半では由里にも火の粉が降りかかることに。幸浩へのカウンセリング結果が直樹にも当て嵌まると悩みを深める由里だが、最終的には菜穂子と典子に背中を押されていく。その際に菜穂子の真意が判明して淫猥度も増すのだが、最初の一歩が祐二&幸浩という息子の友人を2人同時に迎えるのは官能的に良いとしてもちょっと回り道な気もする。実の息子を受け入れるためのリハーサルなのだろうか。

正体が明るみになって淫らさを増す菜穂子と最早淫ら夫人と化した典子だが、変貌してからの2人に接するまで直樹は蚊帳の外に置かれている。菜穂子&典子によって事態を掴めぬまま白濁液を噴射させられるのも後のリハーサルなのかもしれず、最後になって遂に由里と直樹の母子にその時が訪れるフィナーレである。

形としては3組の母子が相姦の禁忌を乗り越える物語なのだと思うが、最後の最後に母子交姦の話が持ち上がるものの実際は由里だけが全員の相手をしていて何とも不公平。それは直樹も同様である。紙面の都合もあるだろうが最後に全員がクロスオーバーする痴態の直接描写がほしかったところである。

なお、余談ながら以前に会ったことのある典子が直樹に再度「はじめまして」と挨拶している齟齬が見られる。
『巨乳ママ』のレビュー掲載元


母子が3組、総勢6名ということで描き切れない人もいるだろうなと思いつつ、その割になかなか良かった作品でしたよ。

女流作家さんだと思うのですが、母側の揺れる心情に重きが置かれていましたデス。

欲を言えば母子交姦の場面をきちんと読みたかったですけど、やっぱり母子が3組もいるとそこまで描けないというか届かないというか、しかし3組の醍醐味も捨て難く……難しい匙加減といったところですナ。






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 二見文庫 香月珠洲

父の後妻(著:葉月奏太、双葉文庫)

2017/5/11 発売

父の後妻

著:葉月奏太双葉文庫


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海外勤務を終えて帰国した千倉淳也は、父の再婚を聞かされて仰天する。相手は28歳のピアノ講師、悠梨。当初は財産目当てかと身構える淳也だったが、次第に美しく健気な悠梨に魅了されていく。夜な夜な父に抱かれる悠梨にやるせなさを募らせる淳也。そんな折、彼女の正体を匂わす一本の不審な電話が入る。謎めいた悠梨の過去を追ううちに、淳也はいつしか二度と戻れぬ官能の淵へと引きずり込まれていく。書き下ろし長編魔性エロス。(引用元:Amazon)


★★★★☆ 若き後妻の罪深き魔性, 2017/6/18
大会社を築き上げて今は72歳の父が突然再婚した。相手は自分より僅か4歳年上の28歳だと言う。怪しい。財産目当てなのか?といった謎から始まる物語である。現当主の兄や親族達と同様に若き後妻【悠梨】へ疑惑の目を向けていた主人公だが、実際に接していく中で「本当は違うのではないか?」と思い始めていく。このコントラストがじわじわと切なくなってくる物語とも言える。

謎解きを進める主人公が向かう先々にサブヒロインが配置されている。悠梨の拠り所であるピアノに関するバーのママや前夫(悠梨と父とは再婚同士)の愛人だったというナース、それに前夫の娘が節目に登場しては主人公の求めに応じて悠梨の過去を口にしていく。立場の違いもあって応じ方は様々なのだが、最後は何故か関係を求めてくる。

この誘惑のアプローチはやや強引な印象もあるのだが、悠梨の過去を話すのと引き替えだったり、主人公の素直さに免じつつ夜勤明けで疼く体を持て余していたり、あるいは突然現れた若い女に父を奪われた(と一方的に思っている)憤慨からの早く大人になりたい女心といったように相応の理由は用意されている。あくまでも悠梨の過去を振り返り、その真意を突き止める過程においての官能という位置づけのようである。

それでも、しっとり風情ながら貪欲に求める熟女ママに年が近いのか親し気な雰囲気を醸して求めてくるナース、そして可憐な積極さを見せる生娘と三者三様な官能面の品揃えはプチフルコースの様相である。

終盤では父に突然の不幸が訪れる。63歳だったという前夫も同様だったようで、高齢の男に見初められ、それを受け入れる理由は判然としないのだが、少なくとも彼らに訪れた不幸の理由は別のところにあると読み手には判る。それとなく判ってくる。周りが抱く疑惑を余所に本当の理由を小出しにしつつ、それを読み手にじんわり判らせる文章の進め方はニクいところである。

しかし、最後に訪れた主人公と悠梨との交合の果てにはちょっとした肩透かしに近い感慨を覚えることになる。主人公に同調していると裏切られたかのようでもあるが、これをどう読み解けば良いのだろう。

ずっと主人公の視点で、その対象として描かれてきた悠梨が最後の1頁半に限って自身の独白に変わるのは、その若さと美貌と見えない感情から誤解されてきた自身の本性の吐露であり、時に持ち上げられるも身勝手に落とされ、梯子を外される自分の本当はこうなんだ、周りが思っているのとは全然違うのだ、という宣言のようにも思えてならない。なかなかに罪深い女の官能的な本性にして魔性が垣間見える幕の引き方である。

女の考えていることは本来シンプルで一途なのだけれども、その矛先が見えず、理解できないから男には複雑に見えてしまうのだ、ということだろうか。
『父の後妻』のレビュー掲載元


ここ最近の葉月作品で顕著な 物語として読ませる 作風であります。

今回は謎めいたヒロインの過去を紐解いていくストーリーに落ち着きのあるアラサー女子のしっとりした風情が加味された、艶のある仕上がりになっていました。

作品毎にテイストを絶妙に変えてくる幅広さと懐の深さはさすがといったところですよね。(^^)



葉月先生のブログに投稿されている自著解説記事です。
『彼女と人妻とオートバイ』『父の後妻』





それだけに肝心の官能描写がちょっぴり淡泊になりつつあるのは気掛かりかな。

せめて情交中に体位の変化くらいはほしいところですねぇ。(^^;)






テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 双葉文庫 葉月奏太

ふしだらマッサージ(著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫)

2017/5/8 発売

ふしだらマッサージ

著:美野晶竹書房ラブロマン文庫


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青年のもとには、快楽を求めて美貌の女たちが訪れる-。
若手マッサージ師の裕真は独自の性感マッサージで女性をトロけさせ、リフレッシュさせる技術を持っている。筆下ろしをしてくれた叔母の麗香、しとやかな人妻の可南子、奔放な姫乃、巨乳女研究者の真実…。今日も裕真は美女たちに求められるまま、ローションでヌラつく豊満な肉体を絶頂マッサージで骨抜きにし、濡れそぼつ肉壺の中までもハードな肉棒摩擦で繰り返し絶頂へと導く。人気作家が描く、汗とオイルにてかる美女たちとのハーレム巨編!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ これまで通りの安定路線にちょっと捻った結末, 2017/6/18
美野晶×竹書房ラブロマン文庫のタッグでは以前にも「マッサージ」と名のつく作品が出ており、2014年3月の『たかぶりマッサージ』から2015年9月の『まさぐりマッサージ』を経た本作はマッサージ路線(?)の第3弾となる。マッサージの腕を持つ主人公が最終的には性感マッサージでヒロイン達を悦ばせるのはどれも同じであり、美野作品としては王道的な安定路線の1つと言える。ただ、本作は結末へと向かう話の筋道において従前とは少し異なる味付けがされている。

これまでは主人公の想い人たるメイヒロインが冒頭から登場するものの憧れ止まりで悶々としているところへ複数のサブヒロインと関係が結ばれ、特に鉢合わせたり修羅場に陥ることもなく、むしろサブヒロイン達に背中を押してもらってメインと晴れて恋仲となり、クライマックスではメインとのめくるめく交わり三昧が描かれて幕を引く流れが多かった。しかし、今回は27歳の主人公が開業した鍼灸整骨院が入るビルの管理人も同時に任されることで住人達との出会いがあり、順に関係を結んでいく中でヒロインの1人とイイ関係になっていくストーリーになっている。主人公の想いが割と終盤になってからはっきりするのが従前との相違点だが、それでも最後は同じなのかな~?といった印象も残っていた。しかし、そんな行く末をお流れにしようと努める人物が現れる。主人公の母の義妹という血縁のない叔母である。

冒頭から出てきて、当初から肉欲の関係になっている叔母は有能な経営者であり、ビルの所有者でもある。主人公の開業を手助け、ついでに自社の社員寮になっているビルの管理人も主人公に強要させ、整骨院をちょくちょく訪れては色欲を貪る。【麗香】という名の通りに麗しくも奔放な36歳としてほぼ全編に登場しているのだが、この麗香が、自分以外の誰かに主人公を独占されたくない下心を含みながら、住人達が傾ける想いもまた察していることから結婚願望の強い主人公の翻意を促すべく画策する。32歳に21歳、それに20代前半とされる3人の住人達もまた主人公が皆から愛されていることを察しているため、主人公の結婚願望は思わぬ転換を余儀なくされるのである。せっかくイイ仲になったヒロインもいることから主人公に同調すると肩透かしを喰らうことにもなるのだが、傍から見れば4人もの妻を事実婚的に娶ったも同然であり、何をか言わんやと微笑ましくツッコミたいところもある。その意味では麗香の思惑通りといったところであろう。

学生の子持ちだったり、空手の達人ながら男性恐怖症の生娘だったり、淫らな副業が判明して前の寮に居づらくなって引っ越してきたり、といった味付けもあって各ヒロインのエピソードには奥行きがあり、それらが交錯する面白さもある。他の住人との触れ合いを目にして静かに嫉妬するような可愛い気のある甘いテイストを盛り込みながら、相応にドラマもあるストーリーがシンプルながらも紡がれている。

押しに弱くて感度の良いヒロインが責められる官能描写は相変わらず作者らしいが、本作では昂ぶらされてばかりの麗香が反撃に出る場面があった。だが、それは弱々しいもので、結局はいつも通りな印象だったので、いずれは余裕を見せた熟女が一貫して優位に立つような交合を読んでみたいものである。
『ふしだらマッサージ』のレビュー掲載元


ここ最近の流れから申せば、本作もまた普段通りの安定した美野作品と言えるでしょう。イイ感じにキャラ立ちの良いヒロインがこぞって若き好青年の主人公を取り囲んでいますw

官能面もまずまず良好かつ安定していますが、さすがにこのところ少々マンネリの風味もじんわり滲み出てきた感がありますねぇ。(汗)



にゃらさんのブログに投稿されている本作の紹介記事はコチラから。
美野晶「ふしだらマッサージ」(竹書房ラブロマン文庫、2017年5月、表紙イラスト:大柴宗平)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)ふしだらマッサージ (竹書房ラブロマン文庫) [文庫]美野 晶竹書房2017-05-08【あらすじ】独立して整骨院を開いた裕真だったが援助をしてくれた叔母の麗香より、自分が経営するエステチェーンの女子寮の管理人もして欲しいと色仕掛けで迫られるも、シングルマザーやギャル系、理...
美野晶「ふしだらマッサージ」





そのせいかどうかは分かりませんが、今回は結末へと至る道筋に変化がありました。

こぞって主人公を取り囲むヒロイン達に変わりありませんが、最後の幕の引き方が普段とはちょっぴり異なります。

第一印象では「えー、これはちょっと肩透かしー」とか思いましたが(^^;)、振り返ってみればこれはこれで悪くない、時にはこんな結末があって良いかも、と思うようになりました。






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tag : 竹書房ラブロマン文庫 美野晶

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