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彼女の母と…(著:桜井真琴、二見文庫)

2018/3/26 発売

彼女の母と…

著:桜井真琴二見文庫


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「お嬢さんの代わりに、おかあさん、お願いします──」期待の俊英による書下し官能エンターテインメント!
涼太は42歳の上司で美人課長の礼子から厳しい言葉で説教される日々を送っていた。そんな彼にとって、唯一の心のよりどころはカノジョである千佳。Mっけがある彼女は、変わったプレイにも応じてくれるのだ。その日も部屋で裸にエプロンという姿にさせ交わっていた──ところに突然入ってきたのが礼子で……。
(引用元:Amazon)


★★★★★ 悔しがりながら昂らされていくクール熟女の艶,201/5/16
ほぼ全編に渡ってタイトルのごとき「彼女の母」42歳の怜悧な風情と責められての昂り恥じらいギャップが堪能できる作品。仕事がデキない訳ではないのだけれども意欲に欠ける26歳の主人公に厳しくあたる敏腕課長【礼子】は、飲み会で知り合ったという可憐で従順な年下の彼女【千佳】の母親だったという関係性。裸エプロン&両手緊縛で交わっていたところへ鉢合わせとなり、娘に何てことをと憤る礼子に身代わりを要求したところ、苦渋ながらも受け入れたことで関係が始まる。ちょっとした言いなり系と言える。

オフィスの会議室に温泉旅行へ向かう深夜バスの車内といった声を出せない状況下で責めを受けて悶絶する礼子がいやらしい。まあまあ卑劣漢な主人公ではあるが、かと言ってシリアス&ダークな凌辱というテイストでもなく、何と言うか、誘惑系を好む諸兄でも堪能できる雰囲気がある。嫌々ながらも昂る愉悦には抗えない礼子の痴態がそうさせるのだろうか。一歩手前でお預けとばかりに焦らされ続けたことで疼きを抑えられなくなった礼子が旅館の露天風呂で主人公と刹那のイイ雰囲気になったこともあり、結合した際には官能極まり、取り乱している。高飛車な態度を崩さぬよう努めても弱点を責められては抗えずに喘いでしまう礼子の魅力はなかなかのものである。

後半はこの作者が得意とする活劇展開。社内で勃発した社長交代人事の真相究明である。幹部のクーデターらしき匂いを感じて動き出すが、まずはターゲットと定めた幹部のネタを探るために秘書を堕とす主人公。礼子と少々カブるような高飛車振りだが、これを陥落させた後は取引先の女社長から重要なネタを聞き出すため千佳も協力することに。これには千佳でなければ聞き出せない理由があり、それによって束の間の百合展開もあったりするのだが、後にその方面へ開花してしまった千佳の動向が結末に関わっている。面白味のある謎解き展開が繰り広げられているが、官能第一だと冗長に感じるかもしれないので、ここは物語と線引きして読んだ方が良さそうである。相応に面白味を持たせた展開になっている。

そして礼子の羞恥は最後まで終わらない。黒幕に囚われるというベタながらナイスな終盤でも礼子は結果的に焦らされている。危機一髪のピンチは当然ながら官能的なピンチでもある。だがしかし、このピンチによって昂りに昂らされてしまった礼子の方が見どころであり、遂には自ら初めて主人公を求め、旺盛に貪っている交合の淫猥さが破壊力を伴っている。もっと頁を費やしても良かったくらいだが、クールな女傑が淫らに堕ちるいやらしさがある。

最後の最後は割と軽いタッチで呆気ない幕引きとしているが、礼子や千佳の心まで完全奪取に成功しては主人公が浮かばれ過ぎというオチであろう。肩透かしな結末と言えそうだが、それでも懲りない一面を見せる主人公である。
『彼女の母と…』のレビュー掲載元


はい、桜井先生の官能活劇路線ですね。

いや、活劇官能シリーズと申し上げた方がいいかな?

様々なドラマ性を盛り込みながら凌辱と誘惑の双方を上手く取り込んだ作風がすっかり板についた感じですよね。



本作は凌辱というより言いなりにさせる、言いなりにならざるを得ない状況をつくる流れで高飛車な熟女を追い込んでいました。これがまた主人公の女上司であり、彼女の母であるところに妙味がありました。礼子さん、イイ感じに悔しがり、イイ感じに昂らされていましたよ。

できればもう少し早くに降参して快楽を享受しても良かったかな?
できれば主人公との蜜月を今後も継続しながらでも良かったかな?

とまぁ、多少の感じるところはありますけど、それは今後の作品に期待するとしましょう。




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テーマ : 18禁・官能小説
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tag : 二見文庫 桜井真琴

若未亡人・少年狩り(著:高竜也、フランス書院文庫)

1995/12/23 発売

若未亡人・少年狩り

著:高竜也フランス書院文庫


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男のモノって、こんなに熱く硬く逞しかったの……。
夫の一周忌が終わった夜、濡れ疼く秘唇を割り、
絡みつく膣襞を抉って侵入する剛直に亜矢子は酔った。
しかも相手は高校三年生の甥なのだ。
タブーを冒している。私は慎一の、初めての女に……。
罪の意識が強ければなお28歳の肉は燃える若未亡人。
(引用:公式サイト


★★★★☆ 亡夫の一周忌を迎えて羽を伸ばす若き未亡人とその顛末,2018/5/13
28歳の若さで亡夫の一周忌を迎えた【亜矢子】が、今後は1人の女性として新しい人生を送るために決意したこと。それは夫以外の男に抱かれるという実に官能小説的な初期設定の、ほぼ1人ヒロインと言える作品である。亡夫へ操を立てる代わりに空閨の疼きを覚える未亡人ヒロインが多く描かれる官能小説において、当時としてはやや飛んでる女性像だったかもしれないが、昨今ならむしろイマドキ風味な設定にも写る。しかし、そこは官能小説。しかも相姦の旗手たる作者だけに甥っ子と叔母という禁忌の関係があれば、勤め先たる英会話スクールの生徒に隣の大学生といった若者達と次々に関係してはオンナを再び開花させる亜矢子である。小悪魔チックに誘いつつも表向きは迫られる形をとる小賢しさとしたたかさによって女の素顔に隠された本性を示そうとする、全体を亜矢子の側から綴る文体である。

まず一周忌の夜に結ばれるのは17歳の甥っ子。自慰を見られてしまうというこの作者の定番的なきっかけで(一応は)迫られている。明日からと思っていた矢先のフライングではあったが、これ幸いとばかりに交合まで誘うも後に他で都合の良い男が現れるため次第に距離を置こうとする。甥と叔母の相姦は一度きりの過ちに留めておきたいと考え始めたからである。しかし、筆下ろしの相手となった亜矢子に甥は執着する。これが結末の布石となる。

2人目は英会話スクールの生徒。16歳の少年ながら経験は豊富で、憧れの亜矢子との関係を喜びつつ徐々に巧みな責めを見せ始める。無人の職員室で迫られるといったシチュエーションも悪くない。ただし、生徒だけに深入りは慎みたいと思い始める亜矢子である。

亜矢子にとって最も都合の良い相手は3人目たる隣の大学生である。20歳のチェリーだけに自信無さげに接するも、こちらもまた以前から憧れていた隣人美女との交合に歓喜している。偶然のきっかけから次々と若いツバメを手に入れていく亜矢子は喜色満面だが、かなりの年上だった亡夫に比べて今は年下ばかりというギャップにも新鮮味を感じているようである。

冒頭の亡夫との回想と序盤以降は距離を置き始めた甥っ子を除けば、生徒には迫られるよう仕向け、大学生には仕掛けていく感じの官能描写が交互に続いていく。実はスクールの女子生徒との百合風味な関係も少しあったりするのだが、そんな中で男子生徒の引っ越しが決まり、相手が後腐れのない大学生だけとなる絶好の状況が生まれた時に全てが破綻する。

都合の良い関係が瓦解し、都合の良くない相手だけが残り、他の男達との逢瀬も知られ、憤りに任せた責めを喰らってしまう亜矢子。しかし、それさえも愉悦に変え、捨て鉢になって快楽を享受する痴態に懲りない性分を見る思いである。罰が当たるという程でもないが、そうそう理想通りにはいかない現実のどんでん返しが痛快でもある結末と言えよう。
『若未亡人・少年狩り』のレビュー参照元


亡夫の一周忌を終えた未亡人が、今後は1人の女性として新しい人生を送る…………とても良いことだと思います。第二の人生までずっと亡夫に縛られることはないでしょう。1人の女性として再び煌めいても良いと思います。

そんな新しい人生を送るための決意、それは夫以外の男に抱かれること…………苦笑い

いや、官能小説としては極めて真っ当な決意だと思いますwww



28歳の若未亡人が男漁りに耽り、図に乗った結果の顛末が描かれた作品です。

懲りずに男を漁った結果のしっぺ返しが痛快ですw




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tag : フランス書院文庫 高竜也

母娘温泉-子づくりの宿(著:青橋由高、フランス書院文庫)

2018/2/26 発売

母娘温泉-子づくりの宿

著:青橋由高フランス書院文庫


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「いいのよ、私の膣中にたっぷりそそいで」
艶めかしい汗にまみれた瑞々しい美乳を弾ませながら
肉棒を秘唇で咥えこみ淫らにくゆらす人妻の腰使い。
家族の目を盗み、温泉で興じる子づくりセックス。
未亡人女将の弥生(34)、娘姉妹の麻沙美(25)と桃華(19)が、
日替わりで白濁をおねだりする、魅惑の温泉宿!
(引用元:Amazon)


★★★★★ オーソドックスな誘惑路線に作者お得意のキャラを乗せて,2018/5/10
それぞれの立場から主人公を慕い、想い、求めるヒロイン達という王道的誘惑ストーリーに「青橋キャラ」と称したいほどの、この作者らしいキャラ設定がきちんと化学反応した作品と感じた。ここしばらくの「黒本」では短編集やアンソロジーが続いていた作者だけにオーソドックスなスタイルが却って心地良く、久し振りに作者のテイストを堪能した心持ちである。

19歳の主人公が幼い頃から懇意にしていた温泉旅館の家族。その姉妹と若き義母の3人がヒロインである。遠方の大学に通い始めた最初の冬にアルバイト(半ば単なる手伝い)をするために帰省したところから話は始まる。

鷹揚としながらも開放的な25歳の姉【麻沙美】は離婚検討中
浮気された夫とは離婚する気だが子供は欲しいと願っていることが子宝温泉という舞台の由来と併せてサブタイトルに起因している。今は里帰り同然の悠々自適な旅館ライフを送っており、鷹揚な態度で主人公に迫る。義母や妹に隠れながらも主人公の子種をオープンに欲しがり、貪欲に求めている。

清楚で貞淑な34歳の未亡人な義母【弥生】は可愛く嫉妬する
夫亡き後の旅館を切り盛りする淑やかな弥生だが女盛りの空閨をひっそりと宥めており、実は亡夫によってオンナを開発されている。息子同然に接していた主人公の成長した姿に目を細めていたが、ふと風呂を共にしたことから主人公に迫られる仕儀に至り、自身に潜むM性を見抜かれている。

19歳の勝気な妹【桃華】は何かと世話を焼く一番の幼馴染み
久し振りに目にしたような、実に分かりやすいツンデレ。冒頭より登場しては早くもデレているが、鈍感な主人公は全く気づかない鉄板のやり取りが続く。旅館の仲居として先輩風を吹かせているが、気がつけば麻沙美や弥生に先を越されており、自分を除いた3人で乱れているところを覗き見て発情したりしている。

年上の余裕ばかり前面に出ていたのがそうでもなくなってきたり、慎み深かったのがキュートな嫉妬を見せるようになったり、ツンデレはツンからデレになるといったように、結ばれる前後でヒロイン達にちょっとした変化が表れている。この匙加減の絶妙さが巧みである。露天風呂での情交を印象的に配しつつ部屋でくんずほぐれつするのをダイジェストを含めて数多く盛り込んでいるのは好印象。離婚間近とはいえ人妻の20代と未亡人で経験豊富な30代に生娘の10代とヒロインの塩梅も申し分ない。

元より主人公への恋心を知っている麻沙美や弥生だけに最終的には桃華と主人公が恋仲となりつつ全員で共有する関係で落ち着く。想定内の安定した結末なれど、今回に限っては青橋節たっぷりの王道路線が堪能できただけで充分に意義が見出せるものだったと言える。
『母娘温泉-子づくりの宿』のレビュー掲載元


久し振りに青橋印の官能小説を堪能しました。(^^)

ですから、「黒本」の青橋作品がお気に入りでしたら文句なし!と言えますね。



にゃらさんのブログで紹介されている本作の記事はコチラから。
青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」(フランス書院文庫、2018年2月、表紙イラスト:川島健太郎)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)母娘温泉【子づくりの宿】 (フランス書院文庫) [文庫]青橋 由高フランス書院2018-02-26【あらすじ】慶は幼馴染みの桃華に頼まれ大学の冬休みの間、彼女の実家の温泉旅館の手伝いをすることとなるが、何故か桃華の姉・麻沙美が別館のお客さんとして泊まっており、彼女の専...
青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」





まぁ、言ってしまえばキャラ立ちが肝の作風なんですけど、それが好みに合えばサイコー!というやつでして、美少女文庫で鍛えた胸キュン要素を「黒本」へ上手に落とし込んでいるような、そんな気がしておりますデス、はい。




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tag : フランス書院文庫 青橋由高

二人の母(著:高竜也、フランス書院文庫)

1986/4/23 発売

二人の母

著:高竜也フランス書院文庫


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※電子書籍は「大人の本屋・さん」版

高校生の息子をめぐって、妬み、悲しみながらも、
惜しみなく女体を開く二人の母。
義母、季里子……32歳、実母、彩子……37歳、
円熟した女の色香が漂う2人には、
息子に抱かれる背徳の意識は消えていた。あるのは――
女の業、確執、愉悦を貪る魔性――そして、悲劇はすぐそこまで迫っていた……
(引用元:Amazon)

「もう許して」「答えになってないね。嘘つきは嫌いだよ」啓司は、かがみこんで花びらを丹念に舐めはじめた。私は耐えた。必死で……。私の股間は溢れでた愛液と啓司の唾液で、洪水のようになっているに違いない。「うううーん……もう、たまらない。いやよ……どうしたらいいの……ああっ……いきそうよ」 ――高校生の息子に女体を開く、美しき実母と若き義母!極限の禁忌と快楽!禁断の三角関係の果てに待つ悲劇……!(引用元:honto)


★★★★☆ 対抗する2人の母から見た溺愛の息子,2018/5/7
義母と実母という2人の母をヒロインに据える作品が数多く上梓されてきた、ある意味ではフランス書院文庫における母子相姦の歴史の鏑矢に近い1986年の作品において、母からの視点で交互に描かれていく作品を紡ぎ出したのは特筆すべきことであろう。1人ヒロインによる一人称で執筆された作品こそ後に幾つかあるものの、2人のヒロインで交互に描かれた作品が本作の他にどれだけあるだろうか。後の主流にはなり得なかったかもしれないが、だからこそ官能小説の幅の広さと奥行きの深さを改めて教えてくれる作品の1つだという思いが沸いてくる。

義母【季里子】32歳
実母【彩子】 37歳

実父と離婚した後に再婚した彩子。その実父と結婚したものの今は未亡人の季里子。17歳の主人公たる息子から見れば年の離れた姉のように言えなくもない年齢差の若い母である。離婚時の約束として彩子は息子と逢えないことになっている。くだけた文体の季里子に対して敬語で綴られる彩子。2人の違いを判らしめるシンプルかつダイレクトな手法である。

息子との距離が近づき、迫られ、背徳への慄きから拒むも昂らされては遂に受け入れてしまう経緯から禁忌を自覚しつつも抗えず、次第に溺れていくまでがそれぞれのシチュエーションで交互に描かれていく。他方の母はこうだった、こんなことをしてくれた、などと告げる息子の言葉が起点となっており、互いに距離を置いているからこそ姿見ぬ相手への疑心暗鬼が積極さを生む要因になっている。息子の心情が読み取れない(描かれない)ことから探りを入れながらの推測を繰り返す2人の母なのである。

また、主人公とは恋仲と思しき同級生【亜沙美】の存在が2人の母にさらなる影響を与える。主人公自身は亜沙美よりも2人の母にぞっこんなところはあるのだが、それによって相手にしてもらえない亜沙美が関心を引こうとこれ見よがしな態度をとる。しかし、その言動によって(亜沙美を通して)互いの母の存在が浮き彫りとなり、さらに嫉妬の炎が燃え上がることになっている。2人の母が互いに相手を強く意識し、互いに嫉妬するための誘引剤かつ起爆剤として息子に加えて亜沙美も効果的に動かすのはさすがの筆致と言える。

まさか息子が他方の母と……と積もり積もっていた疑念が最終的には完全に発覚することで迎える悲劇は当時の定番的な幕の引き方ではあるが、情念を燃え上がらせた母がとった行為であるならば不自然とも言い切れない結末であろう。

余談ながら当時は作者自身の筆による「あとがき」があったようで、『特別付録』と題した今後の作風への決意表明のような文面が1頁半に渡って収録されている。
『二人の母』のレビュー掲載元


マドンナメイト文庫(青本)やフランス書院文庫(黒本)が誕生した翌年にあたる1986年の作品ですから、もはや古典ですね。

実は上記2レーベルが誕生する3年前(1982年)辺りから官能小説の萌芽は始まっていまして、「フランス書院オリジナル」といったレーベルが既に誕生していました。ですから、1985年のフランス書院文庫創刊時はしばらく「オリジナル」で上梓された作品が『文庫』で再販されることも少なくなかったようです。



そんな黎明期だからこそかもしれませんが、本作では「2人のヒロインによる、交互の一人称文体」という実験的な要素が見られます。義母の視点、実母の視点で交互に描かれていくスタイルです。

義母との交合があった後に、そんなことがあったのではないかと実母が疑ったり、実母とこんなことがあったと言う息子の言葉に義母が心が揺れたりする、そんな心情がそれぞれの視点で描かれていきます。そして、互いの言動に触発されて積極的になっていく2人の母なのであります。



目次
季里子  一  ぬれる
彩 子  一  むかれる
季里子  二  みだれる
彩 子  二  あえぐ
季里子  三  おぼれる
彩 子  三  うずく
終 章  もえつきて……
特別付録 二倍立たせます……





目次が如実に表してますよね。

これだけでもちょっと読んでみたくなりませんか?

DSKはなりましたwww



さて、その目次ですが、最近ではまずお目にかかれない、変わった一文が最後にあります。

特別付録 ……作者自身による あとがき です。

何だかライトノベルみたいですけど、当時はこんなあとがきが収録されていたのですね。



その内容を抜粋してご紹介したいと思います。↓ の「続きを見る」をポチッとしてみてください。




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tag : フランス書院文庫 高竜也

黒い下着の美母-息子の奴隷に(著:雨宮慶、フランス書院文庫)

19994/7/25 発売

黒い下着の美母-息子の奴隷に

著:雨宮慶フランス書院文庫


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我が子の逞しい男が欲しい……。
黒い透けた下着に包まれた淫肉が、
伽那子から母としての理性を奪い去る。
いけない。私は何をしようとしてるの!……
自戒しても空閨の豊麗な女体は疼き狂う。
遂に母は禁忌を破り、若々しい一物を舐め咥えた……
(引用元:公式サイト


★★★★★ 作者らしさを散りばめた初の母子相姦,2018/5/4
オビには「雨宮慶が初めて挑み描ききる倒錯母子相姦!!」とある。1988年のデビューから19作目にして初の母子相姦ならば、それまで人妻や未亡人をヒロインにした作品が少なからずあることを思えば意外な気もする。終盤には悪童からの理不尽な脅迫凌辱もあって甘さ一辺倒でもない、一筋縄でいかない実母と息子の禁忌が描かれている。

雨宮作品においてメインヒロイン……本作ではエッセイストとして有名人でもある母【伽那子】38歳……に主人公を含む3人の男が寄りつく場合、最初に出てくるのは大体において当て馬もしくは噛ませ犬である。未亡人の伽那子との再婚を目論む〈村瀬〉は好人物なのだが想いは届かず、あれやこれやと手を出すものの伽那子の反発を喰らっている。中盤以降にもちょくちょく出てくる合間の官能要員であり、夜半の公園に連れ込んだり、電車に乗れば満員の車内で痴漢行為に及んだりと、この作者らしい淫靡な描写が挟み込まれている。

物語の軸となる2人目が16歳の息子たる主人公。母に異性を感じた直後に自慰を目撃してしまい、聖なる母に淫らな女を見てしまう。これには伏線があり、後の発端にもなっている。元より溺愛する息子のために一肌脱ぐ流れでオンナの指南と相成るが、これ以降は味を占めた息子にじわじわ迫られ、遂には押し切られる形で一線を越える。母としての困惑や懊悩はあれど、空閨の疼きもあるのか敏感な反応に屈し、溺れていく伽那子である。

まるで恋人同士のような息子との関係を徐々に享受していく伽那子の前に現れるのは官能面でインパクトをもたらす3人目の男。息子の同級生ながらマセた振る舞いから軽い嫌悪も感じていた〈黒川〉に息子との情事が露呈する。4章立ての第三章は黒川による脅迫と凌辱というまさに起承転結の「転」であり、急転直下の混迷からめくるめく快感に刹那の耽溺を覚えてしまう伽那子である。年齢不相応なテクと手際の良さで伽那子を散々に弄び、連続絶頂へと押しやる黒川の太々しさが寝取られ風味の高い興奮を誘い、その強烈な印象が官能的なクライマックスとなっている。

弱みを握られたままで暗鬱たる心持ちだった黒川との関係は突然に終幕を迎える。旧作によく見られる幕の引き方を盛り込みつつ、意外なところから黒川に自業自得が来訪するのは妙味があった。改めて息子と向き合うことになる結末への流れを含めて、やや唐突な一面がありながらも様々な伏線が回収された纏めの良さも感じられた。何より自らのM性に気づかされ、次第に被虐美を帯びていく伽那子の淫靡さが凝縮されていたように思う。
『黒い下着の美母-息子の奴隷に』のレビュー掲載元


表紙は当時だからほぼ全裸ですけど、イマドキだったら黒い下着を身につけることで却ってタイトルが強調されたでしょうね。

作中ではもちろん黒い下着でしたけれども、そのことはさほど気にせず読み終えた印象です。



そして、いつの頃から生じたのか分かりませんが、雨宮作品に登場する男の三段活用(笑)がバッチシ決まった作品でした。

1人目 - 当て馬 もしくは 噛ませ犬
2人目 - 主人公
3人目 - 寝取られ風味をもたらす男



大体においてヒロインには婚約者か、それに類する男、もしくはつきまとっている男が最初からいて、その男を疎ましく思っているのが主人公という構図で始まります。それで、主人公の念願が叶って男女の仲となり、互いに溺れていくのが中盤までの流れ。これで1人目の男は弾かれますw

しかし、ヒロインと主人公の許されぬ関係を知る男が終盤に出てきます。主人公とは近しい間柄で、何らかのきっかけで気づいてしまうのです。これをネタに主人公の知らぬところでヒロインを脅し、言いなりにさせる男です。この男が奪っていく感じというか搦め取る感じがいやらしい。実にいやらしい。

甘さがある誘惑展開から一転して理不尽な凌辱に変わるダイナミズム。ヒロインが一気に掻っ攫われていく醍醐味にゾクゾクしますw



何だかんだ言ってNTR好きなDSKですww



ただ、作品によっては終盤以降の主人公が3人目に取って変わられることもあり、どっちが良いのかな~?と思うことはあります。個人的に主人公は最後まで主人公でいてもらいたいかな?

本作は3人目が非業の自業自得を迎えたことで上手く纏まっていると思いました。それだけの悪童でしたし。(^^;)



◆同様のパターンで執筆された後の作品
1996/7/24 発売
女教師・失格

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熟れた白い媚肉を覆いきれない挑発的な衣装。
教壇に立った彩子は今、教え子の視線に酔っていた。
徐々にミニスカートをまくり、太腿をひろげ、
恥毛も淫肉も露呈して生徒達に汚され、溺れゆく。
あああ、こんな私、女教師失格だわ……。
女教師をここまで堕としめた30歳の魔性とは……。
(引用元:Amazon)

▼当ブログの紹介記事
http://dsk18.blog.fc2.com/blog-entry-1262.html



コチラの作品は未亡人の女教師に対して1人目が同僚の中年教師、2人目が生徒の主人公となります。3人目が主人公の同級生というのは本作と同じですね。

で、コチラの作品ではすっかり寝取られてしまった主人公(2人目)の存在が終盤以降では希薄になってしまい、取って変わった3人目が結末まで主導していきます。主にホームルームの時間を用いた羞恥責めにフォーカスした結果かもしれませんし、本作を執筆した後ですから流れを変えたのかもしれません。




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tag : フランス書院文庫 雨宮慶

熟母女医(著:牧村僚、フランス書院文庫)

1998/12/23 発売

熟母女医

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ママの唇が、熱く硬直するぼくの××を包む
ぼくの指が蜜液で濡れるママの淫裂に触れる
毎夜、熱く夢想した実母の熟れたふとももが、
美麗な乳房が、豊潤なヒップが今、目の前に――
ああ、我慢できない。ついにママを抱けるんだ!……
魔性と禁忌に満ちた、熟母女医の相姦診察室!
(引用元:公式サイト


★★★★☆ 相姦に悩む母子や姉弟を導く女医もまた息子との関係を夢見る,2018/5/3
女医と言うよりカウンセラーに近い立ち位置の母【美鈴】35歳はテレビにも出演する有名人。この母に憧れ、男女の仲になりたいと願っている息子が主人公なのはお決まりの設定だが、美鈴の元へお悩み相談に訪れる母子や姉弟といったサブの相姦カップルが順に描かれていく構成であり、最後には美鈴と主人公も結ばれている。最初に示された目的が巡り巡って最後に果たされるのはこの作者が得意とするストーリー展開である。

最初から結ばれているカップルはおらず、相手の言動に異性の気配を感じるのだが、どう対応したらいいだろうか、といった相談者の登場から基本的には始まっている。その意味ではフツーな立ち居振る舞いと言えるのだが、脈ありと感じ取った美鈴は積極的に相姦を後押ししている。相姦を自らの研究課題にしており、自身も息子と結ばれたいと秘かに想っていることが背景にはあるのだが、逡巡する相談者を半ば強引に誘導しているようにも見えることから、仮にも悪意があれば相手を闇に叩き落す魔女なのだが、あっけらかんとした肯定的なテイストによってオープンな雰囲気になっている。美鈴の話に耳を傾けていた相談者もしっかり感化され、覚悟を決めては相姦へと向かっていく。フツーに躊躇していた相談者が美鈴の助言によって相姦というフツーではない道へ踏み出していくのを見るに、果たしてどちらが正しいのか、どちらが正気なのか、その基準が次第に曖昧となる不思議な空気が流れているのは、母子や姉弟の前に男であり女であるというテーマを美鈴が邪念なく真正面から謳っているためであろう。

ただし、邪念ないが故か美鈴の行動には一回りしたかの邪念が働く。息子と同年代の相談者に母への想いを遂げるよう諭しつつ、それが果たされなければ自分が代役を務めると申し出たり、果たされても摘み喰いとばかりに手を出したりしている。人には勧めておきながら自身はなかなか踏み出せない息子への想い、そのもどかしさを肩代わりするかのように内心で息子を想い描きながら他の少年と交わる美鈴によって官能面が底上げされている。テレビで目にする有名人であり、憧れの存在である美鈴と結ばれるのは(母と結ばれる本懐とは別に)感激だとする少年相談者によって美鈴の設定も活かされている。

他にも主人公を取り巻くサブヒロイン達が美鈴と同年齢で登場しては淫靡な花を咲かせている。結ばれるのは相姦のカップルのみという線引きは明確にしながら、多彩な人物の登場で一本道になりがちなストーリーを程良く寄り道させている。総じて淡泊な官能描写なれど互いに心を寄せても良いのだと確認し合った末の交合という良さはある。
『熟母女医』のレビュー掲載元


牧村先生のデビューが1991年ですから、本作に至るまで数多くの作品を上梓されている訳ですが、母子が共に互いを想っていて、結ばれたいと願っているのだけれども世間体が邪魔してもどかしい。でも結ばれたい!ホントは結ばれたいんだ!というテイストはブレないですよね。

しかも、底に流れているのは母子(や姉弟)の前に男女なのだという肯定的な世界観でして、これが1990年代に出てきたのはかなりエポックメイキングだったと想像します。唐突な悲劇とかもありませんしねww



2000年代、とりわけ2005~2006年を境に悲劇を伴わない相姦、罰が当たることなく男女の恋仲として結ばれる相姦というのが革命的に花開いて現在へ至ると考えていますが、その鏑矢として牧村先生が後続に与えた影響は計り知れないものだと思えてなりません。



はい、Kindle Unlimited の月額料金を消化すべく(^^;)旧作を温故知新とばかりに読み耽るDSKでございますww

旧作に触れる良い機会だと思っています。m(_ _;)m

その代償として新作の読破が疎かになっていますが……。(汗)




テーマ : 18禁・官能小説
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tag : フランス書院文庫 牧村僚

僕の入淫生活-ママと叔母と姉ナース(著:なぎさ薫、フランス書院文庫)

2018/3/26 発売

ママと叔母と姉ナース-僕の入淫生活

著:なぎさ薫フランス書院文庫


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「特別な治療をしてあげる。他の患者さんには内緒よ」
カーテンを閉めきった病室に響く舌を這わせる水音。
手足を骨折した陽一は、母と姉が勤める病院に搬送。
オナニーができないせいで四六時中勃起しっぱなし。
美姉に悩みを見抜かれ、手コキやフェラで問診。
お見舞いに来た叔母はベッドに漂う淫臭に気づき……
(引用元:Amazon)


★★★★☆ 入院よりも大きな設定がある,2018/5/1
表紙カバーイラストからも一目瞭然だが、入院して淫らな生活を送るから『入淫生活』とのタイトルである。しかし、そんな入淫生活は中盤以降であり、終盤では退院している。タイトルにする程の存在感とは言い難い。と言うのも叔母と実母とのちょっとした確執、その理由の方が物語の大きなポイントになるからである。旧作のテイストを知る御仁ならば古式ゆかしい設定と感じるであろう。これをリバイバルさせたという意味ではイイところを突いてきたと言えるのかもしれない。叔母からさらに禁忌の背徳2段構えになるからである。

人気のニュースキャスターは奔放な叔母【藤子】34歳
序盤から登場し、紙面を最も占めている藤子は予想以上に奔放なキャラとして描かれている。いわゆる「一竿」至上主義な御仁には受け入れ難い場面まであるのは、これも旧作へのオマージュだろうか。枕営業とまではいかないものの保身のために軽薄なプロデューサーへ身を任せているのだが、この奔放さは過去においても一貫しており、物語の核となる要素を導いている。中盤以降ではやや影が薄くなってしまうが、本作のメインヒロインと言えるだろう。

思いのほか清純な未亡人ナースの実母【小百合】42歳
妹たる藤子と距離を置こうとするのは息子を溺愛しているからだけではなく、最大の秘密があるから。あるいは墓場まで持参するつもりだったかもしれないが、その真相は明らかとなる。ただ、そこから小百合が主人公と結ばれ、オンナが目覚め、程々のM性を伴って傅くようになるまでが唐突で性急な印象。主人公も呼応するように居丈高な振る舞いを(そういったプレイの側面があるにせよ)見せることもあって、急な立ち位置の変化にややもすると置いてけぼりを喰らうかもしれない。

自由を謳歌するナース見習い看護生の実姉【恵】21歳
主人公の入院より登場の恵もまた藤子に負けぬ開放的な奔放さを有しており、不倫期間があったなどと弟たる主人公にあっけらかんと話している。故に主人公へも割と積極的な態度を見せ、不自由な状態の主人公を弄ぶような手淫・口淫から自身の肉欲を晴らすように結ばれていく。ただ、後に秘密を知らされることから、藤子や小百合では辿り着けない関係を結べることも判明するのは絶妙な展開だったものの、2人に比べて存在感で一歩劣る恵がそのポジションを得るのは違和感を覚える。良い落としどころだっただけに恵を今少し前面に出した方がスムーズだったかもしれない。

2作目にしては緻密な設定とストーリー展開が堪能できる良作だと思う。官能場面も多く、描写も申し分ない。今後に期待する官能小説家の1人に加えたい。
『ママと叔母と姉ナース-僕の入淫生活』のレビュー掲載元


正直に告白しますが、筆名を初めて目にした時は「なぎさ……かおる……ねぇ……。きっとエヴァ好きな既出作家さんの別名なんだろうなぁ……」などと思いました。(汗)

デビュー作が第18回フランス書院文庫官能大賞特別賞受賞作だと露知らず、我ながら勝手なものです。m(_ _;)m シツレイイタシマシタ

で、ひとまず2作目から読んでみた次第。



にゃらさんのブログに本作の紹介記事が投稿されています。
なぎさ薫「僕の入淫生活 ママと叔母と姉ナース」(フランス書院文庫、2018年3月、表紙イラスト:二見敬之)ネタバレ有り。御注意下さい。作品紹介(公式ホームページ)僕の入淫生活 (フランス書院文庫) [文庫]なぎさ 薫フランス書院2018-03-26【あらすじ】叔母の藤子と肉体関係を重ねていた陽一だったが、ある日サッカー部の追い出し試合で骨折してしまい、母の小百合が勤める病院へ入院することになる。しかし小百合は研修で暫く...
なぎさ薫「僕の入淫生活 ママと叔母と姉ナース」





そして、読んでみて分かりました……なぎさ先生は「黒本」旧作への愛情が深く、オマージュを込めて執筆されているのだと。

デビュー作(後から読んでみたw)もそうでしたけど、昨今のスタイルを踏襲しつつも旧作で描かれていたシチュエーションを何とか盛り込もうと画策されているご様子。

それは作品の端々に感じるものですし、本作ではとりわけ叔母と実母の関係が顕著なのですが、何と言っても特筆すべきは「一竿」に固執しないところでしょう。



これは最近のレトロブームに通ずるものがあると思いました。

旧作を知る読者には懐かしさを感じさせ、知らない読者には新鮮に写るテイストだと思います。

この狙いが当たれば、あるいはもしや現状の誘惑路線でエポックメイキングとなり、今後の方向性に何かしらの変化を与える可能性もあるような気がします。ちょっと楽しみですw



ここしばらくの官能小説にはちょっと突破口が求められているような閉塞感がありますから、これを打ち破っていただきたいものであります。

そんな期待感が沸いてきましたww




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 なぎさ薫

羞恥刑執行人-母と少年・禁じられた蜜戯(著:牧村僚、フランス書院文庫)

1995/5/23 発売

羞恥刑執行人-母と少年・禁じられた蜜戯

著:牧村僚、フランス書院文庫


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羞恥刑――それは極限的な恥辱を味わわせる復讐だ。
依頼してきたのは、肉感的な若き未亡人・政美。
標的は息子のクラスメイトと、その母・敬子。
妖艶な美貌と熟れた肢体で男たちを魅了する敬子と
息子の間に、禁じられた相姦の秘密を嗅ぎつけた
執行人の繰りだす、想像を絶する屈辱の嵐!
牧村僚が新境地を開いたレイプと倒錯の会心作!
(引用元:公式サイト


★★★★☆ この作者には珍しい凌辱作品は思いのほかエグい,2018/4/26
オビには「牧村僚がハードな筆致で描ききる復讐レイプ!」とある。まず何より凌辱作品であることに驚く。甘いテイストで母子相姦や母子交姦を肯定的に描く作風の先駆者と言える作者の、少なくともフランス書院文庫では唯一の凌辱作品ではなかろうか。そして、これが思いのほかエグかったりする。サブタイトルで作者らしさを醸してはいるが、実際のところは復讐の意味合いを込めることで作者がハードに筆を進めた結果と推測する。

「東新宿経済研究所」なる事務所を営む主人公には裏の顔がある。警察権力の及ばないところで犯罪者を糾弾する闇の仕事人である。この辺りは定番的なダークヒーローの装いだが、極限的な羞辱を味わわせる「羞恥刑」によって社会的に抹殺するところが官能的な補完である。依頼人からの復讐を果たすものであり、言わば復讐代理人なのだが、私憤だけでは応じないといったルールを設けている。そして、依頼人にも相応の羞恥を告白し、時には辱めを受けることになっている。

4部構成になっており、連作短編的な体裁で4人からの依頼が順次処理されていく。羞恥を与えることが最終目的であり、それまでには様々な蠢きがあることから官能面の縛りはなくなり、つまり、何でもアリな羞恥と官能が繰り広げられることとなる。強制ながら母子相姦があることで作者らしさも醸されているが、無理強いの手篭め的な凌辱が幅を利かせるのはもちろんのこと、いわゆるおネェな人物が出てきてシーメイルに交わっていたりもする。依頼人と主人公に加えて容疑者の側にも男女がいて関係があり、騙されたり脅されたりの依頼人と容疑者との交わりもあることから、官能面には多面的な奥行きが感じられた。周到な設定と言える。

そして、羞恥刑の執行においては時に相棒たる外科医のメスによって容疑者のムスコがエラいことにもなっている。なかなかのエグさにグロさも少々といったところか。

この作者のイメージを覆す、興味深い作品と言えるだろう。
『羞恥刑執行人-母と少年・禁じられた蜜戯』のレビュー掲載元


牧村先生が凌辱!? と驚きましたが、なかなかハードボイルドな凌辱作品でした。

一連の牧村作品とは趣を異にする作品です。

おそらく唯一無二の牧村作品ではないでしょうか。



舞台装置と言いますか、初期設定がかなり凝っていまして、個人的には1970年代、いや、80年代的なダークヒーローを感じさせます。

この頃だと、そうですねぇ、北方健三っぽい感じ?

…………違うか。(^^;)



何らかの理由で別路線の執筆依頼があったのか、あるいはもしや「たまには違ったのを書かせろ!」と牧村先生の方が迫ったのか(笑)、どのような経緯で本作が誕生したのか分かりませんが、通常とは全く異なる作品を執筆するにあたって、おそらくですが、思いっきり遊び心を盛り込んで、いつか書いてみたいとイメージされていた世界をチャンスとばかりに描かれたのではないのかなぁ~?と無根拠かつ勝手ながら推測する次第であります。m(_ _;)m

でないと、前後に上梓された作品との繋がりにおいて説明がつきませんものww




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : 竹書房ラブロマン文庫 牧村僚

母の秘密・女教師の秘密(著:高竜也、フランス書院文庫)

2000/11/23 発売

母の秘密・女教師の秘密

著:高竜也フランス書院文庫


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うたた寝から目覚めさせたのは、胸を這う温かな感触。
教え子が、実の息子が、翔子の乳房をまさぐっている。
そう、もっと吸って。私はあなたのお母さんなのよ……。
いじらしさに、とめどない母性が倒錯へと歩ませる。
十五年の時をへて、教師と生徒として再会した愛息。
もう放さない……優は私のもの、私は優のもの。
(引用元:公式サイト


★★★☆☆ 無難に纏まるもやや中途半端,2018/4/22
・今は高校に通う主人公にある出生の秘密
・母にして女教師の哀しき過去
・主人公以外の男に狙われるメインヒロイン
・おマセな美少女サブヒロイン
・諸々を乗り越えて結ばれる母と子
・やや唐突に悲劇を示唆する結末

タイトルの『母』と『女教師』は同一人物である。とりわけ母にして女教師のヒロイン(多くは未亡人)が主人公の出生の秘密に関わる母子相姦の場合、この作者がよく活用する設定を本作も踏襲している。その意味ではまさしくこの作者らしいテイストの作品と言える。主人公の出生の秘密を途中で知らされてヒロインが驚愕することも少なくないのだが、本作では最初から知っており、というか自ら秘密を抱えており、長い年月をかけて隠密裏に主人公の元へ辿り着くといった点で健気さが強調されているところもある。ただし、訳あって名乗り出ることができないのは旧作によく見られる歯痒さと切なさの要素であろう。

膨大な数の作品を上梓してきた作者だけに単なる官能に陥ることなく小説として心情をも描いているのはさすがと言えるが、膨大な数の作品を上梓してきただけにマンネリというか自家中毒に陥っているようにも感じる。そつなく纏まっている反面、中途半端にも写るのである。

主人公以外の男が出てきて母に近づき、あわよくば懇ろになろうと画策し、強引に迫るのも旧作らしい不穏さの演出だが、この男の登場と退場がほぼ同時に描かれており、主人公の恋敵的な役割を担うどころか、何のために出てきたのかさえ不明瞭になっている。実際は夫を喪って以来の空閨からオンナを呼び覚ます役目なのだが、それにしても呆気ない印象である。また、本作では対抗ヒロインとして若き女教師が登場し、官能面では最も出番が多かったりするのだが、その最終的な行方もまた母の嫉妬の情念こそ垣間見えるものの、そして、学内における一応の事件にはなっているものの、何と言うか、呆気ないような味気ないような印象である。

当方の勝手な受け取り方なのかもしれないが、母子2人の心情こそトレースしているものの、サブの美少女ヒロインも含めた周辺は人というより駒のように配置して、動かして、そして用が済めば盤上から消えるような、そんな扱いに見えてしまった。ついでに申せば官能描写もそれぞれあと1頁くらい増量されていれば興奮度も今少し上がるだろうに、といった物足りなさがあった。
『母の秘密・女教師の秘密』のレビュー掲載元


高先生の2000年11月発売作品でして、レビューの冒頭に示したようなストーリー展開で膨大な数を上梓されている中の1冊になります。素晴らしき高イズムの大いなるマンネリであります。

ここで申すマンネリはネガティヴな意味合いではありません。

読んでスグに判るほど確立された、その作者が築き上げた金字塔だと思っています。



この金字塔に沿って数多の作品が峰を形成するように並んでいるとイメージした場合、その峰々にはどうしても高さの違いが生まれるでしょう。作品の出来という高さの違いです。

本作はちょっとばかし高さの足りない部類の峰ということですね。

まぁ、そんなこともあるさ!といったところではないでしょうか。(^^;)



要するに、ちょっと刺激が足りないという印象に落ち着いた作品なのです。

21世紀の幕が開いた時期で、官能小説の潮流も変化していたのでしょうし、高先生の中でも何かしらの変化があったのかもしれません。大いなるマンネリと言っても金太郎飴のごとき変化のなさもいただけないと考えてしまうこともあるでしょう。

マンネリズムの継続は意外に骨が折れるんだと思います。




テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

tag : フランス書院文庫 高竜也

女医さんに逢いたい(著:葉月奏太、実業之日本社文庫)

2017/12/5 発売

女医さんに逢いたい

著:葉月奏太実業之日本社文庫


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診療所で秘密の治療!童貞ボーイが大活躍!!
孤島の診療所に、東京から麗しき女医さんがやってきた。白いブラウスに濃紺のスカートを纏った彼女は、一夜にして島の男たちのアイドルになった。地域起こし協力隊としてやってきた23歳の僕は、ある日診療所のベッドの上で……。魅力的な村役場の人妻上司や、20歳のミニスカガールも登場。心と身体が熱くなるハートウォーミング官能!
(引用元:Amazon)


★★★★☆ タイトルや表紙が醸すイメージとはちょっと異なる官能がある,2018/4/11
麗しくも謎めいた女医との邂逅から惹かれ合っていく癒しの愛情路線を主軸としながら、不意に訪れる「事件」が思わぬ官能を呼び込む作品。毛色の異なる要素が強引に入り込んでくる感じもあって好みを分けるところだが、これが作中で最も淫猥度の高い場面になっているために何とも言えない悩ましさを感じるところでもあろう。

モラトリアムなまま就職先も見つからない22歳の主人公が訪れた離島が舞台。田舎暮らしに馴染めず、島民との距離も感じ、早く東京に帰りたいと後ろ向きな日々を送る中で現れた29歳の女医が主人公に変化を与えるきっかけとなっていく。女医もまた思わせ振りな言動から傷心のような雰囲気を醸しているが、ある意味では行き場を失った2人が共に歩む道を見つける物語と言えるのかもしれない。

様々な人物が登場しており、主人公以外の男も割と多く出てくるものの官能的な関わりは限定的。島の内外、つまりは余所者たる主人公を通じた離島への偏見をクローズアップさせる役割を主に担っている。女性陣は他にサブヒロインが2人いるのだが、夫ある身の人妻だったり島内の幼馴染みへ想いを傾けている娘だったりで共に一夜限りの情交となる。年上からは妖艶に誘惑され、筆下ろしを迎えた後の年下には自らリードするといったように、相手によって官能描写を変えているのは良いところながら、肝心の女医とは物語の核心へと繋がる伏線を盛り込んでいることもあってやや物足りない印象。診療所のベッドに主人公を横たえて白衣のまま戯れるいやらしさはあるものの、結ばれるのが最後の1度きりなのは一考の余地を感じた。

しかし、主人公とは異なる意味合いを持つ「もう1人の余所者」の登場が波乱を含んで官能面を補足している。訳あり漂流者と言えるのか、突然に現れては傷の手当をする女医をピンチに陥れている。これを窓の外から指を咥えて見ているしかない主人公の「ぐぬぬ」な淫靡さは充分過ぎるほど描かれているのだが、人生を捨て鉢気味な女医とはいえ、あまりにも成すがまま、流されるままに受け入れてしまうのは軽い失望感を伴う。この時点では主人公の想いに気づいていなかったのが唯一の救いながら、何だか男なら誰でもいい女にも見えてしまったのは、後の主人公との恋の行方が空々しいものに写ってしまうのである。

女医のピンチをピンチに留めておけば良かったのかもしれないが、それではインパクトに欠けるし、女医の心の奥底を描こうとすればさらに一歩踏み込んだ方が良いと作者が判断したのかもしれない。これによって官能面はぐっと底上げされたものの、女医のキャラ立ちというか方向性という面でちょっぴり複雑な気分に陥ってしまった。あるいはタイトルや表紙などが醸す雰囲気に対して展開が予想外に過ぎた印象になったのかもしれない。
『女医さんに逢いたい』のレビュー掲載元


1980年代後半~1990年代といった、言うなれば20世紀の官能小説においてはヒロインとの甘い関係がある程度進んだところで別の男が現れ、一時的ながら奪い去られるように凌辱されてしまう展開が見られました。起承転結の「転」をドラマチックかつエロチックに演出する手法でしたけれども、いわゆる「一竿」が主流になってくると影を潜めてしまいました。

本作にはこの「転」があります。

以前からヒロインを狙っているような恋敵的存在でもなく、パワハラ的な圧力を用いるでもなく、突然に現れた男によって手篭めにされています。

……もっとも、どんな形であっても現実の凌辱はセクハラです。官能小説だからスペクタクルなのであります。



葉月先生が自身のブログに投稿された本作の自著解説記事はコチラ。
『女医さんに逢いたい』





しかし、本作の場合だと主人公やヒロインとの繋がりが全くない、ホントに突然現れた……実際は訳あって流れてきた……脈絡のない男なものですから、単にヒロインの色気にあてられただけでコトにおよぶのは小説として不可解になります。なので、ヒロインの側に抵抗できない理由を設けようとしたものと思われますが、それがちょっと弱かったかな?

何もそこまで……という感じが残った分、女性としての貞節に欠ける印象になってしまったように思います。

ですから、そうした苦難(?)を乗り越えて2人が結ばれたとしても「なんだかなぁ」といった心持ちにちょっぴりなってしまいました。



そんな読後感だったならば星3つくらいの評価ではないのか?と思われる方もおられるかもしれませんが、その凌辱場面が俄然星5つなものですから(^^;)合わせ技で星4つとなりまして……。(汗)

はい、終盤で別の男に寝取られる展開が割と好物なものでして……それが読みたくて旧作を漁っているようなところもありまして……。(大汗)




テーマ : 18禁・官能小説
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官能小説
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青年コミック
一部に桃色成分の高い一般コミックを含んでいます。また、複数巻となるシリーズ物は1つの記事に纏めています。

成年コミック
多岐に渡るジャンルに対してDSKの好みに偏ったセレクトかもしれません。(汗)

AV
主だった同一タイトル(シリーズ物)を1つの記事に纏めています。

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